アンパンマン


「元気100倍、アンパンマン!」

ご存知、頭があんぱんで出来た勇気だけが友達」の皆のヒーロー。
担当声優は鬼太郎(アニメ3作目)などでお馴染みの 戸田恵子 女史。
お腹を空かせた人には頭のあんぱんをちぎって食べさせ、ばいきんまんなどの悪い奴は必殺のアンパンチでぶっ飛ばす。
ちなみに、「頭を食べさせるという行為がグロテスク」「アンパン?何それ日本の食べ物?」
などという理由で、アメリカなどではアニメ放映されていないらしい。
+ ただし
後に『キャプテンプラネット』というアメリカ製アニメが登場するのだが(日本でも地上波放送された)、
  • 悪人が公害を起こす(半数は普通に金儲けの為だが、もう半数は公害そのものが目的というばいきんまんチックな連中)
  • それを見付けた子供達・プラネッターズに呼び出される空飛ぶコロッサスキャプテンプラネット
  • 悪人の公害攻撃。キャプテン「体が汚れて力が出ない」
  • プラネッターズが何とかキャプテンの体を綺麗にした事でキャプテンは元気百倍復活、悪人を退治する
という実に『あんぱんまん』チックな内容である。参考にしたのか偶々似たのかは不明だが。

また、あるバラエティ番組の「日本の色々なテレビ番組を翻訳無しで外国人に見せるとどれが一番好評か」実験する企画では本作が一番ウケがよかった。
そこで実際にあんぱんを食べてもらった所、パンはおいしいと言われたが、餡が不評であった
と言っても、これは西洋の話であって、韓国等のアジアでは放映されているが、
登場初期の過去には日本でも保護者などを中心に「グロテスク」「残酷」等と罵られていた時期もあった
(実際冒頭の絵本での彼は八頭身に近い姿だった。流石に↓ほどではないが)。

メイン読者層の幼児などのフィルターのかかっていない目による圧倒的な支持を背景に、現在では広く「愛と勇気の物語」として認識されている。
子供用はもちろん、生まれたばかりの乳児用の各種日用品にも広くキャラクターとして使われているため、
日本の子供が生まれて初めて接する二次元のキャラクターの一体と言っても差し支えないだろう
(他にはしまじろうだったりミッキーだったりポケモンだったりドラえもんだったりなど)。
ネット上でも老若男女、ネタ、マジを問わず、かなりの人気度を誇る。
また、某サイトではアンパンマンのパチモノオマージュキャラまでが作られているまでも。氏ねよおめーら

勇気があって優しく、困った人(?)は見過ごせない典型的なヒーロー像。
マントで空を飛び、怪力を持つなど「アンパンを分け与える」以外は大体スーパーマンのオマージュである。
弱点は、顔が欠けたり汚されたりすると全く力が発揮出来ない事。ページ冒頭の絵本では頭を全て人にあげた後自力で飛んで帰って来てるけど
そのため、ピンチの時にはジャムおじさん達に「新しい顔」を貰い、そのパワーで敵をやっつけるのが一種の様式美と化している。
また、顔は無事でもマントが破れると空を飛べなくなってしまう。
なお、身体の方は何で出来ているかは不明。

作者のやなせたかし氏は「本当の正義はカッコいいものではなく、そのために自分が必ず深く傷つくもの」という考えを持っているそうで、
アンパンマンはまさしくその考えを体現したヒーローと言えるだろう。
また同氏は、
一般的なヒーローは戦う事が出来ても飢えを癒す事が出来ない。お腹を空かせている者に対して何も出来ない。
 だから強くて、飢えを癒すヒーローを作りたかった」
とも答えている。
ちなみにアンパンマン自身はその一般的なヒーローに対抗心は無く、「いちごえほん」連載の漫画版では赤ん坊時代には服を着たがらなかった彼が、
ヒーロー番組を見て服を着るようになるエピソードも描かれている。
町へ出てもヒーローと認識されずパン屋さんの宣伝しか思われずにガッカリというオチがついたが。
その己が傷つく事も省みないスタンスは、別作品のとあるヒーローのヒーロー感を形成する屋台骨にもなっている。

+ 初代あんぱんまん
実はよく知られるアンパンマンは(パラレル存在的な)二代目であり、先代がいる。
この初代あんぱんまんは空を飛ぶ力を持っている以外は、パン作りが得意なだけの普通の人間のおじさんだった。

彼はお腹を空かせている人達を助けるために自作のパンを抱えて空を飛び回っていたが、
パン色(茶色)の全身タイツを着た小太りのおじさん…ぶっちゃけて言えばあまり格好良くなかったので同業のヒーロー達*1に馬鹿にされたりもしていた。
しかし、優しい彼は気にせずお腹を空かせた人を助けていた。

ある時、戦争によってお腹を空かせた子供達が居る事を知ったあんぱんまんはパンを持って現地に飛んだ。
無事パンを届け、子供達の感謝の言葉を背に飛んで帰るあんぱんまん。しかし直後に銃声が轟いた。
敵機と誤認された(戦争中の国にとっては未確認飛行物体=敵機扱い)あんぱんまんは高射砲によって撃墜されてしまったのだ。
それを知らない子供達は、あんぱんまんがまたパンを持って来てくれる事を待っていた。

太平洋戦争当時、まともに御飯を食べられなかった事に対するアンチテーゼとして生まれたヒーロー故か、物悲しい終わり方である。
またアンパンが選ばれたのは「餡子+パン」という和洋折衷の食べ物のイメージからだとか
(前述通り西洋人には餡子は生理的に受け付けないそうだが、飽食の時代ならともかく、食べるに困る状況ならまた別の話だろう)。

頭のアンコ(粒あん)がエネルギー源であるため、彼自身は飲食を必要としない。
たとえ顔を分ける事で自分が不利になろうとも、決して弱い者を見捨てない。
勝てないと分かっていても、恐れずに何度でも立ち向かっていく。その姿は、正に正義の味方である。
自ら飢えの苦しみを味わってきたやなせ氏の確固たる思いが詰まっている、それがアンパンマンである。
ちなみに劇場版だと、「敵に石化されてしまい、顔が身体から離れない」という物理的な問題で、新しい顔と交換出来なかった事もあったりする。
また、劇場版『勇気の花がひらくとき』では、「勇気の花」という花のエキスを混ぜないと、
「元気三倍(ポーズもヘニョっとしており声もくさくなっている)」しか出なくなる事が判明。立ち向かう勇気を失ってしまう、
そのため、何時もの「助けて、アンパンマン!」という言葉に応える事すら出来なくなっていた。
だが、この時はばいきんまんに「こいつを助けたかったらその炎の中に入れ」と事実上「自害しろ」と言われた際に、
人質を助けるために自ら炎の中に入るという、普段の彼とはまた違った勇気を見せている。
余談だが、この映画のテーマソング「勇気の花がひらくとき」は、映画の展開とも併せて非常に評価が高い。

他にも、パンの代わりに飴を使ったら「元気10倍」、餡が切れた時にクリームで代用したら「元気70倍」など、
アンパンの代用品で戦う事が度々あるが、やはりアンパンでないと本調子が出ないようだ。
逆に、「元気100倍」を超えた「元気300倍」、圧倒的な強さを発揮する「勇気100倍」などもある。
+ アンパンマンのバリエーション
  • アメパンマン:餡子入りの飴で作ったアンパンマン。元気はいつもの10分の1。
  • アンドーナツマン:フライぼうやが揚げたあんパンで出来たアンパンマン。アンドーナツパンチが武器。
  • アンパイマン:アンパンマンの顔があんこパイで出来ている。アンパイマンパンチが武器。
  • あんまんマン:アンパンマンの顔があんまんで出来ている。言葉が中華風になる。
  • おうごんアンパンマン:顔が黄金の小麦で出来ているアンパンマン。おうごんアンパンチが武器。
  • おつきみアンパンマン:顔がおつきみだんごで出来ている。飛び跳ねて、おつきみパンチを繰り出す。
  • カッパアンパンマン:カッパのおさらを借りて変身したアンパンマン。水の中でも平気。
  • クリアンパンマン:栗餡が入っているアンパンマン。クリアンパンチで悪者を倒す。
  • クリームパンマン:アンパンマンの顔にクリームを入れて作った。アンパンマンほど強くない。
  • クリキントンアンパンマン:トンちゃんの作ったクリキントンが入っているアンパンマン。
  • コーヒーパンマン:コーヒーで濡れてしまった顔を、もう一度焼く事で出来たアンパンマン。性格が渋い。
  • そうめんパンマン:ソーメンの材料で顔を作ったアンパンマン。そうめんパンチを繰り出す。
  • だいふくまん:餅の中に餡子を入れて作られた顔のアンパンマン。
  • デンキアンパンマン:でんち沼で、電気を帯びた顔のアンパンマン。プラズマアンパンチが決め技。
  • ニセアンパンマン:パン工場から盗んできた小麦粉に、かびるんるんのかびを混ぜて、ばいきんまんが焼いたアンパンマン。とても力が強い。
  • はるまきアンパンマン:春巻きの皮で餡子を包んで揚げた顔のアンパンマン。
  • ホットケーキアンパンマン:顔がホットケーキの材料で出来ているアンパンマン。
  • メレンゲアンパンマン:あんこをメレンゲで包んだアンパンマン。メレンゲパワーで泡立てたメレンゲを飛ばしたり、メレンゲアンパンチで戦う。
  • モナカアンパンマン:もなかの皮で作った顔のアンパンマン。

アンパンマン百面相

なお、OPテーマでは上記の通り「愛と勇気だけが友達さ」と歌われているため、「他に友達が居ないのかよ」とよくネタ扱いされる。
勇気一つを友にするイカロスよりは上だよ!やったね!
だが、ここにアンパンマンが「皆を平等に愛する正義のヒーロー」という前提を置くと、途端に意味が変わってくる。
そう、アンパンマンはあらゆる人々を「平等」に愛して(あのばいきんまんでさえ)しまう存在なのだ。
だがそれは同時に、親友や恋人のような「自分にとっての特別な存在」を作らない(作れない)、悪く言えば誰にも心を開かない(開けない)存在だと言える。
そのため、前述の映画では一目惚れする描写はあったものの女心(恋心)が分からず「私のことが(一人の女性として)好き?」という質問に対して、
「(みんなと同じように)大好きだよ」と返してしまい、勘違いした相手を傷付けてしまう事さえあった。要するに朴念仁
「正義の味方はちょっぴり孤独ですね」とは作者の談。正に文字通り「愛と勇気だけが友達」のようだ。
また、TVサイズで流れているのは2番だが、1番の歌詞はやたら熱く、かつ考えさせる内容となっているので、
聞いた事が無い方も、是非一度聞いてみる事をお薦めする。
劇場版『いのちの星のドーリィ』では1番の歌詞「何のために生まれて、何をして生きるのか」がテーマとなっており、生と死を扱う非常にシリアスなストーリー。
それを象徴する挿入歌「カンタータ“アンパンマンのマーチ”~悲壮な戦い~」は歌詞に合ったある意味本来の曲調とも言える。
やなせ氏のノートに書かれている修正前の歌詞は、現在以上に悲壮なものになっていたという。

+ また、この歌を逆再生すると…

+ アンパンマンとの関係
アニメ放映からかなりの年月が経っているが、今の所アンパンマンがばいきんまんを完全に退治したり更生させた事は無い。
正義の味方としては矛盾しているように思えるが、やなせ氏曰くアンパンマンは「正義」であり、ばいきんまんは「悪」であり、
互いが互いの存在意義だと分かっているからだとか。
菌は食品の天敵であり、そしてパン(酵母)には欠かせないものでもあるからだ。
片方がいなくなればもう片方が必要無くなる、故に二人はこれからもずっと戦い続けるだろう
子供向け番組にしては、いささか以上に重く不毛な関係である。

近年ではばいきんまんが癖の強いゲストキャラに押しに押されて悪事を働こうとしても結局出来なかったり、
パン工場の面々と一時的に手を組んでお礼として食べ物を貰い「今日はこのくらいにしといてやる!」と帰ったり…と、
ばいきんまんと遭遇してもアンパンチでぶっ飛ばさず平和に終わる回も増えている。

なお、アニメ版『アンパンマン』は単独のアニメーションシリーズでのキャラクター数で、ギネス世界記録認定を受けたすごいアニメである。
1988年10月3日の放送開始から2009年3月27日までに1768体のキャラクターが登場している(劇場版キャラ含む)。
中にはやなせたかし氏自身をモチーフにしたキャラも。


なお、前述のようにアンパンマンの世界では、「勇気の花」という花を使う事で、アンパンマンのように心を持つパンを作れるのだが、
これが作り手の意向で性別、性格、その他諸々を全て決める事が出来るようである。
その最も顕著な例がメロンパンナの姉のロールパンナである。
バ「お友達を作ってあげようか?」
メ「ううん、お姉ちゃんが欲しい!」
妹より後に姉が生まれるって……。
なお、ロールパンナはばいきんまんの策略により、愛と悪の二面性を持つキャラとなってしまった。


MUGENにおけるアンパンマン

6種類のアンパンマンが確認されている。
その内の1体は彼の皮を被った別キャラだけど

+ ミス氏製作
  • ミス氏製作
声はカンフーマンのもの。登場や動作の多くもカンフーマンと共通している。
あるトーナメントではジャスティスと正義チームを組んで登場した。
infoseek無料HPサービスの終了に伴うサイト消滅により長らく入手不可だったが、2024年4月に再公開された。

+ 達(tachi)氏製作
  • 達(tachi)氏製作
手描きのアンパンマン。ボイスは初期の映画版のものを使用している。
2012年8月にはリメイクされ、ドット絵が一新された。
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴いサイトが消滅し、公開先のyahoo!ボックスも2020年9月にサービスを終了したため、現在入手不可。

しょくぱんまんとカレーパンマン、ジャムおじさんによるサポート技を使う事が出来る。
ジャムおじさんによるサポートは、体力が4割以下かつゲージ三本を使用しなければならないが、
発動に成功すれば体力・ゲージ共に全回復する事が出来る。汚いなさすがアンパンマンきたない。
ただし、更新後は発動中は無敵ではなくアーマーなので、攻撃頻度が高い相手だと顔が飛んでくる前にやられてしまう。
12Pカラーが搭載されており、ゲジマシ等性能が向上するが、色が真っ黒になる。
また、同氏製作のばいきんまんとは特殊イントロが用意されている。
対戦動画。上記の特殊イントロも

また、Player Man The Robot AUTTP氏による改変版も存在する。こちらはMUGEN1.0以降専用。

+ googoo64氏製作
  • googoo64氏製作
アニメなどの画像を切り取ってスプライトにしているもの。
顔を毟り取って投げたり仲間達をストライカーとして呼んだりする他、
実写の着ぐるみに変身し、相手にパンチやキックを放ったかと思えばキックボードで相手を轢いたり、顔を持って目からビームを放ったりとフリーダム。
また、上記の達氏のものと同じく、バタコさんがアンパンマン号に乗って新しい顔を投げて取り替える技があり、
取り替えた後に体力・ゲージ共に全回復する事が出来る。

AIは未搭載だが、強力な攻撃を連発してくるのでかなり強い。
加えてライフが1/5になると自動的にバタコさんが全回復してくるので、
実質即死攻撃を仕掛けるかタイムアップに持ち込まなければ勝利するのは不可能準論外キャラである。

+ ふみV3氏製作 アンパンマンEX
  • ふみV3氏製作 アンパンマンEX
達氏のアンパンマンを狂改変したもの。
カラーによって狂ランク全般に対応しており、1Pは狂下位〜狂中位、3Pからは回復とゲジマユが追加される。
5Pからはステ抜けが追加され、狂中位に。7P以降は凄まじい無敵が追加され、狂上位の実力を持つ。

+ humi氏製作 アンパンマンD
  • humi氏製作 アンパンマンD
2020年8月26日公開。
名前と顔は確かにアンパンマンだが、筋肉質な体型に名前の「D」から察せる通り、
アンパンマンの皮ならぬ顔を被ったダッドリーで、改変元もTin氏のダッドリー。

ゲージが自動で上昇する仕様となっており、3ゲージ溜まると即死技のコークスクリューブローならぬアンパンチを放つ一発屋。
さらにやたらマッシブなバタコさんをストライカーとして呼び出し、相手を拘束してもらえる。
アンパンチ以外の技は改変元のまま。食らい抜けやダメージキャンセルは無いため即死や10割に弱い。
ゲージの上昇量は設定で変更可能。
また、12Pカラーはゲージ上昇速度の増加、バタコさんが一度に3人出るなど強化される。

AIがデフォルトで搭載されている他、かまぼこサイハ氏によるAIパッチも公開されている。
外部AIはノーガードで相手に近付いて技を仕掛け、3ゲージ溜まるとアンパンチを放つ。
外部AI導入時の強さは通常カラーで狂下位、12Pカラーで狂中位。


「きゃー!」
「今確かに女の子の悲鳴がしたぞ!」

↑の台詞は達氏作アンパンマン2R時の勝利台詞である。これが対戦相手が女の子だったりすると「お前がやったんだろうがwww」と視聴者に突っ込まれがち。
キノコ狩りの男と組ませると更に悲惨な状況に。
この他、彼に良く似たお笑いヒーローの存在も確認されている(ただし、その正体はデカいタコ)。



   ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、
  /   ⌒   ⌒  ヽ
  |      l _ l    |
  |   ::::::::)(_)(:::::::: |   ________
  |     ___   | /
  \    \_/   ノ < 許さないぞ!ばいきんまん!
    \____/    \________

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
凍結

出演ストーリー



*1
初代あんぱんまんを馬鹿にしていたヒーロー達は二名ほど名指しかつ挿絵付きで作中に登場している。
+ …具体的に誰なのか知りたい?えーと…
あのスーパーマンバットマンである(それと具体名は出ていないが吸血鬼のヒーローらしき人物)。
勿論、実際の彼等はこんな嫌味な性格では無く、彼等なりに正義や社会問題について真剣に考えているのである
こうしたキャラの無断使用及び改悪についてやなせ氏が批判される事も少なくないが、
前者は当時のアメコミが所謂「コミックコード(コミック規制)」の影響下だった事もあり、
多くの日本人から「アメコミヒーローは高笑いをしながら悪人をぶっ飛ばす能天気な人物」だと思われていた事
(当時はバットマンでさえ、とてもダークヒーローとは呼べない存在だった)、
そして後者は戦前生まれである氏の体験が関係している事は留意されたし。


最終更新:2024年07月09日 17:59