ゴルザ


大地を揺るがす怪獣ゴルザ

1996年の特撮作品『ウルトラマンティガ』第1話「光を継ぐもの」に登場した怪獣
巨獣特捜ジャスピオン』の女敵幹部?それはギルザだ
別名「超古代怪獣」。身長62m、体重68000t。

古代に高度な文明を築いた超古代人類に被害を与えた「超古代怪獣」と呼ばれる怪獣の一体で、
当時の光の巨人たちと戦っていたが、倒されず現代まで眠りに就いた個体の1体。
ユザレ曰く「大地を揺るがす怪獣」。頭部の周りは鎧のような皮膚で覆われており、
発達した腕により怪力を誇る他、これを用いて高速で地中を掘り進む。
額から放つ「超音波光線」を最大の武器としており、
光線のエネルギーを頭部に纏わせたまま頭突きする「ソニックヘッドバット」という技も持つ。

当初はモンゴル平原の地中から目を覚ますが、偶然パトロール中であったガッツウィング1号が放った信号弾で驚いて一旦地中に戻る。
直後にイースター島に現れたメルバと呼応するかのごとく、ティガのピラミッドがある日本の秋田県北部に向けて進行。
到達すると破壊超音波でピラミッドの外壁を消し去り、メルバと共に3体の巨人像の破壊を試みるが、
中の一体であったウルトラマンティガがダイゴと融合して復活し、そのまま交戦することになる。
2体がかりでティガを手こずらせるも、パワータイプにチェンジしたティガにウルトラバリヤーで破壊超音波を防がれた上、
ウルトラバックブリーカーで背骨を折られた挙句ウルトラリフターで地面に叩き付けられて戦意を喪失。
ティガの意識がメルバに向いた隙を突いて一目散に地中に潜って逃亡した。

そして第18話「ゴルザの逆襲」で「ゴルザ(強化)」として再登場。
霧門岳のマグマを吸収して強化されており、攻撃力と防御力が飛躍的に向上している他、
胸で相手の光線を吸収して無効化する特殊能力も身に着けている。
放送当時の児童向け資料ではマグマの力で高熱を発し触るだけで相手を焼く力を持つとあるが、劇中では未確認
(ティガのパンチを受け止めた挙句握り潰そうとしてティガが悶える場面はある)。
外見も体のあちこちに筋が赤く浮き出ており、体重も70000tに増えている。

ティガへのリベンジの機会を待ちつつ地中でエネルギーを蓄えながら休眠していたが、
GUTSの地底探査メカ・ピーパーから放たれたモンスターキャッチャーを打ち込まれたことで目を覚まし、
追従式ドリルビームを受けながら地上に現れる。
ティガとの再戦時は硬い体でマルチタイプの攻撃を受け付けず、ハンドスラッシュを無効化したりと苦戦させる。
ティガがパワータイプにチェンジ後は一時劣勢に立たされるが、必殺技のデラシウム光流を吸収で無効化して再びティガを窮地に追いやる。
しかしデラシウム光流と見せかけて放たれたティガ電撃パンチからの連続攻撃で逆襲された挙句、
マルチに戻ったティガに胸に付けられた傷口目掛けてゼペリオン光線を注がれ、吸収できずに絶命。
最後はティガに霧門岳の火口まで投げ入れられて葬り去られたのだが……。

+ その他映像作品におけるゴルザ
平成ウルトラマン最初の怪獣であり、キリエロイドと並んでティガの代表怪獣に数えられている存在と同時に、
平成ウルトラシリーズの代表怪獣扱いでグッズが発売される機会も多いのだが、
意外にも原種が再登場する機会は少なく、もっぱら派生種や亜種として登場することが多い。

「ゴルザII」が登場。
上記の『ティガ』に登場したゴルザが何者かにより蘇生させられた存在。
顔が小さめになり、目が鋭く白目になっている他、武器も口から放つ赤い光線に変わっており、
光線吸収能力もエネルギーに変換するだけでなく自身の熱線に上乗せして撃ち返すことができるようになっている。
また、ダイナに挑発するような動作を取っており、知能も『ティガ』のゴルザより確実に上と思われる。
スーパーGUTSの兵器の攻撃を受けても微動だにしない防御力も備えている。

圧倒的なフィジカルや、吸収能力及び熱線などの能力をフル活用して、ソルジェント光線まで凌ぎダイナを圧倒するも、
ヒビキの「怒りの気持ちをコントロールできて初めて人間はもっと強くなれる」という言葉が脳裏によぎったことで冷静さを取り戻したダイナに、
一瞬の隙を突かれてフラッシュチョップを腹部に撃ち込まれ、その傷口に通常時とはエフェクトの異なるソルジェント光線を受けて絶命した。

同エピソードではスーパーGUTSのヒビキ隊長は、かつての『ティガ』のゴルザ(強化)との戦いで、
GUTS到着を待たずに無謀な独断専行に走り、それが原因で仲間のワシズを失った過去が語られている。
その悔恨に囚われそうになっていた所で怪獣災害で両親を失った少女・ハルナの励ましで救われ、
自分も辛いのに他人であるヒビキに花を手渡し励ましてくれた彼女に報いるべく、
「あしながおじさん」を名乗り彼女の就学を支援しており、
そしてまたしてもゴルザの復活により危機に瀕したハルナを救うため、ヒビキが奔走するのも見所の一つとなっている。
「作中で取り上げられていないだけで描写外に怪獣災害の被害者や防衛組織の殉職者は大勢いる」という事実にスポットが当たった印象深い回だが、
原案および特技監督を務めた満留浩昌氏は脚本を通すための策略として人気怪獣のゴルザを登場させたものの、
シナリオ会議では狙いとは逆に「ゴルザである必要性」を問われてしまったという。

なお、ゴルザを復活させた黒幕は最後まで不明だった。
劇中でカリヤはスフィアの仕業ではないかと推測しており、書籍でもそれを説明する記述はあるものの断定までは至っていない。

  • 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』
第2話「五人目のクルー」で原種が登場。
テレスドンと組んでゴモラと戦うが、超振動波を受けて倒された。

続く第5話「ベラルゴシティの罠」では強化種「ファイヤーゴルザ」が登場。
ゴルザ(強化)とデザインが同一なのだが、額からの光線が「強化超音波光線」になり、光線吸収能力を使用していないという相違点があり、
公式でもゴルザ(強化)=ファイヤーゴルザ扱いだったり、逆に「似ているだけの別種」扱いだったり解釈が一定していなかったが、
『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でファイヤーゴルザは『大怪獣バトル』からの登場怪獣として分類されたことで、後者に落ち着いている。

レイオニクスのケイトが操る怪獣の一体として登場し、ベラルゴシティで肩慣らしとしてそこに巣食っていたサドラの群れを全滅させる強さを見せつけた。
レイとの決戦時には、その強靭な皮膚でゴモラの繰り出した「超振動波攻撃」を受けても微動だにせず、
逆に頭部からの「強化超音波光線」を使い苦戦させるも、ドラゴンスピーダーによるサポート攻撃により作られた隙に、
ゴモラの地中からの攻撃を受けて怯んだところを突かれ、超振動波ゼロシュートを受け敗北。
その後ケイトに「敗北した怪獣には死あるのみ」と見捨てられ、彼女の操るガンQの放った怪光線により処刑されてしまった。

ファイヤーゴルザが登場。
アンドロイド・ワンゼロがモンスライブして戦たった他、第7話ではガンQにモンスライブ中だったガッツ星人ボルストが、
自らの分身能力を利用した分身体でモンスライブするという、大怪獣バトルを意識したような展開がある。
また、ファイヤーゴルザのスパークドールはファイブキングの素材にも使用されている。

  • 『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』
ザイゴーグの作り出した閻魔分身獣「ゴーグファイヤーゴルザ」が登場。
額から放つ超音波光線や怪力といった従来の能力に加えて、体を丸めて高速で敵に体当たりする技を使用する。

+ ゲーム作品におけるゴルザ
  • 『ウルトラマン Fighting Evolution3』
プレイアブルキャラとして登場。
名義は「ゴルザ」になっているが、能力やミッション内容など実質強化ゴルザ扱いになっている。


  • 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』
主人公が戦う最初の敵として登場。
バトルナイザーを手にした主人公の前に突如ガンQと共に市街地に出現するが、バトルナイザーから現れた怪獣と戦って倒される。

  • 『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』
原種、ファイヤーゴルザ、リビルドが実装されていた。
原種はHPが低く命中が並み辺り以外は軒並み高めなバランス型。
固有スキル「堅固なる皮膚」は自分以外の味方が必殺または攻撃で倒された時、フェイズ終了時まで防御力を中アップさせる。
スキルを最大開放すると回避率の中アップも加わり、上記のようにHPが低めなのでスキルで補うか、
もしくは割り切って回避メインでスキルを揃える必要性があった。

ファイヤーゴルザはHP・回避が低くその他が優れたアタッカー気質の性能だが、
必殺技の「強化超音波光線」が次のフェイズ終了時まで味方全体の防御力(遠)を中アップさせる他、
固有スキル「マグマエネルギー共有」が行動完了時に相手と隣接していた時2ターンの間隣接マスにいる味方の攻撃力を中アップさせるなど、
味方の補助に秀でた支援系の性能であった。

リビルドはHPが並みで回避と運は低いがその他のスペックは軒並み高く、
固有スキル「大地を揺るがす進撃」は、ターン開始時に破壊できる障害物が存在する時にそのターン中、移動力が2アップ、
障害物に攻撃した時に次フェイズ終了時まで防御力をウルトラアップ、隣接2マスの障害物に1000ダメージ与えるという、
『ティガ』1話を再現したかのような破壊的な効果を持っていた他、
必殺技の「最大超音波光線」は2ターンの間防御力を大アップさせ、射程を問わず反撃を行う効果があった。


MUGENにおけるゴルザ

カーベィ氏による通常版と強化版、leno氏によるファイヤーゴルザの3種類が存在する。

+ カーベィ氏製作 ゴルザ
  • カーベィ氏製作 ゴルザ
zillagamer氏の製作したスプライトをカーベィ氏が許可を取って使用し、SUGIO氏のゴジラをベースに製作されたキャラ。
外見はゴルザだが、モーションや技構成は改変元のSUGIO氏版ゴジラにかなり近く、
実質的にはSUGIO氏のゴジラのガワ変えと音声変更+AI調整+ライフ等の数字変更キャラといった仕上がりになっている。
ただ、ゴルザ自体がオーソドックスなゴジラ型怪獣だった事もあって、ゴルザとして使っても違和感はあまり無い。
飛び道具もきちんと放射熱線から破壊超音波になっており(性能や使用感は放射熱線とほぼ同じ)、AIも搭載されている。

+ カーベィ氏製作 ゴルザ(強化)
  • カーベィ氏製作 ゴルザ(強化)
技や性能の大半は上記のゴルザ(改変元のSUGIO氏版ゴジラ)のものを流用しているが、
スプライトは注意力要集中氏から提供されたものを使用している他、
必殺技に相手の飛び道具を無効化してゲージに変える「吸収」が追加されているなどの変更点がある。
AIもデフォルトで搭載されている。
更新によりdefファイルの登録でゴーグファイヤーゴルザが使用できるようになった。
紹介動画

+ leno氏製作 ファイヤーゴルザ
  • leno氏製作 ファイヤーゴルザ
中華圏の製作者であるleno氏によって製作されたファイヤーゴルザ。
現在は氏のTwitterにて公開されている。
超音波光線などの光線技のエフェクトが見栄えが良く、範囲や威力もかなり強力な技となっているのが特徴。
一定時間自分を強化する技等も搭載されている。
AIは未搭載。

出場大会



最終更新:2023年05月27日 14:41