ガンQ


+ 個体ごとのガンQの基本データ(身長、体重など)
身長:55m(コードNo.01)
   56m(コードNo.02)
体重:5万5千t(コードNo.01)
   5万6千t(コードNo.02)

1996年の特撮『ウルトラマンガイア』に登場する怪獣
別名「奇獣」。
その別名に相応しく、巨大な単眼に目玉のような部位だらけの手足胴体が生えているという、
ガイア怪獣どころかウルトラ怪獣全体から見ても、際立ってグロテスクかつ絶大なインパクトの外見が特徴。
主な武器として目玉から放つ光線と、物質やエネルギーを目を通して吸収する能力を持つ。

そのインパクト抜群の風貌からか平成ウルトラ怪獣の中ではそこそこ知名度が高く、
後の作品への再登場やメディアミックスへの抜擢も多い。
シンプルなシルエットをしているからか子供人気も意外とあるらしく、コミカルな役どころを与えられることも。

初出は第6話「あざ笑う眼」。
XIGのファイターチームの演習中に矢渡山脈に巨大な目玉として出現した
(この姿は後に「コードNo.00」と命名されている)。
まるで生命体の様に振る舞うが、熱反応が無く生命反応も検出されず、
天才である我夢の解析を以てしても判別不明の謎の存在(曰く「不条理の塊」)で、
「分子で構成されている物ならば物理的攻撃が通用する」という最低限の常識すら通用せず、
二発のミサイル攻撃をそのまま吸収。ミサイルの一発を跳ね返してファイターチームの米田機を撃墜。
砂煙を上げて姿を消し、吸収したミサイルと周囲の岩石を融合させて、
自由に行動出来る様に手足を構成し(この姿は「コードNo.01」と命名)、
山の麓の幕田市のコンビナート地帯を襲撃。
現れたウルトラマンガイアも戦闘の末に体内に吸収して精神攻撃を仕掛けるが、
内側から突き破られる形で脱出され爆散した。しかし……。

+ 第31話「呪いの眼」ネタバレ注意
実は完全に倒されていなかったため再出現。
ただし、前回ガイアに負けたせいで半分ほど目玉が溶けたグロテスクな「不完全体」となっており、
その状態であちこちの市街地に出没していた。
根源的破滅招来体の一員ではないかと考えられていたが、
その正体は、500年前の呪術師・魔頭鬼十朗が呪いの力で変化した存在。
前回我夢が解析できなかったのは、ガンQがマジモンのオカルト的存在だったためである。
生前の魔頭鬼十朗は500年後の「根源的破滅招来体」の襲来を予知しており、
これを利用して自らの天下を築こうとしていたが、その思想を危険視した勢力に追い詰められ自害したという。
しかし、現代に「根源的破滅招来体」が現れたことをきっかけに怨霊として復活し、
自らの末裔の少年・沢村修作の持つ超能力を利用して完全復活し、天下統一の野望を果たそうとしていた。
沢村少年の力を取り込むことで完全体(「コードNo.02」)となり、
新たに獲得した体中の目玉を小型円盤として飛ばす能力を用いてガイアを圧倒するが、
強い意志を持って魔頭の誘惑を撥ね付けた沢村少年の超能力で目玉を消されて不完全体に戻り、
弱体化したところをガイアに投げ飛ばされた末にフォトンストリームを喰らって爆散し、ついに完全消滅した
(同時に沢村少年の超能力も消滅し、普通の人間に戻った)。

なお、ガンQは以降の映像作品でもたびたび登場しているが、
その際「魔頭鬼十朗が変身した」という設定は基本顧みられず、普通の怪獣として登場する場合が多い。

+ 以降のシリーズでのガンQ
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』では主人公レイの姉、ケイトが操る怪獣として登場。
ファイヤーゴルザとの戦闘での消耗が癒えていないゴモラを追い詰めるも、レイの仲間たちが元戦艦の輸送船スペースペンドラゴンを改修し、
封印されていた兵器ハイパーオメガ砲を復旧させ、その砲撃によって倒された。

『ウルトラゼロファイト』では、怪獣墓場から蘇った「地獄の四獣士」として登場。肩書は「不条理のガンQ」。
ベムスターとのタッグを組んだ「ベムQコンビ」でウルトラマンゼロを襲った。
何故かベムスターの腹とガンQの瞳が繋がっており、腹で吸収した光線を瞳から発射する戦法で挑んだが、
ゼロが自らの肉体を光に包んで突撃するパーティクルナミラクルを発動したことでまとめて倒された。

ウルトラマンギンガS』ではスパークドールズとして登場。
7話ではガッツ星人ボルストが変身し、味方怪獣シェパードンからビクトリウムエネルギーを奪おうとした。
更にボルストの分身がファイヤーゴルザに変身してタッグを組み、ガンQ自身も分身して戦況を攪乱するも、
防衛チームUPGの援護とウルトラマンビクトリーの必殺技に敗れた。
しかし、スパークドールズはチブル星人エクセラーが回収し、ファイブキングの素材となった。

また、11話「ガンQの涙」は無理やりガンQに変身させられた冴えないサラリーマン・吉田(演:中村靖日)が主役の異色回。
吉田の気弱な性格が幸いして巨大化も凶暴化もしなかったが人々には恐れられ、行き場を失った所を母子家庭のサトル少年に匿われる。
自転車に乗れないサトルの練習に付き合うなどするうちに二人は友情を深めていくが、
黒幕のアクマニヤ星人ムエルテの策に嵌まり、サトルを傷つけるムエルテの言動に怒って巨大化してしまう。
更にガンQを脅威と見做したウルトラマンギンガ、ビクトリーまでもが現れ絶体絶命のピンチに陥るが……。
ちなみに余談ではあるが、この回に登場したアクマニヤ星人は元々はウルトラマンレオに登場した宇宙人なのだが、
原典での設定では巨大な単眼を持つ悪霊のような存在という点がガンQと共通している。

『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』では、ガンQ自体は登場していないが、
第15話「オペレーションドラゴン」にてガンQの力が込められたGUTSハイパーキーが登場。
本作の防衛組織「GUTS-SELECT」の戦艦「ナースデッセイ号」のバトルモードへの変形に必要なエネルギー採取に使用された。
このことから、『トリガー』の世界にもかつてガンQが存在していたことが窺える。


ゲーム作品におけるガンQ

『FightingEvolution3』ではプレイヤーキャラの1体として登場。
OPムービーでものっけから登場し、初代ウルトラマンティガと対峙するシーンが描かれたり、
ウルトラモードでも上記の「あざ笑う眼」を再現したミッションが用意されているなど大きく扱われている。

怪獣では数少ない援護攻撃持ちであり、No.02が使用していた目玉状の小型円盤を呼び出せる。
また、光線技を吸収して体力を回復することもできる。

『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』にも登場。
属性は「力」でステータスは防御、HPの値が高く、命中、回避、運は皆無。継承スキルも防御系が多い。
固有スキル「あざ笑いの眼」により、攻撃を受けると2ターンの間相手のすべての攻撃が自分に向かうようになるというタンク向けの性能。
更にスキル覚醒によって遠距離攻撃を受けた際にHPを回復、攻撃対象の攻撃力をダウンさせる能力も追加される。
必殺技「体内吸収」は範囲内の相手の回避率を大きくダウンさせる。

コンパチヒーローシリーズの『バトルドッジボール3』では、
ウルトラマンベリアルキリエロイド、ダークロプスゼロ(外野)と「モンスターブレイカーズ」というチームで登場している。

『怪獣バスターズ』では大型怪獣として登場。
原種の他、攻撃や耐性が強化されたコードNo.02、水属性を得た亜種ガンQ(青)が登場する。
攻撃手段は地団駄や触手での滅多打ちの他、眼球からの光弾と吸引光線、2体の小型目玉を発射する攻撃。
特に小型目玉は足下から射撃武器の射程範囲外まで渦を描くように広範囲を攻撃し、弾速が早いので回避困難。
威力も高い上に往復2回の攻撃判定があり、更にダウン復帰を狙って高威力の吸引光線による起き攻めまでしてくる。
かなりの難敵だが、小型目玉は射撃で破壊できる他、パワードバギーに搭乗すれば吸引光線が無効など対抗策も多い。
その他、オリジナル怪獣としてガンQの幼体と思われる小型怪獣「ガンQベビー」が登場している。

『モンスターファーム』シリーズとのコラボ作品『ウルトラ怪獣モンスターファーム』では初期から育てられる怪獣の1体。
見た目通り命中が伸びやすく、かしこさと回避もそれなりに伸びるのでバルタン星人ダダと並んで扱いやすい。
また、本作では本家MFのように他の怪獣の特徴を持った派生種も存在しており、体表はもちろん目玉の様相も種族によって異なる。
一方で、他の怪獣の派生種でガンQの特徴を持ったものは、身体の至る所に目玉が現れるため総じて不気味な外見になりやすい。
そして本作では一つ目繋がりでスエゾーをイメージしたレア種も存在する他、スエゾー自身も登場しているので夢の単眼巨大生物対決も可能である
(詳細は割愛するが、本作ではスエゾーも巨大化しての登場となる)。
上記の画像のようにガンQ派生のスエゾーも存在しているが、絵面的にどうかと思われたのか目玉模様は尻尾のみにとどまっている。


MUGENにおけるガンQ

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
Bash bros氏とAmber Jones氏から提供されたドット絵を用いて作られている。
通常攻撃の大半はステゴロが多いが、
飛び道具を吸収しゲージを溜める「吸収」や、相手を引き寄せつつゲージを吸収する「引き寄せ」、
飛び道具を吸収し威力に応じた光線を放つ「反射」など、トリッキーな技も持つ。
超必殺技の「特大光弾」「あざ笑う眼」「オールレンジ攻撃」はいずれも1ゲージ技。

「オールレンジ攻撃」は空中を左右に飛び回る目の形状のオプションを複数出現させる技。
飛び回るオプションはしばらくすると消えるが、それまでずっとオプションからは光弾が連射される。
弾幕のように広範囲をカバーできる光弾の連射は画面の制圧力も高くかなり厄介。
オプションの持続時間もそれなりにあるため、AI戦だと相手したAIがガードで固まりやすく、AI殺しになりやすい。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(最初の対戦相手は奇しくも後に公式で共演)

出場大会



最終更新:2023年06月02日 20:06