君が、ヒーローだ!!
ウルトライブ!ウルトラマンギンガ!
ギンガァァァァァァ!!
2013年放送の特撮作品『ウルトラマンギンガ』及び翌年7月に放送された2期に相当する『ウルトラマンギンガS』の主役ヒーローであるウルトラマン。
円谷における『ニュージェネレーションヒーローズ』と称される作品群のウルトラマンの1人目である。
担当声優は
杉田智和
氏。
変身者の
礼堂ヒカル(演:
根岸拓哉
)と同化しており、
「ギンガスパーク」でスパークドールズに刻まれたサインを読み取る「ウルトライブ」を行う事で変身する。
また、ギンガスパークは怪獣のスパークドールズを読み込めば、変身者を怪獣にウルトライブする事もできる。
ウルトライブの欠点として、制限時間を過ぎると、たとえ空中だろうと強制的に変身が解ける。
戦闘力は非常に高く、数少ない黒星も時間切れだったり消耗した隙を狙われたりした場合が大半であり、
大ボス級の相手を除き、万全のコンディションで負けた事はほとんど無い。
そもそもストーリー前半では怪獣や他のウルトラマンにライブして戦い、
勇気を発揮した時初めてギンガに変身できるという、ギンガ自体が強化形態のような扱いだった。
後のニュージェネレーションがショウを除き初変身時に苦戦しているのを見ると、ヒカル自身の資質も相当高いと思われる。
後の客演でもグア軍団の援軍をたった1人で壊滅状態に追い込んだり、
ゼロですら苦戦するタルタロス相手にある程度単独でまともにやり合えたりと、新世代戦士の中でも特に強者として描かれている。
全身の至る所にクリスタルパーツが散りばめられているのが特徴で、
必殺技を放つ時にはクリスタルが技の属性に合わせて様々な色に発光する。
「ギンガクロスシュート」を始めとした多数の光線技を使用でき、
特にギンガファイヤーボールや監督お気に入りのギンガサンダーボルトを多用する。
最大の必殺技は大の字に開いた全身から虹色の光線を放つ「ギンガエスペシャリー」。
同時に主要技が光線に偏っているため、吸収や反射できる相手には苦戦しやすい。
一応ギンガセイバーという光の剣と、無印最終話から使用するようになったギンガスパークランスで近接戦も相応にこなせる。
OP及びダークスパークウォーズの回想ではギンガスパークを短剣のように用いていたものの、本編では未使用。
ヒカルとは別にギンガの人格は存在しているが、基本的に表に出る事は無く、
ヒカルの呼びかけにもよほどの事態がない限り応じない。
このためギンガ本編より列伝のナビゲーターとしての方が圧倒的に喋っており、
新列伝最終話で
ゼロ、
エックスと3人でナビゲーターをした時は、
二人がやたら喋る中、ほとんど合いの手をいれるような状態だった。
変身後の人格もヒカルに一任しており、ギンガ単独で戦ったのは1期の後日談くらいで
(この際の戦闘スタイルもヒカル変身時と比較して落ち着いた戦い方で差別化されていた)、
同様に戦闘中の掛け声も根岸氏が担当しており、杉田氏が掛け声を発するのはギンガ単独の時のみである。
ヒカルがライブ時は「シャオラァッ!」という独特の掛け声(一説では「将来」のもじりとされている)と、全ての技名を呼称するが、
ギンガ単独の場合は最小限の掛け声で技名も言わない。
このためギンガ自身の意志は非常に分かりにくいのだが、
自身の肉体が限界と判断すれば即座に分離するなど、少なくとも自分よりヒカルの命を優先する方針なのは確かである。
これらの理由により本編以降の客演では基本ヒカル=ギンガであり、
宿敵のダークルギエルですら、客演時はヒカルをギンガと同一視しており、
ギンガ本人が登場した事は列伝やショーくらいである。
なお『
ウルトラマンタイガ』第1話でゲスト出演した際は、杉田氏が演じる事前提に脚本を書いた所、
普通に根岸氏がキャスティングされてしまい、声はヒカルなのに口調はギンガっぽいという珍事が起きている。
上記のようにほとんど自分から話す事は無いため詳しい出自は不明
*1だが、
1期ラストにおいて
未来から来たウルトラマンである事が明かされている。
身長体重及びスペックに関しても明確な数値は設定されていないが、一応第1期時点では身長30mくらいのイメージ、第2期以降で40m程との事。
ちなみにヒカル役の根岸氏はTVシリーズ初の高校生ウルトラマンで、
放送当時17歳で、
ジード/朝倉リク役の16歳の濱田龍臣氏が登場するまで最年少だった。
このためX劇中でエックスのバディである主人公・大空大地の事を「後輩」と呼んでいたり、
ヒカルがニュージェネレーションヒーローズのリーダー扱いをされているのだが
濱田氏とウルトラウーマングリージョ/湊アサヒ役の其原有沙氏を除いたら、
全員共演したタイガの映画の時点では、ニュージェネの後輩全員が同い年か年上となっている。
なお設定年齢ではリクが19歳のため、主役では未だ最年少設定となっている。
ちなみに『
仮面ライダーエグゼイド』6話のゲストキャラ・西脇嘉高も担当している。
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ニュージェネレーションヒーローズの特徴 |
『ギンガ』以降の作品は従来のウルトラシリーズと比較して制作体制・作風が大きく変遷しており、
上半期に総集編や劇場版の分割放送を兼ねたナビゲーション番組、下半期に新規TVシリーズを放送する形式をとっている他、
- 強化アイテム・コレクションアイテムの多用*2
- ほぼ全ての必殺技名を叫ぶ
- インナースペース演出(変身者のコックピット的空間の描写)
- 基本形態に「黒」を配色しているウルトラマンが多い
- 大半の変身者が防衛隊所属ではない(令和以降は防衛隊が存在しなかったり民間人の集まりだったりする作品も)
- 前作品の着ぐるみの流用・改造などの多用(『ブレーザー』前後から既存怪獣ではない新顔の比率も徐々に増えている)
- 一班体制(『メビウス』まではドラマパートと特撮パートでスタッフが別々)
- ヤプール、スフィア、根源的破滅招来体のように物語を通した敵キャラの登場がセオリー
というスタイルとなっている。
あと「太平風土記」なる古書がどの世界にもある。
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形態 |
今こそ一つになる時!
ウルトラマンタロウ!
ギンガに力を!ギンガストリウム!!
『ギンガS』から登場。5兄弟から力を借りて疑似的にスーパーウルトラマンとなった ウルトラマンタロウが、
変化したストリウムブレスの力で変身、タロウと一体化したギンガの強化形態。
最終話でタロウと別れたため変身不可能になったが、『ウルトラギャラクシーファイト』でタロウの力の一部を受け取り、再び変身可能になった。
全身にタロウっぽいディティールが随所に現れ、ファイティングスタイルもタロウを踏襲したものになる。
ウルトラ六兄弟である ゾフィー、 ウルトラマン、 ウルトラセブン、 ジャック、 エース、タロウの力を使う事が可能。
オーブの スペリオン光線等、力を借りたウルトラマンの技をアレンジする事が主流になってる中で、
何気に「力を借りたウルトラマンそのままの技を使える」レアな形態。
ギンガ自身の技もそのまま使用できるが、ウルトラ兄弟の技を際立たせるためか、劇中ではほとんど使用していない。
この形態ではヒカルとストリウムブレス(タロウ)が同時に技名を呼称するようになる。
こちらもギンガ単独(ショー限定)だとタロウだけが技名を言う。
見せてやるぜ、俺たちの絆!
ウルトラタッチ!
ギンガァァァァァァ!
ビクトリィィィィィ!
ギンガビクトリー!
劇場版『ウルトラマンギンガS決戦!ウルトラ10勇士!!』で登場。
ゼロ経由で ウルトラマンキングから授けられた「ウルトラフュージョンブレス」の力により、
ウルトラマンギンガと ウルトラマンビクトリーが融合、一つとなった強化形態。
変身する時の動きと掛け声は ウルトラマンエースのオマージュである。
ギンガとビクトリーの能力を同時に使う事ができる他、
ティガ、 ダイナ、 ガイア、 コスモス、 ネクサス、 マックス、 メビウス、 ゼロの力を使う事も可能。
ちなみに最強技「ウルトラフュージョンシュート」はティガから順に掛け声が発せられるという、
ストリウムブレス以上に 特にゼロが五月蠅い仕様になっている。
劇場版限定ウルトラマンとしてはそこそこ出番があるのだが、
メビウスとゼロの力の出番が多い一方で、未だコスモス、ネクサス、マックスの力を使った事がない。
『ギンガ』を通した一連の黒幕。ギンガの形態ではないが一応記載。
本編以前に「ダークスパークウォーズ」を引き起こし、その場にいた全ウルトラ戦士及び怪獣・宇宙人をスパークドールズに変えた存在。
担当声優は同じく杉田智和氏で、そればかりかギンガの「ギンガスパーク」に似た「ダークスパーク」を武器とするなど、
ボスキャラでありながらギンガと酷似する要素を多く持ち、何らかの関連がある事が示唆されていたキャラであったが……?
(詳細は ビクトルギエルの項目参照)
ルギエル以降、グリーザ、 ジャグラス ジャグラーなど、
「主役ウルトラマンと因縁のあるボス・ライバルキャラが物語を通して存在感を見せる」という作風が定型化されるようになっていった。
ニュージェネ最初のウルトラマンということもあり、オーブから ゼットまでなにかしらギンガの力を借りたウルトラマンがいるのだが、
このうちロッソとブルの形態のアクアだが、「纏うは水! 紺碧の海!」の口上の通りギンガクリスタルが水属性を司っているが、
ギンガには水属性の技は一切存在しないため、浮きっぷりが半端ない(アクア以外ではギンガは雷のイメージが多い)。
そのブルとも共演した『ウルトラギャラクシーファイト』では、ニュージェネレーションダイナマイトというどう見ても炎な新技を披露し、
ますます紺碧の海から遠ざかった。
ちなみに杉田氏は『 仮面ライダージオウ』にて、 「未来の宇宙からやってきた正体不明」の仮面ライダーギンガの声を担当している。
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外部出演 |
コンパチヒーローシリーズでは『スーパーヒーロージェネレーション』(PS3/Vita)と『ロストヒーローズ2』(3DS)に参戦。
どちらも開発時期の関係か『無印』名義での参戦となっており、『劇場スペシャル』の要素も含んでいる。
コンパチヒーローシリーズではヒーローの人格は変身者が基準であるため、ヒカル自身の人格のみでギンガの人格は存在しない。
また、本編でヒカルはギンガの素性を全く知らないのに、そのギンガ自身の人格が無いため、
同シリーズでは「自分の事をあまり覚えてない高校生ウルトラマン」という珍妙なキャラ付けをされている。
『ロストヒーローズ2』では学生繋がりで 仮面ライダーフォーゼとの合体技「超銀河クロスシュート」が使える。
戦闘デモ |
『スーパーヒーロージェネレーション』
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『ロストヒーローズ2』
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MUGENにおけるウルトラマンギンガ
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Gio氏製作 ウルトラマンギンガ |
通常形態のギンガ。 MUGEN1.0以降専用。
bakisimu氏のウルトラマンジャックをベースに製作されている。
改変元の説明書がそのまま残されているが、中身はちゃんとギンガなのでご安心を。
本編で見せた数々の技が忠実に再現されており、特にサンダーボルトなどの光線技は美麗なエフェクトが使われており迫力満点。
非常に高クオリティのキャラではあるが、その分容量も大きいので注意。
AIは強上位程度の強さのものがデフォルトで搭載されている。
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gainer氏(ultra-project氏)製作 ウルトラマンギンガストリウム |
- gainer氏(ultra-project氏)製作
中華圏の製作者によるギンガ。
現在はBaiduで公開されているため実質入手不可。
同氏製作の オーブと同じく、bakisimu氏調整版のスピリッツシステムが搭載されている。
超必殺技が11個と非常に豊富であり、そのほとんどが 遠距離攻撃となっている。
3ゲージ&体力5分の1で発動できる「コスモミラクルエスペシャリー」は 即死技である。
カラーによって性能は変化し、12Pでは 準神級との事。
AIもデフォルトで搭載されている。
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「未来は変える事ができる。
いいようにも、悪いようにも…
それを成すのは君達だ」
出場大会
*1
少なくとも光の国出身ではないらしいが、
タロウ曰くギンガスパークに纏わる伝説が光の国にあった(ギンガスパークは光の国由来またはそれに関係したアイテム?)という事実や、
ギンガがウルトラサインを使用する事が可能など、無関係という訳でもない模様。
また見た目も全身のクリスタルを除いたら光の国のシルバー族に非常に似た姿をしている。
また、ギンガがヒカルについて「ギンガスパークに選ばれし者」と表現しているため、
ギンガとギンガスパークとは密接な関係にあるものの互いに独立した存在であり、
ギンガが自身をスパークドールズ化させた上で、ギンガスパークを介してヒカルと同化している特殊な形式らしい。
*2
ウルトラシリーズで本格的にコレクションアイテムを劇中でも使われるアイテムとして取り入れたのは『ギンガ』からだが、
特撮全般で見れば東映の仮面ライダーシリーズ(『
仮面ライダー龍騎』(2002年)の「アドベントカード」)や、
スーパー戦隊シリーズ(『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008年)の「炎神ソウル」)で既に行われていた手法ではある。
要はそちらと同じく商品数を水増ししたいバンダイ側の要請なのだが、
良く言えば仕事に妥協しない、悪く言えば予算を無視して好き勝手やっていた
(『
帰ってきたウルトラマン』の
シーゴラス回で津波描写に金を掛け過ぎて「会社を潰す気か!」と経理に怒られたという話は有名)
円谷プロの赤字体質を鑑みても、会社を存続させるためには商業的な目線も無視出来なくなったというのが正直な所だろう。
結果的に創業家である円谷一族が経営から追い出される羽目になった
なおスーパー戦隊シリーズは仮面ライダーシリーズより導入が遅かった訳だが、それ以前から合体ロボの合体数がどんどんと増えていた
(ゴーオンジャーの合体ロボ「エンジンオー」は当初3体合体だったのだが、
「G6」「G9」を経て最終的には12体合体の「エンジンオーG12」にまで強化されている)。
最終更新:2025年09月14日 19:21