Carriage Driver


わが友よ、カルパチアへようこそ

君の到着を心待ちにしている

ボルゴ峠まで迎えの馬車を差し向けておく

ロンドンからの長旅を楽しまれたことと思う

私の美しい領地での滞在も楽しんでもらいたい

            君のよき友 ―D

言わずと知れたブラム・ストーカー氏のホラー小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場するモンスター(?)。
名前の読みは「キャリッジ・ドライバー」だが、一般名詞で「Carriage Driver」とは英語で「馬車の御者」を意味する。
原作小説から登場する人物だが、劇中ではこの時点から一切名前を呼ばれておらず、役職そのまんまな呼ばれ方をするしかない人物。
1992年実写映画版での演者は同作のドラキュラ伯爵も演じた*1ゲイリー・オールドマン氏で、衣装デザイン担当は石岡瑛子女史。

鳥のような姿が特徴的な青い鎧を着ている。
ロンドン出身の弁護士「ジョナサン・ハーカー」モリスでは無いがトランシルバニアに旅立つ際、彼を馬車に乗せてドラキュラ城へ連れて行った。

ゲーム作品においては、前述した映画版を原作として1993年にリリースされた日本未発売のゲームに出演。
作中ではステージ1のボスを務める。
移動はせず、その場で立ち止まって鞭で叩いて攻撃してくるついにドラキュラ陣営もこれを採り入れたのか
プレイ動画


MUGENにおけるCarriage Driver

Dark Ruler氏による、前述のゲームのドットを使用して作られたものが存在。
攻撃手段や演出は基本的に原作ゲームをベースにしている。
常時ハイパーアーマーかつ通常のキャラでは回避困難な鞭で叩いてくるというボス仕様なので、
基本的にはプレイヤー操作で挑戦するのが無難だろう。

この他に、CpnCrossfader氏による馬車の屋根で戦うMUGEN1.1専用ステージ「Transylvanian Carriage Ride」も存在しており、
現在は氏のMFGフォーラムにて公開されている。

出場大会

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*1
原作小説ではこの御者が何者なのかは最後まで不明だが、
  • 「牙が鋭い」「目が赤く光る」「怪力」など吸血鬼らしき描写がある
  • 伯爵と同時に登場する場面が無く、御者が去って入れ替わりで伯爵が出てくる
    (御者は荷物を城門前に置くと去ってしまい、城内では伯爵自身がジョナサンの応対をしている事から「伯爵の下僕」などではない)
  • ジョナサン自身がドラキュラ伯爵に初めて会う場面で「御者の顔はよく見てないが、この人と似ているな」と疑惑を一瞬抱く
などから、ドラキュラ伯爵本人の変装のようにも取れる。
ただ原作のクライマックスは「護衛を伴ってドラキュラの棺を運ぶ馬車をヘルシング教授らが追撃迎撃で挟み撃ちにする」というもので、
この場面では明確に御者はドラキュラと別人であるため、変装か否かに関わらず御者自体は別に存在している。

1931年度映画版の『魔人ドラキュラ』ではこの変装説を採用し、ドラキュラ伯爵役のベラ・ルゴシが御者として二役を務めていた。
それ以来、ドラキュラの映像化作品にこの御者が登場する場合はドラキュラの変装説が取られる事が多く、
本作でもこれを踏襲してゲイリー・オールドマンによる二役となったが、本作は原作に忠実な映画化を目指したもののため、
御者がドラキュラの変装であったのかどうかは曖昧にされたままとなっている。


最終更新:2024年03月15日 09:38