「それは 何だ
その胸を引き裂けば その中に視えるのか?
その頭蓋を砕けば その中に視えるのか?
貴様等人間は容易くそれを口にする」
漫画『
BLEACH』の登場人物。
悪霊「
虚」の中でも死神の力を手に入れて魂の限界を取り除いた上位種「
破面」の一体にして、
藍染惣右介に仕える最高幹部「
十刃」のNo.4。
アニメの担当声優は
浪川大輔
氏。
作中で最初に登場した成体の破面。
十刃の中で最も感情の起伏に乏しく常に無表情。
たとえ仲間であっても「塵(ゴミ)」「屑」「下衆」と呼ぶ冷徹な性格で、
関心を持たない(持つに値しない)ものに対してはその態度以下で、名前すら覚えようとせず、
側近である従属官も一人もいない。
一方で関心がある者に対しては割と饒舌になるらしく、同胞の
ヤミー・リヤルゴに対しては、
敵を侮る事が多い彼に対して忠告したり、手負いとなったことを気にしたりしていた他、
黒崎一護に対しては当初殺す価値無しと言いながらも、その動向に逐一関心を向けていた。
グリムジョー・ジャガージャックにはライバル視されており、事あるごとに因縁をつけられていたが、
ウルキオラがグリムジョーをどう思っていたかは不明。
ただし、グリムジョーの言葉に一々反応したり、
反膜の匪で閉次元へ幽閉された際は珍しく悪態をついたりと、
「無関心ではない」程度には関心があった相手だった模様。
加えて、人工大虚という生い立ち故に捕食や闘争といった本能・欲求が無くウルキオラにシンパシーを感じていたロカ・パラミアに対しては、
辛辣な物言いをしながらも、わざわざ自分とロカの空虚感は別物と嗜めるなど、全ての格下に全くの無情という訳でもなかったようである。
なお、藍染に対しては表向き忠実だが、後述の理由からどこまで本心だったかは不明。
グリムジョーによれば、気に入った敵の体に獲物の印として自分と同じ場所(喉元)に穴を開ける癖を持っている。
なお、詳細は明かされていないが、人から虚化した個体ではなく、
元は「一族」と呼ばれる虚圏の在来種の虚だったらしい
*1。
戦闘能力
進化と引き換えに虚の共通能力である超速再生の大半を失う大部分の破面と異なり、
臓器以外の器官であれば一瞬で復元できる再生能力を保ったまま破面化した個体。
それを差し引いても、浦原の「紅姫」の攻撃を素手で跳ね返す防御力と、
卍解状態の一護の攻撃をまともに捌き切る戦闘技量を誇る。
- 帰刃「黒翼大魔」
解号は「鎖せ」。
巨大な漆黒の翼が形成され、蝙蝠のような姿となり、霊圧で形成した光の槍「フルゴール」を用いて戦う。
戦闘力は格段に上昇し、卍解・虚化状態の一護が防御するだけで精一杯の圧倒的なるスピードと火力を誇る他、
全力の月牙天衝を受けても無傷で済むほどの防御力を実現している。
このため虚化一護<帰刃ウルキオラ<
帰刃ハリベル≦
日番谷冬獅郎
とファンの間で考察されることもあるが、片や虚圏、もう片や現世での戦いであり、
さらに一護はこの時連戦に次ぐ連戦を回復で持ちこたえながら休む暇なく戦っていたため、一概に比較はできない。
ただし、少なくとも序列が一つ下の
ノイトラとは別次元なまでに差があったのは確かなようで、
No4以上は虚夜宮を破壊しかねないほど強大な力を持つため、虚夜宮内にある天蓋の下での解放を禁じられていた。
- 「刀剣解放第二階層」
十刃で唯一ウルキオラのみが可能としている、二段階目の解放形態。
藍染にも見せていないウルキオラの奥の手である。
尻尾を生やし、長い二本角、鋭い四肢の爪、黒い体毛に覆われた両腕と下半身など、悪魔そのものを思わせる姿に変貌する。
戦闘力はさらに増し、虚化一護でも防御できないスピードと、一撃で虚化を解除し致命傷を与える程の攻撃力を誇る。
しかし、完全虚化状態の一護には大きく劣る。
MUGENにおけるウルキオラ・シファー
+
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Petamynx氏製作 |
同じく『JUS』風のちびキャラだが、各種モーションが細かく作られている。
飛距離の長い突進技やワープする空中攻撃からの奇襲が強い性能をしている。
超必殺技では帰刃や刀剣解放第二階層となる技を使う。
AIもデフォルトで搭載されている。
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この他、Giovanni氏によるキャラも存在していたが、現在はデータ消失につき入手不可。
「そうか
これがそうか
この掌にあるものが
心か」
出場大会
*1
ザエルアポロやスタークのように分裂する以外にも、破面の男と女の間でそーゆー事をして子供を作ることは可能である
(連載時にもロリという破面がそれができることを示唆する発言をしている)。
「悪霊が子供作ったり死んだりするのはおかしくない?」と思う読者もいるかもしれないが、
本作の世界観では尸魂界を中心に現世・虚圏の三界に世界が分かれており(地獄は例外)、
それぞれの世界で死んだ者の魂魄が霊子化して三界を巡回することで世界を保たせているという設定であり、
「死」という概念は「その世界での生の一区切り」なのである。
よって現世の者から見たら死神はもちろん虚や破面は現世で死んだ魂魄が変質した「死後の存在」に見えるが、
間違ってはいないものの、厳密には死神も破面も「現世とは異なる三界で生きるようになった存在」なので、
死の概念も持つし、子も産めるのである。
世界がこのような構造になったのは、まだ三界に分かれる生と死の概念が無い「一つの世界」だった頃に、
虚となった魂魄を消滅させることで対処していたが、それにより限りある霊子が少しずつ目減りしたため、
「今のままだと霊子が減り続けて世界はいずれ緩やかに滅亡する」と考えた者達が、
ある方法で世界を三界に分けて、死んだ者達の魂魄を構成する霊子が消滅でするのはなく三界を循環させる原理を作ることで、
世界を保たせようとしたためである。
最終更新:2025年05月07日 16:43