「私は自らの力で蘇るのではない。
   欲深な人間共によって蘇るのだ。
    力が唯一の正義なのだからな」
    
    
        | + | 担当声優 | 
石丸博也
『血の輪廻』
若本規夫
『月下の夜想曲』『ギャラリーオブラビリンス』『Xクロニクル』(『血の輪廻』のリメイク)『奪われた刻印』『Harmony of Despair』
大場真人
『闇の呪印』
中田譲治
『ジャッジメント』
藤原啓治
『ロード オブ シャドウ』『宿命の魔鏡』『ロード オブ シャドウ2』
内田直哉
『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 
 
上記の通り若本氏が最も演じており、ファンとしてもその印象が強いのか「吸血若本」「神祖若本」なんて呼ばれる事もある。
 
作品によってはネタに走らないきれいな若本ボイス で「ダークインフェルノ!」「デストラクションレイ!」 「そうしてぇ!」などと、
 
高らかに技名を叫んでくれる事もあり、非常に渋カッコイイ。
 その一方で「死をもって分からせてやる」という台詞が「塩盛って分からせてやる」とイジられる事も。いやどっちかというと塩盛られるのこの人の方では? | 
『悪魔城ドラキュラ』シリーズの登場人物であり、同シリーズのほぼ全ての作品で
ラスボスを勤める。
名前で判る通り、
ブラム=ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』がモチーフ(つまり
アーカードと同一存在)だが、
ドラキュラのモデルとなった実在人物の方をベースに大幅なアレンジを施した、殆どオリジナルキャラとしてデザインされている。
ただし史実の方では公爵であり
*1、そっちと同一視設定の上で伯爵を名乗ると、肩書きが途中のどこかの時点で大幅に落ちる事になる
(ヨーロッパの爵位は領地所有に付随するもので、公爵は公爵領の領主、伯爵は伯爵領の領主。
 例えば公爵領と伯爵領の両方を持ってたとすれば位が高い公爵の方で呼ばれ、公爵領を譲渡したり没収された場合は伯爵になる)。
本名は前述の実在する
ワラキア公の名より、ヴラド・ツェペシュ。享年937歳。
なお、実在人物の「ツェペシュ(「串刺し」を意味する)」は名字ではなく、
「ドラキュラ(「
竜の子」の意味)」同様にあだ名であったが、
『悪魔城ドラキュラ』シリーズでは、これが名字という設定(後述のアルカードのフルネームなど)になっている。
吸血鬼にして全ての魔物を束ねる
魔王であり、冥府の番人である
死神を始めとした強力な魔物を配下に置く。
力の根源は混沌(=宇宙)と人々の悪意であり、約100年ごとに
魔王の力、つまり悪魔城と共に復活する
*2。
息子の
アルカードによると、ドラキュラ(魔王)とは「
『神と対極の存在』であり、世界に不可欠なもの。よって、絶対に不滅」らしい。
それ一般的には神の対極の存在サタンとかルシファーでよくない……?
1999年に
ユリウス・ベルモンドとその仲間によって混沌と切り離され完全に滅亡する。
ちなみにこのエピソードは回想として語られるだけでゲーム化はされていないが、
- ドラキュラの完全なる復活か滅亡が予言されている運命の年
- ユリウスやアルカード、ドラキュラの魔力の繋がりを断ち切った白馬神社の神主など充実したメンバー
- 時を操る能力を持つサンジェルマンなる人物がこの戦いを見学しに行っている
等々話として盛り上がる要素が多いため、ファンの間では「この話がゲーム化される時、悪魔城シリーズは幕を閉じる」と噂されている。
出ないまま打ち切りになるよりはきちんと出すんだコナミ
その後、2017年に
来須蒼真という名の日本人に転生し、
『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』と『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』にて主人公を務めている
(ちなみにこちらのCVは
緑川光氏)。
他『悪魔城ドラキュラ黙示録』では1846年にマルスという少年に転生してもいる。
    
    
        | + | 余談 | 
 
悪魔城シリーズは他にも……
 
などジョジョネタがふんだんに盛り込まれており、これもオマージュの一環だと思われる。
 | 
    
    
        | + | ドラキュラ伯爵の出自 | 
悪魔城シリーズの設定、特にドラキュラ伯爵の出自は作品毎に違ったり、全く異なる場合もある。
 
 『ドラキュラII 呪いの封印』(FCディスクシステム 1987年)
ドラキュラの墓に実際のヴラド・ツェペシュ公と同一の生没年「1431-76」が刻まれている。
 
1431年生まれで、1476年にシモン・ベルモンド の100年余り前の先祖であるクリストファー に倒された、というのが当時の経歴。
 『ドラキュラ伝説』(GB 1989年)
シモン・ベルモンドの100年前という事で1476年、まだ人間のドラキュラ伯爵として登場。
そのためヴラド・ツェペシュ本人とは別人のトランシルヴァニア貴族という事のようである。
 不死の命と魔王の力を求める悪魔崇拝者であり、その儀式によってトランシルヴァニアには怪物が溢れかえったが、
 魔王の力を手にした直後、英雄クリストファーによって討伐された。
 しかしこの時は完全に滅びてはおらず、崩壊した悪魔城の廃墟から一匹のコウモリとなって飛び立っているため、
 クリストファーに敗れた事で完全に吸血鬼ドラキュラに成り果てた……という事だろう。
 その15年後を舞台にした『ドラキュラ伝説II』で再びクリストファーと対峙する事になるが、
 これは1991年発売のゲームのため、『悪魔城伝説』に準拠した設定(1591年)となっている。
 
 『悪魔城伝説』(FC 1989年)
15世紀のヴラド・ツェペシュ公本人。
悪魔に魂を売り、禁忌の術による「暗黒邪神崇拝」によって邪神の力を借りている。
 さらに強大な力を得るため、体も完全に悪魔に売り渡した。
 
 
息子のアドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ(アルカード)からは反発を受けていたが、
勝手に息子の体も悪魔と契約して人外の体にしてしまったので、息子から完全に憎まれてしまった。
 
 
またこの作品によりラルフが1476年に初めてドラキュラを討伐した事になったため、
クリストファーとシモンの年代も100年ずつズレる事になった。
 
 『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』(PCエンジン CD-ROM2 1993年)
年齢設定が推定年齢約800歳に変更され、ヴラド3世本人ではなく伯爵になった。
 
 
時代設定は「古き良き時代」「百年後」という漠然とした記述のみ
(SFC版である『悪魔城ドラキュラXX』だと説明書に中世と書かれている)。
 当時としてはシモン・ベルモンドの百年後が想定されていたと思われる。
 『月下の夜想曲』より後で作られた後付け設定で1792年という事になり、逆算すると10世紀末~11世紀初めくらいに生まれた事になった。
 
 
この作品以降『悪魔城』シリーズではこの設定が基本になる。
 
 『バンパイアキラー』(メガドライブ 1994年)
本作の20年前、1897年にキンシー・モリスによって倒された
(現実では1897年は小説『吸血鬼ドラキュラ』が刊行された年。小説『吸血鬼ドラキュラ』ではキンシー・モリスがドラキュラを倒したのは1885年)。
 なお、『月下の夜想曲』開発時、IGA氏は実際には「アルカードがドラキュラにとどめを刺した」という流れを構想しており、
 『月下の夜想曲』のエンディング用に、1897年にドラキュラを倒したアルカードのビジュアルまで考えていたという。
 
 
今回の黒幕の女吸血鬼エリザベート・バートリーはドラキュラ伯爵の姪で、
 
作中時期の1917年の300年前(1617年、『ドラキュラ伝説II』の26年後。ソレイユ・ベルモンドが41歳)に処刑された*3 という設定。
 
姪がいるという事は、伯爵には兄弟姉妹がいた事になるのだが、この設定はずっと放置されたまま。
 
逆に言えばソニア・ベルモンドのように「エリザベート関連の設定がやばいので『バンパイアキラー』が設定から外される」という事にもなっていない。
 
後述されるマティアスの親族にエリザベートがいて、彼女もまた時を同じくして吸血鬼になった……とすれば矛盾は無いのかもしれない。
 『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』(PS 1997年)
『血の輪廻』の設定に合わせて息子のアルカードが推定年齢約400歳になり、
また、悪魔との契約ではなく、ドラキュラ(当時推定約400歳)と人間の妻リサとの間に授かった、生まれながらの人外の体だった事になった。
 
 
本作を『バンパイアキラー』(1897年の戦いと1917年の戦い)の前史として作った事がIGA氏によって語られており、
約100年前として逆算すると、アルカードは14世紀末~15世紀初めくらいに生まれたという事になった。
 なお、『月下の夜想曲』より後で作られた後付け設定で、本作の時代設定は1797年という事になった。
 
 『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲』(GB 1997年)
1450年を舞台に、ベルモンド一族始祖のソニア・ベルモンドと初めて対決し敗れた……という設定となる。
が、アルカードとソニアの関係からベルモンド一族はドラキュラの子孫という事になってしまったため、黒歴史とされてしまった。
 アルカードがソニアを愛している事に対する擁護として、ドラキュラがソニアを「娘」と呼ぶ事、『悪魔城伝説』のアルカードの設定を受けて、
 「兄は改造されたが妹は逃げ出し、祖父のもとで育てられ、父の討伐に赴いた。二人の間にあるのは兄妹愛」との解釈もあるが、
 やはり直近に発売された『月下の夜想曲』と矛盾が生じてしまっているため、現在はドラキュラ伯爵の設定考察としてもあまり考慮されていない。
 
 『キャッスルヴァニア』(PS2 2003年)
元々は11世紀の普通の人間で、旧名は「マティアス・クロンクビスト」。
天才戦術家と呼ばれた十字軍の騎士で、神の平和を守るために異教徒と戦っていた。
 ある時遠征から戻ると最愛の妻が病死したという悲報を聞く。深く絶望したマティアスは妻を奪った神を永遠に呪い続ける決意をする。
 
 
その後の経緯は不明だが死神を配下にして、策略を用いある吸血鬼から魂を奪い取り、ついに人間から吸血鬼へと転生する。
その際に騎士団の同僚であり親友でもあったレオン・ベルモンドにも同じ夜の一族になる様に誘ったが、レオンは望まない永遠など必要ないと拒否
 (このレオンが後のラルフやリヒターといったベルモンド一族の始祖となる)。
 
 
その後人知れぬ地、ワラキアの領主として密かに神を呪いながら暮らしていたが、
前妻に生き写しの第二夫人(恐らくはリサの事であろう)と出会い性格も丸くなり始め、魔道を志す者達のカリスマとなった。
 そして、その第二婦人との間に授かった子がアルカードである。
 しかしその第二夫人が魔女として人間達の手によって処刑されてしまう悲劇が起きる。
 これをきっかけに神だけではなく人間をも憎悪し、ドラキュラ伯爵と名を変え魔王として人間を脅かす事となった。
 
 
マティアスは1062年生まれなので、『血の輪廻』では推定約800歳(実年齢730歳)、『月下の夜想曲』では推定約800歳(実年齢735歳)だった事になった。
 | 
    
    
        | + | ブラム=ストーカー著『吸血鬼ドラキュラ』におけるドラキュラ | 
一般に多くの人がヴラド・ツェペシュ=ドラキュラと認識しているが、『吸血鬼ドラキュラ』では別人として設定されている。
ブラム・ストーカーの制作メモなどにもヴラド・ツェペシュの名前は確認されていないため、どこまでモデルにしたのかも不明である。
 
 
原典におけるドラキュラは、アッティラ大王の末裔であるセーケイ人のトランシルヴァニア貴族である。
 
その一族はオスマン帝国との戦いで侵略者を退ける武勲の数々を挙げてきた勇者揃いで、
 
代々ヘルマンシュタット湖近くの魔術学校「ショロマンツァ」 にて秘術を授かってきたという。
 
しかしてその実態は数百年を生きる不死の怪物……というのは言うまでもない。
 
ヘルシング教授の調査によれば、その正体は「オスマン帝国との戦いで最も著名な英雄ドラキュラ将軍 である」というもの。
 
ハプスブルク家やロマノフ家を成り上がりと見下すなど極めてプライドが高く、
かつ自分がロンドンで田舎者と思われないよう母国語並に英語を習得しているなど、
 癇癪持ちで怒りっぽい性格と、それに反比例するかのような高い知性についても触れられている。
 また領地経営も滞り無く行っているようで、領民からは畏怖されながらも莫大な資産を持ち、
 ロンドンに住居を複数購入するのも正当な法律手続きに基づいてのものである。
 
 おかげでジョナサン弁護士はどえらい目に遭うわけだが実際ロンドンにはデ・ヴィル伯爵など様々な偽名を用いて数多くの物件を購入しており、
 故郷の土を入れた棺を数十個ロンドン中に分散させて運び込むという極めて用心深く周到な準備を重ねている。
 
 なおヘルシング教授に「一個残して他全部潰せば、奴はその最後の一個に突っ込んでくるから、そこを袋叩きにする!」された 
 
またその能力としては、
 他者の魅了や幻覚を始めとする精神操作自分が魅了した相手との精神感応(レンフィールドやミナ・ハーカーを通じてヘルシング教授一行の戦術を盗聴)海に嵐を引き起こし、霧で周囲を満たし、雹を降らせ、落雷で敵を撃つなどの天候操作動物や霧への変身(背後からの不意打ちに対して霧化による無敵状態で緊急回避なども披露)狼など野獣の群れを使役する
 
等々の強力な魔力を行使する。
特に天候操作に関しては前日譚『ドラキュラの客』にて、吹雪を操る女吸血鬼を落雷で滅ぼした事が示唆されている。
 ただし、真の意味で自由自在にできるわけではなく、日中など時間帯や場所で制限がかかるものもあるので、
 本編中でヘルシング教授らと対決する時は、人外じみた膂力で壁をぶち抜いて奇襲したりなど、もっぱらその肉体スペックを駆使していた。
 
 
加えて作中で描写される弱点としては、
 にんにくの花の匂いを忌避する(一応食用にする球根部分も苦手)日光の下(もしくは日中)では弱体化する(ただし直接日光を浴びても灰になったりはしない)十字架を苦手とする(より正確には十字架そのものではなく十字架を持つ者の信仰心を忌避するような描写)他に「聖餅」というキリスト教の儀式に使う堅パンなどにも近付けない故郷の土の詰められた棺桶でないと休む事ができない、2番目の日中の弱点も組み合わさるとかなり行動に制限がかかる基本的に不滅で頭をスコップで勝ち割られても平気だが、心臓を刺される(杭だけではなく短剣とかでも可)と滅びる
 
……などである。
いずれも原典小説版では(杭を除いて)致命的な弱点としては描写されておらず、映画化された際に誇張されたものである。
 
 
本編では、ロンドンの不動産購入のため弁護士*4 ジョナサン・ハーカーを居城に招く所から始まる。
 
最初はジョナサンを歓待するも、やがて正体を気付かれ、ジョナサンの監禁を試みるも逃げられてしまう。
 
そこで計画を早めたドラキュラは、貨物船デメテル号の船員を次々と惨殺して乗っ取り、密かにロンドンへと上陸を果たす。
 
ロンドンに来てからはキンシー・モリス の想い人であったルーシーを吸血して死に至らしめ、
 
続いての狙いをジョナサンの新妻ミナに定めた事で、ルーシー治療のためロンドンを訪れていたヘルシング教授と対決する事になる。
 
最終的にロンドン中の棺を破壊されたため、ミナへの吸血を置き土産に、残された最後の一つの棺に入ってロンドンから脱出。
 
居城を目指してチェイスを繰り広げるも、ドラキュラの狙いを読んで先回りしたヘルシング教授によって既にドラキュラ城は浄化されていた。
 
そうと知らぬドラキュラは、追撃してきたジョナサン達、待ち伏せるヘルシング教授という布陣で、夕暮れの荒野で挟み撃ちを受ける。
 
そして激戦の末にジョナサンが棺を馬車から引きずり降ろし、致命傷を負ったキンシー・モリス渾身の一撃で心臓を貫かれ消滅した。
 
特筆すべきは原典における彼を滅ぼしたメンバーが、全員ただの常人であるという点につきる。
 広範なオカルト知識を有するものの当人はただの老学者に過ぎないヘルシング教授妻を愛する心と悪魔城から単独脱出できる勇気と行動力を持った弁護士ジョナサン・ハーカーその妻でありドラキュラに噛まれた事でその思考を読めるようになった以外は記録整理で活躍するミナ・ハーカールーシーの心を射止めた若き貴族ゴダルミング卿アーサー・ホルムウッドルーシーに恋心を抱いていた精神科医にしてヘルシング教授の教え子であるジャック・セワードルーシーの婚約者候補のテキサス人という以外一切背景描写のないキンシー・モリス
 
以上終わりである。
 
悪魔城シリーズではキンシー・モリスがヴァンパイアキラー継承者であるため多少対抗できるようにはなっているが、
 
原典ではこれらの人々が各々の知恵と勇気でもって奮闘した結果、恐るべき怪物ドラキュラを滅ぼしているのである。
 
そりゃあどっかの誰か も人間大好きになるというもの。
 むしろ特に背景が無いのにナイフ一本でドラキュラ護衛軍団相手に無双してトドメも刺した原作のキンシー・モリスは一体なんなんだ 
 
なお、本編中で彼が何故吸血鬼に成り果てたのか、ロンドンに移住しようとしているのかという事についてはあまり触れられていない。
そのため1992年の映画『ドラキュラ』では、オスマン帝国との合戦中にドラキュラ戦死の誤報を聞いた妻が自害してしまい、
 そして自害した事で妻は天国に行けないと聞いて「神のために戦ったのに何たる仕打ちだ」と絶望、神を呪って吸血鬼になった事が語られた。
 また、ジョナサン弁護士の前任であるレンフィールドやジョナサンの持っていた写真を通してミナ・ハーカーの存在を知り、
 死別した妻と瓜二つな彼女を手にするためにロンドンへ侵攻する……といった動機付けとなっている。
 | 
ちなみに『悪魔城ドラキュラ』シリーズとは関係の無い余談だが、『
ワールドヒーローズ2』の没キャラにドラキュラが存在する。
    
    
        | + | 外部出演 | 
 
「我が名はドラキュラ、共に人間どもに復讐をしようぞ 」
 
 
2012年3月より稼働開始したコナミのアーケードゲーム『モンスター烈伝 オレカバトル』における、モンスターの1体として登場している。
同じく登場しているアルカードLv10(作中での最高レベル)をリーダーにするとボス敵として登場。
 このゲームでは『因縁対決』の条件としてLv10キャラクターを最初にスキャンするパターンが大変多く、これもその類である。
 攻撃力が高い上に技がほとんど「必殺の一撃」で埋められているため、攻撃されると確実に200以上のダメージを持っていかれる。
 これはアルカードに当たった場合ほぼ間違いなく即死する程の火力であり、
 アルカードが決して紙装甲なわけではなくむしろHPが多い部類と言えばその脅威が分かるだろう。
 本ゲームでは相手の攻撃を受けると「EX技」を出すために必要なゲージが溜まるが
 溜まりきるまでに耐えるという事が難しいのでゲージを増加させる技を持つモンスターを自軍に加えるか、
 一緒に出てくる蝙蝠型モンスターの「バト」をなるべく倒さずにいる必要がある
 (バトの攻撃の威力が低いのでEX稼ぎとして利用する。ただしゲージを吸収する技を持っているので妨害される事も)。
 
 
本作ではアルカードの進化形態扱いとなっており、レアアイテムとして持っている事がある「懐中時計」をLv10アルカードと合体させる事で入手可能。
 
さらに、ドラキュラ自身をLv10まで育てたうえでリーダーとして使うと専用BGM が流れるようになり、
 
再び懐中時計と合体させると実物カードのイラストがボス仕様になる。
 
後にバージョンアップにより「壊れた懐中時計」を持たせると攻撃力がアップするようになり、アタッカーとしての地位が若干向上したほか、
 
BGMもファミコン版のものへと変化するようになった。
 
ちなみにこの専用BGM「Beginning 」についてはリンク先を参照されたい。
 
初出である「悪魔城伝説」の発売から20年以上経った今でも、当時の音源をそのまま収録して使われるほど 完成度の高い楽曲のひとつである。
 
上記のように進化形態である事や、同じデザインの(ボス仕様イラストは色も同じ)服を着ている事、
進化後にアルカードのコマンドスロットを引き継ぐため、『悪魔城』原作を知らないプレイヤーには同一人物と誤解している人も少なくない。
 モーションこそ大きく異なるが、この作品では同じ見た目の色違いキャラでもモーションが違う場合が多い事も拍車をかけていると思われる。
 アルカ・アルカード・ドラキュラのパーティでプレイ時に称号が「あくまじょう」に変化していたが、
 バージョンアップでシモンも対象キャラに。
 アルカを抜いてシモンを入れる事で総合的な攻撃力は上がるが……宿敵と組まされる伯爵の心境やいかに。
 
 
シモンとリヒターが参戦した『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではボスとして登場。
 
息子共々『月下』デザインとなっている。
 
原作で見せた様々な攻撃を見せる。
 
一度倒すと人間の姿から第二形態に移行する。人間の姿では原作同様頭にしか攻撃が効かない。
 
アドベンチャーモードで倒すと伯爵のスピリットが手に入るが、これを超化させると……?
 
『悪魔城』シリーズの雰囲気を色濃く受け継いだゲーム『ヴァンパイアサバイバーズ』が本家とも言える悪魔城とコラボ企画を行い、
ドラキュラ伯爵も登場。
 『ヴァンパイアサバイバーズ』はゲームタイトルやストーリー設定、ゲームの公式イラスト等から、
 いかにも「ヴァンパイアを倒すゲーム」に見えるのだが、
 実はそれまでタイトルに反してヴァンパイアが登場しておらず、その点はよくツッコミの的になっていた。
 しかし、ドラキュラ伯爵の参戦によってついに『ヴァンパイアサバイバーズ』にヴァンパイアが現れたのである。
 「これでようやくゲームが完成した」という声も……。
 
    
    
        | + | ネタバレ注意 | 
 
リヒターで彼の元を訪れると、いつもの問答が英語のフルボイス(本作でボイスありの会話はここだけ)で行われると思いきや、
「毎回どこからともなくお前達一味が現れて壁やロウソクを破壊する」などメタい会話の末、
 
 
「リヒター・ベルモンド、ご協力感謝する。
だが、ヴァンパイアが入ってるのはその棺じゃないぞ!ファッハッハッハ!」
 
 
……つまり「ヴァンパイアとドラキュラ伯爵は別人」というわけで、
結局ヴァンパイアは未登場のままドラキュラ伯爵が操作キャラとして加入するのだった。
 そしてこの茶番染みた会話を見たデス様がブチギレてしまい……。
 |  
 
なおドラキュラ伯爵も操作キャラであるのだが、キャラ毎に設定されている初期装備はワイングラスになっている。
強化しまくれば毎秒数十数百のワイングラスを敵に投げ割り続ける父上が見られるのだ。
 公式が病気更にワイングラスの進化武器は『月下』の「お食事券」になっており、進化させると空から無数の食べ物が延々と降り続ける。
 | 
原作でのドラキュラ伯爵
作品によってある程度の違いがあるのは当然だが、基本的な戦法は多くの作品で似通っている。
第1形態では基本的に歩行や飛行等はせず、移動はワープのみで行う事が多い。
接触すれば当然ダメージは受けるが、完全に現れるまで
攻撃判定は無いため、体当たりに関してはさほど脅威ではない。
初期の作品を除けば光の柱のようなもので出現位置が分かるので、事前に回避するのも容易。
出現後にはマントを開き、中から「ヘルファイア」(火炎弾)や「ダークインフェルノ」(スパークする暗黒弾)を繰り出す。
弱点は頭部のみで、サブウェポンを除けばジャンプしないと攻撃が当たらないため、
焦ってジャンプすると降り際に伯爵の攻撃を喰らってしまう事も多く、落ち着いて対処するのが何より重要。
マント姿の第1形態を撃破するとモンスターのような第2形態へと変身するのが定番だが、『奪われた刻印』のような「変身しない第2形態」や、
『Xクロニクル』『ドラキュラ伝説 ReBirth』で「ある条件を満たすと第3形態に変身する」という変則的なパターンも存在する。
変身すると飛行したり攻撃範囲が広がったりするのだが、ワープしなくなる上に全身が弱点となるため攻撃を当てやすく、
むしろパワーダウンしてると言われる事も結構多かったりする。
ちなみに『奪われた刻印』の第2形態では
周囲を切り裂く大上段からの踵落としを繰り出す他、
伯爵の貴重な歩行シーンを見る事ができる。ただし頭部のみの
喰らい判定も変わらないのでかなり厄介になっている。
更に倒しても「この程度の術では私は滅ぼせない(意訳)」と言ってしばらく力を溜め始める。
この時にドミナスの合成印術を使えば伯爵を倒してクリアになるが、そのまま放置すると即死攻撃を撃たれてゲームオーバー。
2009~2011年頃に稼働していた『Arcade』でも、やはり最終面のボスとして控える。
……のだが、各ステージには悪魔城にはおよそ不似合いなおもちゃのアヒルが1匹ずつおり、
これらを全て撃っていると、ドラキュラの待つ最後の階段の前に更に1匹現れる。
このアヒルを撃ってしまうと……?
    
    
        | + | 笑劇の結末(イメージ崩壊注意) | 
 
おお、よくぞこんなところまで来てくれた。
 
 
呼び出してしまってすまなかった。
 
 
今日、この場で、伝えなければならぬことがあったのだ。
 
 
少々言いにくいことなのだが……
 
 
愛して…ぎゃーーーーー!
 
 | 
MUGENにおけるドラキュラ伯爵
    
    
        | + | ライグ・ギラル氏製作 | 
『悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲』をベースにしたドラキュラ。
 
ただしラスボスの方ではなく『血の輪廻』の最終ステージを再現したOPのイベント戦闘に登場する方である。
 
元となったゲームの性能を反映してハイパーアーマー を持ち、声優が同じ『ギャラリー オブ ラビリンス』や『奪われた刻印』の技も使用してくる。
 
また、リヒターやアルカードが相手だと原作再現の特殊イントロ が拝める。
 
第一形態は歩き・ジャンプ・ダッシュができず、移動手段はワープ移動のみ。 
 
ただし、喰らい判定は頭部にしかない。
 
第二形態ではジャンプ移動しかできず、巨大な体全体に喰らい判定があるので
 
攻撃威力や範囲が広がった以上に弱体化している。
 
まぁ、ある意味原作再現 ではあるのだが。
 
かといってハードモードでは舐めてかかると、出落ち「フルイド」で飛ばされてから「ヘルファイア」で焼かれて10割持ってかれる事も多々あり、
 
ヘルファイアはガードするとかなり削られる上に固められるので、そこにフルイドを叩きこまれたりとかなり厄介である。
 
威厳ある格好と戦闘前台詞とは裏腹に勝利台詞ではお茶目……もとい、
 
若本氏の本音を聞かせてくれる(氏曰く「アクションゲーム用の台詞は疲れた」らしい)。
 | 
    
    
        | + | ライグ・ギラル氏製作 ドラキュラファントム | 
『キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲』のラスボス。
 
正確に言うとこれはマクシーム・キシン の心の闇を受けたドラキュラの遺骸が生み出した邪悪な意思であり、ドラキュラそのものではない。
 
マクシームの精神を乗っ取ろうとするが、ジュスト(主人公)の説得とマクシーム自身の意思の力によって身体の制御が利かなくなり、
 
苦し紛れにドラキュラの遺骸と融合して不完全ながら新たな肉体を手に入れた。
 
ちなみに、復活が不完全な状態で「ちくしょう……完全体にさえなれば…… 」というケースはたまにあるが、
ドラキュラ本体が復活すらしない というのは本作が初めてであり、完全消滅した『暁月』及び『蒼月』を除けば現時点で唯一でもある。
 
原作通り上半身のみの霊体である第1形態と、ドラキュラの遺骸が融合した第2形態から成る。巨大な心臓や眼球が剥き出しで正直キモい。
ニコ動ではキシン流奥義で秒殺される印象しかないだろう。ヴォー!
 原作ではただの的でしかなかった第2形態だが、MUGENでは攻撃判定出っぱなしでグネグネ動くハサミや高威力のビームのお陰でそこまで弱くはない。
 また、原作でマクシームでプレイした時の状態を再現し、第1形態を飛ばしていきなり第2形態と戦う事も可能。
 
		| プレイヤー操作によるドラキュラファントム撃破例(16:12~) 
 |  
 | 
    
    
        | + | IF氏製作 『奪われた刻印』仕様 | 
『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』をベースにしたドラキュラ。
 
ライグ・ギラル氏のドラキュラとは異なり、原作で使用した技しか使用できない。
 
こちらもゲームの性能を反映してハイパーアーマー を持ち、ライフも原作と同じ9999になっている。
 
また、アクションゲームのようにドラキュラ本体に触れるだけでダメージを受けてしまう。
 
ワープ移動する第一形態、左右に歩く第二形態、即死攻撃のデモニックメギドを使う最終形態に分かれており
 
デモニックメギドを使う前に一定数のダメージを与えれば倒す事が出来る(ただし喰らい判定は頭部にしかない)。
 
ただし、最終形態で相手をKOした次ラウンドではシャノア が使用する合成印術「ドミナス」で倒されてしまい強制敗北となる。
 | 
    
    
        | + | OHMSBY氏製作 | 
自作の3Dモデルを使用して作られたドラキュラ伯爵。
MUGEN1.1 専用だが、1.0に対応するパッチも別途公開されている。
 
同氏のマルク と同じくボスキャラクターとして製作されており、
 
攻撃手段は『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』を参考にしているが、終始第一形態のみで戦う。
 
この他、sergioprft氏による日本語ボイスパッチもOHMSBYのサイトにて公開中。
		| ボイスパッチ紹介動画(公開先へのリンク有り)。 お相手はOHMSBY氏のメタナイト
 
 |  | 
出場大会
更新停止中
出演ストーリー
*1
厳密には西欧諸国の公爵位と同格と見なされる、スラヴ圏の「ヴォイヴォダ」という地位。
 
*2
……と、設定上はなっているのだが、現在では作品数の増加に伴う後付けにより
まともに100年眠っていた事の方が圧倒的に少なくなっている。
というか、ちゃんと100年寝ていたのは1591年(『
ドラキュラ伝説II』)~1691年(『
悪魔城ドラキュラ』)と、
1797年(『
月下の夜想曲』)~1897年(キンシー・モリスによるドラキュラ討伐)の
2回だけ。
 
それも正史に含まれない外伝作品を入れると途中で起きてはまた封印された事になっており、
特に1797年から1897年までにかけては『
奪われた刻印』『サークルオブザムーン』『悪魔城ドラキュラ黙示録』と、
3シリーズに亘って4回も起こされた事になっている。
……正史における空白時期だからって乱発しすぎである。ドラキュラ伯爵は正に寝る間もない。
また、長らく100年の眠りが妨げられなかった事になっていた1591年から1691年の間には、海外でのみ配信されたモバイル作品『Order of Shadows』が現れ、
ついに最後の安息までも失われてしまった。
実はその途中の1617年にドラキュラの姪エリザベート・バートリーが処刑されるという事件が起きているのだが、
その時は幸いドラキュラは起こされずに済んだのだろう。
*3
ちなみに実在のエリザベート・バートリーは貴族なので処刑されておらず、
代わりに彼女を惑わした魔女として彼女の息子の乳母と、乳母の友人ドロテア・ツェンテスが火刑に処された。
なお、ドロテア・ツェンテスは本作のラストバトル3連戦にて、ドラキュラ第1形態とドラキュラ第2形態の間に戦うラストバトルのボス敵として起用されている。
 
*4
裁判で活躍する法廷弁護士ではなく、法律関係の手続きを担当する事務弁護士の事。
英国系諸国独自の役職であり、我々の感覚では司法書士などが近い。
ただ一切法廷に関わらないかというとそうではなく、小規模な訴訟や、法廷弁護士への仲介なども担っている。
トランシルヴァニア人であるドラキュラが英国ロンドンの土地および不動産購入を行うには、諸々の手続きが必要だったのだ。
 
最終更新:2025年03月09日 15:16