1999年に発売された、Leaf作の18禁ゲーム(移植作は全年齢)『こみっくパーティー』の登場人物。
同作品のヒロインの一人で、年齢も23歳と比較的高め(まあ、この作品のキャラクターは平均年齢が高いが)。
また、渡辺製作所の同人格闘ゲーム『
The Queen of Heart's』シリーズの実質第三弾である、
『Party's Breaker』にも参戦している。
『AQUAPAZZA AQUAPLUS DREAM MATCH』ではこみっくパーティーステージの
背景モブとしての登場だった。
CVは
山田美穂(現:山田みほ)
女史。MUGEN的には
かりんお嬢様の
中の人と言えば分かり易いかもしれない。
同作品における同人イベント「こみっくパーティー」の準備委員会のスタッフを務める。
同人稼業に対してはかなり思い入れがあり、高校時代から漫画の同人活動をやってきた。
個別EDでは主人公の千堂和樹と協力し、長年の夢であった「故郷での同人イベント」を実現した。
性格は温厚で、少々天然ボケの気がある眼鏡のお姉さん。
だが、中身はしっかりとしており、「こみっくパーティー」の参加者からはしっかり者と慕われている。
また、ルールに関しては厳しく、マナーを守らない者に対しては淡々と冷徹に裁きを下す。
ちなみに
千鶴さん同様、この人も基本的にさん付けで呼ばれる。
やはり主人公より年上なのと、お姉さん的なイメージが原因。
なお、現実の同人誌即売会のスタッフは、基本的にそれのみでは職業にならない。
そもそも「同人誌即売会は営利目的の活動ではない(
金儲けのためにやってるのではない)」と言う
建前
*1のため、
同人誌即売会スタッフはボランティアも同然なのである。
これは日本最大級の即売会「コミックマーケット」(言うまでもなく「こみっくパーティー」の元ネタ)であっても同じ。
このため、南さんも何か別に本業があるはずだが、本編で言及された事は無い。
そういう意味で、本作において素顔がもっとも謎な人物と言える。
もっとも主人公からして、最終的には同人作家でアシスタントも当然居ないのに月産100ページ超(しかもその合間にヒロイン達と仲良くなる余裕もある)という、
現実ならバケモノ以外の何者でもない作家になるので、その辺も含めてフィクションだから大丈夫という事なのかもしれないが。
『Party's Breaker』における性能
『Party's Breaker』では基本技を主体にした堅実な接近戦キャラになっている。
基本技は全般的にリーチが長い・隙が少ない・多段技が多い(=相殺戦に強い)と優れたものが多く、空中投げも完備。
また、クセがあるが一気に接近できるダッシュや、空中での軌道変更にも使える
特殊技「座り込み禁止です」も光る。
さらに、重量級キャラ扱いであるため空中コンボを喰らいにくい点も利点。
……いや、別に南さんが太ってるとは誰も言ってn(販売停止
必殺技はどれもクセがあるが、要所で使う事で効果を発揮する。
特に重要なのが「枠線内は立ち入らないで下さい」。
バイスのディーサイド似の技である。
システム上は投げ技に該当するが、実際はガード可能な打撃投げである。
ヒット時は上段のみ即座に床に叩き付け、
中段・下段は壁バウンドからの追撃が可能。
上段で叩き付けた際にも少しながら浮くため、間合い次第ではすぐ下段を当てれば拾う事ができる。
基本技始動のコンボにこれを組み込んで追撃を入れ、ダメージを稼ぐのが基本となる。
他にはEX版なら
起き攻めやコンボに使える設置技「そこは立入禁止です」が使いやすいだろう。
3ゲージ技は「最後尾はこちらです」。
これは
看板を立てると画面外から大量の参加者が突進してきて蹂躙するという素敵すぎる技。
看板が当たるとその時点で相手をロックするため連続ヒットが確定し、
ガードされても
人間弾幕が邪魔するため反撃を受けづらい。
看板自体も発生こそ少し遅いが無敵時間・判定に優れる上に中段と優秀で、
ぶっぱで出しても結構な脅威になる。
ちなみに「最後尾はこちらです」発動時に持つ看板は、通常は矢印の上に「最後尾」の文字が書いてあるだけだが、
ランダムでPB製作当時の人気サークル向け最後尾看板になる(HP用バナーからの流用が多い)。
その中には前作で関係のある「くれじっと」や次作でタッグを組んだ「春風亭工房」、
果ては
そのさらに後にタッグを組んだ「
TYPE-MOON」まである。中々壮観である。
欠点は素手なので相対的に見るとリーチに劣り、飛び道具も持たない事。
特に本作で飛び道具がないキャラは、南さん以外はノーマル玲子しかおらず、これだけで牽制力に差が出てしまう。
そうでなくとも本作は
画面の半分余裕で届くストールやら
リーチだけでなく判定まで鬼強いラケットやら、
素手じゃないのをいい事に反則みたいなリーチを持つ連中が結構いるので、素手だけでは限界が来てしまう。
ただ、インファイトのできる間合いでの差し合いでは強く、気軽に振れる小技のリーチでは南さんに分がある。
このため、いかに相手の初手を掻い潜り、南さんの主戦場である中~近距離に持っていくかが鍵となる。
MUGENにおける牧村南
月の剣氏によって製作されたものが存在したが、現在はサイト閉鎖により公開停止。
一部エフェクトと
声が入っていないため完成度は95%との事だが、使用については問題はない。
また、弓を打つアレンジ技が実装予定で画像も入っていたが此方は未実装であった。
デフォルトでそこそこ強い
AIも搭載されている。
出場大会
更新停止中
*1
実際の所、同人活動で金儲けをしている人間がいる以上は「建前」に過ぎない事は公然の秘密である。
そのため「同人誌の売り上げに所得税は掛からない」と
態と勘違いした大手同人作家が税務署のガサ入れを食らう事も珍しくない
(弱小作家は所得税が掛かるほどの売り上げがないので問題ない。
まぁ厳密には青色申告をしていないと違法だが。
税務署員も所得税0円の雑魚を相手するほど暇じゃないので)。
そもそも「売買」という言葉を使って時点で営利活動である。
つまり「即売会」と言う名称の時点でアウト。
また、同人作品には二次創作が多いが、これも著作権者側が「ファン活動の一環だから」「つーか数が多すぎて全員訴える手間もバカにならないから」と、
黙認しているだけという事を忘れてはならない
(
ニトロプラスが「200部以上刷った二次創作は商業利用とみなして著作権料を請求する」と宣言したこともある)。
このあたりはニコニコ動画(MAD)やMUGEN(オリキャラ以外)も同様。
そして、あまりにも見逃せない作品(「
ドラえもん最終話同人誌」や「
ときメモ・アダルトアニメ」など)は実際に訴えられている。
本wikiで『
GUILTY GEAR』の記事が許されているのに同社『ブレイブルー』の記事が禁止されているのも同様の理由である
(
MUGENwiki・MUGEN動画における、問題・事件参照)。
最終更新:2022年12月30日 23:50