イッテツ戦車


「ガンコ戦車はレベルが上がってイッテツ戦車になった!」ヨードドドンドン ハッ

チュンソフトから発売されている不思議のダンジョンシリーズの1つである『風来のシレン』シリーズに登場するモンスター。
飛び道具で攻撃してくるボウヤー系の最終形態であり、皆のトラウマ
最終形態に相応しく、2倍速で行動し遠くから大砲の弾を撃ってくる。
シレンシリーズ皆勤のモンスターなのだが、シリーズで唯一レベルアップ時の系統や名称が作品毎にかなり異なり、
矢を撃って攻撃してくるボウヤー系の上位だったり、大砲の弾を撃ってくるオヤジ戦車系上位だったりする。
ボウヤー、コドモ戦車、オヤジ戦車で系統が分かれている作品では、
クロスボウヤーやちびタンクは、レベルが上がるとレベル3のモンスターではなくレベル1の別モンスターになる。
『3』に登場するオトシボウヤー系最上位のあなほりタンクや、
『4』『5』に登場するボウヤカート系最上位の貫通カートからもオヤジ戦車になる。
しかも『3』にはボウヤーも登場するのでややこしい。
作品によって系統やレベルが異なり能力もまちまちだが、強力で厄介なモンスターである事は共通している。
ちなみに、『2』には登場しないガンコ戦車以外の下位種のオヤジ戦車共々シリーズ皆勤賞である。『2』にはクロスボウヤーも出ない。
DS版ではさらに上位種の「ヘンクツ戦車」が登場している。

名前の由来は『2』のモンスター解説文でパロられている所から、アニメ界きっての「ガンコ」「オヤジ」として有名な、『巨人の星』の星一徹と思われる。


原作での性能

前述の通り、大砲の弾という飛び道具をプレイヤーに飛ばして攻撃してくる戦車系モンスター。
この系統の撃つ大砲の弾は『シレン』シリーズとしては特大の固定ダメージを発生させ、特殊な防御効果を持つ盾以外では軽減出来ない。
さらに、この弾は着弾すると周囲8マスにも爆風でダメージが出る上、
爆風で敵を巻き込んで倒したりを破壊したり、床に落ちているアイテムを消し飛ばしたりもする。
壁破壊には利用価値もある(倍速ではないオヤジ戦車でやった方が安全だが)。

『シレン』シリーズでは敵が他の敵を倒すとより上位の敵にレベルアップするのだが、敵同士で積極的な戦闘はしないため、普通は滅多に起こらない。
しかしこの系統は他のモンスターを平気で巻き込んで大砲の弾を撃つため、非常にレベルアップしやすい。
そのため、本来イッテツ戦車など出現しないフロアでの、
「下位のオヤジ戦車やガンコ戦車が射撃で敵を巻き込んでレベルアップ→イッテツ戦車出現→遠距離から大ダメージ二連射→昇天」
はもはや『シレン』シリーズの様式美とさえ言える。
しかも、炎系には火炎入道やシャインバードなどの爆風を受けて分裂する奴がおり、増えすぎて手に負えなくなる
稀にだが、大型地雷自爆する敵が誘爆し、状況次第で即死コンボになる場合もある。
最高レベルのイッテツ戦車は通常、敵を倒してもレベルは上がらないが、GB2ではレベル3のモンスターは敵を倒すごとに攻撃力と防御力が上がる
(ただし封印状態でなければ通常攻撃しないイッテツ戦車には、攻撃力アップはあまり意味が無い)。
DS版には更に強力なレベル4のヘンクツ戦車が登場したが、一作限りで消えて以降はイッテツ戦車がレベル4に昇格し、
レベル3には新たにゴウジョウ戦車というモンスターが当てはめられた。
オヤジ戦車系の砲弾の与ダメージ量は基本的に20で統一されているが、イッテツ戦車の場合は40(2倍速なので実質40×2=80)である
(ただし『GB2』のみ砲弾はダメージ30、『5』では50に強化されている)。

イッテツ戦車固有の特徴としては、「自分が動かなければ相手も動かない」というターン制であるこのシリーズで、
下位種のガンコ戦車までは作品によって鈍足(2ターンに1回行動)または等速(普通)なので斜め移動すれば砲弾を避けながら接近出来るのだが
(ただし、この系統はボウヤー等とは違い、シレンに直接砲弾が当たらない時でも、
 すぐ脇の壁に撃ち込む事で爆風に巻き込むという高等テクニックまで持っているので注意が必要)、
イッテツ戦車は2倍速、つまり 1ターンの間に2回行動してくる ため接近しようとするだけでフルボッコにされる。
ん?赤色な上に素早い…どこかで聞いたような

『1』ではモンスターの肉を喰らう事でイッテツ戦車に変化出来る他、『2』ではモンスターを仲間にして連れ歩けるモンスターの壺や、
シレンが無防備になる代わりにモンスターを一時的に操作出来るのりうつりの杖があるため、イッテツ戦車の脅威を実際に手に取って味わう事が出来る。
が、いずれも『2』以降の作品では削除された(肉は『GB2』で再登場する)。

封印の杖を使う、水がめの水をかける等で特殊能力を封印すると、近付いてきて体当たりで直接攻撃をしてくる。
有効な手ではあるのだが場合によってはこちらのダメージの方が大砲を撃つよりも大きいため、何も考えずにやるのは危険。
撃ってくるのは大砲の弾ではあるが、爆発を防ぐ不発の巻物を読むと全くダメージを負わなくなるため、鉄球ではなく爆弾なのだろう。
なお、大砲の弾がアイテムとして存在する作品では倒すとたまに落とす、また何らかの理由で撃った弾が届かなかった場合も拾う事が出来る。
流石に人間の腕力では投げる事は出来ず、ボウリングのように転がして使う。

強さについては初代ではアークドラゴン(射程無限・壁無視でホーミングする炎を吐く)との2強と恐れられるシリーズ屈指の難敵。
誰が呼んだか「ダンジョンの二大横綱、西のイッテツ東のアーク」。
『2』及び外伝では強さの絶対値は大幅に弱体化されたが、代わりに出現階層がかなり早くなって対策が取りにくくなったため強敵に変わりない。
おまけに『2』では「ボウヤー(木の矢)→コドモ戦車(鉄の矢)→オヤジ戦車→イッテツ戦車」と進化し、
また約一名青いタベラレルー非常に死にやすい仲間がいる事や、木の矢鉄の矢の段階でも敵の配列次第で同士討ちをしてレベルアップする事から、
最悪ボウヤーが出現する超低階層でも出現する可能性が出てきた。
ボウヤー系をいかに進化させない立ち回りをするか、というのも攻略の課題である。
まあどんなに対策を取っても駄目な時は駄目。これも旅の神クロンの試練か…。

『5』では、パワーアップした攻撃力(それまでの20~40から50に、イッテツ戦車の場合前述の理由で100)、
到底一発では倒せない守備力、攻撃が当たるならどこにいても確実に撃ってくるAIの良さで、
ゴール直前の90F台の最後の壁として配置された事で、多くのシレンがゴール近くで葬り去られる事となった。マジ自重。

ただし『5』には、アイテム(矢の一本だけとかでも可)を入れるとその階層中に何らかの永続効果を発生させる「お香の壺」というものがあり、
その中の「冷えびえ香の壺」(炎、爆発のダメージを無効化。プレイヤー側もドラゴン草による火炎攻撃などを無効化されてしまうが)を使えば、
戦車の砲撃を無傷でやり過ごす事が出来るようになる。

更に盾の特殊能力にも「爆発ダメージ減少」の強化版である「爆発無効」というものがあり、こちらでも完全無力化出来る。
冷えびえ香と違ってプレイヤーだけが爆発ダメージを受けなくなるので、わざと戦車に砲撃させまくって周りの敵を蹴散らしてもらうという外道プレイすら可能
(やる意味があるかどうかはともかく)。
非常に強力な分、この能力を獲得するための合成素材にはそこそこのレアアイテムを要求されるので揃えるのはかなり大変だが、
一応持ち込み無しダンジョンの道中で作り出す事も不可能ではない。
まぁ、この辺の対策手段の充実と引き換えにイッテツ戦車も強めの調整になった、とも取れるが。


MUGENにおけるイッテツ戦車

萃香の夫氏が製作したものが存在する。
原作ではHPが50、防御が39、大砲の弾のダメージ40だが、
MUGEN入りにあたって全て十倍のライフ500、DEF390、大砲の弾のダメージ400となっている。
これはシレンのHP100を、KFMのライフ1000に合わせて換算したためである。
強すぎるって?原作通りだから仕方ない
直接攻撃時のダメージは2000~2550の範囲で変化する
(これらのステータスの元になっているのはSFC(とそのリメイクであるDS)版だと思われる)。

大砲の弾は相手にヒットするか壁に到達すると爆発するようになっており、
発射モーションや砲弾の速度のフレームは原作を忠実に意識されていてかなり早いが、
システマークラスのようにターン制仕様となっているわけではないので一方的に連射出来る。
また、アーマーキャラではなく普通に仰け反るのだが、仕様が少々特殊であり、
攻撃を受けた後に20F仰け反り、本来その攻撃を受けた時に仰け反るべきフレームの数だけ仰け反り復帰後無敵になる。
ただし、無敵の持続は最大でも60F(例:15F仰け反り打撃→20F仰け反り後15F無敵)。

通常カラーでも十分に狂キャラであるが、7Pカラー以降で性能が変化する。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

削除済み
凍結


最終更新:2020年08月02日 23:28
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