コン



   「いてーな!

     丁寧に扱えって言ってんだろうが!!」


  身長:27cm
  体重:182g
  誕生日:12月30日

『週刊少年ジャンプ』に連載されていた漫画『BLEACH』の登場人物で、同作のマスコット的存在。
ライオンのぬいぐるみのような外見だが、正真正銘ぬいぐるみである。
担当声優は 真殿光昭 氏。

何故ぬいぐるみが自由に動けているかというと、ぬいぐるみの中に、丸い飴玉のような物が入っているからである。
その丸い物の正体は「対・虚用・戦闘用・改造魂魄」。
虚(ホロウ)とは『BLEACH』における悪霊の総称。
改造魂魄(モッド・ソウル)とは、死体に入れるとその死体を動かすことができる魂のようなものであり、改造魂魄には自我がある。

かつて尸魂界では、死体に魂魄を入れて兵隊として戦線に立たせる「尖兵計画(スピアヘッド)」*1という作戦が提案された。
しかしあまりにも道徳的ではないと計画は中止になり、全ての改造魂魄の処分が決定した。
ところが一部の改造魂魄が手違いで浦原商店に流通され、さらにそれを朽木ルキア黒崎一護が手違いで購入してしまう。
その改造魂魄こそが、コンである。皮肉にも彼の誕生日は「尖兵計画」中止決定の日であった。
何故一護達がこれを手に入れてしまったかというと……改造魂魄と義魂丸*2を見間違えたためである。
ちなみに、アニメではコンとは違う改造魂魄もオリジナルキャラクターとして何人か登場している。

「下部強化型(アンダーポッド)」という能力を持ったタイプの改造魂魄であり、脚力が大幅に強化されている。
自己ベストは100m走3秒8、垂直とび13m56cm。町中を家づたいにジャンプでピョンピョン跳ねた。
一護の学校では、一護本人に「ああ~~コツコツとつみ上げてきた俺のイメージが……」と言わせるほどトラブルを起こした。
最終的に勝手に遊び回るコンを捕獲したが、処分するのは可哀想だということになり、これまで通り使用を続行。
一護が死神の任務をしない間は、改造魂魄をライオンのぬいぐるみに入れることで解決した。
ちなみにぬいぐるみに入った状態では、強化能力が使えない。
名前の由来は改造魂魄(かいぞうこんぱく)からとって「コン」。
「カイ」(こいつとは関係ない)という名前案もあったが、一護の「カッコイイ感じがしてムカツク」という理由で却下された。

性格は淫獣無類の巨乳好き。ルキアを「姉さん」と慕っている。
胸の小さな女の名は覚えられないと断言しているが、一護の仲間の名前は実はちゃんと覚えてたりする(そもそもルキアからして貧ny)。
一護が死神をやっている間は、一護のフリをして一護の家族と生活しているので情が移ったようだ。
かつて自分が破棄されるのを毎日恐れながらずっと生きていたので、命の大切さを知っており虫も殺さない。
様々な事情で入っているぬいぐるみが破損したために石田雨竜に修復してもらった際、タテガミをレースにされたり、後頭部に滅却師十字が刺繍された。
タテガミは直させたが後頭部はコンは気付かず、気付いた一護も教えなかったためそのままである。
その他、一護の妹の遊子にぬいぐるみが気に入られており「ボスタフ」と命名される。
ちなみに、一護の身体に入っている時は跳躍力などから空座町七不思議の1つになっている。
幸い、他の七不思議も身内(仲間や尸魂界の死神達)の所業だったために一護が興味を失い、バレなかった。

原作での人気は第一回人気投票で4位にランクインと、マスコットキャラとしてエリートコースを走りかけた。
……が、原作の出番がどんどん減っていき、出番が無ければ知っている読者がいるはずもなく、
人気投票をやる度にランキングも下がっていった。不憫な…。
その代わり単行本巻末などで読者からの質問に答えたりインタビュアー役を演じるなどメタフィクション的な出番は結構多く、
またアニメオリジナルエピソードでは鬱憤を晴らすかのようにそこそこ出番がある。
「護廷十三隊侵軍篇」ではキーパーソンである少女と交流を深める重要な役回りを演じ
終盤には、死神達を模した改造魂魄「侵軍」のボスの懐に潜り込んで一護の力を取り戻すため、
浦原とマユリによる作戦で涅ネムに憑依して「ネムの偽者」に成りすまし、
ただでさえ強靭なネムの身体で蹴りを食らわせクネクネとボスを煽ってたらルキアから気色悪がられて丸薬を抜かれた。


『BLEACH DS』におけるコン

ちびキャラでマスコットキャラ。防御力がなんと他キャラの半分以下で技も少ない。
超必殺技はすべてステータスUP系。攻撃力UPは約1.5倍。スピードUPは逃げる時に。防御力UPは気休め程度。霊符で強化していこう。
瞬歩が通常技でキャンセルできず、移動中に無敵も無いので、コンボルートは少ない。
コンの長所が潰されやすい攻撃範囲の広い技を持つ相手には気を付けよう。
『2nd 黒衣ひらめく鎮魂歌』では波動昇龍竜巻の技が追加され、エリアルコンボの自由度もかなり上がった。


MUGENにおけるコン

BwdYeti氏が製作したものが存在する。
『BLEACH DS 2nd』のコンがベースとなっている。
瞬歩、ガードキャンセルなど一通りのシステムは再現されてはいるが、
瞬歩やRFに使われる専用ゲージである霊力ゲージは搭載されていない。
その代わりに瞬歩は専用ボタンを搭載することで採用。
RF必殺技は強ボタンで発動するように。所謂EX技に近い仕様となっている。
ただし、これらは同時に使える回数が3回までで、時間経過で再び使えるようになる。
瞬歩の回数とRF技の回数は別個のものとしてカウントされているようだ。
超必殺技はそれぞれの必殺技の強化版で、いずれも1ゲージ消費する仕様になっている。


「命なんて他人が勝手に奪っていいモンじゃねぇんだって……
 こうして生まれてきたんだよ! 自由に生きて自由に死ぬ権利ぐらいあるはずじゃねぇか!!
 虫だろーが人間だろーがオレたちだって同じだ。だから俺は殺さねえ……なにも殺さねえんだ!」


出場大会

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*1
元々は痣城剣八という元隊長が建てた流魂街の罪人の魂魄を改造して虚圏へ侵攻させる計画が発端。
その計画自体は反逆を憂慮され中止させられた上に痣城が冤罪を掛けられたことで凍結されたが、
残された資料の一部を由嶌欧許という死神が引き継いだことが改造魂魄の誕生に繋がった。

*2
「ぎこんがん」と読み、肉体から魂を抜くための薬。
一護やルキアはこれを飲むことで肉体から魂が抜けて死神になる。
残された肉体には、義魂丸にインプットされていた人格が代わりに活動して体を護るという役割を持つ。
人格は108人の死神学者がデータで抜粋した「理想の人格」が数種類入ってるらしい。
後に出てきた時は一護が「言いたくないけどコンで良かった」というぐらい個性的……というか変な性格ばかりだったが。
要は死神の任務をこなす為に義魂丸を買ったと思ったら、改造魂魄でしたというオチ。
浦原商店では「粗悪品」とラベルを貼って管理していたのだが、
浦原の留守中に店番が香港俳優のソー・ワルピンと読み間違えたのが原因で、コンの捕獲には浦原達も加わっている。


最終更新:2023年12月29日 19:10
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