『週刊少年ジャンプ』で連載された
KBTIT久保帯人氏による
オサレバトル漫画。
アニメ化だけでなく、映画化・ゲーム化、舞台化などもされている。
ひょんなことから死神の力を得た主人公・
黒崎一護が様々な敵を倒して強くなっていくジャンプ漫画の王道の作風だが、
設定の全体が中々明らかにならず(だがそれでも
単体設定と専門用語は膨大である)、
ただの一般人かと思われていた
父親は実はかなり強い死神だったことや、
生まれつき霊感が強かったのはそのためらしいことなどは判明しているが、
なんでそんな父が現世で家族を持って暮らしていたのかなど、背後事情の多くは長らく謎のままであった。
加えて敵味方問わずどのキャラにも満遍なくスポットが当たる作風のため
主人公ながらしばしば放置されることが多く、
本人主体の設定にまつわる話の進みが非常に遅い、というのもある。
そんな『BLEACH』も物語は最終章に突入し、上記の父親のことなど様々な伏線が回収されつつ、2016年に最終回を迎えた。
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『BLEACH』のおおまかな流れ |
A「これが私の本気です」
B「私はその倍強いです」
A「実は実力を隠してました」
B「奇遇ですね。私もまだ本気ではありません」
A「体に反動が来ますが飛躍的にパワーアップする術を使わせていただきます」
B「ならば私も拘束具を外します」
A「秘められた力が覚醒しました」
B「私は特殊な種族の血を引いており、ピンチになるとその血が力をもたらします」
A「覚悟によって過去を断ち切ることで無意識に押さえ込んでいた力が解放されます」
B「愛する人の想いが私を立ち上がらせます」
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男性はストイックな強さのイケメンから三枚目ながら本気出すと強くてカッコいい奴まで網羅、
女性キャラも爆乳おねえさんからつるぺた幼女までおり、キャラ関係も妹や幼馴染、
ただのクラスメイトまで多岐にわたる。断言してもいい、「誰か一人はあなた好みのキャラがいる」と。
いなくてもその内新キャラで絶対登場する。
色々な所に伏線のようなポーズだけのような匂わせ要素が含まれており、
物語がどんどん発散している状態。“第三の柱”『
聖闘士星矢』『
幽☆遊☆白書』の後継漫画と呼ばれることも。
技や人物の名前に
変換不能な漢字を使ったりほぼ横文字で統一されたサブタイトルになっていたり、
「何…だと…?」に代表されるヒキを多用したり
(ネタとしてネット上でよく見る画像が
こちら、見たことがある方も多いだろう)、
強さを数値で表現したり隠し技が次から次に出てきたりと、
場合によっては「邪気眼」と揶揄されるような表現にあふれているが、それらもまたこの漫画の魅力である。
そもそも、
「伏線を軽視して広がっていく世界」「限りなく登場する新事実」「構成の上手さではなく毎週毎週見せ場の連続で引っ張るバトル」
と言う展開は、良くも悪くもこれまで
延々と培ってきた『週刊少年ジャンプ』漫画の血統とも言えるのだ。
『週刊少年ジャンプ』という雑誌そのものが小~中学生男子にターゲットを絞った雑誌であり、
『BLEACH』その最前線で連載し続ける漫画である以上、
「子供っぽい」「中二病」はむしろ褒め言葉であるとすら言える……のかもしれない。
なんにしろ真剣にシリアスバトル漫画として扱う読者もいればネタ漫画として扱う読者もいる皆が愛する作品なのだ。
シリアスやバトルやってる時より初期のように日常やギャグやってる時の方が面白いなんて意見もあるが
格闘ゲームにおけるBLEACH
BLEACH DS 蒼天に駆ける運命
セガから発売されたニンテンドーDS用対戦型格闘ゲームのシリーズ第1弾。2006年1月26日発売。
当時はまだ原作で能力を披露していないキャラも先駆けて戦闘している。
BLEACH DS 2nd 黒衣ひらめく鎮魂歌
2007年2月15日発売、操作キャラは40名以上と当時のDS格ゲーとしては破格の数を誇る他、
同じくまだ原作で能力を披露していないキャラも先駆けて登場している。
黒崎一護、石田雨竜、井上織姫、茶渡泰虎、黒崎一護(虚)、四楓院夜一、
浦原喜助、紬屋雨、コン、りりん、ドン観音寺、
山本元柳斎重國、砕蜂、
市丸ギン、
吉良イヅル、山田花太郎、
救護班員、藍染惣右介、雛森桃、朽木白哉、
阿散井恋次、狛村左陣、京楽春水、東仙要、
檜佐木修兵、日番谷冬獅郎、松本乱菊、更木剣八、草鹿やちる、
斑目一角、
護廷隊士、涅マユリ、涅ネム、浮竹十四郎、朽木ルキア、志波岩鷲、志波空鶴、ボニーちゃん、シバタユウイチ
グランドフィッシャー、メノスグランデ、シュリーカー
他にもソニー・コンピュータエンタテインメントよりPlayStation Portable用の3D対戦格闘ゲームである、
通称「〜ヒート・ザ・ソウル〜」シリーズが発売されている。
MUGENにおけるBLEACH
黎明期には『黒衣ひらめく鎮魂歌』のキャラが中心に作られていたのだが、
2022年頃から再アニメ化の影響と海外における
『JUS』のブームが相乗的に作用して、
海外製作者達を中心に『JUS』風のキャラが多数作られるようになった。
最終更新:2025年04月07日 23:38