Papyrus

"THAT・S PAPYRUS!!! THE NEWEST MEMBER……OF THE ROYAL GUARD!"
          
だおないガロじさパこそ
ッとるち丨イきまピのれ
!こ いドヤに!ル が
   んのル︙ ス ︑
   に ・     
︶          

トビー・フォックス氏を中心とするチームが制作したWindows/Mac用RPG『Undertale』に登場するキャラクター
(UndertaleについてはSansの項目を参照)。
公式日本語版での読みは「パピルス」
なお、英語でネイティブに読むと「パパイラス」となるため、公式訳が出る前はそちらの読みも使われる事があった。
名前の元ネタは英字フォントの「Papyrus」で、彼の台詞は全てこのフォントの大文字で書かれている。


原作のパピルス

スノーフルで暮らすスケルトン。
「NYEH HEH HEH!!(ニェーッヘッヘ!!)」という変わった笑い方が特徴。
ナルシスト気味ではあるものの、お人好しで子供っぽい性格。
サンズという兄弟がおり、そちらより背が高いが、パピルスの方が弟との事(某ヒゲ兄弟と同様)。
王国騎士団の一員になる事を夢見ており、その為に人間である主人公を捕らえようとする。

英語版で彼の台詞に使われているフォント「Papyrus」は、兄の「Comic Sans」と同様にダサいフォントとして知られている。
しかし、「Comic Sans」が日本で言う「創英角ポップ体」ポジションで何故か一般に広く使われてよく突っ込まれるフォントなのに対し、
「Papyrus」はその独特の書体から自分をカッコよく見せようと使われたことで逆にダサい印象が付いたフォントという印象である。
ただでさえ印象的だが読みづらいフォントなのに加え、Sansの小文字とは反対に全て大文字になっているのでインパクトがある。

公式日本語版では笑い声が「ニャハハハハ!」になり、サンズの事を兄ちゃんと呼ぶ。
日本ではSansにハマり役だったポップ体と違い、向こうで言うPapyrusポジションのフォントが特に無かったためか、
文字の雰囲気を似せて大きい字面に手書き感や輪郭のギザギザが共通した「たぬき油性マジック」を使用している。
そして日本語版で新たに付加された最大の特徴は、彼のみ台詞が



になっている事。一行あたり5文字しか表示できない。
これにより日本語版での彼の台詞は圧倒的な印象を誇っている。
+ ネタバレ
スノーフルのもりにて主人公を捕らえる為に沢山のパズルを用意して待ち構えている。
それらのパズルを解いてスノーフルにたどり着くと、内心主人公と友人になりたいと思いながらも葛藤している彼と戦闘になる。

戦闘では動いている状態で触るとダメージを受ける攻撃や、操作方法を変更するなどトリッキーな攻撃をしてくる。
しかし、序盤のボスらしくあまりきつい攻撃はしてこないので、操作に慣れてしまえば大した相手ではない。
一定ターン攻撃を耐えると和解が出来るようになる。

和解後は友人になり、彼の部屋でデート(卑猥な意味ではない)をしたりする間柄になり、
主人公が多少の非道を働いても、友達として接してくる程の友人となる(そもそも主人公がやった事に気付いてない事も多いが)。
そのお人好しぶりから彼の友人であり王国騎士団長のアンダインはパピルスを戦士に向かないと判断し、
別の道を歩ませるため訓練と称して料理を教えている。
しかしアンダイン自身も料理が上手い方ではなく、作中では自宅が火事になってしまい、エピローグではサンズ達の家のソファーで寝泊まりしているらしい。
作中では主人公を足止めする罠として、凍ったスパゲティとソレを解凍するための電子レンジを用意しているが、コンセントがないため温める事ができない。

余談だが、このゲームにおける戦闘でHPが0になってもゲームオーバーにならないのは、
彼との戦闘(と、一部ネタバレ要素を強く含むボス)だけである。

+ 別ルートネタバレ
後述するGルートはもちろん、Nルートでパピルスを殺害してしまうとサンズからの支援を受けられなくなり、
道中で入手できるアイテムが減ったり、特定の場所に現れなくなって彼と会話するイベントは見られなくなる。
また、アンダインも主人公を部下の仇と認識して襲いかかり、和解は不可能。

Nルートのエピローグでは、パピルスのみ死亡していて雑魚モンスターを一定数以上殺害している場合、
人間達との共存を望むトリエルに異を唱えたアンダインが、人間との全面戦争を掲げて革命を起こし、地下世界の女帝となる。
その後、命からがら逃げ延びた遺跡に籠りサンズとルームメイトになるが、弟の死因と間接的に関わってるトリエルを憎んでいるような発言をする。
パピルスが生存してる場合は彼も同居して料理を教わっている。

アンダインやサンズはもちろん、スノーフルに暮らすモンスター達に彼がいかに慕われていたのかが分かる。
そのため一部のファンからは「癒し」「良心」「清涼剤」などと呼ばれている。

逆にパピルスのみ生存(他のボスを全員倒す)の場合、消去法で彼が地下世界の統率者となって国民達にスパゲティを振舞っているらしく、
サンズも王の側近として行動を共にしている。

他にも念願の騎士団に入団し、団長の座に就くという好待遇だったり(実は騎士団は解体されていて団員は彼一人。仕事も花壇の手入れなど平和そのもの)、
メタトンが王になったエンディングでは、サンズ共々彼のエージェントとして働くなど立ち位置がかなり異なっている。
Nルートのエンディングを何度か繰り返していると、パピルスがフラウィのファンクラブを作った事がフラウィの口から語られる。

また、「アンダインと和解していない」「和解したけど一匹でも雑魚モンスターを倒す」「和解してメタトンのみを倒す」
のいずれかの条件を満たしている場合、エンディングで彼女が主人公の命を狙っている事を話し、今生の別れを告げる。
その際、彼がそれまで見せる事のなかった暗い顔をしている事も相まって、物悲しい内容となっている。

+ 更に別ルートネタバレ
全てのキャラクターを倒すGenocideルート(通称Gルート)では、主人公の友達になろうと説得し、
倒されてもなお主人公を諭し続け、優しい心を取り戻す事を信じながら逝った。
見逃した場合は、喜びながらも内心はヒヤヒヤしてた事を打ち明けて去っていく。

Pルートでアンダインが彼の戦士に向かない性格を「笑いながら殺されるのがオチだ」と評しており、これの伏線だった事が分かる。
ちなみに分析すると分かるがステータスが変わっている。NルートとPルートではATK、DEFともに20に対し、
このルートのみ3と大幅に下がっている。ついでに「おぼえておく かちはない。」とディスられる始末

余談だが、二次創作では彼が主役のアクションゲームもあったりする。

この他、自分を庇って塵となったサンズの仇を討つためにGルートのラスボスになる二次創作もいくつか作られており、
サンズの攻撃パターンに加え、アンダインの槍との複合攻撃を行うなど、作者によって展開は様々。


MUGENにおけるパピルス

FourthRhyme氏による、原作ドットをベースにしたと思しきものが存在する。新MUGEN専用。
そのままでは流石にモーションが少ないためか、スプライトが大量に描き加えられており、完成度は結構高い。
また、原作には存在しないボイスが入っており、おそらく製作者があてたものと思われる。
技は骨攻撃や仲間を呼んで攻撃するもの等、しっかりと原作要素を活かしたものとなっている。
ただし、この手のキャラの宿命か容量は大きめなので、その点には注意。
AIは搭載されていない。
製作者による紹介動画(DLリンク有り)


この他にも、海外では様々なパピルスが製作されており、『Undertale』の二次創作ゲーム(通称「AU」)に登場する、
様々なキャラの性格があべこべの世界「Underswap」(例えばアンダインが科学者アルフィーが王国騎士団長になっている)における、
パーカーを羽織り原作のサンズのようにガサツな性格のパピルスや、
全キャラの性格が反転して悪に染まった世界「Underfell」(この世界では原作で性格が悪かったフラウィとぷんすかマネキンの性格が善人になっている)における、
サンズに自身をボスと呼ばせ、独裁者を自称するパピルスに、とあるモンスターの影響で、ほぼ全てのモンスターがおぞましい姿に変化した世界、
「Help_tale」における頭が七つある怪物「Lucky_Seven」と化したパピルス、
Gルートでサンズがパピルスを庇ったif世界で主人公と戦う「Disbelief_Papyrus」等々、多数の改変キャラが存在。
果てはマップ移動時のちびキャラまでもMUGEN入りしてたりするが、いずれもAIは搭載されていない模様。

彼に限らず『Undertale』勢はYouTubeでは多く見かけるものの、AIが無い等の理由からか、
凶悪なアレンジキャラが多く作られているサンズを除いて、ニコニコ動画での出番は非常に少ない。

出場大会



最終更新:2021年03月23日 14:55