無常矜侍


「馬っ鹿ですねぇ、自分を否定した人間にアルターを使いこなせるわけがないというのに」

サンライズ製作のTVアニメ『スクライド』に登場するキャラクターで、ストーリー上のラスボス枠。CVは白鳥哲氏。
小難しい字が使われていて少々読みにくいが「むじょう きょうじ」と読む。銀髪だけどギンジではない。

本土側からロストグラウンドに派遣されたアルター使い。元はロストグラウンドの没落した旧名家出身で、そのため強いハングリー精神を持つ。
口調は丁寧だが慇懃無礼、自分の力を高める=渇きを満たすためには他者の犠牲も厭わない冷酷な性格をしている。
本土にて精製を受けた際に「向こう側」の世界を覗き、その力を手に入れるためカズマ劉鳳を利用する。
遂には「向こう側」の領域に入り、遭遇したアルター結晶体を吸収して念願の強大な力を得ることに成功。
ロストグラウンド市街をアルターで要塞化し、カズマ達を迎え撃つ。
この時に心を読める由詑かなみのアルターに目を付け誘拐。要塞のシステムに組み込み、相手の思考を読む能力まで会得する。
これにより本気を出したクーガーまでも退けてしまった。

決戦時はカズマの消耗もあり終始優勢だったが、強引に「向こう側」の力を引き出したカズマに押され始める。
そして最終形態となったカズマの一撃で「向こう側」へ殴り飛ばされた。これで決着に見えたが…。


「まだです!まだまだです!まだ終わっていないのでぇす!!」

「向こう側」の力をさらに吸収して出現。その姿は巨大な体躯に灰色の肌という異形の怪物と化していた。
こんな姿だが当人は「満たされた!私は初めて満たされた!」とご満悦。
しかし最終形態カズマの敵ではなく、カズマの「自慢の拳」を額に受け、今度こそ完全に消滅した。

性格も手口も卑劣な外道だが、独特なセリフや白鳥氏の怪演もあり、一周回って人気のキャラクターである。

+ アルター能力
  • アブソープション
具現型。他者のアルターを吸収して変質させる能力。吸収中の対象者には激痛を与える。

  • アルター結晶体
アブソープションによって入手した力。
「向こう側」のアルターの力が集り結晶化した存在。無常のアブソープションによって吸収され、
後述のかなみのアルターを介して自律稼動型のように使役された。

  • ホワイトトリック&ブラックジョーカー
アブソープションによって入手した力。
上記のアルター結晶体からコピーした能力。左腕がホワイトトリック、右腕がブラックジョーカー。一人プリキュア
触れた相手に電撃を流す。また、ドリル状に変形させて攻撃することもできる。

  • ハート・トゥ・ハーツ
アブソープションによって入手した力。本来は由詑かなみのアルター能力。
夢を媒介にして他人の心を読むアルターであり、眠らせたかなみが見た相手の思考を他アルター使いと要塞のシステムを介して利用していた。

  • 最終形態
「向こう側」の力を過剰摂取し、異形の怪物となった状態。
背面からの黒いビーム、額の穴からの破壊光線が主な武器。


MUGENにおける無常矜侍

手描きドットで製作された無常が2体確認されている。
いずれも原作愛に溢れたキャラであり、ファンならニヤリとさせられる事だろう。

+ Mermaid氏(勝気なマーメイド氏)製作
  • Mermaid氏(勝気なマーメイド氏)製作
2015年に公開された無常。最新版は2016年3月8日更新。
やや動きがぎこちない所もあるが、原作で見せた技はしっかりと再現されており、Mermaid氏の原作愛が窺えるキャラとなっている。
当然「アブソープション」や「ホワイトトリック&ブラックジョーカー」も使用可能。
前者はダメージを与えつつゲージを減少させる超必殺技という形で吸収能力が再現され、
後者はコマンド投げ版やドリル攻撃版、さらに派生からの超必版(恐らくクーガーとの戦いで披露したものの再現)が存在するという拘りっぷり。
3ゲージ技では最終形態に変身し、広範囲に強力な攻撃を繰り出す。

これらの他に、飛び道具として「グラサン投げ」なるサングラスを投げ付けるオリジナル技を所持しており、
強化版である超必殺技「グラサンパラダイス」及び「グラサンヘブン」では大量のサングラスを投げまくる
…ま、まぁ原作でもサングラスはアルター能力の産物っぽい描写があるので、恐らく無限に生成出来るのだろう。
あと何故か挑発が4種類と妙に豊富だったりする。
AIは未搭載。

+ low氏製作
  • low氏製作
こちらは多数のスクライドキャラを製作しているlow氏による無常。2020年8月14日公開。
他のキャラ同様にアニメの名シーンが再現されており、カラーによって条件が異なるが最終形態にも変身できるなど、
細部に至るまでlow氏の拘りが光る、ファン必見のキャラに仕上がっている。
……が、残念ながら現在は入手不可。

通常技ではアルター結晶体が代わりに攻撃する他、「アブソープション」の吸収能力を当身技として再現。
打撃・飛び道具・投げの全てを吸収可能な上、吸収した技の属性に応じた攻撃を発動出来るというユニークな仕様となっている。
一度吸収するとその間はアブソープションが使用不可能になるという制約があるが、
喰らい抜けである「s.CRY.ed バースト」を発動すると能力がリセットされ、再度使用可能になる。
ちなみに当身失敗時はダメージ&ゲージを吸収の効果に留まるが、何気に吸収量がえげつないためこれはこれで厄介。
AIもデフォルトで搭載されている。


「ああ~、しかし、それでもあなたの恋は実らない」

出場大会

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最終更新:2021年10月25日 09:55