ポケモントレーナー


「ポケモントレーナーの レッドが しょうぶを しかけてきた!」

任天堂のRPGゲーム作品『ポケットモンスター』に登場する、ポケモンを使ってバトルをする人々の総称。
主人公も勿論シリーズを通してポケモントレーナーである。
原作ではポケモンバトルになった際、最初に「○○が しょうぶを しかけてきた!」と表示された後で勝負に入る。
初代のみ「○○」はトレーナーの肩書き及び個人名(ライバル、ジムリーダー、四天王)だけだったが、
金銀以降は「○○の△△」と全員個別に肩書きと名前が設定されるようになった。
ポケモンバトルに勝利すれば賞金をもらえるが、敗北するとこちらが払う羽目になってしまう(初期作品では負けるとお金が減っても後者の描写は無かった)。
初代の小説版設定ではポケモントレーナーは様々な公的援助を受けられるため生活に困窮する事は無いらしい。



 ポケモントレーナーの中でも、第1世代の『赤・緑・青・ピカチュウ』、
 及びそのリメイク作品である第3世代の『ファイアレッド・リーフグリーン』(以下FR・LG)にてプレイヤーキャラを務める、
 「赤い帽子にリュックサックの少年」が一番有名だろうか。
 アニメ版における主人公「サトシ」やマンガ作品『ポケットモンスターSPECIAL』の主人公である「レッド」など、
 『ポケモン』を題材とした多くのメディアミックス作品の主人公の元になったキャラクターである事は言うまでもない。
 この「サトシ」や「レッド」に加え、「ジャック」が「赤」でのデフォルト名の候補としてあり、
 ゲーム版の初代ポケモン主人公を指す場合は「レッド」が用いられる。
 第2世代(金・銀・クリスタル)およびそれのリメイク作品(『ハートゴールド・ソウルシルバー』)、
 『ブラック2・ホワイト2』では「レッド」の名で登場する。
 前者ではゲームクリア後にシロガネ山でバトルが可能。ポケモンのレベルと強さが段違いに高く、苦戦になるのは必至である。
 ちなみに「サトシ」はゲームフリーク社長の田尻智(たじり さとし)から取られているとの事。

本シリーズはプレイヤー=主人公という設定なため、基本的には台詞は発さない。
第1世代ではサントアンヌ号のNPCに「…… …… …… …… むくちな かた ですね」という会話がある他、
シロガネ山でのレッドも終始無言な事から、少なくとも第1世代の主人公は当初から無口という設定が確立されていたと思われる。
ソーシャルゲーム『ポケモンマスターズ』では無口な理由について本人から「…… …… …… …… ……言葉は 不要!」と語られた。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるポケモントレーナー

作品ごとのデザインの変遷
シリーズ三作目『X』にて参戦を果たす。CVは松本梨香女史…ではなく 半場友恵 女史。
+ ボイス
半場女史
『X』
『SP』
美波女史

デザインは『FR・LG』のものだが、前述の「サトシ」や「レッド」のような特定のポケモントレーナーではなく、
あくまでプレイヤーの分身としてのトレーナーなので個人名は設定されていない。
自分は戦闘に参加せずに背景キャラとして登場し(何も無い場所では専用の足場が用意される)、
ゼニガメフシギソウリザードンの所謂「カントー御三家」の内1匹に指示を出して戦わせるという非常に特異なキャラ。
ゲームスタート時は3匹のどれかがランダムで登場するが、キャラセレクト時にポケモンのグラフィックにカーソルを合わせて決定ボタンを押せば、
任意に最初に出すポケモンを決める事が出来る。

特筆すべき部分は、他のキャラには無い特有のシステムを複数持っている点である。
まず、下必殺ワザ「ポケモンチェンジ」を使用する事で、戦わせているポケモンを交代する事ができる。
これによって多種多様な戦闘ができるだけでなく、交代させる事でマイナス効果を消す事もできる(カービィの最後の切りふだ「コック」を躱したりなど)。
ただし、交代の際は隙が大きく、さらに交代順もゼニガメ→フシギソウ→リザードンで固定されているため、気軽には使用できない。
そのため、相手をふっ飛ばした直後か、安全な距離を保った時でなければ、使用するのは危険。

次に特徴的なのは、ポケモンには「スタミナ値」が設定されている点である。
このスタミナ値はバトルに参加している間減っていき、一定数を超えるとポケモンが疲労するようなそぶりを見せ、攻撃力やスピードが低下する。
スタミナ値はポケモンをひっこめている間に回復されるため、勝利するには同じポケモンを使い続ける事なく、
適度にポケモンを交代させる必要がある。

更に原作のタイプ相性の再現として、炎(厳密には「火炎」名義)、水、草属性の技を喰らった時の吹っ飛びが変化する。
例えばリザードンは水属性の技で吹っ飛びやすく、草属性の技では吹っ飛びにくいといった具合。
水・草属性の技はそれぞれゼニガメとフシギソウのみが使えるため、相手もポケモントレーナーでない限りは余り意識する必要は無い。
ただし火炎属性の技の使い手はリザードンに限らず非常に多く、また決定力に優れた技が多い。
このためゼニガメは一部の相手に対して耐久面で有利に、逆にフシギソウは不利となる。

最後の切りふだはゼニガメがハイドロポンプ、フシギソウがソーラービーム、リザードンがだいもんじを同時に放つ「さんみいったい」
単純なビーム系攻撃で、根本付近で当てるとダメージ大。
原作風に「こうかは ばつぐんだ!」というテロップも入る。実際の相性関係は考えてはいけない
ちなみにキャラチェンジ特性を持ったキャラクターで唯一、誰で最後の切りふだを発動しても性能が変わらない。

実質3体分のキャラを操作するようなものであるため戦略の幅は非常に広い半面、
スタミナ値のシステム上、適度にポケモンチェンジを使用しなければならないため、
使用したいポケモンを思うようなタイミングで使う事ができない場合も多く、
その場に応じた柔軟な立ち回りが要求される上級者向けのキャラである。

for3DS/WiiU』では「キャラクターチェンジのシステムは全廃する」と言う発表に従い、リザードンのみ単独キャラとして参戦。
チェンジが無くなった事で「いわくだき」は下必殺ワザとなり、横必殺ワザに新たに「フレアドライブ」が実装。
最後の切りふだでは一定時間メガリザードンXにメガシンカし、ヨッシーの「スーパードラゴン」のように自由に飛び回りながらだいもんじなどで攻撃できる。




SP』では全員参戦に伴い復活。
単独だったリザードンも再びポケモントレーナーの手持ちとして参戦。
スタミナやタイプ相性といった要素は削除され、それらを気にする事無く戦えるようになっている。
このため、いずれか1体をメインにしてあまりチェンジせずに戦うスタイルも取れるが、
ガチ対戦においては%の蓄積や撃墜に際して3体を適材適所に用いるのが主流のようだ。
また、「灯火の星」など1人用モードの対戦相手として現れるCPUはトレーナー名義とポケモン名義の2種類が存在し、
前者だとチェンジを使うが、後者だとチェンジを使わずそのポケモンに固定され、背景のトレーナーも出現しない。
さらにカラーバリエーションの1つとして女の子トレーナーも参戦した。
CVは 金魚わかな(現:美波わかな) 女史。
奇数カラーで男子、偶数カラーで女子になり、他作品の主人公をイメージしたカラーも存在する。

+ 亜空の使者での活躍
『X』のアドベンチャー「亜空の使者」では荒廃した動物園にて初登場。
同場所で出会ったリュカ(ワリオから庇いフィギュア化されたネスを見捨てる形で逃げていた)と行動を共にする。
最初は手持ちがゼニガメのみで切り替える事ができず、フシギソウリザードンは遺跡内部に敵として出現。
彼等との戦闘に勝利する事で仲間にできる(以降、切り替えが可能になる)。

遺跡の最深部でガレオムと対決し、勝利後は隙を突かれて捕らえられ、亜空間爆弾の道連れにされそうになるが、
リュカの機転により脱出し、メタナイトに救出される。
その後はアイスクライマールカリオも仲間に加わり、やがて他のファイター達と合流した。


MUGENにおけるポケモントレーナー

MGSSJ2氏による、『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
カントー御三家の使用、交代システム、最後の切り札など、システムは『スマブラX』仕様に仕上がっているが、
技の構成は一部『スマブラ』のものをメインとしながらも、原作のゲームを意識した演出になっている。
しかし、各ポケモンの飛び道具がいずれも優秀なため、それを中心にして戦う戦術が基本になる。
AIは未搭載。

出場大会

  • 「[大会] [ポケモントレーナー]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2025年06月03日 22:03