キラークロック


"Not me shawty I'm beautiful."

(俺は違う。俺は美しい。

+ 日本語吹替声優
銀河万丈
『DCアニメイテッド・ユニバース』
中村秀利
『ザ・バットマン』
カズレーザー(メイプル超合金)
『スーサイド・スクワッド』
木内太郎
『異世界スーサイド・スクワッド』

DCコミックの『バットマン』シリーズに登場するヴィラン。初出は1983年の『Batman #357』。
数多くいるバットマンの宿敵の一人で、全身を鱗に覆われたワニのような外見の巨漢。*1
名前もそのまま「殺人ワニ」という意味である(crocはcrocodile=クロコダイルの略)。
また、「croc」と「clock」のシャレなのか単にワニ繋がりなのか、後述のように「時計ワニ」のイメージが仮託されている作品もある。
当初は二代目ロビンことジェイソン・トッドの両親を殺害した張本人であったが、現行設定ではトゥーフェイスの犯行に変更されている。

本名はウェイロン・ジョーンズ。身長226.1kg。体重311.2kg。
退行隔世遺伝(特殊な皮膚病とされていた時期もある)により、先天的に爬虫類の遺伝子を持って生まれた男。
成長するにつれて肌が硬質化し、ワニのような姿に変わっていった。
母親は出産の際に死亡、父親からはその容姿を疎まれて捨てられたため、アルコール依存症の叔母に引き取られて育つ。
しかし、叔母からは日常的に虐待され、同世代の子供達からはいじめられるという過酷な日々を送り、遂に我慢の限界に達した彼は叔母を喰い殺して出奔。
さらに自分をいじめた人間を殺して少年院送りになり、18歳になると投獄されて20年近く過ごす。
出所後は見世物小屋や違法な地下プロレスで生計を立てつつ、次第に用心棒としての仕事を増やし、裏の世界に関わるようになる。
やがてギャングになって一攫千金を企みゴッサムへ移住。
ゴッサムが大地震に襲われた際は他のヴィラン共々脱獄し、ゴッサムの一角を占拠した。

ヴィランとしての能力は、少なくとも2トン以上の重量を持ち上げられる超人的な怪力と、銃弾をも弾き返す硬さを誇る鱗状の皮膚、
一度覚えた相手の臭いなら何マイル先からでも嗅ぎ付ける優れた嗅覚など。
また、鋭い爪や牙も強力な武器となる他、泳ぎも得意で水中戦においては無類の強さを発揮する。
加えてトカゲのような再生能力も備えており、これを生かして手錠で拘束された際に両手首を噛みちぎって逃走するという荒業を披露した事も。
その反面、退行隔世遺伝の影響か知能は低く他のヴィランと手を組んで悪事を働く事も多い。

凶暴かつ食人衝動まで持っている危険なヴィランではあるが、
時には受けた恩を忘れない義理堅さを見せたり、下水道で暮らすホームレス達の守護者を務めるなど、
弱者への優しさや、根っからの悪人ではない人間性が垣間見えるエピソードも度々描かれている。
その影響か、彼らからは「キング・クロック」と呼ばれ尊敬されている。

ゲーム『Batman: Arkham Asylum』ではアサイラムの古い下水道を改造した牢獄に幽閉されており、
『ピーターパン』に登場するチクタクワニ(Tick-Tock the Crocodile)(時計ワニ)*2になぞらえて「チクタク・チクタク(Tick-Tock Tick-Tock)」と呟きながらバットマンに迫ってくる。
敗北時には「チクタク・チクタク」言いながら下水道の闇へと引きずり込んでいく特殊ゲームオーバーが用意されており、かなり怖い。


MUGENにおけるキラークロック

+ Colosse氏製作
  • Colosse氏製作
Acey氏による未完成版のクロックをColosse氏が改変し、バグ修正や新技の追加、SEの補完などを施したもの。
普通にプレイする分には支障は無いが、イントロをはじめ一部の演出・SE・判定が不自然だったりと、
不具合が完全に解消されているわけではない点に注意。あとやたらと叫びまくるのでかなりやかましい
また、Readmeにはコマンド表の類が付属していない(載っているのは技名のみ)ため、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。

セイバートゥースをベースに製作されており、鋭い爪を用いた攻撃をメインとしている。
操作方法は『MVC』風の6ボタン方式で、地上チェーンコンボこそ無いが、スーパージャンプやエリアルレイヴが可能。
各種技の性能も中々のもので、特に大波を起こす超必殺技は高威力かつ画面の3分の2を覆わんばかりの攻撃判定を誇る上、
ヒット時とガード時で威力が変わらないので実質ガード不能という極悪仕様となっている。
AIもデフォルトで搭載されており、やはり上記の超必殺技が脅威。
参考動画(18:43~)

+ Jmaxx氏 & O Ilusionista氏製作
  • Jmaxx氏 & O Ilusionista氏製作
Jmaxx氏とO Ilusionista氏の合作による、MUGEN1.0以降専用のクロック。
海外サイト「Brazil Mugen Team」にて代理公開されている。
複数のカプコンキャラを改変して作られているようで、下半身はヴィクトルがベースである模様。おかげで妙にケツが艶めかしい

原作の設定を反映してか、イントロの一つではマンホールから登場する他、豪快なプロレス技で戦う。
操作方法は『MVC』風の6ボタン方式で、チェーンコンボやエリアルレイヴも可能。
飛び道具こそ持っていないものの豊富な投げ技を持ち、掴み派生も豊富。
壁や地面に穴を開けるなど演出も派手で、派生を絡めれば軽く3割近く持っていくなど威力も十分。
…中には頭蓋骨を粉砕するレントゲンカットインが挿入されるものまであるが、流石に即死したりはしないのでご安心を。
欠点は飛び道具が無い事だが、そこはリーチと攻撃判定に優れる突進技「Clash Slash」や、
移動投げの「Leap 'n' Grab」および「Croc Dive」でカバーしていきたい所。
ただし移動投げはガード可能な打撃投げ扱いであり、外そうものなら反撃確定。不用意なぶっぱは禁物である。

AIはデフォルトで搭載されている。
とてもよく動き、積極的に肉弾戦を挑む見栄えの良いAIである。
だが、一度相手を捕まえればごっそり体力を奪い去れる反面、隙の大きい上記の移動投げを多用する傾向があるため、
ガードが堅い相手には一方的にやられてしまう事も。
紹介動画(公開サイトへのリンク有り)




"Death by Croc."

(クロックによる死を)

出場大会

更新停止中

出演ストーリー



*1
冒頭の画像のような「爬虫類じみた外見の巨漢」という姿が一般的なイメージだが、
肌のみがワニ肌で人間の面影を強く残していたり、頭部がワニそのものになったり、
果ては尻尾まで生えて完全にスパイダーマン』の某ヴィランと被ったりリザードマンと化していたりと、
担当した作家やエピソード、媒体によって外見の差異が激しかったりする。
彼に限らずアメコミじゃ見た目が安定しないのは日常茶飯事だが

*2
ピーター・パンに切り落とされたフック船長の片手を持っていた時計ごと食べてしまい、味を占めたのか本体も食べたいと付け狙うフック船長の天敵。
腹の中では今も時計が動き続けており、時計の秒針の音を聴くとチクタクワニが来ている事を意味するのでフック船長は震え上がる。
大人になったピーター・パンを描く映画『フック』では、フック船長は天敵たるチクタクワニを剥製にして広場に晒しており、
ネバーランドを完全に支配した彼の象徴ともなっていたが、最後はピーターとの決闘に敗れたフック船長の頭上にチクタクワニの頭が落下。
それが因果と言うように彼はチクタクワニの顎の中に消えた。

原作者ジェームス・マシュー・バリが『ピーター・パン』を執筆した時をモデルにした映画『ネバーランド』では、
観客の老人が「人はみな時計ワニに追われて生きているのだ」と評する場面もあり、
大人になり切れないフック船長に迫る寿命や老いを戯画化したキャラクターとする解釈も存在する。


最終更新:2024年08月11日 22:49