「幸せかどうかは自分で決める 大切なのは“今”なんだよ
前を向こう 一緒に頑張ろうよ 戦おう」
週刊少年ジャンプに掲載されていた漫画『鬼滅の刃』のヒロイン。名前の読みは「かまどねずこ」。
アニメの担当声優は
鬼頭明里
女史。
設定の関係で滅多に話さないが
海外版ではAbby Trott女史が吹き替えを担当している。
『ヒノカミ血風譚』ボイス集 |
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六人兄妹の長女(第2子)にあたり、長男である
兄・炭治郎と共に貧しいながらも幸せな生活を送っていたが、
「
鬼舞辻無惨」(本作の
ラスボス)の襲撃により留守にしていた炭治郎を除く家族を全員目の前で殺され、
自身も無惨の血を与えられ人食いの怪物「鬼」へと変貌してしまう。
これにより、鬼の共通本能である食人衝動を抱える事になる。
鬼化直後の飢餓状態により、戻って来た炭治郎を食べそうになるが、
炭治郎の必死の呼びかけによってある程度自我を取り戻し衝動を抑制する。
直後、駆け付けた武装集団「鬼殺隊」の一員である
冨岡義勇に処分されかけるが、
飢餓状態にありながら炭治郎を義勇から庇おうとするなど鬼にあるまじき行動を取ったため見逃され、
以降は人を食さない鬼という証として竹の猿ぐつわを噛まされている。
余談だが、単行本のオマケコーナー「鬼滅学園」では竹の代わりにフランスパンを咥えており、
ローソンとのタイアップでは竹を模した菓子パン(
抹茶味)も発売されていた。
義勇の紹介により「鬼殺隊」に入隊した炭治郎が2年間修業する傍ら、
2年間眠りながら無意識的に自己改造を繰り返し、人を喰いエネルギーを得る鬼の習性を、
睡眠によりエネルギーを補える体質に変化させている。
ただし、この代償なのか一般的な鬼よりも再生能力が低い。
また、食人衝動を失っているわけではなく、血の匂いを嗅ぐと食欲に襲われる。
加えて
日光を浴びると消滅する鬼の体質は残っており、日中は肉体を小さく変化させて炭治郎の所持する箱の中に入っていた。
鬼になった当初は理性を保てる範囲は炭治郎個人に留まっていたが、
炭治郎と義勇の師匠にあたる鱗滝左近次の暗示により、守る範囲を人間全てに拡大する。
「炭治郎のみならず鱗滝と義勇も禰󠄀豆子が人を襲った場合は即座に討った上、自らの命で責任を取る」と鱗滝が許可を求める手紙を送るが、
鬼の討伐を生業とする鬼殺隊にとって鬼の禰󠄀豆子はもちろん、それを庇う炭治郎も本来は粛清対象であり、
幹部「柱」の1人である
不死川実弥(しなずがわさねみ)がわざと目の前で血を流して食人衝動を誘発し(しかも実弥の血液は稀血
*1)
危険性を証明しようとした事もあったが、禰󠄀豆子が理性を保ったまま拒絶して公に「人を襲わない」事を証明し、
滅多に表に出ない鬼舞辻無惨が炭治郎に刺客を差し向けるなどの直接的行動を取ったため、
この兄妹が無惨に繋がる鍵となると考えた当主・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)が、
「人を襲わない限りは」という条件付きで、炭治郎と禰󠄀豆子を鬼殺隊の一員として認める決定をしたため事なきを得る。
鬼達から見ても人間と連れ立って行動したり、人間を守るために戦う禰󠄀豆子の存在は異質で、
ましてや敵勢力の鬼狩り(鬼殺隊)に与するなど無惨への反逆行為にもかかわらず、粛清される様子がない事に驚いている。
鬼化の影響で身体能力が向上したり人間離れした能力を得ており、鬼化して間もない時でも身体の大きさを変えたり、
炭治郎に襲い掛かった鬼の首を蹴りで切断している。
作中では惜しげもなく足を上げて蹴りを放ち、その度に太ももが露わになって大変けしからんのだが、
物語の舞台となる大正時代の日本は当時、女性が下着を身に着ける習慣がまだ普及していない頃なので、禰󠄀豆子も
はいてない可能性がある。
ただし、
フィギュア化された際に穿いてないというのは流石に憚られるためか、
この場合は黒い短パンを穿いている(あるいはそもそも造形されていない)事が多い。
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ネタバレ注意 |
遊郭編では敵の幹部格である 上弦の陸(の片割れとも言える堕姫)との戦闘時には、
対抗するためか鬼化を進行させて額に角が生えた成人女性の形態になり、上弦クラスとも肉弾戦ができるほどにパワーアップした。
最初に変身した際は、敵に重傷を負わせた後に危うく暴走しかけたが、
間一髪で炭治郎に抑えられ、以降は理性を保ったままこの形態を制御する事が可能となった。
「 刀鍛冶の里編」では 上弦の肆・半天狗との激戦の末、炭治郎がとどめを刺そうとした所で夜が明けてしまい、禰󠄀豆子の体が蒸発し始める。
里の人達を守るべく、判断に迷っている兄を投げ飛ばして光と煙の中に消えた。
妹を犠牲に上弦の肆を倒し、里の人達を守った炭治郎が振り返ると、そこには消滅したはずの禰󠄀豆子が朝日に照らされながら立っていた。
そして…
「お お おはよう」
無惨でさえ果たせなかった 太陽の克服を成し遂げ、更には喋れるようになった事は読者(と 善逸)に衝撃を与え、以降は竹も外された。
また、この状態の禰󠄀豆子の血を基に「鬼を人に戻す薬」が作られた。
同時に、太陽の克服は無惨の悲願であるため今まで以上に身柄を狙われることとなる。
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見ての通りの美少女であり、炭治郎も「町でも美人と評判だった」と自慢に思っていて、
『年始番外編』の4コマで禰󠄀豆子が兄を守るため
顎の割れたマッチョな形態になる初夢を見た時には、涙まで流しながら飛び起きている。心なしか、角が生えた時より取り乱しているような……
禰󠄀豆子、それ美少女やない!
桃色魔法少女
や!
ちなみにこのマッチョ禰󠄀豆子、「無限列車編」がTV放送された際の次回予告で映像化され
てしまった。
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言うまでもなく閲覧注意 |
「お兄ちゃんは私が守る☆」
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血鬼術『爆血』
禰󠄀豆子の鬼としての能力。自らの血液を任意に爆炎化させる。
「燃やしたい物だけを燃やす」という性質があり、
付近の人体を傷付ける事なく、鬼や血鬼術のみ燃焼させる事も出来る。
この応用で、毒の血鬼術に侵された人間に使用し、体内の毒だけ燃焼させて救った事もある。
血鬼術は、ある程度人を喰って成長した「鬼」が得る事が出来る異能だが、
上記の体質により人を喰わないまま禰󠄀豆子はこの能力を獲得している。
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外部出演 |
『白猫』の世界で悪事を働く鬼と、それに呼応するように復活した下弦の伍・累を止めるべく呼び寄せられた一人
(『白猫』に登場する鬼は 亜人の一種で、人を襲う魔物同然の悪鬼も居る一方で人間達に友好的な穏健派の鬼も居る)。
日光に弱い彼女のために、『白猫』では日用品から兵器にまで応用されている ルーン魔術で作られた、
所持者の一定範囲が夜になる「夜帷のルーン」を日除けとして渡される(このため、禰󠄀豆子と会話の際は背景が夜になる)。
コラボイベント時はまだ竹を咥えていたため喋る事ができなかったが、子猫のキャトラとは意思疎通が可能で、
いつも入っている木の箱よりも更に小さな壺や戸棚の中に入って遊んでいる。
また、ガチャの仕様がコラボ専用になっており、爆血を使う禰󠄀豆子が登場するとコラボキャラが出るという、
普段のガチャには無かった確定演出も実装されていた。
『 モンスターハンターエクスプロア』で開催されたコラボイベントでは禰豆子の衣装( 女性ハンター用)や、禰豆子の箱を模したヘビィボウガンも登場。
普段は箱の中だが、砲撃の際は二頭身の禰豆子が飛び出し、爆血に見立てた砲弾を発射する。
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MUGENにおける竈門禰󠄀豆子
SaulPRO氏による『
JUS』風ドットを用いた
MUGEN1.0以降専用の
ちびキャラが公開中。現在のバージョンはV2。
原作同様に足技の近接攻撃が多いのが特徴で、
我妻善逸(あがつまぜんいつ)を
ストライカーとして呼ぶ事も出来る。
超必殺技の爆血はエフェクトが派手で、かつ100ヒット近い判定がある豪快な技となっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
また、Entah99氏によって兄の炭治郎も『JUS』風ドットでMUGEN入りしている。
出場大会
*1
稀血(まれち)の人間は鬼にとって通常の人間の50~100倍の栄養価を持つ上質な餌であり、
当然鬼がその血の匂いを嗅げばより激しい食人衝動を抱く。
後に明かされるが、実弥の血は猫にマタタビを与えるかの如く
並の鬼が匂いを嗅いだだけで酩酊するような希少種である。
故にそれを目の前にして耐えることができた禰󠄀豆子が無害な存在であると、柱達は否応にも納得せざるを得なかった。
上弦の鬼でさえ足元が覚束なくなる程度に効果があった一方で、禰󠄀豆子は酔っている描写が無かった事から実弥の稀血は後付けと思われる
最終更新:2023年08月26日 03:15