ヴィクセン


「愚か者め」

KINGDOM HEARTS』シリーズの登場人物。初出は『チェイン オブ メモリーズ』(以下『COM』)
ビックバイパーの後継機や、面倒が嫌いな人のACや、『超鋼戦記キカイオー』のガンダム枠ではない。
あとDCコミックスにも同名のヒーローがいるが、もちろん関係無い。
声を担当したのは『COM』が 神藤辰也 氏(スクエニのスタッフ)。
『IIFM』~『BbS』が 野沢那智 氏。『III』以降は 千葉繁 氏。

ハートレスに襲われた(あるいは何らかの要因で心を抜き取られた)人間の肉体が闇の世界で再構成された怪物「ノーバディ」であり、
元となった人の姿を保てる上級ノーバディにして、自身と同じ上級ノーバディ達で構成された「XIII機関」のNo.IV。
研究者であるため機関の中では実力は下位だが、フリーズプライドと呼ばれるシールドを武器にしている他、氷の魔法を操る能力があり、
時には心理戦も交えて相手を翻弄するなど、直接戦闘以外の分野で侮れない強さを持っている。

人間の頃の名前は「エヴェン」といい、レイディアントガーデンという世界に住む賢者アンセムの6人の弟子の1人であった。
心が無く傲慢なヴィクセンと異なり、エヴェンは理知的な人物である。

『KH』シリーズにおいて作劇的に非常に大きな影響を与えたキャラなのだが、
一方で初出である『COM』の退場があんまりなものだったことや、
長らく声を担当していた野沢氏の怪演などにより、ファンやスタッフからネタキャラ扱いされることも。
また、『ファイナルファンタジーVII』の宝条との類似性が指摘されることも多い。

+ 劇中における活躍
  • 『COM』
マールーシャがソラを手中に収めて機関を乗っ取ろうと企てているのに対抗すべく、
レクセウスゼクシオンら結託して等に迷い込んだリクを手中に収めようと画策。
リク=レプリカを作り出してソラを都合よく誘導させる駒として差し向けるなどの行動を取ったが、
肝心のリク=レプリカが暴走して独断でソラを始末しようとする失態を起こし、
ヴィクセン自身も現場判断が許される範疇を逸脱して動いたのが仇となり、
マールーシャからその責を咎められて「ゼムナスに報告されたくないのならばソラを倒せ」と脅される。
これに屈した末に戦いに挑むが、結局ソラに敗れて消耗したところをアクセルに滅ぼされた。それはもうあっさりと。
『COM』ボイス

  • 『358/2Days』
ロクサスに調査の基礎を教える役割で登場。
また、上記のように既存の人間の能力・人格を複製した「レプリカ」を作る技術をヴィクセンは有していたが、
ナミネというイレギュラーなノーバディを手中に収めたことで、ソラを元にしたレプリカを作り、
キーブレード使いの能力を持つ人形を量産する「レプリカ計画」を主導していたことが明らかとなった。
『358/2Days』ボイス集

  • 『BbS』
時系列的に『KH』より10年近く前の物語で、ノーバディになる前のエヴィンが登場。

  • 『3D』
ノーバディだけでなく彼のハートレスも倒されていたため人間に戻っていたが、
容態が安定せず療養していた。

  • 『III』
真XIII機関の補欠としてサイクスに連れ去らわれ、再びノーバディになった。
機関員のうち何人かはレプリカの器に色んな時間のゼアノートの意識を移す形で顕現しており、
欠落していた13人目もレプリカを使う予定になっていたため、それらの作成及び調整を任されていた。
わざわざ再ノーバディ化して舞い戻った理由は以前から目的としていた「人間と同じ血肉を持つ完全なレプリカ」の完成であり、
そのために自分の研究を差し止めた賢者アンセムよりゼアノートを選んだだけで、完成が達成すれば利用されようが構わないと公言していた。
しかし、これらの態度は機関を欺くための演技であり、彼の本当の目的は消えた者達を取り戻すためである。
この時、ソラ陣営のキーブレード使いの内2名は付け焼刃でありゼアノート陣営と比較して戦力的に不利だったため、
レプリカの完成によってゼアノートに戦力を与えるリスクもあったが、それと並行してサイクスと共謀しつつレプリカを横流して、
ロクサス達を蘇らせてゼアノート達が予想していない戦力をソラ達に与えるためであった。
これに関して、本当の動機は「(ノーバディ化してから行った)自分の行動に対する償い」と述べている。


原作中の性能

  • 『COM』
前方からの物理攻撃をシールドで弾く性質があり、
物理以外の属性のアタックカードやストック技でなければ満足にダメージを与えられない。

  • 『IIFM』
シールド自身にHPが存在し、攻撃を弾かれることはないが、
盾のHPを0にしない限りヴィクセンにはダメージを与えられない。
盾は破壊しても再生成されるためその前になるべく多くのダメージを与える必要がある。
また、ソラのデータを集めて実体化させたクローンを精製して攻撃させる技も持つ。

  • 『358/2Days』
ミッションモード限定でプレイヤーが操作可能
直接攻撃は弱いが魔法が強い魔導士タイプの性能をしている。


MUGENにおけるヴィクセン

テラ大地氏の製作したキャラが公開中。
大振りだが攻撃範囲が広範囲な技を多数備えている。
また、クローン・ソラを精製して攻撃させる技や、
モードチェンジ技「スライドブレイク」を持つなど、ユニークな性能を持つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

この他、Deathnintendo氏により『COM』のスプライトを用いて製作されたキャラも存在していた。

出場大会



最終更新:2023年09月01日 23:20
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