ゼムナス


スクウェア・エニックスとディズニーのコラボゲーム『KINGDOM HEARTS』(以下『KH』)シリーズの登場人物。
上級ノーバディで構成された「XIII機関」のリーダーにして、『KHII』のラスボス
担当声優は 若本規夫 氏。
なお、初出は『KHII』と思われがちだが、『KHFM』でも正体を隠して登場している。
ゼムナス(Xemnas)という名はアンセム(Ansem)+Xのアナグラム。
これは本体であったゼアノートが師の名を騙って研究を行い、果てにその名を奪ったためである。
他のXIII機関メンバーの名前も「本名」+「X」のアナグラムで構成されている。

XIII機関のメンバーの中でも飛び抜けた戦闘能力を持っており、
エアリアルブレードと呼ばれるビームレーザーのようなエネルギー状の剣を生成する能力を持つ。
これを二刀流のように振るって戦ったり、ビーム弾のように射出する「ショット」や起爆性を付加した光球「スパークボム」として打ち出すなどして戦う。
この他、変則的な軌道で飛ぶ「イバラビーム」などの技や、辺り一面をイバラが覆って暗黒空間を作り出し、
ドーム状にエアリアルブレードの弾丸を大量に配置して矢継ぎ早に降り注がせる最大の必殺技「全方位ショット」を使用できる。
また、直接的な描写はないが、上級ノーバディをダスク(戦闘員級の下級ノーバディ)にすることもできるらしい。

心が無いにもかかわらず圧倒的な威圧感を持ち、威厳に満ちている。
ディレクターの野村氏曰く、「当初はもっと二枚目なキャラクターになる予定だった」という事だが、
担当声優がアウトオブコントロールでアドリブを入れまくり、作中のようなインパクトの強いキャラクターに仕上がったらしい。

配下のノーバディやXIII機関のメンバーのメンバーを使役して、ソラがハートレスを倒して解放した心を収集し、
膨大な心の集合体「キングダムハーツ」を形成し、それを使って心を手に入れることを目的として活動していた。
しかし、それ故に本来解放されたはずのハートレス化した者達が元にも戻れず捕らわれ続ける事態を引き起こし、
さらにキングダムハーツの材料にするために強い心の持ち主の心を闇に落とすなどして、強大なハートレスを生み出そうとするなど、
世界に混乱をもたらす事態を起こしたため、ソラ一行と対立する。
その状況も利用してソラに多くのハートレスを倒させてキングダムハーツ完成が目前に迫るまで計画を進めるが、
裏切者として始末しようとしたアクセルの悪あがきにより、ソラが本拠地である「存在しなかった世界」に到達。
邪魔になってきたソラを始末するために機関員を送るも、想像以上にソラが強くなってたため全員返り討ちに合い、
加えてマレフィセントやピートまでが自分達を利用した意趣返しとして対立関係にあるソラに助力し、
さらに完成まであと一歩のところで賢者アンセムのが自らの犠牲と引き換えにキングダムハーツを中破させてしまい(後に生存が発覚したが)、計画は頓挫。
しかし、ノーバディであるゼムナスは元より折れるような心など持っていなかったため、
計画を再興すべくソラ達を倒そうとするも追い詰められ、不完全なキングダムハーツと融合して挑むも敗北。

しかし、なおも復活して闇の回廊で脱出しようとしたソラとリクだけ孤立させる状況に追い込み、
ドラゴンのマシンような巨大ノーバディと共に鎧形態で襲い掛かり、
そこからさらに白地に黒い模様の入ったコートを羽織った強化体となって戦うが、
切り札の全方位ショットも凌がれた挙句にソラとリクのコンビネーションの前に敗北し、
「心からの悔しさ」を滲ませたかのような表情を見せながら消滅した。


+ ネタバレ注意
『3D』では過去から召喚される形で夢の世界に再度登場。
ソラに敗北したものの、彼を消耗させて拉致するチャンスを作った。

『III』では意識だけレプリカに移す形で復活。
キーブレード戦争の準備をしつつ、旧機関メンバーを集めていた。
最終決戦でははマールーシャ達と共に王様と戦っていたが、ソラが駆け付けるとルクソードを強化して撤退。
次いでサイクスと13番目を支援しアクセルを付け焼刃呼ばわりして追い詰めるが、
そのアクセルのせいでロクサスの復活を許したばかりか記憶を取り戻した13番目にも離反されてしまい、代わりにカイリを誘拐して再度撤退。
体制を整えた末に闇の探究者アンセム、ヤング・ゼアノートと組んで3人で戦いを挑むも敗北し、
今際の際に再度仲間を得たにも関わらずマスター・ゼアノートに従いその仲間を捨て駒にしたことで孤独だけが残り、
心を取り戻したにもかかわらず後悔の感情しか浮かばず「こんな感情ならやはり(心は)必要なかった」と自虐するが、
ソラに「それが人間だよ」と伝えられ、負の感情も飲み込める人の強さを改めて思い知りながら消滅した。
元々の肉体の主であるテラの影響か、意外なことに機関メンバーへの仲間意識は抱いていたようであり、
アクセルへの辛辣な態度は一介の駒とみなしていた存在でありながら何度も計画を狂わせた彼への落とし前だけでなく、
過去に機関を半壊させた彼への当てつけも多分に含まれていた模様。

原作中の性能

ラスボスだけあって1回戦、鎧(1回目)、ドラゴン、鎧(2回目)、最終決戦の計5回戦闘がある。
KHシリーズの伝統芸として、この内の鎧(1回目)から最終決戦まではセーブ不可の連戦になるので注意。
また、ドラゴンは戦闘がシューティング形式なのでやや特殊。

  • 1回戦
「無へのいざない」という技を使用して移動以外の攻撃コマンドを封じてくる。
この状態だと微弱なスリップダメージを受け続け、もたもたしているとゲームオーバーになるため、
早めにリアクションコマンドを実行して解除するのが望ましい。
KHFMでも使用していた技を使用するが、いずれもリフレクでカウンターを狙いやすい。

  • 鎧(1回戦・2回戦)
右手に持っている剣を武器にする他、
1回戦ではロクサスを除いた機関メンバーの武器をバビロりながら戦う
2回戦目では「スパークウォール」で攻撃する他、一定のダメージを与えると無敵状態になりソラたちを頭部の外に吹き飛ばし、巨大な盾で身を固めるようになる。
この盾はリアクションコマンドでビルの残骸をぶっ飛ばしてぶつけることで破壊できる。

  • 最終決戦
ワープして瞬時に距離を詰めてくる上に、「ショット」や「イバラビーム」などの飛び道具で絶え間なく攻撃してくる。
また、HPが一定値まで減ると「拘束攻撃」を使用。ソラを拘束しスリップダメージを与えて、
プレイヤー操作がリクに移り救出するイベントが入る。
拘束攻撃時は回復する術がなく、HPが少ないと救出までのタイムリミットが非常にシビアになるので、
ソラのHPはなるべく多く保ち続けるように心掛けたい。
HPが5%以下になると発動する「全方位ショット」使用時には専用リアクションコマンド「リフレクト」が表示され、
△ボタンでリクが、○ボタンでソラがキーブレードを振り回し、自分に向けて撃たれた弾をガードし、
ソラかリクのどちらか片方が倒れても敗北扱いになるが、技が終わるまで耐えきればゼムナスに反撃するイベントが始まり、
これ以降はゼムナスは無防備になるため実質勝利となる。
最終決戦に相応しい迫力ある演出が見どころだが、ボタン2つ連打しなければならず指が疲れるのが難点。


MUGENにおけるゼムナス

Ultraboard101氏の製作したキャラが存在する。
公開先だったサイトは閉鎖されているが、Mediafireのデータは健在で現在もDL可能。
エアリアルブレードを用いたコンボ攻撃や、飛び道具「スパークボム」など、
遠近共に強力な技を持つオールラウンダーとなっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(DLリンクあり)

出場大会

  • 「[大会] [ゼムナス]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2022年08月18日 20:01