「いいか 俺は面倒が嫌いなんだ」
フロムソフトウェアのロボットアクションゲーム『アーマードコア』シリーズの2作目、
『アーマードコア プロジェクトファンタズマ』(通称『PP』)に登場する巨大兵器。
ムラクモ・ミレニアム社の下部組織「ウェンズデイ機関」が極秘裏に開発した大型兵器であり、
人体に
四肢切断などの非人道的な処置を施し、パイロットを
パーツとして完全に融合させて動かす恐るべき兵器である。
基本的な武装は機首部のレーザーキャノンとクローアーム。しかしクローはゲームでは未使用のため、実質
ただの飾り。
ゲーム中では試作機のプロトタイプファンタズマ、完成型の
ファンタズマの2機が登場する。
パイロットはウェンズディ機関所属のレイヴン(AC乗り)、スティンガー。性格は執念深く、目的のためには手段を選ばない。
そして何よりも「面倒」が大嫌いであり、事あるごとに「俺は面倒が嫌いなんだ」と言う。
『AC』シリーズ屈指の人気キャラであり、そのセリフと共に愛されている。
ファンタズマ計画を阻止しようとする主人公の前に、カスタムAC型MT「ヴィクセン」に搭乗し何度も戦いを挑むがことごとく敗北。
復讐に燃えた彼はファンタズマを強奪しようと企む。
CVは
空気王や
ドス黒いクレバスな人など、美形役に定評のある
速水奨
氏。
シリーズでは『アーマードコア フォーアンサー』においてもリンクスの一人・メルツェルの声を担当しており、
彼の台詞「ビッグボックスへようこそ」は、後述のスティンガーの台詞「アビスヘようこそ」のオマージュである。
プロトタイプファンタズマ
「・・・殺してやる
・・・殺してやるぞ」
試作型のファンタズマ。機体の色は黄色。ボディのみの試作型のため、パイロットへの処置は不必要。
試作型なので、武装は機首部のレーザーキャノンとクローアームしか装備していない。
ただし垂直ミサイルを発射して、頭上からも攻撃を仕掛けてくる。
ノルト・ハイランドにおいて、面倒な存在の主人公を倒すためにスティンガーが搭乗し、戦いを挑んでくる。
試作機なので防御力が低く、連射性能の高い武器を当てていけば面倒をかけずにあっという間に倒せる。
でも、フィンガー(横5連装マシンガンの愛称。「
指マシ」とも。驚愕の瞬間火力とすぐに弾切れするのが特徴)だけは勘弁な!!
『
アーマードコア ネクサス』での旧作をリメイクしたミッションでは、スティンガーが搭乗したものに加え、
これとは別の個体が2機同時に現れて襲い掛かってくる面倒なミッションもある。
+
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最終決戦 |
依頼主 :ファンタズマ
「これは依頼じゃない。
俺はこれから『ファンタズマ』 になり
全てを消してやる。
面倒だが、そのセレモニーにおまえを
招待してやる。
閉鎖施設『アビス』まで来い。」
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ファンタズマ
「アビスヘようこそ
これがファンタズマだ
俺はついにこいつと一体になった
もう誰も俺を止める事はできない 死ね」
ファンタズマの完成型。機体色が赤くなり、見た目は
エビのように見える。
武装は背中の超大型ミサイル(通称「
核」。ACシリーズの常連兵器で、プレイヤーもパーツが使える)の他、垂直ミサイルやプラズマキャノン。
超大型ミサイルは一発食らうだけでも致命傷となるため非常に危険な上、追尾性能も高いので普通に避けるのは面倒。
おまけにバリアを貼って攻撃を無効化しつつ、全方位にビームを乱射しまくってくるので非常に面倒。
まともに食らうとガリガリとAP(耐久力)を減らされてしまうが、やや空中に浮遊していれば一発も当たらない。
なお、設定上では「エスコート・リグ」という
リモートコントロール可能な遠距離兵器が搭載されているらしいが、実際のゲーム中でそれを使用する事は無い。
AP(所謂HP)の量が凄まじく、強力なEN耐性を持つ一方で、実弾耐性は平均的で動きも悪い。
…というか、開始時点の位置からほぼ旋回してるだけである。
機動力のある機体で動き回りつつ実弾武器を当てていけばただのデカい的と化し、比較的楽に倒せる。
……だからフィンガーと核は勘弁な!!
復讐に燃えるスティンガーが遂に融合し、最終決戦において閉鎖施設「アビス」で面倒ながらも主人公を待ち構え倒そうとする。
だが返り討ちに遭ってしまい、ファンタズマ諸共破壊された。
なお、上記の台詞はシリーズ最新作『アーマードコアVI』における真エンディングのラスボス、
オールドンマイオールマインドの台詞でオマージュされた。
『アーマードコア2 アナザーエイジ』においても隠しボスとして登場。動き・攻撃方法・硬さと共に『PP』時代と変わっていない。
…が、本作では
接近すると全方位ビームが当たらない他、上に乗ると何故か沈黙して一切攻撃してこなくなる。
そのため、ファンタズマの上に乗ると一方的にフルボッコできる。
面倒が嫌いな人は全方位ビームチャージの際に素早く接近し、上に乗ってマッハで蜂の巣にしてやろう。
……位置取りを誤ると「足元からミサイル直撃で死亡」という悲劇もあるのでそこだけは注意。
MUGENにおけるファンタズマ
マクシミリアンの製作者でもある石上歩氏が、
ナインボール=セラフに引き続きACキャラとして製作。
劇中同様動きのモーションが全く無いが、面倒が嫌いだからスプライトを描かなかったという理由では無い。……多分。
現在はSitemixのサービス終了に伴うサイト消滅により、残念ながら入手不可。
性能としては、ミサイル、プラズマキャノンなど
飛び道具の塊でほぼSTGキャラ。
自身はガード不能で機動力も低いものの、常時
ハイパーアーマーで怯まず攻撃してくる上にLIFEとDEFが高く、倒すのは面倒。
原作のイメージを重視したため、性能諸々はかなり凶悪に仕上がっている。
なお、劇中同様ファンタズマの上に乗れるが、まだまだ調整中との事なのでバグが多い。
11Pカラーで
ゲージMAX、12PカラーでゲージMAX&「ミサイルカーニバルです」状態になる。
「俺が・・・負ける・・・?
燃える・・・燃えてしまう
ファンタズマ・・・
俺が・・・消えていく・・・
これは・・面倒なことに・・なった・・」
出場大会
最終更新:2025年03月22日 10:12