ロクサス


「教えてくれ───おまえが選ばれたわけを」

スクウェア・エニックスとディズニーのコラボゲーム『KINGDOM HEARTS』シリーズ(以下KH)の登場人物。
初出は『KH』の次回作予告に相当するシークレットムービーであり、
『KHII』においてその通りキーパーソンとして登場した。
担当声優は 内山昂輝 氏。
英語音声ではジェシー・マッカートニー氏。

トワイライトタウンという町に住んでいる少年であり、
親友のハイネ、ピンツ、オレットと共に残り少ない夏休みを楽しんでいた。
しかし夏休みが終わる前から「ソラ」という見た事も無い少年の夢を見るようになり、
時を同じくして謎の白い生き物に襲われる、夢の中のソラと同じく鍵の形をした武器「キーブレード」を使えるようになるなど、
ロクサスの周りで不可思議な出来事が起き始め……。

『KHII』のプロローグは本作の主人公であるソラではなくロクサスを操作する事になり、
事前情報無しで購入したプレイヤーを混乱させた。

+ ネタバレ注意
ロクサスの正体は人間ではなく、強い心や想いを持つ者がハートレスになった時稀に発生する、
残された肉体と魂が闇の世界で生まれ変わった怪物「ノーバディ」。
ソラは『KH』において幼馴染のカイリを救うために一度自らの意志でハートレス化しており、
それがきっかけとなりロクサスは「ソラのノーバディ」として誕生した
(名前も「sora+x」のアナグラム)。
通常はハートレスとノーバディがどちらも消滅する事で本体が元に戻るため、
本体とノーバディは同時に存在する事はできないが、
ソラは半身のロクサスを残したまま、カイリとの絆で奇跡的に人間として再生したため、
これによりロクサスは本体とは別に存在する事になった。
なお、ソラがハートレス化していた時期が極端に短かった上に上記の経緯で人間として元に戻ったため、
ノーバディなら必ず持っている人間であった頃の記憶を持っていない。
その後、ノーバディ達で構成されたXIII機関のリーダーであるゼムナスにスカウトされ、
ハートレスを倒しす事で集めた心を材料に、心の集合体「キングダムハーツ」を作る計画の要として活動していたが、
後に機関を裏切り脱走した。

『KHII』及び『358/2Days』比較

キーブレード使いのノーバディであるためキーブレードを使用可能。
普段は「キングダムチェーン」を使用しているが、
特定の条件下で「約束のお守り」と「過ぎ去りし思い出」(『KH』に登場した武器)を装備した二刀流となる。

『KHI』と『KHII』の間にあった『CHAIN OF MEMORIES』においてソラは記憶を失っており、
賢者アンセムとナミネによりコールドスリープに入った状態で記憶修復を試みられていたが、
上記のように半身のロクサスが欠落していたせいで大きな支障をきたしており、
機関を脱走したロクサスはリクと激戦の上に敗北し、
記憶を操作された上でソラと同期したデータの世界に転送されていた。
ゲーム冒頭でロクサスが自らの故郷だと思っていたトワイライトタウンも、
実際は賢者アンセムによってデータで作られた仮想世界であり、
そこで暮らしていたという記憶も、ハイネを始めとする友人達や街の住人も全てデータ上の偽物であった
(ロクサスを奪還しようとするXIII機関の目を欺く意図があったのと、
 ロクサスに抵抗される事なくソラとの同化が完了するまで彼を手元に置くのに都合がよかったため)。
最終的に偽りの記憶を振り払いノーバディだった記憶を取り戻したロクサスだが、
既にその時にはソラとの同調が殆ど完了しており、悔いを残した表情でソラの元に還った。


最終決戦前に、XIII機関において親友だったアクセルの消滅をきっかけにソラの中にあるロクサスの人格が活性化し、
本体であるソラと精神世界で一騎打ちで対決するが敗北。
ソラの事を自分の本体と認めると同時に、完全に同化する形で消滅した。


「さすがは俺の───」

この戦いはオリジナル版ではムービーイベントのみであったが、
FM版ではバトルイベントとなり、実際にプレイヤーがロクサスと戦うものに変更されている。

『358/2Days』ではロクサスを主人公としてプレイすることになる。
ロクサスがXIII機関員だった頃の物語であり、彼の機関所属時の生活・活動に加えて、
ロクサスが機関を脱走するに到った経緯が描かれた
最終決戦では『II』で描写された通り、リクとの一騎打ちとなる。

『3D』ではソラの夢の中に登場。
ロクサスはノーバディである自分をソラの一部だと認識していたが、
当のソラからは「ロクサスはロクサスとして存在すべき」と、
彼の自我を認める発言を返され、笑みを浮かべていた。

『KHIII』ではマスター・ゼアノートへのゼアノートへの対抗策の1つとして、
ソラはロクサスを復活させるために奔走することになる。
本来、ロクサスの復活はソラがハートレス化しない限り不可能だったが、
ヴィクセンが完成させた最新式のレプリカを使い、ソラとは別の器を用意され、
レイディアントガーデンで、賢者アンセムとイエンツォ(ゼクシオン)が、
ヴィクセンに託されたレプリカとトワイライトタウンのコンピュータに残されたロクサスのデータをもとに、
レプリカの素体がロクサスの器と化すように尽力し、加えてキーブレード墓場の決戦にて、
アクセルともう1人の行動がきっかけで心が解放され復活。
ソラとの心の繋がりをもとに墓場に駆け付けた。


ロクサスの容姿がヴェントゥスに似ているのは、ソラの心とヴェンが同化していたことで影響を受けていたためである。
ファンの間では「ロクサスの自我はヴェンのものでは?」という意見もあったが、
『3D』及び『KHIII』にてそれぞれ別の人格だと断定された(演じる内山氏も微妙に演じ分けている)。
ただ、劇中のヴェンの人格は一度壊れた心をソラの心と同化して修復したうえで形成されたものであり、
ソラの心から人格を形成したノーバディのロクサスと同様、ソラの心を基盤にして形成された存在であり、
ある意味兄弟のような関係と言える。

原作中の性能

『KHII FM』で実装されたバトルは「ロクサスが弱かったらちょっとイヤじゃないですか」というスタッフの判断から、
本編中のボスの中では最上位の難易度を誇るボスになっている。
高速で一気に距離を詰めて来る上に攻撃が早すぎて隙を突きにくい上に行動を読みにくく、
さらに一定以上連続で攻撃すると発生する強制反撃が超強い。
おまけにHPが減ると攻撃時に光の柱を飛ばしたり、追尾する光弾を無数に連射したり、ワープを繰り返しながらキーブレードを投げつけたり、
高威力の攻撃を矢継ぎ早に繰り出してくる。

ノーバディ「サムライ」にも使用可能なリアクションコマンド「デュエル」に成功すれば、
ソラがロクサスのキーブレード二本を奪って、一時的に三刀流として戦うことができるのだが、
キーブレードが無い時のロクサスは行動パターンが大きく変化してビームを連発するようになり、
実はユーザーの間ではこの状態の方が手強いともっぱらの評判。

攻略法としてはまず「リフレク」などで相手の攻撃をガードしてから反撃して、
また反撃のチャンスが来るまで凌ぐという行動パターンを繰り返し、
反撃の隙が無い攻撃の時はひたすら回避するのが望ましい。


MUGENにおけるロクサス

+ Retrocognition氏製作 JUS風ドット
  • Retrocognition氏製作 JUS風ドット
JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラ
主にキーブレードを用いた近接攻撃が強い性能をしているが、
「ホーリー」などの魔法による飛び道具もあり、遠距離戦にも対応できる。
3ゲージ超必殺技「Dual Wield Slash」では二刀流になり、敵に突進する。
AIは未搭載。
紹介動画(DLリンクあり)

+ テラ大地氏製作
  • テラ大地氏製作
こちらはデフォルトで二刀流状態になっており、
強力な近接攻撃やコンボによる畳み掛けを得意としている。
『II』や『Days』の技をミックスしたような性能をしており、超必殺技「マジックアワー」は広範囲攻撃で優秀。
また、タメはやや長いが広範囲に渡る斬撃攻撃や、当て身技「クロスカウンター」も備えており、遠近共に技が充実した性能をしている。
紹介動画

出場大会



最終更新:2023年11月09日 18:39
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