マールーシャ


「真実に背を向ける 弱い心──ならば私の敵ではないッ!」

スクウェア・エニックスとディズニーのコラボゲーム『KINGDOM HEARTS』(以下『KH』)シリーズの登場人物で、
『チェイン オブ メモリーズ』ソラ編のラスボス
CVは無印版COMではスクエニのモーションディレクターの 神藤辰也 氏、それ以降は 池田秀一 氏が担当している
マールーシャアとか言うなよ!
『Re:COM』ボイス

ハートレスに襲われた(あるいは何らかの要因で心を抜き取られた)人間の肉体が狭間の世界で再構成された怪物「ノーバディ」であり、
元となった人の姿を保てる上級ノーバディにして、自身と同じ上級ノーバディ達で構成された「XIII機関」のNo.XI。
通称「優雅なる凶刃」。
機関メンバーの中では新参でありながら、重要施設「忘却の城」の管理を任される程の有望株であったが、
実は密かに自分に賛同しているラクシーヌと共に下剋上を画策していた野心家。

身の丈もある大鎌「サイズ」を武器にする他、「花」の能力を持ち、
花びらによる攻撃や花びらを集めた分身の生成などの能力を持つ。
また『IIFM』などでは、花が散るようなカウンターを用いて「死の宣告」を使用し、
攻撃を当ててカウントを減らし、0になるとHPが残っていても敗北するという特殊ルールで戦う。
余談だが、ピンクのロン毛に花という属性や中性的な顔立ちから、声を聴くまで女性と勘違いするユーザーもいたそうな
(初期設定では本当に女性の予定だったが、忘却の城組には既にラクシーヌの設定が固まっていたので男性に変更されたらしい)。
戦闘力も新参の中ではロクサスを除けば上位に入り、アクセルと同格程の実力者であった。

「記憶の鎖」というソラとソラに関わった者の記憶を操作できる能力を持つ特殊なノーバディの少女ナミネと、
記憶が生み出す「ワールドカード」で世界や住人を再現する「忘却の城」を用いて、
キーブレードの勇者であるソラの記憶を解体・変質させて機関の傀儡にする任務を受けていた。
しかし、マールーシャはソラを機関ではなく自分の傀儡にして、ソラを利用して機関の乗っ取りを画策していた*1
だが、同志と見なしていたアクセルが機関の命令で謀反を内偵していた二重スパイであり、
彼によってナミネを解放され、あと一歩のところで失敗しソラに真相も知られてしまい計画は破綻。
ナミネを人質にソラにアクセルを倒させて(実はちゃっかり逃げられていたが)、ナミネにソラの記憶を全て消すように命じるが彼女はそれを拒否。
さらに復活したリク=レプリカが乱入したためナミネも取り逃がし、ソラとリク=レプリカの挟撃を受けるが、ダミーを囮に離脱。
最終的に本体は最深部の無の世界にて大型マシン「スペクター」を使い待ち構え、実力行使でソラを屈服させようとするが、敗北の末に消滅した。

『III』では彼のハートレスも倒されていたようで一度人間に戻っていたらしいが、
マスター・ゼアノートにより再度ノーバディ化されて、ラクシーヌと共に真XIII機関に加えられた。
劇中では「塔の上のラプンツェル」の世界である「キングダム・オブ・コロナ」で活動しており、
カイリ以外は代替えが起きたセブンハートの候補であったラプンツェルの監視を行っていた。
なお、ソラ達は改竄された記憶を修復する代償にナミネ以外の『COM』の記憶を失っているため、
マールーシャとは初対面のような反応をしている。
最終決戦ではラクシーヌ、ルクソードと組んで3人で王様と戦闘。
最終的にソラに敗れるが、消滅の間際に混乱しながらも失っていた「昔の記憶」を取り戻したと吐露。
久々に自らに心を感じていること、「自分の役割」を思い出したことを語り、ソラに礼を述べながら消滅した。
この時のマールーシャは普段の高飛車な態度とはかけ離れた、爽やかで清涼な好青年のような言動であった。

今作は特に不穏な動きを見せることはなく機関に忠実に振舞っていたが、
キャラクターファイルズのショートストーリーでは自身の記憶を取り戻す為に機関に協力していたとされている。
上記の言葉をソラはノーバディ化の人間の頃の記憶を取り戻したと解釈していたが、
どうやらマールーシャはノーバディ化する前から記憶を失っていたようで、
機関がマールーシャを再度迎え入れた理由を聞き、自分のルーツを探るために言う通りにしていたらしいが……?

+ ネタバレ
『KHUχ』ではラーリアムというマールーシャによく似たキーブレード使いが登場しており、
ゼムナスの「XIII機関の中に古のキーブレード使いがいる」という発言などから、
マールーシャはキーブレード戦争時代のキーブレード使いであることが示唆されている。
実際、見た目のみならずマールーシャ(Marluxia)という名前も「ラーリアム(Lauriam)+X」で、
元の名前に「X」を加えてアナグラム化しているというXIII機関の名前の法則に合致しており、
マールーシャがソラに敗れた際に取り戻した記憶とは、キーブレード戦争時代の記憶である可能性が高い。


原作中の性能

  • 『COM』
劇中では二度戦う機会がある。
一戦目は鎌を使った直接攻撃を多用する他、真空の刃を飛ばしたり衝撃波を放つなどの技で攻撃する。
1.5倍のダメージを与えることができる。ほぼ全ての属性は半減する耐性を備えているが、なぜか物理属性が弱点。
このため、基本的にストック技より通常攻撃のほうが高いダメージが入る。

二戦目はラスボス戦で「スペクター」と呼ばれる巨大なマシンに搭乗して戦う。
スペクターが構えている2本の大鎌のHPを0にして壊さないと本体に攻撃することができず、
さらに敵の攻撃をカードブレイクしないと本体にターゲットが表示されないため、
敵が使う技に合わせて後出しで技を出しカードブレイクを狙うという戦法が必要となる。
スペクターは鎌から斬撃を放ったり突進攻撃を行う他、射撃ビットで攻撃してくる。

  • 『KHIIFM』
持ち主が消滅して遺された武器に持ち主の「影」が焼きついた「アブセント・シルエット」がと呼ばれる存在と戦闘可能。
戦闘開始直後に「死の宣告」を使用し、ソラの頭の上に「ソラのレベル」と同じ数の「死のカウンター」を浮かび上がらせる。
マールーシャの攻撃を受けるとダメージは受けないがカウンターの数字が減り、
数字が0になるとどんな状態であろうと即ゲームオーバーとなるため、
例えレベルを上げてステータスを高めていようと手数の多い技を受けるだけでガリガリとカウンターを削られて負ける危険がある。
「竜巻斬り後」にリアクションコマンドが発生し、マールーシャ本体に近いと威力が高い「エアトランプル」、
鎌に近いとカウントを回復させる「ロブカウント」を発動できる。


MUGENにおけるマールーシャ

+ Ultraboard101氏製作
  • Ultraboard101氏製作
公開先だったサイトは閉鎖されているが、Mediafireのデータは健在であり現在もDL可能。
『COM』のスプライトを用いて作られており、元ゲーと同じ攻撃を使用するが、
斬撃を飛ばす技など一部性能はアレンジされている。
超必殺技ではサイズを投げたり、花びらを飛ばす広範囲攻撃を行う。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(リンク切れ)

+ テラ大地氏製作
  • テラ大地氏製作
巨大な鎌によるリーチの長い通常技や「竜巻斬り」「デスサイズ」などの広範囲攻撃を備えているが、
相手を追尾して時間差で爆発する「花まとい」や設置技「乱れ咲き」などのテクニカルな技を持つ。
特徴的なのが1ゲージ技「死の宣告」で、相手の頭上にカウントを発生させて攻撃を当てるごとに減らし、
カウントが0になると相手を即死させる。
1.5ゲージ技「ブロッサムシャワー」、2ゲージ技「ファントムブリッツ」など『COM』及び『KHIIFM』の大技もある。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画


余談だが、他にもmugenプレイヤーの下っ端氏によりSS6小町をこのマールーシャ風に改変した「マールーシャ」が存在する。

出場大会

  • 「[大会] [マールーシャ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
正確にはソラ傀儡化は本命の準備段階かつ予備側のプランであり、本命は解体したソラの記憶の欠片を利用したある存在を用意する二段構えの計画だったのだが。
なお、マールーシャは極秘の「本命の計画」については多少の断片は聞かされていたようだが、
本命の計画の詳細や肝心のソラ傀儡化が予備のプランであったことまでは知らなかった模様。


最終更新:2025年01月16日 01:33
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