「こちらゲームポリス。光信号とロボットの作動をキャッチ。」
「ファミリーコンピュータとロボットが合体した、あの新しいゲームか?」
任天堂が発売したファミリーコンピュータ(略称・ファミコン)の周辺機器。
その名の通り
カラーリングも国内ではファミコンカラーだが、海外では海外版ファミコン「NES」を意識したカラーリングになっている。
略称は「ファミコンロボット」または「ファミコンロボ」。海外での名前は「R.O.B.」。
「ファミリーコンピュータロボット」と表記される事も多いが、商品としては「ファミリーコンピュータ ロボット」と半角空白を設けるのが正式。
このページも正式な表記をページ名としているため、リンクする際には空白を入れ忘れてデッドリンクになってしまわないよう注意。
架空の作品に出てきそうなデザインのロボットとゲーム出来るという事で期待が寄せられていた。
また、ぼっちでも複数人で(専用ソフト限定だが)ゲームが出来る画期的な代物である
……しかしこのファミリーコンピュータ ロボット、評判は決して芳しくなかった。
まず単純にでかくて場所を大幅に取る。そして遊ぶのに必要な機器が多く、煩わしい。
結局、専用ソフトは『ブロックセット』『ジャイロセット』の2本発売されただけで終わってしまった。
しかし、欧米では日本よりも広い家が多いという事情もあってか、大きな反響を呼んだという。
加えて、1983年にアメリカで起きた悪名高き
アタリショックの影響で、玩具店がゲームの販売を避けており、
その対策として玩具っぽいゲーム機として発売した事も功を奏していたという。
元々おもちゃ屋として起業された任天堂ならではの機器と言えるだろう。
ロボット技術が進み、プログラミング教育が流行っている2010年代以降なら、もっと良い物が作れたかもしれない。
AVGNによるレビュー
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体を折り畳んで空気供給管を移動する姿は、 まごう事なき究極生物サンタナ
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その後は90年代末期から2000年代前半にかけ、
『
スターフォックス64』にロボットを意識したボスキャラが登場したり、
『
星のカービィ3』ではヘクター博士と一緒に出てきたり、
『
F-ZERO AX/GX』ではポートタウンの背景として登場したり、
『
ピクミン2』ではロボットの頭部がお宝の1つになっていたりなどちょくちょく様々なゲームに登場。
なんと会社の垣根を越えてカプコンの『
ビューティフルジョー』にも背景としてゲスト出演していた。
ゲームキューブで発売された同作だが、後のPS2移植版でもカットされずに続投し、
ソニーハードに任天堂キャラが登場する珍しい例となった。
『
マリオカートDS』ではレーサーの1人「HVC-012」としてプレイアブルキャラ化(
隠しキャラ扱い)し、
後述する『スマブラ』シリーズでも『X』よりファイターの1体として参戦している。
公式ブログ「スマブラ拳」において参戦は難しいと言われていたが、『X』でまさかの参戦。
なお、参戦させるにあたって
ディレクターの桜井政博氏の私物のファミコンロボが参考資料として提供されたとか。
本シリーズでは一貫して
ロボット名義となっている。周辺機器の参戦は恐らく彼(?)が最初で最後だろう
(一応、「周辺機器にまつわるキャラ」にまで範囲を広げれば
ダックハント、キャラに限らなければアイテムのスーパースコープも存在する)。
また、最後の切りふだが毎回異なる性能のものに変更されている。
実物と比べるとアレンジが大きく、支柱が曲がるようになったり、
腕が上下に回転するようになったり、底面にブースターが搭載されていたりする。
ちなみに『X』では1Pカラーが日本版、2Pカラーが海外版「R.O.B.」の配色で統一されていたが、
『for』以降の海外版(アジア圏を除く)では1Pカラーと2Pカラーが逆転し、海外版の配色がデフォルトになる。
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各種必殺ワザ(以降「B」と表記) |
目から一直線に放つ光線。本シリーズオリジナル技で元ネタは存在しない( カービィのコピー能力「レーザー」が元という説も)。
ボタン長押しではなく時間経過で自動的にエネルギーが溜まる形式の特殊な溜めワザ。撃った直後はエネルギーがゼロになるため連発は不可能。
エネルギーの溜まり具合は頭頂のダイオード発光で識別可能で、最大まで溜めた状態は「スーパーロボビーム」と呼ばれる。
また、追加のレバー入力で発射角度を微調整でき、地形に当たると反射する特性を持つ。
底部のバーナーで上昇する技。燃料が切れると自動的に解除され、着地する事で回復する。
移動距離に優れており、復帰技としては全ファイター中最高と言える。
反面、攻撃性能は一切なく移動も遅めな為、復帰阻止には要注意。
余談だが、『SP』ではロボット自身の支柱部分に追加された青いゲージで残り燃料が把握できるようになっている。
コマを飛ばして攻撃する。溜め技となっており、威力と速度を上げられる。
コマは地面に置かれているときも攻撃判定があるため、 設置技にもなるし
アイテム扱いなので拾ってもう一度投げつけることもできる。
元ネタは専用ソフト『ジャイロセット』付属のコマとセンサー。
両腕を回転させてぶん殴る技。使用中は左右に移動出来るほか飛び道具を跳ね返すこともできる。
『for』からは技の終わり際に吹っ飛ばす締めの一撃が追加された。
元ネタは両腕が動くギミックと思われる。
約15秒間無敵になり、目から渦巻状の光線を発射する。
発射中も行動可能だが、ロボビームだけは使えなくなる。
また、数秒に一度、より威力の高い短距離ビームが発射される。
見た目こそ地味だが無敵状態で拘束力が高いビームを常に発射しながらロボット自身は遠慮なくぶん殴ることが可能なので相手からすると非常に厄介。
- スーパー拡散ロボビーム(『for』での最後の切りふだ)
途中で枝分かれするビームを発射し、最後に威力の高い太めのビームを発射する。
前作とは打って変わって派手になり、乱闘で複数まとめてヒットさせやすくなったものの、バースト力自体は見た目よりやや控えめ。
複数の相手を自動照準し、誘導性が高いレーザーを連射し、その後、正面から連続ヒットする極太のビームを発射、一定時間太いビームを照射した後、最後は止めとばかりによりビームが太くなって相手を吹き飛ばす。
牽制用の誘導レーザーを複数発射→本命の極太ビーム→ビームがさらに高出力になってフィニッシュ
という徐々に盛り上げていくような演出自体は非常に派手で如何にも強そうなのだが
「誘導性レーザーはヒットした相手を少し跳ね上げて上空に逃げる猶予を与えてしまうため本命のビームを当てるのが非常に困難」
「そもそも本命の高出力ビームのバースト力がやたら低く100%溜まってる相手でも撃墜できないのがザラ」
という2点が足を引っ張り合うせいで、事前に高いダメージを与えていなければ本命のビームで撃墜できないのに、
ダメージが溜まっている相手は誘導レーザーでより高く跳ね上げられるせいでビームを当てづらくなるという、全切りふだの中でも屈指の低性能技。
止めとばかりに放った後にデカイ隙を晒すせいで外れると反撃が確定してしまうため、
下手に画面端から撃とうものなら終了後にメテオを喰らって撃墜される恐れがあるというかなりの死に技。
そのせいでチャージ切りふだ解禁ルールでは
「いかに相手の反撃を喰らわないような状況でこの切りふだを消費できるか」という冗談みたいな事態に陥ったりするという非常に悩ましい切りふだである。
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MUGENにおけるファミリーコンピュータ ロボット
海外で複数確認されている。いずれも海外サイト「MUGEN Database」で代理公開されている。
なおCamren Springer氏製以外は、フォルダ名が同じなので間違って上書きしない様に注意。
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J.NEWMAN氏製作 |
『星のカービィ3』の ドット絵を参考にした手描きドットで製作されている。
現在は海外サイト「MUGEN Database」で代理公開されている。
技はレーザーのみで、しゃがみは不可というアクションゲームの様な性能となっている。
AIは搭載されていない。
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WlanmaniaX氏製作 |
こちらは海外サイト「The Mugen Multiverse」でも代理公開されている。
defファイルの切り替えでWinMUGEN、 MUGEN1.0以降に対応。
6ボタン方式の操作性となっている。多くの技が『スマブラX』と『for』を意識したモーションとなっている。
並程度のAIもデフォルトで搭載されている。
Evilasio Da Paz氏によるスプライトを差し替えたバージョンも存在する。こちらはMUGEN1.0以降専用。
Evilasio Da Paz氏版(DLリンク有り)
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Camren Springer氏(現・Achilldude氏)製作 |
- Camren Springer氏(現・Achilldude氏)製作
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「楽しみを独り占めするのは、禁止されている!」
出場大会
最終更新:2024年03月17日 14:34