スターフォックス
辺境の惑星パペトゥーンを拠点に、アンドルフ軍の船だけを襲撃する宇宙義賊として活動していた。
しかし、戦果こそ挙がっていたものの金品にはめぐまれてはいなかった。
そんな折、かつてブラックホールに消えたコーネリア防衛軍のパイロットであった、
フォックス・シニア軍曹の息子である事がペパー将軍に着目されていたため、
彼によってスカウトされ、コーネリア防衛軍が所有する最新鋭戦闘機「アーウィン」を託される。
仲間であるペッピー・ヘア(ウサギ)、スリッピー・トード(カエル)、 ファルコ・ランバルディ(キジ)と共にアーウィンを駆り、
父の消失の原因を作ったアンドルフを倒すためにベノムへ向けて出撃。
優れた操縦テクニックと仲間達とのチームワークでライラット系中のアンドルフ軍の兵器を次々と駆逐。
そして最後にはベノムにあるメインコントロールブレインを破壊し、アンドルフ軍を殲滅した。
なお、上記は本作のみの設定であり、『スターフォックス64』以降は設定がリセットされている。
スターフォックス64
やとわれ遊撃隊「スターフォックス」チームのリーダー。
故郷の惑星パペトゥーンの宇宙アカデミーでコーネリア防衛軍の士官候補生として勉学に励んでいた。
しかしやとわれ遊撃隊「スターフォックス」のリーダーである、父親のジェームズ・マクラウドが惑星ベノムで消息を絶つ。
そのため士官への道を断念して父の志を継ぐ事となり、ベノムから生還した初代メンバーのペッピー・ヘア、
アカデミー在学時代からの親友であるスリッピー・トード、宇宙暴走族「FREE AS A BIRD」の元族長ファルコ・ランバルディと共に、
新生スターフォックスを結成し、ペパー将軍からの依頼を受けて出撃する。
正義感が強く非常に真面目で、仲間思いであり曲がった事が大嫌いという王道を貫く主人公タイプ。
一方で「やとわれ遊撃隊」の一員であるだけにあまり馴れ合おうとはせず、
ペパー将軍に軍に招かれても取り合わずにしっかり請求書を突き付けるやや冷たい一面も持つ。
戦闘機のアーウィン、戦車のランドマスター、潜水艦のブルーマリンなどさまざまなマシンを乗りこなしてライラット系の惑星を攻略していく。
対戦モードでは機体から降りて自らバズーカ砲を持ち戦う事もできる。
ちなみに『64』のエンディングに登場するペパー将軍宛の請求書を見ると 字が汚い。
弱冠18歳でリーダーに着任したばかりのため、ファルコなどからはリーダーとして認められない発言をされる事もあったが、
アンドルフ軍やスターウルフとの戦闘を通して自身の成長とメンバーの信頼を勝ち取ってゆく。
最後には単身でアンドルフを倒し、ライラット系を救った。
時系列では『64』とそれ以後に発売された作品は繋がっている事になっている。
スターフォックスアドベンチャー
『64』の8年後を描いた「スターフォックスアドベンチャー」ではペパー将軍から惑星調査の依頼を受け、
恐竜達が棲む惑星「ダイナソープラネット」(後の惑星サウリア)に降り立つ。
降り立った先に刺さっていた魔法の棒「クリスタルスタッフ」を手に取り、
シャープクロウ族に囚われていたアソーカ族の王子、トリッキーと共に惑星中を冒険し、
シャープクロウ族のボス・スケール将軍によってバラバラになってしまった惑星を元に戻すために戦った。
このとき、スタッフの本来の持ち主である少女・クリスタルに出会い一目惚れする。
一応、アーウィンに乗って戦うシーンもあるにはあるのだが、
武器を持って白兵戦で戦ったり、魔法を習得したり、謎解きをしてダンジョンを攻略したり……
と、『ゼルダ』シリーズライクなアクションアドベンチャーゲームであり、シリーズの中でも異色作。
元々本作は前述のクリスタルを主人公を務める「ダイナソープラネット」という新規IPの64用ソフトとして開発されていたのだが、
開発中に宮本茂氏の提案によって『スターフォックス』シリーズへと組み込まれる事になったという経緯があり、
全く別の世界観のゲームにフォックスを落とし込んだためにこんな形になったのだと思われる。
決してゲームとしての出来が悪いわけではないのだが従来のシューティングゲームを期待していたシリーズファンからは、
「なんで『スターフォックス』を題材にしてこんな作品に?」と首を傾げられる事も多かった。
全くの余談だが、本作 スーパードンキーコングシリーズ等でお馴染みのレア社が任天堂傘下で開発した最後の作品である。
スターフォックスアサルト
1年後の『スターフォックス アサルト』ではクリスタルをチームに加え、
スターウルフを追われたアンドリュー・オイッコニーが率いる反乱軍を一掃するために反乱軍の基地を攻撃。
オイッコニーを追い詰めたが、その直後にあらゆるものを侵食する謎の生命体「アパロイド」と遭遇。
そのアパロイドからライラット系を守るために戦った。
クリスタルとは最初こそ友達以上恋人未満、と言った所だったが互いに助け合う内に恋愛感情を高めていく。
本作でも白兵戦で戦う機会が多く、いつも腰に下げているブラスターを始めとした様々な銃器を用いて戦闘を行う。
基本が生身なので、ステージによってはランドマスターとアーウィンを乗り換えるといった芸当も可能。
『64』の頃よりも性格が丸くなっており、ペパー将軍は仕事のお得意様になっている。
スターフォックス コマンド
本作では融通が利かない性格が災いし、クリスタルとは喧嘩別れしてしまっている。
ペッピーは現役を引退してペパー将軍の跡を継いで新しいコーネリア軍将軍に、
スリッピーは恋人との生活を優先、ファルコはいい年して暴走族時代の仲間と共に宇宙の旅に出かけ、
フォックス以外はオペレーターロボのナウスしか残っていない状態で、スターフォックスというチーム自体が事実上瓦解してしまっている。
そんな中でベノムから飛来し、またもライラット系を脅かす新たな勢力アングラー軍を相手に孤軍奮闘する。
始めは彼がプレイヤーキャラなのだが、本作はマルチエンドシステムの周回前提ゲームとなっており、
他のルートではナウス以外のメンバーが総入れ替えされる事も珍しくないため、今までに比べると主人公感は薄い。というかナウスが主人公状態
特に前作まではあれだけイチャイチャしていたクリスタルには、喧嘩別れしている事を踏まえても非常に辛辣な態度を取られ続け、
挙句にクリア一周目では戦いが終わった直後に一方的に別れを告げてフォックスの元を去り、スターウルフの一員となるというNTR紛いのEDで固定される。
一応トゥルーエンドと思われるED「さよならフォックス」では無事和解を果たしたクリスタルと結婚し、息子のマーカス・マクラウドが誕生。
その息子マーカスが成長し、三代目の新生スターフォックスを結成する場面で幕を下ろしている。
……と、(一部ルートの)終わりだけを見れば決して悪い物ではないのだが、前作までと比べて何とも違和感のあるキャラ描写やシナリオ、
DS初期~中期頃によく見られた何が何でもタッチペンを使わせようとするクセの強すぎるゲーム性から、シリーズファンの評判は芳しくない。
そして何より時系列的にフォックスが引退する所までキッチリ描いてしまっているため、本作からしばらくの間シリーズ展開が途絶えている状態だった。
2016年にようやく出た非リメイクの新作『スターフォックス 零』では『64』をベースにリブートが行われ、各キャラの性格描写もそちらに近いものとなっている。
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