黒死牟


「私は…ここにいる……無惨様が…御見えだ…」

漫画『鬼滅の刃』の登場人物。名前の読みは「こくしぼう」。
鬼舞辻無惨の抱える幹部「十二鬼月」の一人にして、頂点である「上弦の壱」の称号を持つ。
原作では「遊郭編」で上弦の鬼が欠けてしまい、その件で招集された際のパワハラ会議で初登場。
アニメ版では「無限列車編」で他の上弦と共にシルエットのみながらも描写されている。
担当声優はジャンプコミックスのアニメ作品ではお馴染みの 置鮎龍太郎 氏。

上弦の中でも特に規律や序列を重んじており、
その力をもって我が強すぎる上弦の面々を形だけでもまとめる存在で、
他の鬼が諍いを起こした際は直接制裁して彼らを窘める役割を担っている。
実際に猗窩座(上弦の参)が童磨(上弦の弐)に手を上げた時は、序列の乱れ、従属関係に皹が入ることを憂いたという理由で、
猗窩座の手を切り落とし、「(格上に意見したければ)入れ替わりの血戦を申し込むことだ」と諭しながら諫めた。
猗窩座からはいずれ超えるべき対象として見なされており、黒死牟も彼には一目置いていた。

その戦闘能力は上限の壱というだけに圧倒的で、寡黙ながらに威圧感も強烈。
実際に黒死牟と対峙する事となった獪岳土下座して命乞いをした程であり、彼の手で無惨の血を与えられ鬼となってからは、
「あの体中の細胞が絶叫して泣き出すような恐怖」と回想した他、多くの鬼殺隊士からも恐怖の対象として見られ、
霞柱である時透無一郎をして「重厚な様、威厳すらある」「怖気が止まらない」と戦慄している。
鬼ながら礼儀正しさを重んじる性格でもあり、時折「…」と間を開ける口調は彼自身が言葉を選んで丁寧に喋る事を心掛けているため。
そうした振る舞いやその実力も相まって無惨が「ビジネスパートナー」と評する程に信用している相手と言える。
上弦の中では珍しく高評価で、『キメツ学園』では悪徳政治家となった無惨の秘書を務めている。

自身の血肉より作られた刀「虚哭神去」を得物とし、強さを認めた者の前では大太刀に変ずる程の血鬼術の使い手だが、
その一方で鬼殺隊士にしか使えない筈の「全集中の呼吸」の使い手でもある他、
その姿は顔を除けば竈門炭治郎が何度か細胞の記憶で見ていた剣士に酷似しているが……?

+ ネット上での扱い
「此方も抜かねば…無作法というもの…」

黒死牟を象徴するのが上記の台詞である。
最終決戦で無限城にて無一郎と対峙した際の台詞であり、敵にも侍として礼節を欠かさない黒死牟の姿勢が垣間見える一幕で、
その際に彼の片腕を切り飛ばすなどと、絶望的なまでの実力の差を見せ付けた場面でもあるのだが、
ニコニコ動画・静画やその他投稿サイト、SNS等ではこのセリフを全く別の意味で捉えて、紳士的なコンテンツを称賛するために使われることが多い。
何故そういう意味になるのはお察しくださいと言ったところだが、汎用性の高さからネタ半分で使う人も多い一方、
黒死牟が原作ではネタ要素無しのシリアスキャラだったこともあり過度に嫌うファンもいるので、使い所には気を付けよう。


MUGENにおける黒死牟

Sebastião氏の製作した『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
置鮎氏に似た音声が搭載されているが、刀鍛冶の里編がアニメ化される以前から実装されており、
作者が自前で録音したのかネット声優を雇ったのかは不明。

『JUS』風のキャラの中では珍しく溜めキャラで、月型の斬撃を放つ遠距離攻撃や、
無敵ありの突進攻撃をメインにして戦う性能となっている。
また、溜め技をオミットした代わりにコンボ性能を飛躍的に高めるモードチェンジ技も存在する。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

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最終更新:2023年07月15日 08:17
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