【ジョイメカファイト】

ジョイメカファイト とは、【ファミリーコンピュータ】用のゲーム。

概要

ジョイメカファイト


他言語

Joy Mech Fight (英語)

ハード

【ファミリーコンピュータ】

メディア

4メガビットロムカセット

ジャンル

対戦格闘

発売元

任天堂

開発元

任天堂

ディレクター

林田宏一

プレイ人数

1~2人

発売日

1993/05/21 (日本)

値段

FC:4,900円(税別)
Wii:514Wiiポイント
Wii U:524円(税込)
3DS:524円(税込)

レーティング

CERO:A(全年齢対象)

移植・リメイク

【Wii】:【バーチャルコンソール】
【Wii U】?:バーチャルコンソール
3DS:バーチャルコンソール
Switch:【ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online】

【ファミリーコンピュータ】向けに発売されたゲーム。
1990年代前半、世間が『ストリートファイターⅡ』で盛り上がる中、任天堂から旧世代機であるFC向けに発売された対戦格闘ゲーム。
FCでは大きいキャラクターに滑らかなアニメーションをさせるのが不可能であるため、本作は顔と胴体から離れて浮遊するパーツのみを描写して手足にするという逆転の発想により、FCの性能で大きいキャラクター同士による対戦格闘ゲームを実現。
そのため、本作のグラフィックは格闘ゲームとして必要な部位のみが描かれており、首・腕・上腿・下腿といった関節部分が存在しないスカスカな外見のロボット達が操作キャラクターとなっている。
「仲の良かった2人の博士が正義と悪に分かれる」、「非戦闘用のロボットを戦闘用に改造する」、「8体のロボットが悪い博士に操られる」といった明らかに【ロックマン】のパロディと思わしき要素や、ヘンテコな技の名前など何かと遊び心も見られる。

発端は任天堂の内部ではなく、当時行われた新規人材の発掘企画「任天堂・電通ゲームセミナー」で、セミナー受講生であった林田宏一が制作した『バトルバトルリーグ』という作品を製品化したものである。
2001年発売の【大乱闘スマッシュブラザーズDX】に本作の【スカポン】を出そうとして「オトナの事情」で出せなくなったという話が表に出る。(参照)
そこからしばらくしてインターネット上で「権利書が行方不明になった」という説が浮上して伝達されていき、配信や再販が行えないソフトの代名詞として上げられていった。
時は流れ、2007/01/29にプログラマと参加していた江渡浩一郎がこの情報を確認。その実態は「権利がどこにあるかわからない」「著作権譲渡契約書では無く、"覚書"というハンコすら押されていない書類で契約を交わしていた」というものだった(参照2)
要するに契約書というものが存在してすらいなかった事が判明。これを期に任天堂が正式に商標登録などを行い、移植等のIP展開が可能となった。
なお、当のスカポンは【大乱闘スマッシュブラザーズX】からファイターではないものの、出演が叶うこととになった。

日本国外版は発売されていないが、【Nintendo Entertainment System - Nintendo Switch Online】?では日本語版の本作がそのまま配信されている。

ストーリー

とある世界のとある国
ここは、ロボットと人間が仲良く暮らしている平和な国です。リトル・イーモン博士とイワン・ワルナッチ博士は親友どうし、ともに天才のロボット発明家と呼ばれていました。そんなある日のこと、研究室のロボット達と共にワルナッチ博士が突然姿を消してしまいました。そして数日後、テレビの電波を乗っ取ったワルナッチ博士は、なんとロボットによる世界征服を宣言したのです。ワルナッチ博士のロボットに対抗できるのは、イーモン博士のスカポンしかいません。ここに、ロボットによるしれつな戦いが始まったのです。

ゲームシステム

  • 基本ルール
    対戦相手のロボットと1vs1で戦い、攻撃で相手のヒットポイントメーターを削っていく。
    メーターが空になると「ハート」が1つ減り、自分のヒットポイントメーターが少し回復する。
    ハートを全て消費させた後、もう一度ヒットポイントメーターを空にすると勝利。
  • 操作方法
    対戦格闘ゲームの基本的な操作方法を簡易化したものとなっており、上ボタンでジャンプ、下か後ろ方向のボタンで受け(防御)、Aでパンチ、Bでキックを繰り出せる。
    前方向+Aで強力パンチ、敵の近くで左右+Aで投げ、下+Bボタンで足ばらい、ジャンプ中にAでジャンプパンチ、ジャンプ中にBでジャンプキック。
    これら以外にも各ロボット専用のコマンド入力技もある。
    コマンドの特徴として、ファミコンの十字キーに配慮してか、斜め入力がない。斜め自体の入力は認識は出来るが、例えば斜め左下を入力すると左と下の両方のボタンを押したことになる。そのためいわゆる「ヨガコマンド」を斬影拳コマンドにすることが出来る。
    キャラクター選択時に「マニュアル」を選択すると練習モードに入る。一説によるとこれが対戦格闘ゲーム初の練習モードとされている。
  • 1Pクエストのルール
    1Pクエストではステージ1に出てくるイー・ロボ達は洗脳されたロボットであるため、勝利すると元に戻してそのまま使用可能となる。
    原則としてこのモードではスカポン含めた8体のイー・ロボしか使用できない。
    各ステージの敵を全て倒すとボスが登場し、それを倒すことで次のステージへと進める。最後のホウオウ?を倒せばゲームクリア。
    クリアすると「ハード」、ハードをクリアすると「スペシャル」と、上位の難易度が追加されていき、それらをクリアすると対戦モードで使えるロボットが増える。

キャラクター

ステージ1

ステージ2

ステージ3

ステージ4

ゲームモード

  • 1Pクエスト
    1人用。イワン・ワルナッチ博士のワル・ロボ達を倒していく。何故か選択画面はRPG風
    クリアするとハード、スペシャルといった上位難易度が解禁される。
    ハードをクリアすると一般のワル・ロボ全てが、スペシャルをクリアするとボスのワル・ロボ全てが、それぞれ対戦モードで使用可能となる。
  • 1P vs COM
    1人用。コンピュータと戦える。
  • 1P vs 2P
    2人用。対人対戦ができる。
  • COM vs COM
    コンピュータ同士の対戦を見る事ができる。

関連作品

  • 【大乱闘スマッシュブラザーズDX】
    本作にスカポンが出せなかった事が知れ渡り、移植が行えるきっかけとなった。
    実際に出演するようになったのは次作の『X』からになる。

紹介動画

移植・リメイク

コメント

  • かつてジョイメカが任天堂で権利が不明瞭と言われてたが今ではモンスタータクティクスの方が権利が不明瞭だな… - 名無しさん (2024-02-24 22:04:25)

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最終更新:2024年03月06日 09:43