【バーチャルコンソール】

バーチャルコンソール とは、【Wii】などに向けて行われた配信サービス。

概要

バーチャルコンソール

他言語

Virtual Console (英語)

ハード

【Wii】
【Wii U】?
【ニンテンドー3DS】
【Newニンテンドー3DS】

メディア

ダウンロード専用

配信作品の元ハード

【ファミリーコンピュータ】
【ファミリーコンピュータ ディスクシステム】
【スーパーファミコン】
【NINTENDO64】
【ゲームボーイ】
【ゲームボーイカラー】
【ゲームボーイアドバンス】
【ニンテンドーDS】
セガ・マスターシステム
メガドライブ
NEOGEO
PCエンジン
MSX
コモドール64
アーケード
ゲームギア

値段

419円~1.257円

【Wii】【Wii U】?【ニンテンドー3DS】【Newニンテンドー3DS】シリーズ向けのハードに向けて行われていた配信サービス。
任天堂が開発した公式エミュレーターにより、過去のゲームハードで販売されていたゲームソフトのROMデータを当時の最新ハードで再現したもの。
任天堂のハードのみならず、セガやSNKのハードの作品も配信されている。日本国外ではコモドール64の作品の配信も行われた。

あくまでも再現のためゲームによってはハードスペックの上昇で処理落ちが再現できず、スコア難易度が変わるものも存在する。
また、配信されているROMデータのバージョンが最新か否かはソフトによって異なり、エミュレーターとの相性が悪くバグが発生して別バージョンへと差し替えられる場合もある。
【星のカービィ スーパーデラックス】など、ゲームによっては点滅処理が抑えられているものも存在する。

基本的に通信機能やダブルスロットが利用できなくなっており、要素がコンプリート出来ないソフトもある。
例外として『ポケットモンスター 赤・緑・青ピカチュウ金・銀クリスタル』は通信機能が再現されている。
それ以外にも、バーチャルコンソール版で仕様が変更・追加されているものが存在する。詳しくは後述の「通常とは異なる仕様を持つゲームソフト」を参照。
一応【ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章・時空の章】は、あいことばを利用することにより、該当する指輪の入手は可能という抜け道は存在している。
ゲームギアの一部のソフトのみ、ローカル通信に対応しているソフトも存在する。

ダウンロード専用のため現在購入不可。

2017年以降、ニンテンドー3DSやWiiUの後期に入ると新タイトルの配信ペースが途絶え、ラインナップの更新は停止状態となった。

停止からその後

定時株主総会では質疑応答で需要や売上に触れられており、2015年6月26日(金)第75期 定時株主総会のQ&A12では力を入れると新作が作れなくなってしまう事、第77期 定時株主総会 (2017年6月29日開催)のQ&A9ではビジネスモデルとして成立するか・十分な需要が存在するのかと言った点が語られている。
そのため、現在では纏めて【ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online】の配信、【ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ】?に収録と言った形での販売形式へ譲られた。

これらとは別にハムスターやセガを始めとする各社が各自に復刻プロジェクトを開始しており、それらに該当するものの場合は他社から任天堂の作品が配信される事もある。
任天堂も日本国外限定でFire Emblem: Shadow Dragon & the Blade of Lightを1本のダウンロード作品として配信している。

2019/01/31にWiiのWiiショッピングチャンネルがサービス終了したためWiiでは購入不可となり、2023/03/28に3DSとWiiU向けのニンテンドーeショップのサービスも終了した。
これにより全ハードで新規購入する方法が無くなり、バーチャルコンソールの歴史に幕を下ろす事となった。

通常とは異なる仕様を持つゲームソフト

点滅の描写を抑えている、通信機能や『ポケットプリンタ』『カードeリーダー+』などの周辺機器にかかわる機能が使えないなど、共通している要素は除く。

  • ポケットモンスター 赤・緑・青 / ピカチュウ / 金・銀 / クリスタルバージョン
    モバイルシステム以外の各種通信機能が特別に再現されており、別バージョンとの通信も可能。更にポケムーバーとの連動にも対応している。
    これらの要素があるためか通常のゲームボーイのバーチャルコンソールと比べて若干値段が高い。
    その代わりにポケモン増殖を避けるためか、他のソフトにある中断機能・まるごとバックアップ・セーブデータのバックアップが未搭載。 ゲーム側のバグで増やせるが。
    『ピカチュウ』『クリスタルバージョン』では追加で以下の処理がされている。
    『ピカチュウ』…最初に手に入るピカチュウを連れて行くと「ピカチュウのサマービーチ」を無条件でプレイできる。原作では【ポケモンスタジアム】で「なみのり」を覚えさせる必要があった。
    『クリスタルバージョン』…セレビィが入手できる「GSボール」関連のイベントが殿堂入り後に普通に発生する。原作ではモバイルシステムを利用する必要があった。「バトルタワー」「タマゴけん」に関しては再現されていない。
  • 【スーパーマリオアドバンス4】
    『カードeリーダー+』でしか遊べない「コースカード」が最初から全て読み込まれた状態となっている。
    原作では32コース+1コースしか記録できないが、バーチャルコンソールでは38コース全てが記録された状態の特別仕様。
    ただし「おたすけカード」などの他の『カードeリーダー+』の要素は未収録。
    後に配信された【ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online】でも同様の措置が取られている。
  • 【おいでよ どうぶつの森】
    「たぬきデパート」になる条件のうち別の村のユーザーが何かか買うという条件が廃止され、通信抜きでデパートに改装できるように仕様を変更。
  • 【マジカルバケーション】?
    タイトル画面の「つうしん」を選ぶことにより、主人公の属性が闇となり、光魔法を除いた魔法をすべてレベル1の状態で習得できる。
    闇・光の魔法の習得及び隠しダンジョンに関する救済処置となっている。
  • ダックハント / 【ワイルドガンマン】
    「光線銃シリーズ ガン」はブラウン管テレビにしか対応していなかったため、光線銃の再現として、Wiiリモコンで照準を動かして射撃する操作方法に変更されている。
  • ロックマンエグゼシリーズ
    『2』以降は共通仕様として、ゲーム内の「つうしん」コマンドを使用すると、連動や通信でしか入手できないチップや配布限定チップを入手できる。『4』以降はそれに加え追加で以下の処理がされている。
    『4』…タイトル画面でコマンド入力を行うことで、改造カードを使用すると登場するボスが出現するようになる。
    『4.5』…コマンド入力を行うことで、周辺機器で解禁されるキャラクターが解放される。
    『5』…改造カードで使用できる「フォルテクロスマックマン」が利用できる。
    『6』…改造カードで追加される、依頼が解禁される。ただし、一部の依頼を受ける場合、進行状況では依頼の進行が困難になってしまう場合がある。
    後に発売された『ロックマンエグゼ アドバンスコレクション』シリーズでは配布限定のチップを受け取れたり、改造カードを自由に読み込めるようになっている。
  • 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
    古いシステムカードのバージョンで起動するミニゲーム「悪魔城ドラキュラX(ペケ)」が、特定のボタンを押しながら起動やリセットを行うと見れるようになっている。
  • 不思議のダンジョン2 風来のシレン
    Wiiのバーチャルコンソールのみの配信。アイテムロスト回避など、ゲーム性を損なうためか、SDカードにセーブデータをコピーできない。
    なお、同じ不思議のダンジョンシリーズである【ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊】・『空の探検隊』も大分後にバーチャルコンソールで配信されたが、これらはまるごとバックアップの使用制限が存在していない。 強制セーブダンジョンも怖くない。
  • がんばれゴエモン 黒船党の謎
    ボタン連打を繰り返すゲームで難易度が高いため、救済処置として連射機能を搭載している。
  • アレックスキッドのミラクルワールド
    Wiiリモコン横持ちでの操作を1ボタンで攻撃、2ボタンでジャンプに変更。
    原作では【スーパーマリオブラザーズ】との差別化のため左の1・STARTボタンでジャンプ、右の2ボタンで攻撃にしたという逸話がある。
  • 一部の共通仕様
    以下のソフトはニンテンドーDSのゲームソフトとして起動している形なので、Homeボタンを押すことによる中断機能が使えない。
    • 「ニンテンドー3DS アンバサダー・プログラム」で配信されたゲームボーイアドバンスのソフト
    • 【さわるメイドインワリオ】(マイニンテンドーでニンテンドー3DS向けに配信されたバージョン)

ハード別

【Wii】

ファミリーコンピュータ、ディスクシステム、スーパーファミコン、NINTENDO64、マスターシステム、メガドライブ、NEOGEO、PCエンジン、MSX、アーケードの作品が配信。
日本国外ではNES、SNES、コモドール64の作品も配信された。
任天堂が配信したタイトルは【Wii】/バーチャルコンソール?を参照。

【Wii U】?

ファミリーコンピュータ、ディスクシステム、スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS、PCエンジン、MSXの作品が配信。
Wii版の購入履歴のある場合、WiiU版で買い直すと優待価格での購入が可能。
Wiiでかつて配信されていたものも全て起動できるのだが、そちらはWii U GamePad単独でのプレイは不可能である。また、セーブデータ互換もない。
一部のゲームの説明書は当時のものがそのまま収録されている。【マリオパーティアドバンス】の付録「マリパボード」は公式サイトでDLし印刷してプレイする形がとられている。
日本では発売されなかった、【ゲームボーイギャラリー4】?の日本語版が配信されている。

日本国外ではNES、SNESの作品も配信された。
任天堂が配信したタイトルは【Wii U】/バーチャルコンソール?を参照。

【ニンテンドー3DS】

ファミリーコンピュータ、ディスクシステム、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、PCエンジン、ゲームギアの作品が配信。
また、「ニンテンドー3DS アンバサダー・プログラム」により、10本のゲームボーイアドバンスのソフトも無料配信されたが、こちらは購入する手段はない。
かつて【My Nintendo】で3DS向けにダウンロードコード形式で配布されていた【さわるメイドインワリオ】もこの扱いとされていた。*1こちらも現在は入手できる手段はない。
基本的に日本国内では国内で発売されたゲームのみ配信されているが、【Kid Icarus: Of Myths and Monsters】のみ特例で日本でも配信された。
また、日本国内では【スーパーマリオブラザーズデラックス】【ゲームボーイギャラリー3】はキャンペーンによる配布のみとなっている(国外では通常配信)。
【3Dクラシックス】として配信されたゲームは配信されていない。

ファミリーコンピュータ、ディスクシステムの作品は、LボタンとRボタン押しっぱなしでYボタンを押すと2Pコントローラーに操作を切り替えることができる。
ゲームボーイのソフトでは、ゲームボーイの表示風(画面が緑色になる)に切り替えることができる。カラー共通ソフトは常にゲームボーイカラーで起動しているとみなされる。
また、ゲームボーイ、ゲームボーイカラーのソフトはスタートかセレクトボタンを押しっぱなしで起動する(具体的には、ニンテンドー3DSのロゴが表示される前までに押し始める)と、ゲームボーイ(カラー)本体を再現した枠が表示され、ドットバイドット表示になる。
再現された枠内のバッテリーランプは3DS本体と連動している。【スーパーゲームボーイ】のピクチャーフレームや配色には対応していない。

日本国外ではNESの作品も配信された。
任天堂が配信したタイトルは【ニンテンドー3DS】/バーチャルコンソールを参照。

【Newニンテンドー3DS】

Newニンテンドー3DS専用の形でスーパーファミコン(日本国外ではSNES)の作品も配信された。
ニンテンドー3DS向けに配信されたゲームも問題なく起動可能。
任天堂が配信したタイトルは【ニンテンドー3DS】/バーチャルコンソールを参照。

関連作品

余談

  • 【64DD】には、数多くのタイトルは出せないかもしれないがSFCやGBのエミュレーターを配信するという企画が存在していた。これがバーチャルコンソールの企画の元になったと見られる事がある。なお、FCについては【どうぶつの森】のファミコン家具という形で実現はしていた。
  • どうぶつの森シリーズでは【どうぶつの森e+】までは、ファミコンが家具として登場しいくつかのタイトルを実際に遊ぶことができた。

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最終更新:2024年10月22日 08:02
添付ファイル

*1 My Nintendoでの交換終了間近でバーチャルコンソールの記述が追加された。また、3DSのDSiウェア用の本体メモリに保存されるため、便宜上はDSiウェア扱いに近いものである。