【キングクルール】

キングクルール とは、ドンキーコングシリーズのキャラクター。

プロフィール

キングクルール

他言語

King K. Rool (英語)

別名義

キング・クルール
キング・ク・ルール
キング "クラッシャー" クルール

所属

クレムリン軍団

初登場

【スーパードンキーコング】

クレムリン軍団を率いる王冠を被った【ワニ】
手下を率いてのバナナの強奪の他、クリスタル・ココナッツの奪取やDKアイランドの破壊等の様々な悪事を働く。
しかし抜けている面も多く、王冠を投げて弱点を晒す、女性に見とれている間に吹き飛ばされる等の情けない姿もよく見られる。
肥満体型だが意外と機敏に動く事もあり、腕力もかなり高くボクシングや野球も行う。

【キャプテンクルール】【バロンクルール】との明確な関係は不明で、前者とは兄弟とされている事もあれば、海外のレア社HPでは3人とも同一人物として扱われる事もあり、現在の設定は謎に包まれている。
日本でのみ【クランジー】が弟となっている。

初登場時のデザインでは目が充血しており皮膚のディティールが濃く描かれていたが、『ドンキーコング ジャングルクライマー』辺りからはどちらも控えめな色彩へと変わっていった。

作品別

ドンキーコングシリーズ

【スーパードンキーコング】

初登場。黒幕でありラスボス。
本作のワールドボスはそれまでそのワールドのステージを攻略してきたプレイヤーならほとんど苦戦することなく倒せる程度の難易度だが、彼だけは真っ当に強い。
複数の攻撃パターンを使い分け、各攻撃が終わった後に王冠投げ攻撃を仕掛けてくる。
そのまま踏むとダメージを受けてしまうが、王冠を投げた後のむき出しになった頭を踏めばダメージを与えられる。
3回踏む毎に行動パターンが大きく変わり、最初は左右に突進、3回踏むと端から端まで大ジャンプをした後、甲板の上に鉄球の雨を降らせてくる。
鉄球をかいくぐって3回踏みつけるとノックダウンし、無事スタッフロールが流れる…のだが、これが罠。
このエンドロール、よく見るとスタッフ紹介を意味する「CREDITS」の表記が「KREDITS」となっている他、役職名のイニシャルが全てKに誤記されている。というかそのスタッフ名が「KLITTER」や「KLUMP」らで全て彼の部下の名前。
明らかにおかしいエンドロールが20秒程で「THE END…?」で締めくくられると、クルールがむくりと立ち上がって立ち幅跳びの要領で突進攻撃を繰り返してくる。
要するに プレイヤーを偽エンディングというメタ演出で騙したところに不意打ちしてくるのだ。
前述の通り、スタッフロールそのものはどう見てもおかしいのだが、
・鉄球落とし攻略までの段階で既存のボス(【ベリーノーティ】【マスターネッキーシニア】)より遥かに強いので、このあたりが戦闘終了の頃合いと感じてもおかしくなかった
・全文英語表記のスタッフロールなのでちゃんと見ている国内プレイヤーが殆どいない
・首尾よくダメージを与えていると偽スタッフロールが始まるあたりでBGMの「Gang-Plank Galleon」がちょうどやや落ち着いた曲調の間奏パートに突入するため、如何にも戦いがひと段落付いたかのような雰囲気になる
等の理由でかなりのプレイヤーが引っ掛かった。
偽END後のジャンプ攻撃はダメージを与えるごとに小刻みにくぐりづらくなっていくため、回避は今までよりいっそう困難。
この段階で3回踏みつけるとようやく撃破。念願のエンディングである。
なお、偽スタッフロール後にミスした場合は、リセットや電源を切るまでは偽スタッフロールが飛ばされるようになっている。

【スーパードンキーコングGB】

【クランキーコング】に指示されてバナナを盗んだ。ラスボスだったはずなのにクランキーとの仲はかなりいいらしい。
本作でもラスボス。
行動パターンは単調化しており鉄球を落とさなくなり、ハードの制約からか自慢の巨体もドンキーらと同程度縮んでしまっている。
ただし身体が小さくなった分、ジャンプ力はかなり強化されており、動きも機敏で、タフさは相変わらず。
SFC版のような前代未聞の搦手は使わないが純粋に強い。

+ 解析情報

データ内では彼との闘いに使われたと思われるボス戦の音楽のアレンジが入っている。
これは作曲者の「グリーム・ノーゲイト」自身が「最終ボス戦用の曲」と明言している他、「ブラストドーザー」ではこの曲のアレンジが正式に使われている。
ちなみに没曲はもう一曲あるが、そちらはやたらポップな曲調でどこで使われたのかは不明。

【スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー】

【かいぞく船「バッドクルール」】のスワンキーのクイズショーで名前だけ登場。

【ドンキーコング64】

ブラストマティックでDKアイランドの破壊を目論む。ラスボス。
要所要所で挟まれるムービーでは、しょうもない失敗を繰り返す部下達にお仕置きしたり呆れ返ったりと、これまでの作品よりも大ボスとしての印象が強くなっている。
ゲームオーバー画面では彼が高笑いするムービーが流れてゲームが締められる。普通にゲームをやめてタイトルに戻るだけでも発生するため、人によっては彼の笑い声を見てからゲームの電源を切るのが日常になっていた……かもしれない。

ボスとしては、リングネーム「キング”クラッシャー”クルール」を名乗り、【ドンキーコング】達全員とボクシング勝負を行う。
3分12ラウンドとやけにリアルな戦闘期間が設定されており、5人のコングで勝てば勝利。
時間が切れるとラウンドが1つ消費され、12ラウンドまでに倒せないと負け。とはいえこれは普通に遊んでいればまず起こらず、30分近く戦うよりも先にライフ切れになって普通に負けるのが大半だろう。当然、ライフが切れるとゲームオーバーで最初からやり直しになる。
戦闘形式は一応ボクシングという体だが、【チャンキーコング】以外は正面から戦わずに搦手でなんとかする必要がある。行動パターンが各コングごとに設定されている上に非常に多彩で、更に長期戦となるためにかなり強く、ひたすらギミックを覚えて消化してダメージを与えるしか無い。
最後は【キャンディーコング】に見とれているスキに【ファンキーコング】にぶっ飛ばされた。

【ドンキーコング2001】

偽エンディングのBGMとして本EDのBGMが流れる。
ミニゲームにも出てくる。

【スーパードンキーコング(GBA)】

王冠投げ攻撃のモーションを始めてから実際に王冠が飛ぶまでの間が少し長くなったが、他の攻撃から王冠投げ攻撃に移るペースは早くなった。
なお、巨体であの跳躍力はおかしいと思ったのか鉄球落としの際の大ジャンプは高度が下がった。
偽エンディングのときに、ミスをすると、再開は偽エンディング後からになった。
エンディングでは島を壊してやる、必ず戻ってくるといったメタ発言をする。

【ドンキーコンガ】

オープニングではタルコンガをクルールのワナではないかとディディーに警戒されていた。
ゲーム中ではミニゲーム「沈め!クルール」に登場。いわゆるモグラ叩きゲームの叩く対象である。 種族的にはモグラ叩きじゃなくてワニワニパニックでは
様々な船を所持するクルール相手に「沈め!」とは中々シャレているタイトルである。
フリーセッションを1人で演奏している時には画面下で楽しそうに踊っている事がある。

【ぶらぶらドンキー】

ラスボス。
また、始めて操作キャラとしても登場。ジャンプ1・アタック5と重戦車タイプ。

【ドンキーコング ジャングルクライマー】

ラスボス。巨大化して火を吹いたり隕石を落としたりとやりたい放題である。

【ドンキーコング たるジェットレース】

隠しキャラ。ALL4と高水準のバランス型である。
キャンディーのリクエストのNo.31「キングクルールとたいけつよ」をクリアすると使用可能になる。

ドンキーコングシリーズ以外

【スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール】

ゲーム作品では【マリオ】たちと初めて共演した。隠しキャラ。
チャレンジで仲間にすると使用可能になる。左投6、右打10、守2、速1。特殊能力はレーザービーム。

この作品のみ衣装が本家ドンキーコングシリーズとは違う。マントと尻尾の3Dモデルのボーンや物理演算処理の都合だろうか。
(マントや尻尾、ロングヘアーなどの柔らかい長物は物理演算の処理が複雑になりがちであり労力に合った価値が見出だし辛い。高精細なグラフィックを扱う『ファイナルファンタジーシリーズ』で【セフィロス】並のサラサラロン毛の新キャラがいないのも恐らくコレ。任天堂がHD画質で長物をやる場合はトゥーンレンダリング混じりの表現にする髪の毛がサラサラではなくある程度固まっているなどで対策していると思われる)

【大乱闘スマッシュブラザーズX】

フィギュアが登場。キャプテンクルールが兄である事が記載されている。

【大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U】

両機種にフィギュアが登場。また、DLCでふく・ぼうしが配信された。

【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL】

ファイターとして参戦。キャプテンクルール・バロンクルールを模したワザを使用する他、大きな腹を活かした攻撃も行う。
『スーパードンキーコング』のデザインやカラーを元にしつつ、マントが千切れていたり4足で走ったりとワイルド感が増した。

上必殺ワザはバロンクルールのプロペラで飛行する「フライングバックパック」。高い移動距離を持ちながらスネークのサイファーと違い攻撃判定がある復帰ワザ。
横必殺ワザの「クラウンスロー」と、通常必殺ワザの「パイレーツキャノン」という性質の異なる二種類の飛び道具、腹部のスーパーアーマー、相手を地面に埋められる下投げ、打撃だけでなく飛び道具にも反応できるカウンターの下必殺ワザ「ボディカウンター」等、重量級らしからぬ無数の搦手を持ったわからん殺し的な要素が強いファイターである。
ただし【クッパ】やドンキーコングといった機動力がある重量級と違い、運動性能は見た目通り劣悪。

発売当初はあまりにも特異な性能から前述の通りわからん殺しが機能しすぎたせいで強キャラと評されていたが、ある程度研究が進むと「機動力がない上に見た目通り食らい判定が大きい」という典型的な重量級の弱点がそのまま刺さる弱キャラという声が強くなった。
また、搦手が多いのは確かなのだが、その殆どが非常に癖が強い。

上必殺ワザの「フライングバックパック」は移動距離そのものは高いのだが 「移動中にワザを任意で解除できない」 という致命的な欠点があり、一度発動したらどこまでも上昇せざるを得ないため、基本的に崖捕まり以外での復帰をすると好き放題やられてしまう。
そして根本的に縦にも横にも移動速度が遅く、横方向からの復帰阻止に対して何もできないことが殆どなので 「移動力は高いのに復帰力は低い」 という謎なワザとなっている。
プロペラ自体に攻撃判定があるので上から直接メテオで叩かれる恐れはあまりないが、それでもゆっくり上昇しているところをホムラの空下あたりの強烈な攻撃判定のワザを上から食らえば容赦なく沈むし、基本的には崖からの復帰一択ということで非常に狙いが付けやすいため【むらびと】のボーリング玉、ソニックのスプリングのような落下系飛び道具で崖狩りをされると非常に辛い。

王冠を投げる「クラウンスロー」はアーマー付きで発動できる強い判定を持ったブーメラン系飛び道具で、これ自体は発動時に強固なアーマーが発生する上にシールドを貫通することもあって強力なのだが、王冠を落としてしまった時の欠点が致命的で、王冠自体が「自分以外のファイターが拾える投擲アイテム」へと変化し、 自分は飛び道具が使えなくなった挙句に逆にその王冠を相手の攻撃に利用される恐れがある。
さらに落ちている王冠に触れると わざわざ立ち止まって王冠を拾い上げるキャンセル不可能な隙 を晒してしまうという 無駄に凝ったシステムの二重苦を持つ。

腹で攻撃を跳ね返す「ボディカウンター」は前述の通り、打撃にも飛び道具にも反応できる珍しいカウンターワザなのだが、前方からの攻撃にしか反応できない上に後隙も大きいため、発動しづらいのに外した時のデメリットも大きい、という癖が強いというよりは単純に使い道が限られるカウンターとなってしまっている。

発売当初に使用率が高かったこともあって最初のアップデートで一度だけ弱体化を食らうも、後はひたすらアッパー調整が繰り返されている。それでもタイマンにおけるキャラランクは一貫して最下層から抜け出せないという評価が多い。
【Mr.ゲーム&ウォッチ】はあちらの基本性能や攻撃の持続の長さとこちらのコンボ耐性の無さが悪い意味で噛み合ってしまい、クルールの動きの殆どが潰されてしまう天敵である。
ただし『DX』時代の【カービィ】やクッパのようなキャラとして破綻したレベルの弱キャラと言うほどではなく、大規模なオンライン大会でも重量級キラーと名高いファルコを打ち破り見事に優勝したプレイヤーも存在する。

スピリットバトルでは重量級である事を活かして【漆黒の騎士】(アーマーナイト)と【ホワイトベア】(鈍足スーパーアーマー)を付けてガチガチに固めるという戦法がある。当然移動がほとんどできなくなるが、「クラウンスロー」と「パイレーツキャノン」で遠距離攻撃ができる、「フライングバックパック」はあくまでも上必殺ワザのため普通に上昇できるという利点があり、ステージギミックがないスピリットバトルにはめっぽう強い。

勝ちあがり乱闘の「ヘビー級のキケンなヤツら」はラウンド6までがクルールと同じ重量級ファイターと1on1で対戦が続くため、横やりや特殊条件が入らないおかげで全ファイター中でもかなり楽な部類。
最後はこれまた重量級ボスの【ガレオム】との戦いになるが、ガレオムもボスキャラの中はかなり御しやすいため、ホンキ度9.9を狙うならオススメのルートである。

参戦ムービーはドンキーコングと【ディディーコング】が驚くというもので、デデデがキングクルールに扮してドッキリを仕掛けた所に本物がぶっ飛ばすという流れ。
DLCの【バンジョー】&【カズーイ】の参戦ムービーではなぜかドンキーコング達と仲良く一緒の小屋でくつろいでいたが、何もしてないのに【グランチルダ】のようにボコボコにされてしまう。これも日頃の行いか……。

ゲーム以外

【スーパーマリオくん】

スーパードンキーコング編のラスボスとして登場。本作のラスボスの例に漏れず超がつくほどの大ボケキャラクターで、ストーリーのラストやオープニングに登場する際も一ボケかまして手下にツッコまれたり、満を持して登場したラスボス戦でも王冠が戻ってくるのを忘れてぶっ刺さったり、用意した鉄球で自分が潰されるなど1度はマリオ達の不戦勝に終わってしまう。
しかし、潰されてもぺったんこのまま生きており、手下に空気を入れてもらうことで巨大化して復活、一転攻勢になる。が、【ランビ】達3匹のフレンズアニマルの介入により、変身した黄金マリオの無敵アタックによって腹に穴を開けられ吹っ飛んでしまう(空気デブだったため)。

また、これ以外にもアニメのドンキーコングを原作とした読み切りにも登場。クリスタルココナッツの話ではドンキーコングに計算攻撃を出して倒すことに成功するが、バナナで回復され吹っ飛ばされる。
2000年の日の出を取りに行く話では雪山での戦いになり、すぐ凍る雪玉をぶつけたことでドンキーを氷漬けにするが、ディディーコングらの援護で回復され、こちらでもぶっ飛ばされる。

【スーパーマリオ(本山版)】

『スーパードンキーコング』を題材としている「スーパードンキーコング with マリオ」でボスとして登場。本山マリオらしく原作の攻撃のまま演出が強化されるように描かれており、王冠投げが電撃を纏うような演出に。コングファミリーを纏めて蹴散らしていた。
【マリオのピクロス】を題材としている2巻でもボスとして登場するが、最後のピクロスの問題を「Bゴン*1」と間違えて不正解となり、問題の石版に衝突してぶっ飛ばされた。

【ドンキーコング(アニメ)】?

クリスタルココナッツを狙う悪党として登場。【クランプ】【クラッシャ】を引き連れ、小悪党じみたしょーもない計画を建てては失敗を繰り返す。
しかし、ドンキーコングサイドに【星のカービィ(アニメ)】でいう【フーム】?のような良心的なキャラクターがいない事もあり、言葉巧みにコングファミリー達を騙してドンキーコングを孤立化させる事には何度か成功している。
大御所声優である小杉十郎太のボスらしい貫禄を感じさせる渋い声から繰り出されるアドリブ満載のコミカルな演技は見もの。

BGM

  • キングクルールのふね

関連キャラクター

余談

  • ユーザーから2代目ドンキーの元祖ライバル的存在と扱われている一方、出番が少ないことに関して「権利的にレア社とのしがらみがある」と一部ユーザーから勘違いされていることもある。

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最終更新:2025年01月03日 16:12
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