ポケモンスタジアム金銀
とは、【NINTENDO64】用のゲーム。
概要
【NINTENDO64】向けに発売された『ポケットモンスターシリーズ』の1本。
【ポケモンスタジアム2】の続編。【ポケットモンスター 金・銀】に対応している。
パッケージやタイトルロゴには「クリスタルバージョン対応」と記載されている通り、本作と同時発売した【ポケットモンスター クリスタルバージョン】とも連動できる。
タイトルロゴに付与しているためか、一部資料では『ポケモンスタジアム金銀クリスタルバージョン対応』というタイトルで記載されている場合もある。
また、第一世代にあたる『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』も一部機能で対応。データの整理も行える。
ゲーム内容は当時の『ポケットモンスターシリーズ』と『ポケモンスタジアムシリーズ』の総決算のような作りになっており、前作の機能をベースにしつつ、対戦の基本を解説する「ポケモンこうざ」、ほぼ全てのデータが収録された「しりょうしつ」を新たに収録。
もちろん、『金・銀』から登場した新しいポケモンも全て使用可能で、実況は大西健晴のボイスで完全新規収録されている。
ミニゲームや研究所も収録しており、オマケ要素としては「わざ思い出し」が『ポケットモンスターシリーズ』全体で始めて登場した。
『クリスタルバージョン』と繋いだ際は、モバイルアダプタGBでダウンロードしたデータをこちらにアップロードして確認する機能もある。(本作自体がモバイルアダプタGBと連動する訳では無い)
前作から1年8ヶ月で作られたとは思えないほどの作り込みとグレードアップにより、『ポケットモンスターシリーズ』の対戦ツール作品では特に高い評価を得ている。
ゲームシステム
※基本的な内容は【ポケモンスタジアム】と【ポケモンスタジアム2】を参照。
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独自仕様
前作、前々作同様に対戦ルールに新たな追加がある。基本的なルールは初代と同じなので、追加された点のみを記載する。
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ポケモンに持たせる持ち物はすべて別の種類にする必要がある。重複していたり・使えない持ち物を持っている場合、別の持ち物に変えるか、外さないと出場できない。
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「なんでもあり」やルールエディットで作ったルールによっては持ち物の重複は可能。
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『金・銀』では効果がなかった「りゅうのキバ」が、本作で正常に効果を発揮する。
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代わりに効果が付いていた「りゅうのウロコ」も使用可能なため、ドラゴンタイプのわざの威力が上がる道具は2つ存在することになった。
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「ふしぎなきのみ」は、ポイントアップでPPを増やしたわざはPP回復の対象外になる。
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「ふといホネ」を持たせたガラガラの攻撃力が一定数になると、オーバーフローになるバグの修正。
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「はかいのいでんし」で発生する混乱が、永続ではなく通常の混乱と同様にターン経過で治る。
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お互いに最後のポケモン同士の場合は「ほろびのうた」「みちづれ」が決まらなくなる。(どちらかに1匹でも残っていれば使用できる)
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ニンテンドウカップ
ニンテンドウカップ2000の公式ルール。レベル50~55のポケモンを6匹編成し、バトルではレベル合計が155以下になるように3匹選択する。「ニンテンドウカップ'97」の『金・銀』版のようなルール。
【ミュウツー】、【ミュウ】、【ルギア】、【ホウオウ】、【セレビィ】は使用不可。
モンスターボール~マスターボールの4段階の難易度がある。
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ウルトラカップ
前作と同じ。4段階の難易度分けはなくなって1段階のみになった。
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リトルカップ
レベル5の進化可能なポケモン限定、即ちタマゴから誕生した直後のポケモンが参加できるルール。
「ソニックブーム」と「りゅうのいかり」は使用不可になっており、絶対に命中しなくなる。
ルールの仕様上、【ストライク】や【ラッキー】といった追加進化が実装されたポケモンでも参加可能で、それらが基本的には優位。
持ち物に関しても、HPが30回復する「おうごんのみ」はほぼ全回復となるため、かなり有利に使える。
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チャレンジカップ
開始時にランダムで配られるレンタルポケモン6匹のみを使って対戦する。後のシリーズの「バトルファクトリー?」に近いルールだが、こちらは対戦相手に応じて6匹中から3匹選択可能なのとコンティニュールールがある代わりに、試合後に対戦相手とポケモンを交換できないという違いがある。
モンスターボール~マスターボールの4段階の難易度がある。それぞれ選出されるポケモンとレベルが異なる。
トレーナー毎に使用することが多いポケモンやわざの傾向があるため、それらを知っていると有利になる。
コンティニューを消費して中断すると相手トレーナーの手持ちだけが再抽選される仕様もある(そのまま再戦では変更されない)。どうしても勝てなかったら再抽選を狙うのもありである。
うらではほとんど変わっていないと思いきや、わざの選出範囲が広くなったり、ロケット団のしたっぱがかんぶに変更される。
なお、制覇した時にクリアするまでに挑戦した回数が表示される。
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ジムリーダーのしろ
ルールとしては前作と同じ。今回はジョウト地方のジムに挑戦する。ジムによってトレーナーの数が変わるようになった。また、途中で【ロケット団】が乱入してくる。
ジョウト地方のポケモンリーグをカートリッジから直接出場してクリアすると「スーパーわざマシン」という施設を使用でき、手持ちに入れたポケモンの中から今のレベルより低い時に習得するわざを思い出せる。
これは「わざ思い出し」システムの初出である。思い出しで覚えられるわざはカートリッジのバージョンに準する。
更にジョウト地方クリア後にはカントー地方も追加。カントーのジムはジムリーダー以外のトレーナーがいない。カントージムを制覇すると【レッド】まで登場する。
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けんきゅうじょ
前作までの機能に加え、どうぐ整理は第一世代用の「カラーケース」と、第二世代用の「メタルケース」が登場。IDが違うデータ同士でも道具のやり取りが可能となる。これを第一世代で利用すればヤマブキシティに飲み物を持ち込んでショートカットできる。
ポケモンの移動は第一世代・第二世代間でも可能だが、第一世代に存在しない要素を第二世代側から送ることは出来ない。
第二世代の場合、「ふしぎなおくりもの」で受け取った道具をここで受け取ることができる。
一覧では、進化の道具や「ふしぎなアメ」によるレベルアップでの進化や、わざマシンやレベルアップでのわざ覚えにも対応。使用出来る道具は現在使用しているカートリッジに依存する。
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じぶんのへや
64GBパックに挿した『金・銀・クリスタルバージョン』の自室を3Dで見る事ができる。
ゲーム機を飾っていると、テレビの画面が様々なゲーム画面になることも。
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ポケモンこうざ
対戦の基礎が学べる「じゅぎょう」、ポケモンなどのデータベースを確認できる「しりょうしつ」がある。
ただし「しりょうしつ」の『金・銀』『クリスタルバージョン』に関する一部情報は「じゅぎょう」を一通りクリアしないと解禁されない。
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ミニゲーム
今回は12種類に増加。
新たな要素として、64GBパックに挿し込んだカートリッジのデータ内にミニゲームに対応したポケモンがいる場合、参加が可能となる。参加させたポケモンはなつき度が増加する。
複数の種類のポケモンが参加できるミニゲームでは、ソフト無しはランダム、ありではソフトにいるポケモンが優先で参加する。
どちらの場合も、ミニゲームのルール画面に移る前にCボタンを押し続けると、それに対応したポケモンを確実に選ぶことが可能である。
「ミニゲームチャンピオン」ではカートリッジを使用してプレイした場合、その数と同数のコインが手に入る。
今作ではさらにクイズが追加されている。
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ゴルバットのどうくつたんけん
操作ポケモンは【ゴルバット】。
【ルージュラ】が投げてくるハートを取りながら奥へと進む。【コイル】に触れたり、他のゴルバットに勢いよく衝突されるとハートを落としてしまう。
難易度が高いほど、コイルの配置数が多くなる。
ゴール時にハートが一番多いプレイヤーの勝利。
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カポエラーのベーゴマ
操作ポケモンは【カポエラー】。
ベーゴマ台のようなエリアでぶつかりあい、Aボタンの「こうそくスピン」を上手く使って他のカポエラーを弾き飛ばしていく。
合計5回吹き飛ばしたプレイヤーが勝利。制限時間いっぱいまで5回吹き飛ばさなかった場合、最も多く吹き飛ばしたプレイヤーの勝ち。
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いあいぎりがっせん
操作ポケモンはストライクか【カイロス】。所持している場合は【ハッサム】も参加可能。
上から落ちてくる丸太を印の所でタイミング良く切る。白線より上を切ったり、切り損ねると減点。
丸太をよく見ると【イトマル】が持ち上げていたり、お城のしゃちほこが【コイキング】をかたどっている。
難易度が高いと落下するスピードが速くなったり、減点になりやすい位置に白線がある丸太が落ちてくるようになる。
5本切った合計点数が高いプレイヤーが勝利。
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オオタチのピョンピョンボール
操作ポケモンは【オオタチ】。所持している場合は【キリンリキ】も参加可能。
十字キーに対応した5つの穴にモンスターボール類が落ちてくるので、それを自分のゴールに入れる。上位のモンスターボールほどスコアが上がる。
制限時間が終わった時に最もスコアの多いプレイヤーの勝利。
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バリヤードのバリアーテニス
操作ポケモンは【バリヤード】。
モンスターボールを「バリアー」で跳ね返して他のプレイヤーのゴールに入れる。要はエアホッケー。
合計5回ゴールしたプレイヤーが勝利。制限時間いっぱいまで5回ゴールしなかった場合、最も多くゴールしたプレイヤーの勝ち。
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ピチューのはつでんきょうそう
操作ポケモンは【ピチュー】。所持している場合は【ピカチュウ】も参加可能だが、条件がある。
前作の「ビリリはつでんきょうそう」に近い内容で、上下左右の開閉している電極の方向に十字キーを押しながら、表示されているボタンを連打する。
難易度が高いと電極が引っ込む時間が早くなり、COMも的確な連打数をたたき出すので勝つことが難しい。
一番早くゲージが満タンになったプレイヤーの勝利。
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ドンファンのぐるぐるレース
操作ポケモンは【ドンファン】。
オーバルトラックをひたすら周回していく。周回時、2位以下のプレイヤーは1周ごとに1つカウンターがストックされていき、カウンターの数だけ土けむりで妨害ができる。
土けむりはあたるとスピンしてしまう、自分のは通り抜けられる。
ファイナルラップでは土けむりにダッシュが追加される。
一番早く9周したプレイヤーの勝利。
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ピィとププリンのカウントゲーム
操作ポケモンは【ピィ】か【ププリン】。
画面を横切るポケモンの数をカウントする。
3~4問目では別の種類や似たようなポケモン、似た物(ビリリダマならモンスターボール、トゲビーならトゲピーのタマゴ)が混じるようになる。最後は全ポケモンが対象。
カウント数が近いほど得点が多く加算され、最終的にその点数が多かったプレイヤーの勝利。
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コロコロトゲピー
操作ポケモンは【トゲピー】。所持している場合は【オムナイト】も参加可能。
3Dスティックで転がりながら移動し、岩や丸太を避けながらゴールを目指す。
ダッシュ盤になると転がって加速ができる。加速した状態で丸太に当たるとジャンプするが、減速してしまう。
一番早くゴールしたプレイヤーの勝利。
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ラッキーのたまごだいさくせん
操作ポケモンは【ラッキー】。
上から3つのレーンに分かれてたまごと【ビリリダマ】が落ちてくるので、たまごを回収していく。ビリリダマを回収すると5個落としてしまう。
難易度が高いと落ちてくるスビートが早くなったりビリリダマの数が増え、より難しくなる。
制限時間が終わった時に最もたまごの多いプレイヤーの勝利。
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イーブイのフルーツダッシュ
操作ポケモンは【イーブイ】。
いわゆるイス取りゲームになっており、【エイパム】が隠しているフルーツが現れた瞬間にボタンを押してキャッチする。ただし【クヌギダマ】だった場合、取ったプレイヤーは爆発に巻き込まれて1回お手つきになってしまう。
最大5回やって、終わった時に最も取った回数の多いプレイヤーの勝利。
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ポケモンクイズ
ポケモンのまつわるクイズが出題される。
カウント数100以内で多くの正解数を競う「ひとりでクイズ」、多人数で遊び10問先制で勝利となる「みんなでクイズ」がある。
上位の難易度になると、ひっかけ問題やより難しい問題が出題される。
ミニゲームチャンピオンで勝利したプレイヤーが複数居たり、引き分けだった場合は1問先制のクイズで決着をつけることにとなる。
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ふしぎなおくりもの
64GBパックに『金・銀・クリスタルバージョン』を挿していれば可能。【オクル】相手に「ふしぎなおくりもの」ができる。本作のこれでしか手に入らない激レアな家具がある。
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ライバルをたおせ
前作の「ミュウツーをたおせ」に該当するモード。ルールも同じ。【ライバル】(【シルバー】)と対戦する。
所持ポケモンはなんとミュウツー・ルギア・ホウオウの禁止級トリオ。どこで手に入れた。
クリアすると一度だけ特別なポケモンを入手でき、うらが解禁される。うらもクリアすれば完全クリアとなる。
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モバイルスタジアム
『クリスタルバージョン』との連動要素。
モバイルアダプタGBと接続した事がある『クリスタルバージョン』と本作を連動させると、『クリスタルバージョン』のメニューに「モバイルスタジアム」の項目が出現するようになる。
そこでダウンロードしたデータを本作にアップロードする事で、他のプレイヤー同士の対戦を見る「バトルデータ」、友達の手持ちデータと対戦する「ともだちデータ」、モバイル大会の新しい大会ルールを反映する「ルールデータ」が使用できる。
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引き継がれたシステム
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とにかくバトル
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イベントバトル
64GBパックが2つなくても、チャレンジカップは自由にプレイできる。
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GBビル(ドードーGB/ドードリオGB)
第二世代の作品のみ、ロードが頻繁にある、2~3倍速を使用するのにうらの攻略が必要、本編で殿堂入り後まで行かないと倍速できない制限(殿堂入りしているデータがある状態で最初から始めた場合は終了するまで適応される)がある。
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フリーバトル
対戦相手のCOMがプレイヤーと同じ無言のポケモントレーナーから、『金・銀』で登場する【ヒカル】になった。
スタジアム(対戦場所)が選択可能になった。
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うら
キャラクター
施設の住民
カントー地方の相手
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最終更新:2024年01月19日 07:09