― 友とエーリカとバルクホルンの恋物語が始まった翌日 ―
俺「うぅ~ん……」
俺は朝日で目が覚める
それと同時に、今日はミーナ中佐からもらった休暇で、
ヘルマと一緒に街に行くことになっていたことを思い出す
ヘルマ「…俺…さん…おはようございます…」
ヘルマも俺と一緒に目が覚めたようだ
ちなみに俺とヘルマはひとつのベッドで寝ている
俺「…おはよう、ヘルマ」
朝の挨拶を終えると、ヘルマは目を閉じ、唇を近づけてきた
俺「…何してるんだ、ヘルマ…」
ヘルマ「あ、朝の…キ、キスです…//////」
俺「…仕方が無いな……///////」
俺はヘルマの唇にそっと近づき、軽くキスをする
チュッ
ヘルマ「………/////」
俺「…………//////」
チュッ
チュッ
チュッ
これ以上、チュッと書くのがめんどくさいほど、俺とヘルマはキスを続ける
しばらく経った後、彼らは朝食をとりに食堂へ向かった
食堂で食事を済ませ、俺とヘルマは街へ向かった
― 街 ―
俺「へぇ~ こんな風景なんだな」
ヘルマ「綺麗な街ですね!!」
ヘルマも俺同様に驚きを隠せない
ローマは歴史のある街である
大闘技場、真実の口などの観光名所がたくさん存在する
初めて来た街ということもあって、俺は有名な観光名所を順々にまわることを考えていた
俺「ヘルマ、どこか行きたいとこある?」
さりげなくヘルマに希望する場所が無いか問いかけてみた
ヘルマは、首をひねって少し考える素振りを見せた後に答えを出した
ヘルマ「そうですねぇ… 特に行きたいという所はありませんが…」
俺「よし、わかった。じゃあ、俺に任せてくれ!!」
俺は胸を拳で軽くポンッと叩く
ヘルマ「宜しくお願いします!俺さん」
ヘルマも笑顔で返事をする
ここローマはロマーニャの首都ということもあって、老若男女問わず人が多い
ヘルマの年で迷子になることは少ないと思うが、俺は一応手を繋ぐことにした
俺「お、おい…/////」
俺は恥ずかしさからか、ヘルマから顔を背けて手を伸ばす
ヘルマは何故、手を伸ばしてきたのか理解できなかった
ヘルマ「あ、あの… この手は?……」
俺「…手…繋ごうぜ………/////////」
俺自身でも顔が赤くなっていくのが分かった
やはり好きな人と手を繋ぐことは、何度経験しても緊張するものである
ヘルマ「あっ!…//////// わ、わかりました…///////////」
ヘルマも頬を赤く染めて、小さい手で俺の手をゆっくりと握ってくる
温かいヘルマの手は、俺の少し冷え切った手を徐々に温めていった
ヘルマ「お、俺さんの手…///// 少し冷たいですね…//////」
俺「…ま、まぁな…///// 俺、手足が冷えやすい体質だからな…////////」
俺は小さい頃から、手足が冷えやすかった
そのおかげで、冬場は苦労したものである
中高生のときの通学は自転車だった。冬場の坂を自転車で下ると手を刺すような寒さに襲われたものである
ヘルマ「…お、俺さんの…/////// く、く唇も冷めやすいんですか?…////////////」
俺「…ど、ど、どういう事だ?…///////」
俺はヘルマの言っていることの意味は、本当は分かっていた
だが、実際に少し冷え切っていたこともあり、とぼけた
ヘルマ「……お、俺さん…//// か、顔を近づけてください…//////」
ヘルマは少し背伸びをして俺に顔を近づけてくる
俺「…ヘ、ヘルマ…//// 人が周りにいるけど、いいのか?……/////」
ヘルマ「…だ、大丈夫…だと思います////// だ、誰も見ていないと思います…//////////」
俺「…そ、そうか……//////」
俺はゆっくりとヘルマの小さくて柔らかい唇へと近づく
そして、俺の冷え切った唇はヘルマの温かい唇で塞がれた
人はなぜ、キスなどでこんなにも安心するのだろうかと考えながらキスを続ける
冷え切った唇が温まると、ヘルマはキスをやめた
俺「……//////」
ヘルマ「…俺さんの唇は確かに冷たかったです…/////」
俺は周りの人々に見られていないか、きょろきょろと周りを見渡しても特に気づかれてはいなかったようだ
俺「……じゃ、じゃぁ…どこか行こうか…//////」
ヘルマ「はい…/////」
俺たちは手を繋いで行くことにした
俺たちは最初に有名な「真実の口」に行くことにした
その途中で、おもしろい店を見つけた
俺「…鯛焼き in ローマ……へぇ~ 鯛焼きの店なんかもあるんだな~」
俺は外国に日本……じゃなくて扶桑の食文化が伝わっていることにただ単に驚いた
ヘルマ「タイヤキ? タイヤキって何ですか?」
ヘルマはきょとんとした顔をして俺に謎の物体のことを尋ねてくる
俺はヘルマのきょとんとした顔が好きだ、大好きだ、抱きつきたい!!
俺「鯛焼きってのは、扶桑の食べ物だよ。興味あるなら、食べてみる?」
俺は店のほうを指差して、ヘルマに聞いてみる
ヘルマ「はい!食べてみたいです!!」
ヘルマは小さい子供のように笑顔で答えた
俺「じゃぁ、行こうか」
俺はヘルマと一緒に「鯛焼き in ローマ」に入った
扶桑の食べ物がローマなどで受け入れられているのかという不安を感じさせないほど
店は人で賑わっていた
鯛焼きの中身は、餡・チョコレート・キャラメル・カスタードクリームなどがあった
俺「何にしようかな……」
鯛焼きといったら餡であるが、チョコレートやカスタードクリームなども気になったので
少し中身に困る
俺「ヘルマは何がいい?」
ヘルマ「私は、よくわからないので…」
俺「そうだな……じゃあ、俺とヘルマはそれぞれ違う味にして、お互いに食べあいっこしようか」
ヘルマ「そうですね!それがいいと思います」
俺は店員に餡とキャラメル、カスタードクリームを頼んだ
しばらく経つと、甘く香ばしいにおいを漂せた鯛焼きが店員の手から渡された
外国の鯛焼きなので、どんな形なのか不安を感じていたが、ごく普通の形で安心した
俺とヘルマは店の外にあるベンチで食べることにした
俺は中身が餡の鯛焼き、ヘルマはカスタードクリームの鯛焼きを手に取り、食べた
俺「おっ!おいしいな」
今までも鯛焼きは何度か食べてきたが、ここまでおいしい鯛焼きは初めてだ
ヘルマ「こんなお菓子初めて食べました!!」
満面の笑みを浮かべて、おいしそうに鯛焼きを食べるヘルマ
ヘルマ「俺さん!このカスタードクリームおいしいです!俺さんも食べてみてください!!」
そう言うとヘルマは、頭がかじられた鯛焼きを俺に渡してくる
俺は鯛焼きを受け取り、カスタードクリーム味の鯛焼きを食べてみる
俺「どれどれ…………ん!おいしいなこれ!!」
餡とは違う甘い味が口に広がった
ヘルマ「俺さんのも食べてみていいですか?」
俺がおいしそうにカスタードクリーム鯛焼きを食べていると、ヘルマは俺の食べていた
餡の鯛焼きに興味を持った
俺「いいよ、でも餡は好き嫌いが別れるからなぁ……」
俺は餡を気に入ってくれることを願い、ヘルマに鯛焼きを渡す
ヘルマ「もぐもぐ………これは……」
俺「………」
ヘルマ「物凄くおいしいです!!!!」
俺「そうか、よかった!!」
ヘルマは餡を気に入ってくれたようだ
ヘルマ「俺さん、ほっぺたにクリームがついてます」
ヘルマはそういうと、俺の頬についているクリームをペロッと舐めた
俺「うぅ……///////」
ヘルマ「俺さん、子供みたいです/////」
俺「そういうヘルマだって、ほっぺたに餡がついてるぞ」
ヘルマ「え、え!?」
ヘルマは手で餡を取ろうとするが、取れていない
俺「仕方が無いなぁ… 」
俺は指でヘルマの頬についている餡を取る
俺「とれたよ」
ヘルマ「あ、ありがとうございます……///////」
俺「ヘルマもまだまだ子供だな」
ヘルマ「そ、そんなことはありません!!/////////」
顔を真っ赤にして反論するヘルマ
そういうヘルマはとてもかわいい…
俺「無理するなって、そろそろ行こうか」
ヘルマ「は、はい…/////」
俺たちは「鯛焼き in ローマ」を後にした
最終更新:2013年02月02日 12:35