― 翌日 ―
坂本「今日は基礎体力向上を目的とした走り込みを行う!!」
ルッキーニ「えぇ~!?ヤダ―っ!!」
坂本「ルッキーニ、文句があるなら走り込む量を2倍にしてやろうか?」
ルッキーニ「もっとヤダーッ!!」
ルッキーニ「うん…」
宮藤「坂本さん、いつもと同じで基地周りでいいんですか?」
坂本「いつもと同じでかまわない」
宮藤「了解です」
宮藤「行こう!ペリーヌさん!リーネちゃん!」
リーネ「うん!」
ペリーヌ「ま、まあよろしくてよ」
宮藤はリーネとペリーヌに声をかけ、基地周りを走りに行った
バルクホルン「ヘルマ曹長、ハルトマン!! 私たちも行くぞ」
ヘルマ「はい!バルクホルン大尉!!」
エーリカ「えぇ~ まだ眠い……」ウトウト
バルクホルン「もっとシャキッとしろ!!」
ヘルマとバルクホルンとハルトマンも宮藤、リーネ、ペリーヌの3人に続く
エイラとサーニャは昨晩の夜間哨戒のため、走り込みはお休み
俺「さてと… 俺たちも行くか」
友「おう!」
俺と友が走ろうとしたとき、ミーナ中佐に呼び止められた
ミーナ「2人とも、ちょっといい?」
俺・友「?」
ミーナ「友さんのストライカーユニットについてなんだけど…」
俺「扶桑から送られてきたやつですか?」
ミーナ「そうよ。友さんに送られてきたストライカーは中島飛行脚『富嶽』というものらしいの」
友「"富嶽"?」
俺「確か富嶽って戦略爆撃機だったような……」
ミーナ「俺さんの言う通り、友さんのは爆撃機タイプのストライカーユニットだわ」
友「だから、あんな重武装が可能だったんですね。でも、機動性が戦闘機とあまり変わらなかったような気がしたんですが…」
ミーナ「ええ、開発の長島飛行脚も予想以上の出来栄えに驚いたみたいなの」
俺「いくら良い出来でも、爆撃機にあの機動は無理なのでは……」
ミーナ「俺さん、細かいことを気にしちゃダメよ。その富嶽なんだけど、ある重大な欠点が見つかったので、飛行を中止してほしいという連絡が扶桑から来たの」
友・俺「重大な欠点?」
ミーナ「急上昇と急降下を連続して繰り返すと空中分解してしまうという欠点らしいわ」
友「それは……」
ミーナ「とにかく、友さんのストライカーユニットは飛行中止ね」
友「替わりのストライカーはいつ届くんですか?」
ミーナ「早くても3週間後ね」
友「ありゃ……」
俺「ミーナ中佐、話が変わるんですけど、いいですか?」
ミーナ「なにかしら?」
俺「あのF-15の燃料なんですが…」
ミーナ「その件ね。もう少ししたら、ノイエ・カールスラントから届くわ」
俺「了解です」
ミーナ「俺さん、性能比較実験の方は順調?」
俺「はい、そろそろ全ての試験項目が終わります」
ミーナ「それは良かったわ」
俺「ところで… 比較実験が終わると、ヘルマ……ヘルマ曹長はどうなるんでしょうか?」
ミーナ「それは私にもわからないわ…上層部が決めることだから……」
俺「そうですか……」
ミーナ「では、用件はこれで以上です。二人とも、訓練に戻ってください」
俺・友「了解」
俺たちは敬礼を交わし、ミーナ中佐の元を去る
俺「友~ そんなに気を落とすなよ」
俺は寂しげな友の肩をポンと叩く
友「………」プルプルプル
俺「ま、まさか!?泣いてるのか!?」
友「…………れる…」プルプル
俺「ん?」
友「……………れる…だろ……」
俺「もっとはっきり喋ってくれ」
友「Newストライカーが来るまで、訓練サボれるだろ~!!イヤッホー!!!!」
友は天にも昇る勢いで跳ね上がり、喜びを爆発させる
気の抜けた返事を友に返す
友「いやぁ~ 坂本少佐の訓練、死ぬほど厳しいだろ~? ストライカーが無ければ、さすがの少佐も訓練見逃してくれるだろ~っと思って!」
満面の笑みを俺に向けてくる友
俺「さすがに訓練免除は無いと思うが……」
友「いや、訓練免除だね!」
友は重大な事に気がつかなかった
友たちの背後には扶桑国海軍少佐がいたのだ
坂本「ほぉ~ 友はそんなに訓練をサボリたいのか」
友「」
俺「」
坂本「どうなんだ?友」
友「い、いや…その……」
坂本「………」
俺「………」
友「………」
坂本「………」
坂本は刀の鞘に手をかける
友「ぬおぉぉぉ!?わかりました!!わかりましたって!!おれ訓練大好きです!!三度の飯より大好きです!!!!」
何の抵抗無く土下座を華麗に決める友
坂本「そうか、そうか!友は訓練が好きなのか!!ならばどんな訓練でも音を上げないんだな?」
友「それとこれは別で……」
坂本「つべこべ言わず、今すぐ基地周りを50週だぁっ!!」
友「なにぃぃぃぃ!?そんなに走ったら、スルメのように干からびちゃいますって!!」
坂本「大丈夫だ!スルメのように死んだやつは聞いた事が無い!!」
逃げようとする友の背中を無理やり掴み、訓練をさせようとする坂本少佐
友「俺ー!!助けてぇぇぇぇぇっ!!」
俺「さてと…ヘルマと一緒に走りに行くか……」
友「見損なったぞぉぉぉぉぉっ!!このロリコン変態ナース好きぃぃぃぃっ!!」
俺「……坂本少佐、こいつは滅多に音を上げない根性のある男なので、ビシバシ鍛えてやってください」
坂本「了解した。行くぞ!友」
友「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!殺されるぅぅぅぅぅぅっ!!」
俺「友……また会う日までさようなら」
推奨BGM
ttp://www.youtube.com/watch?v=Z8V2Ephl1JI
俺「ふぅ……走り込み疲れたな…」
ヘルマ「お疲れ様です、俺さん」
俺「ありがとう、ヘルマ」
みんなは走り込みを終え、夕食までの自由時間を過ごしている
俺「そういえば、明日の比較実験が最後だっけ?」
ヘルマ「はい」
俺「そうか……」
ヘルマ「……なんか悲しいですね」
俺「そうだな……」
もしかしたら明日を最後にヘルマと離れなければならないなどの考えが頭をよぎる
俺「そろそろ晩御飯、食べに行こうか?」
ヘルマ「もうこんな時間でありますか、行きましょう」
― 格納庫前 ―
友「」
友「」
友「……み……ず……」
整備士「な、何ですか?」
友「………みず……水…」
整備士「み、水ですか!?はい、どうぞ!!」
整備士は水筒を渡す
友「…おれの……体に………水を……かけてくれ……」
整備士「りょ、了解…」
チャポッ シャシャシャ
友「ふぅ~ スルメが"さきいか"になったぜぇ!!」
整備士「は?」
友「ありがとな!!この恩は忘れないぜ!!」
整備士「????」
整備士を後に宿舎へ戻っていく友であった
最終更新:2013年02月02日 12:37