最終話
俺「・・・・オイオイ」
空中には巨大な暗雲が現れた
エイラ「な、なんで巣が・・・」
え、と、もしかして・・・
俺「巣って、ネウロイのか?」
エイラ「・・・・」コクッ
エイラは無言でうなずく
俺「うそだろ、こんな状況で・・・!!」
悪魔「がぁぁぁ、あああぁぁ」
それはアクマの悲鳴なのだろうか
完全に消し飛んだ体は少しずつ少しずつ再生していく
悪魔「ぁぁまだだぁぁあぁ!」
オレとエイラは身構える、が
俺「・・・・・な!」
ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥウン
エイラ「・・・エ?」
一瞬の出来事だった、『巣』が『悪魔』を取り込んだ
俺・エイラ「・・・・・・!!」
ただ息を呑むしかない
そしてゆっくりと巣から姿を現したソレは巨人とでも言えばいいのか
巨人ネウロイは空を震わせ咆哮する
巨人「ウォォォォオッォオッォォォォォォォォオオン」
俺「・・・まだだ」
エイラ「?」
俺「最後まで逃げない!」
エイラ「当たり前、ダナ」
俺「帰るぞ・・みんなの所に」
エイラ「うん」
帰らないといけないんだよ『みんな』の所に・・・!!
ォォォォォォォォォォォォォン
咆哮と同時に空飛ぶ巨人は拳を振るう
それだけで大気が振るえ吹き飛ばされそうになる
背中のほうき袋から新たなほうきをだしてオレは飛び乗る
エイラ「オマエ、何本ほうき持ってきたんダ?」
俺「10本!!」
敵の攻撃は止まらない
エイラ「掃除のバイトでもするのカ?」ダダダダダ
俺「それもいいかもなっ」ズバァァァァ
攻撃を繰り返すもコアどころの話ではない
それほどまでの再生能力
俺「やっかいなもん吸収しやがって・・・」
エイラ「オレっ!足が来るゾっ!!」
俺「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
全力で上昇して奴の蹴りを避ける
俺『あんなやつを吹き飛ばす力なんてねーぞ』
どうすればいい・・・?
エイラ「ワッ!?」
俺「・・・!!」
エイラは避けきれずユニットを巨人の攻撃が掠めていく
俺「くそっ・・・エイラ!!」
さっきからずっと魔法力使ってオレに指示出してたんだ
疲れてて当然だろうが!!
エイラ「ダメダッ!!」
巨人はレーザーを放とうとチャージを始める
俺「くっそぉ!」
オレはエイラを抱えその場を離脱しようとする、が
ォォォォォォォォォォォォン!!!
大口から放たれる巨大なレーザー
俺『間に合わない』
どうする?ってこうするしかねえだろ!!
俺「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
オレは片手でエイラを抱えもう片方を前に突き出し
シールドを張る
エイラ「オレっ!!」
俺「・・・・・心配すんな!」
レーザーをそう長く止められる訳が無かった
俺「くそっ・・・!」
ピキピキッ
亀裂が入り、砕ける
ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
その瞬間巨大なシールドがオレ達の目の前にあった
宮藤「抜け駆けなんてズルイですよエイラさん」
エイラ「み、宮藤ぃ!?」
その時巨人の顔面に側面から衝撃が起きる
俺「あれって、対装甲ライフル?」
リーネ「お待たせしましたっ!!」
俺「・・・リーネ!」
エーリカ「シュトゥルムーー!」
風が巨人の右手を貫いた
俺「エーリカ・・・!」
巨人「ォォォォォォォォオオオン」
ルッキーニ「ヒャッホーウ!!」
巨人の腹部に穴が開く
ペリーヌ「トネーール!!」
更に再生の始まろうとするそこに電撃が走る
俺「シャーリーにルッキーニ!」
エイラ「ペリーヌまで!」
バルクホルン「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ありったけの銃弾を打ち込み
強力な打撃を巨人の顔面に与える
巨人「ォォォォォォォォォォォン!?」
巨人は大きく傾く
ミーナ「今よっ!」
サーニャ「はいっ!!」
サーニャのフリーガーハマーから放たれたミサイルは
先のバルクホルンが攻撃し再生が完了していない頭部に命中した
ドドドォォォォォン!!
爆音が夜の空に響く
巨人「ォォォオオオォォオォオォォオン」
巨人はその巨大な体を更に傾けて声を上げる
ミーナ「美緒っ!!」
坂本「ああ、わかってる!!」
そして坂本少佐は度重なる攻撃で現れたコアに接近する
刀を抜き、放つ・・・!
坂本「烈風斬っ!!!」
光の刃がコアごと巨人ネウロイを両断した
巨人「ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!」
巨人ネウロイは大声を張り上げて光となって消滅した
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俺「ミーナさん、坂本さん・・!」
エイラ「サーニャっ!!」
ネウロイを倒して、みんなが集まってくる
にしても強すぎだろ・・・
これがストライクウィッチーズ、この世界を守る人達か・・・
ミーナ「はぁ・・・」
ミーナさんが呆れ顔でオレを見る
俺「あ、えっとコレは・・・その」
いかん、なんて説明したものか
坂本「・・・・まったく」
バルクホルン「エイラ・・お前勝手に出撃しただろ?」
エイラ「・・・な、なんのことダ?」
エーリカ「でもトゥルーデが一番心配してたもんね」
バルクホルン「な、そんなことは///」
宮藤「でも本当ですよ?」
バルクホルン「おいっ!宮藤っ!!」
----ワーワーワー!!
俺「はははっ」
オレはつい笑ってしまった、そして心から思う
俺『ああ、いいなやっぱりこの場所は』
ミーナ「・・・今回なにがあったのか」
俺「・・・・えと」
ミーナ「それは聞きません」
エイラ「へ?」
ミーナ「あなた達はネウロイを独自に発見、先行して撃退に向かった
・・・そうですね?」
俺・エイラ「え、あ・・・」
ミーナ「そ・う・で・す・ね?」
俺・エイラ「は、ハーイ」
やばい、泣けてきた・・・
サーニャ「よかったね、エイラ」
エイラ「え、あ、うん!」
オレは空を見上げる
俺「・・・・でも」
そう、まだ戦いは終わっていなかった・・・
坂本「ああ・・・・まだのようだ」
宮藤「巣が、消えない」
リーネ「そんな・・どうしたら」
ペリーヌ「・・・私に聞かれても」
シャーリー「おいおい、このままほっといたら」
ルッキーニ「ダメ、ローマの町だって遠くないんだよ!」
ミーナ「ええ、またあの巨人が出てきたら・・・」
バルクホルン「ああ、いくらウィッチがいても足りないな」
エーリカ「でも、どうするの?」
サーニャ「私たちの攻撃じゃ・・・」
エイラ「もう魔力が・・・」
俺「・・・・・」
俺「オレがやるよ」
オレの力なら、もしかして
エイラ「な、なに言ってんダ!お前だってもう・・」
ミーナ「出来るの俺さん?」
俺「・・・やるしかないでしょう?」
エイラ「な・・・オイ!!もうボロボロなんだゾ!」
俺「エイラ」ナデナデ
俺はエイラの頭を撫でる
エイラ「・・・」
エイラはオレの言葉を待っているようだ
俺「オレは絶対帰ってくるよ」
――もう逃げないって決めたからな、その、恋からも・・・
エイラ「・・そ・ダ」
俺「?」
エイラ「やくそくダ・・」グスッ
俺「ああ、約束だ」ギュッ
オレはエイラを抱きしめる
エイラ「バカ・・・」
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ミーナ「・・相当な危険が伴います」
俺「はい」
ミーナ「何が起きるか解らないわ」
俺「はい」
ミーナ「でも、今はあなたに頼るしかないの、必ず帰ってきなさい」
これは命令です、そう言ってくれた
帰る場所がある・・・いいな
俺「サーニャ、エイラのこと頼む」
オレは抱えていたエイラをサーニャに預ける
サーニャ「俺さん・・・エイラを泣かせたら怒りますよ」
俺「・・・了解」
――――――――
俺「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!」
オレは声を上げて
ネウロイの巣に進んでいく
体中に全神経を集中させて全身に魔力を纏い巣に突っ込んだ
――――
―――
――
静寂・・・あまり長居したくない場所だ
俺「行くぞ・・・」
オレは自分の魔力を爆発させる
溢れ出す魔力の刃は巣を飲み込む光となる・・・が
俺「・・・くそ!」
このままじゃもたないぞ・・!!
俺「いや、まだだぁ!!」
オレは最後の力を振り絞る
悪魔「・・・・・・・・・・」
俺「!?」
腹部に鋭い痛みが走る
どす黒い手が俺の腹部を貫いていた
俺「・・・・クソっ」
意識が闇に沈みかける、しかし
宮藤『がんばって下さいっ俺さん!!』
リーネ『頑張って!!』
ペリーヌ『根性見せなさいっ!』
ルッキーニ『がんばれー!オレー!!』
シャーリー『頼む、頑張ってくれ!!』
エーリカ『がーんばーれー!!オレーー!!』
バルクホルン『しっかりしろ、お前ならやれる』
坂本『特訓の成果を見せてやれっ!!』
ミーナ『頼みます、俺さん』
サーニャ『お願い、頑張って!あなたは一人じゃない!!』
俺「みんな・・・」
エイラ『・きだゾ』
俺『え?』
エイラ『好きダーーーって言ってんダーーー!!』
俺「・・・・・・/////」
―――――『ヒューヒュー』『な、うるせー///』
―――ザーザーザー
俺「あー・・・」
やばい、今ならなんでも出来る気がする
オレは悪魔の腕をがっちり掴む
悪魔「・・・・・!!」
俺「消えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
叫ぶ
そして
光が、爆ぜた
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
空が震えている
そして満点の星空が姿を現した
ルッキーニ「わぁーい、勝ったー!!」
シャーリー「さすがだな!」
ワーワーワーワー
皆は思い思いに歓喜の声を上げる
でも・・・
ミーナ『俺さん?巣の消滅を確認しました・・・』
ザーザーザーザー
ミーナ『直ちに帰還しなさい」
ザーザーザーザー
ミーナ「・・・・・俺さん・・」
ザーザーザーザー
エイラ『・・・返事しろっテ』
ザーザーザーザー
エイラ『一緒に帰ろうっテ・・』グスッ
ザーザーザーザー
エイラ『約束、したダロ、帰ってくるっテ』グスッ
ザーザー、ぁぁ、ザーザー
エーリカ「・・・・!!」
エーリカ「エーイラ♪、流れ星だよ!」
エイラ「ふぇ?」
ザーザー、ああああぁぁぁぁああぁぁあ~
エイラ「!!」
サーニャ「捕まえてこなきゃ、エイラ」
エイラ「うんっ//」
エイラは涙を拭いて向かった、落ちてくる
大事な星を捕まえるために・・・
俺「ああああぁぁぁあああぁぁあ~」
またやっちまった・・・
しかしこの落ちる感覚は慣れないな
慣れたくはないんだが、この浮遊感はなんとも・・・
あー、なんつーか、眠い、もう疲れたよ
なぁ、もう寝ていいか?「エイラ・・・」
目の前には約束を交わした女の子がいた
エイラ「バカ・・・」
俺「・・・ごめん」
エイラ「なんだよ、その怪我」
俺「・・・ごめん」
エイラ「連絡ぐらいしろっ!」
俺「・・・ごめん」
エイラ「心配、したんだからナ・・・」グスッ
俺「・・・ごめん」
オレはエイラの頭を撫でる
好きな子を泣かせてしまった
だからその分笑顔にしよう
この大好きな世界で
心から・・・そう思ったんだ
俺「ただいま、エイラ」
エイラ「おかえりっ、俺」グスッ
オレは返事を返さなくちゃな
俺「・・・大好きだよ、エイラ」
エイラ「////////」
オレは照れるエイラに意地悪をしてみた
俺「もう一回言おうか?」ニコッ
エイラ「バカ・・・////」
満点の星空と大切な仲間の光の中でオレたちは始めてのキスをした
終わり?
最終更新:2013年02月02日 12:49