~俺の部屋~
俺「むにゃむにゃ…鰻はやっぱり蒲焼きだよ。そして白ご飯には……い空と綺麗な女性……むごぉ~」
エーリカ「(ガチャッ)おっはよう俺君♪ってあらら?まだ寝てるのか~」
俺「ふぐっ…あがぁ、き、キノコ…来るなぁ…ひぃ、デカキノコ!?…ごふぉ」
エーリカ「ど、どんな夢見てるんだろ……(ピキーン!!)にひひ、ちょっとイタズラしちゃお~♪」ツンツン
俺「ぬぉ…配管工呼んだの…誰だ…配管にキノコ詰まって…うぐぅ…」
エーリカ「配管工ってなんなのさ……俺君、かぁ」
エーリカ「俺君と私、今はこんなに近くに居るのになぁ。何だかいつも君が遠く感じるよ」プニプニ
エーリカ「知ってるかな?私のクッキーや料理を美味しそうに食べてくれたのは俺君が
初めてなんだ…ってあはは、寝てる人に言っても意味無いね」ムニムニ
エーリカ「俺君は私の事どう思ってくれてるのかな。君の事だから気が合う仲間、位だろうね」ムニュー
エーリカ「少佐と俺君が特別な関係なのは分かるけど…私にもチャンスはあるかな俺君?」
俺「うぇへへ…くっきー…美味い…ハルト、マン…」
エーリカ「…ふふふ、私の気持ちも知らないで幸せそうに寝てるなぁ。私は君の事で悩んでるんだぞー?」ピシピシ
俺「むぐ、うぃ…」
エーリカ「今は俺君と仲良く出来れば良いのかな…うん、そうだね。地道に頑張っていこう。とりあえず俺君を起こさないとね。俺く~ん!!ミーナがお呼びだよ~!!早く起きてぇ~!!」ユサユサ
俺「んぅ~…後、後二時間位…やっぱり四時間…むごぉ」
エーリカ「むぅ~トゥルーデが私を起こす時はこんな感じなのかぁ…今度からちゃんと起きてあげよう。ほらほら~起きないと俺君にイタズラしちゃうぞ~?」
俺「うぁ~…ハルトマン、中尉…?」
エーリカ「お、漸く起きたかな?おはよう俺君♪ミーナが俺君を呼んで『……』ってどうしたのぼぉ~っとして、私の顔に何か付いてる?」
俺「……ああ、うん分かった」
エーリカ「あはは、まだ寝惚けてるなぁ。ミーナの所に行く前に寝癖とか治して『一緒に寝たいんだな…(グイッ)』うにゃぁ!?」ボフンッ
俺「俺のベッドは温かいからなぁ…自分の部屋で、寝なくても…大丈、ぶぃ…」ギュッ
エーリカ「ちょ、ちょっと俺君!?///」ジタバタ
俺「ぅ~ん…逃げるな…苺大福」ムギュウー
エーリカ「ひゃっ///お、俺君っ、む、胸触って、んんっ、る///」
俺「……いただき、ます」ハムッ
エーリカ「ッ~!?///ぁん、くび、だめっ///」
俺「あむ…むく…おいひい…」
エーリカ「ひぁ、噛むのも、だめ、だよぉ///」
俺「んむ…ちゅ…」
エーリカ「んぅ!!///はぁっ、おれ、くん…だめ///(こ、これ以上されたら…おかしくなっちゃうよぉ)」
バルクホルン「(ドンドン)俺中尉!!ミーナが呼んでいるぞ!!早く起きないか!!…まったく呼びに行ったハルトマンは何をしているんだ」ブツブツ
エーリカ「!?(トゥルーデ!?ど、どうしよう…こんな所見られたらヤバいよ!!)」
俺「……んあ~バルクホルン大尉の声、が……」
エーリカ「……お、おはよう俺君」
俺「……おはようハルトマン中尉。あれ?俺部屋間違えたかな、てか何でハルトマン中尉が俺の腕の中に居るの?まだ夢見てんのか俺?」
エーリカ「え、えっとぉ…今説明出来る状況じゃないかも。と、とりあえず、その、離してくれる?///」
俺「え、あ、ああ、すまん…まさかハルトマン中尉も眠かったのか?添い寝とはまた大胆だなぁ」
エーリカ「ば、馬鹿言わないで!!///それ以上言うとグーで殴るよ!!///」
俺「ハッハッハ!!ハルトマン中尉なら俺も悪い気はしないが。まあ俺は寝相が悪いから気を付けて添い寝しなよってな」
エーリカ「うぅ~!!///俺君の能天気!!鈍感!!女たらし~!!///」ドカッ
俺「へぶちっ!?」ガシャーン!!
バルクホルン「随分騒がしいな…俺中尉入るぞ(ガチャッ)何だハルトマン、来てたのか。あまりにも遅いので呼びに行くのを放棄したのかと思ったぞ」
エーリカ「あはは、ごめんごめん。俺君が中々起きなくてさ」
バルクホルン「なるほどな、ベッドから落ちて尚寝ているとはだらしないな。仕方無い、このままミーナの所へ連れて行こう」ガシッ、ズルズル
エーリカ「トゥルーデ、俺君は寝てるんじゃ無くて気絶…もういいや」
エーリカ「(……あのままトゥルーデが来なかったら私、ちょっと危なかったかなぁ。添い寝か、今度してみて良いよね?)」タタタッ
~ミーナの執務室~
俺「補給任務、ですか?」
ミーナ「ええ。
シャーリーさん、ルッキーニさん、宮藤さんと同行でロマーニャまで食糧と日用品の調達をしてもらいたいの。大丈夫かしら?」
俺「ええ、俺は大丈夫ですよ。女性陣だけでは荷物運びは大変でしょうし、お力にはなれると思います」
ミーナ「そう気負わなくても良いんですよ?補給任務と言っても実質的には休暇みたいなものですからゆっくり観光でもしたらどうかしら。俺さんはロマーニャに行くのは初めてでしょう?」
俺「そうですね、この基地以外の場所は行った事無いので初めての体験になります。ロマーニャは美しい街並みで有名だとは聞いた事がありますが(それと情熱的な女性が多いとかね)」
ミーナ「なら丁度良いわね。車の運転はシャーリーさんに任せますから俺さんはシャーリーさん達の補佐を適度にこなして、観光を楽しんで下さいね?」
俺「はっ、了解しました。お心遣い感謝致します。あ、そうだ。夜間哨戒の報告書をまとめたのですが、今持って来た方が良いですか?」
ミーナ「それは…そうね、お願いしようかしら」
俺「了解です。すぐにお持ち致します」
ミーナ「出立の時刻は午前9時、集合場所は基地の入り口です。遅れないようにお願いします」
俺「はい、それでは失礼します」バタンッ
ミーナ「……ふふふ、これで良し。後は美緒にも『補給任務』と言う名の休暇を与えるだけね。俺さんと美緒、ちゃんとデートが出来るかしら」クスクス
俺「しかし朝方叫んだ願望がもう叶うとは…今日は良い事がありそうだ」
~基地・入り口~
俺「8時45分。入り口付近には…お、あのトラックかな」
シャーリー「あ、俺が来たみたいだぞ」
ルッキーニ「お~れ~♪こっち、こっち~」
宮藤「俺さ~ん」
俺「いやぁごめんごめん。少し待たせたかな」
シャーリー「全然大丈夫だ。私達も今集まったばかりだからな」
俺「そいつは良かった」
ルッキーニ「シャーリー早く行こう行こう♪」
シャーリー「まあ待てよルッキーニ。まだ一人来てないだろ」
俺「ん?行くのは俺と今居る三人だけじゃないのか?」
宮藤「もう少し待てば……あ、来ましたよ!!」
坂本「はぁ、はぁ。す、すまない少し準備に手間取った」
俺「へ、美緒?」
坂本「俺?何だ俺も行くのか?」
俺「あ、ああ。美緒も行くとは知らなかったな」
坂本「私も俺が行くとは知らなかったぞ。ミーナの奴、知らせるのを忘れてたな」
俺「(敢えて言わなかったなヴィルケ中佐・・・・・・やれやれ)」
シャーリー「んじゃ、皆揃ったみたいだし出発するか!!」
ルッキーニ「ロマーニャロマーニャ♪」
宮藤「ロマーニャかぁ~・・・どんな場所何でしょうね坂本さん、俺さん」
坂本「私は何度か行った事があるが、美しい街だぞ。まあ観光地には行った事は無いがな」
俺「ほぉ~…なら美緒さんや、食糧の調達何かが済んだら一緒に観光しないか?俺もロマーニャの街は初めてだからさ」
坂本「ミーナには休暇がてらに行って来いと言われたし…うむ、それも良いな」
俺「よし決まりだな。いやぁ美緒との観光が楽しみだ」
坂本「ふふふ、私も楽しみにしておくか」
シャーリー「…これだと私達が手回ししなくてもデートになるかな?」ヒソヒソ
宮藤「大丈夫そうですね。坂本さんもとても嬉しそう(俺さんとデート…ちょっと坂本さんが羨ましいなぁ)」ヒソヒソ
ルッキーニ「なになに?まだ行かないの~?」
シャーリー「おお、ごめんなルッキーニ。よっしゃ!!皆乗ったな?ロマーニャまでぶっ飛ばして行くぞぉ~!!」
ルッキーニ「いっくぞぉ~♪」
俺「ハッハッハ!!中々揺れるなぁ~」
坂本「はっはっは!!この程度の揺れ、まったく問題無い!!」
宮藤「うにゃっ!!しゃ、シャーリーさん、運転荒、ひゃぁ~!!」
~ロマーニャ~
俺「おぉ~!!ここがロマーニャか!!」
ルッキーニ「ここがロマーニャだよ♪」
シャーリー「いやぁ~良い運転が出来たなぁ♪」
坂本「どうした宮藤、顔色が悪いぞ?」
宮藤「うぇ~…気持ち悪い~…」
俺「あちゃ~こりゃ車酔いだな。まああの揺れだ、普通こうなるさ。大丈夫か芳佳ちゃん?俺のお茶飲むか?」
宮藤「ちょっと、きついです。お茶…いただきますね…んく、んく」
シャーリー「ん~宮藤にはあのスピードの良さがまだ分からないかぁ」
俺「イェーガー大尉のはちょっとあれだ。スピード云々の前に運転が荒いよ」
シャーリー「え、あれが普通だろ?」
俺「普通の運転で崖は飛び越え無いっての。ルッキーニ少尉は慣れてるみたいだが、芳佳ちゃんは慣れてない。帰りは気を付けような」
シャーリー「えぇ~…」
坂本「ふむ、俺の言う通りだな。宮藤を思うならそうしてくれ」
シャーリー「少佐までぇ~…うぅ、分かったよ。帰りは安全運転で行きます」
宮藤「お願いしますね、シャーリーさん」
ルッキーニ「俺と坂本少佐は慣れてるの?」
俺「あの位の揺れだったら俺と美緒は大丈夫だよ。昔荒波の中三日間小さな船で過ごした時の方がきつかったからね」
坂本「ああ、確かにあれは堪えたな。あの時は私も死を覚悟したのを覚えている」
シャーリー「な、何と言うか…壮絶な生き方してるな」
坂本「はっはっは!!まあそう褒めるな」
俺「美緒さんや、それは多分褒めて無いぞ~」
宮藤「あはは。あ、俺さん、お茶ありがとうございます。大分良くなりました」
俺「そうかい?でも無理はしないでくれよ。きつくなったらすぐ誰かに知らせる事、いいね?」ニコッ
宮藤「は、はい。分かりました///」
俺「よし、んじゃ早速、調達任務を開始しますか!!まずは食糧調達だ!!行くぞ皆!!」ズンズン
シャーリー「お~い、食糧品はあっちにしか売ってないぞ~」
俺「え、マジ?」
坂本「はぁ、本当に締まらない奴だ」
~数十分後~
俺「これでリスト分は最後、っと(ドサッ)……ふぅ、調達任務完了だな!!」
シャーリー「いやぁ~、やっぱり男手があると早く済むな。荷物運びが楽で助かるよ」
俺「今日はその為に俺は同行したようなもんだからね。お役に立てたなら本望さ」
坂本「俺はこの位の分野でしか役に立てんからな」
俺「……芳佳ちゃん、泣いてもいいかな?泣いてもいいよね?」
宮藤「泣いても良いと思いますよ~」ナデナデ
シャーリー「ははは、俺は本当面白いなぁルッキーニ……ルッキーニ?ルッキーニ!?」
坂本「どうしたんだシャーリー」
シャーリー「ちょっと目を放した隙にルッキーニがいなくなってるんだ!!ルッキーニのやつ、ロマーニャに来たからって勝手に離れたな!!」
俺「確かルッキーニ少尉はロマーニャ出身だったね……まああの年頃だ、生まれ育った街は恋しくなるよな」
坂本「確かにそうだが・・・」
俺「まあいくらこの街を知り尽くしているとしても、はぐれたのは心配だから探しに行こう。美緒との観光はまた今度だな」
坂本「ふむ、そうだな。仲間の安全を優先せねば」
シャーリー「ちょ、ちょっと待った二人共!!ルッキーニ探しは私と宮藤でやるよ!!二人はデー…ゴホン、観光をしてきなって!!」アセアセ
俺「?そんな訳にはいかないさ。こんな大きな街の中を二人で探すには大変だぞ?人数が多い方が効率が良いと思うけどな」
シャーリー「それはほら…わ、私はルッキーニの行きそうな場所は大体把握してるし、折角の少佐と俺の休暇を無下にしたく無いしだな…(み、宮藤フォローミー!!)」チラッ
宮藤「あ、え、えっと…しゃ、シャーリーさんの言う通りにと言いますか、あの、そのぉ~…」
俺「ん~…(キョロキョロ)ははっ、なるほどな」
坂本「?どうした俺」
俺「美緒、ここはイェーガー大尉と芳佳ちゃんのお言葉に甘えようぜ」
坂本「はぁ?お前ルッキーニ探しをシャーリー達だけに任せ、っておい俺!!」
俺「まあまあ!!んじゃイェーガー大尉と芳佳ちゃん、ルッキーニ中尉はよろしく頼むぞ~」ズルズル
坂本「こ、こら引っ張るな!!お前どさくさに紛れて何処を触っているんだ!!///」ズルズル
シャーリー「……な、何とか行ってくれたな」
宮藤「俺さん、途中で私達の誤魔化しに気付いてませんでしたか?」
シャーリー「ん~それっぽかったなぁ~。逆に気を使わせたかも」
宮藤「後で一応謝っておきましょうか」
シャーリー「だな。オ~イルッキーニ~!!もう出て来ても良いぞ~ルッキーニ~?」
シ~ン…
シャーリー「……」
宮藤「……」
二人『本当に居なくなったぁ~!!』
~ロマーニャ・公園~
坂本「ルッキーニが近くに隠れていた?」
俺「ん、間違いなくな。俺達と少し離れた民家の物陰に隠れてたよ。ルッキーニ少尉の息と物音が聞こえたからさ」
坂本「シャーリー達はその事を知っていたのか?」
俺「恐らくは知っていただろうな。二人の素振りも少しおかしかったから」
坂本「むむむ、ならば何故そのような事をしたんだあいつらは」」
俺「まあ何となくは分かるが…美緒は気にしなくても良いさ。そんなに大事にはなるようなもんじゃ無い、彼女達にも色々理由があったんだろうな」
坂本「……ハァ。まあいい、深くは追及しないでおこう。それで?私達はこれからどうする?」
俺「折角二人きりになれたんだから約束通り一緒に街を見て回ろうぜ。休暇は有意義に過ごさねぇと勿体無い」
坂本「うむ、そうだな。さてまずは何処へ行こうか…私もそれほどこの街には詳しく無いからなぁ」
俺「ん~…お、とりあえずあそこの店で飯でも食うか。昼飯時だし食べながら考えるのもちょうど良いだろ?」
坂本「俺にしては中々良いアイデアだ」
俺「一言余計では無いかな美緒さん?」
坂本「称賛の言葉として受けとれ」
――――――
店員「いらっしゃいませお客様。此方がメニューになります、お決まりになられましたらお呼び下さい。では失礼致します」
俺「へぇ~ロマーニャは外で飯を食うのか。何か新鮮だな」
坂本「オープンテラス、と言ったかな。何やらかふぇと言う店もあるらしいぞ」※ここがカフェです
俺「ほぉ~全く分からんな。まあいいや、とにかく何か頼むか……ってなにこれ?」
坂本「今度はどうした」
俺「さんどいっち?がとーしょこら?すぱげってぃ?え、これ全部食い物の名前?」
坂本「当たり前だ。お前そんなの事も分からんのか」
俺「扶桑食以外の物食った事無いから仕方無いだろ~。コーヒーとくっきーなら分かるがそれ以外は本当に知りません」
坂本「やれやれ。ほら私が選んでやる、少なくとも俺よりは知識はあるからな」
俺「ありがたやありがたや」
坂本「……(とは言った物の、私も良く分からない物ばかりだ……無難にサンドイッチとコーヒーで良いか?いや待て、どうせならもっと美味しい物を俺には食べてもらいたい…)」
俺「決まったか?」
坂本「ん、あ、いや…よし決めた!!」
俺「流石美緒。決めるのも早いな~すいませ~ん、注文お願いしま~す」
店員「ご注文をどうぞ」
坂本「う、うむ。このエビとアボカドのクリームスパゲッティを一つとオムライス、後はコーヒーとサンドイッチをよろしく頼む」
店員「畏まりました。以上でよろしいでしょうか?」
坂本「うむ」
店員「ではごゆっくりどうぞ」
俺「お、おお~今の格好良かったぞ美緒!!何言ってるかはよく分からんかったが格好良かった!!」
坂本「そ、そうか?」
俺「出来る女って感じだったぜ~。いやぁ~ビシッと決まったな」
坂本「そ、そう誉めるな///当たり前の事ではないか///」
俺「いやいや、美緒は頼りになるよ、うん」
坂本「むぅ///」
―――――――――
店員「ありがとうございました。またお越し下さいませ」
俺「っは~!!ロマーニャの料理美味いなぁ!!何と言うか、扶桑食には無い独特の濃いめな味付けとかさ~。特にあれ、おむらいす?あれは本当に美味かった!!」
坂本「満足は出来たみたいだな(はずれでは無く良かった…)」
俺「もう大満足さ!!あれほど美味い食い物があるとは…世界は広いなぁ」
坂本「味覚音痴のお前だったら何でも食べれそうなものだがな」
俺「む、失礼な。俺が味覚音痴だと何故決め付ける?」
坂本「昔真っ黒に焦げた炭のような餅を美味い美味いと食べただろう。他にも…」
俺「だぁ~!!もう辞めて!!分かった分かった、どうせ俺は味覚音痴ですよ!!」
坂本「……ま、まあオムライス位なら今度私が作ってやる」ボソッ
俺「何か言ったか?」
坂本「な、何でも無い///」
俺「?なら良いけどさ。んじゃ気を取り直して観光地巡りと洒落込みますか。親切な店員さんに地図と案内本も貰ったからこれで大丈夫だろ」ピラッ
坂本「どれどれ…ふむ、私達の位置をこことして一番近い観光地は…これか?」
俺「ん~、こっちの方が近いと思うぞ?」
坂本「……」
俺「……」
二人『分からないから人に聞こう』キリッ
~真実の口~
俺「これが『真実の口』ってやつみたいだな。案内本によると、これは海の神様なんだとよ。んで嘘を付く人間が口の中に手を入れると…」
坂本「差し詰、手が抜けなくなるとかだろう?」
俺「お、正解。まあ嘘つきじゃ無い俺と美緒には関係無いかな」
坂本「……」ジトー
俺「え、何その疑いの眼差し」
坂本「俺、試しに突っ込んでみろ。お前が嘘つきじゃ無いかが直ぐに分かる絶好の機会だ」
俺「……」ジィ~
坂本「……」ジィ~
俺「い、嫌だ!!怖いよ!!もし抜けなくなる、いや食い千切られたらどうすんの!?見てこの顔!!絶対何人もパックリしてるって!!」
坂本「なら私からいくぞ。これで何も無かったらお前も試すんだ、良いな?」スッ
俺「躊躇無くいったぁ~!!」
坂本「……ほら、何も無いぞ?私は痛くも痒くも無い」
俺「はぁ~…やっぱり迷信だよなぁ」
坂本「当たり前だ。手を食い千切る等があったら大事……右手が、無い?」スッ
俺「ひぃ~!!美緒の、美緒の右手が食われたぁ~!!」
坂本「ぁ、そんな、馬鹿な…」ガクガク
俺「ぎゃぁ~!!誰かこの中に芳佳ちゃんは居ませんかぁ!?俺の大事な、俺の大事な人の手が大変な事にぃ~!!」
坂本「……おい俺」
俺「芳佳ちゃ~ん!!芳佳ちゃ~ん!!扶桑人形あげるから出て『喧しい(ベシッ)へぶっ!!』」
坂本「はっはっは!!冗談だ冗談、シャーリーから習ったリベリアンジョークと言うやつだ。ほら見ろ、右手もちゃんとある」ニギニギ
俺「……」
坂本「まさかこれ程慌てるとは思わなかったぞ。ふふふ、お前のあの顔。中々面白かった」
俺「……美緒」
坂本「はっはっは!!何だ、俺?」
俺「そこに座りなさい」ニッコリ
坂本「は?お前何を言って『座りなさい』……(顔は笑っているが目が笑って無い!!しまったやりすぎた!!)」
俺「少しばかり、時間を貰うが良いな?」ニッコリ
坂本「……はい」
~街中~
俺「さてと、一通り観光は出来たな」
坂本「しかし演劇は私達には合わなかった」
俺「演劇と言えば、入り口で俺のナックルと美緒の扶桑刀が注意されたっけか」
坂本「ああ、あれか。いきなり『お客様、中で何をなされるのですか?警察を呼びますよ』と言われたのは流石に驚いたぞ」
俺「まあ確かにこんなの持ってたら、何しに来たんだってなるわな」
坂本「ふふっ、それもそうだな」
俺「お、もうこんな時間か。そろそろトラックを置いていた所に戻るか?」
坂本「ふむ、そうするか。あ、いや少し待ってくれ」
俺「ん?どうした?」
坂本「あの花屋で種を買ってきても良いか?ペリーヌに頼まれていたのとは別に、何か買ってやろうと思ってな」
俺「もちろん構わないさ。んじゃ俺はここで待ってるからゆっくり買ってきなよ」
坂本「すまない、直ぐに戻る」タタタッ
俺「ゆっくりで良いからな~……クロステルマン中尉に花の種をねぇ、相変わらず美緒は部下思いだな」クイックイッ
俺「ん?」
???「ねぇお兄ちゃん」
俺「(女の子?もしかして迷子か?)どうしたんだお嬢ちゃん?迷子かな?」
少女「ん~ん、ママがお買い物中だからボクはママを待ってるの」
俺「お~そいつは偉いな。だけどママからあまり離れちゃ駄目だぞ?」
少女「うん…お兄ちゃんって軍人さん?」
俺「どうしてそう思うのかな?」
少女「パパと似たようなお洋服を着てるから。ボクのパパも軍人さんなの」
俺「へぇ~パパは軍人さんなのか~。そうだな、俺もパパと同じ軍人さんだ」
少女「お兄ちゃんはねうろいと戦うの?」
俺「ネウロイを知ってるとはお嬢ちゃんは中々の博識だな」
少女「えへへ、ありがとう」
俺「ネウロイねぇ、まあ戦ってるよ。何処でどう戦っているかは詳しく話せないけどね」
少女「ねうろいって強い?」
俺「ああ、あいつらはとてつもなく強いよ。だけど俺らも負けちゃいない、俺達軍人は世界中の人々を守る盾だからな。まあ戦いが避けられるなら俺はそっちを選びたいけどね~ハッハッハ!!」
少女「じゃあもしだよ。ねうろいの中でお兄ちゃん達と戦いたく無い、争いたく無いって思ってるねうろいがいたら、お兄ちゃんは仲良く出来る?」
俺「……さあなぁ、どうだろう。意思の疎通が出来るなら一度は話し合ってはみたいな。それで仲良くなってネウロイとの戦いが無くなれば万々歳だし」
少女「……お兄ちゃんは面白いね」
俺「面白いか?」
少女「うん面白いよ…あ、ボクもうそろそろママの所に行かなくちゃ」
俺「そうかい、んじゃ寄り道せずに気をつけてママの所に行くんだぞ?」
少女「お兄ちゃんお話ししてくれてありがとう……また会おうね」ボソッ
俺「……何だったんだあの娘は?これが所謂不思議ちゃんか?」
ウゥーーーー!!!!!!!!
俺「!?警報の合図!?まさか…ネウロイか!?」
坂本「俺!!いまのは!?」タタタッ!!
俺「警報が鳴った!!多分だがネウロイが来たぞ!!」
坂本「くそっ!!こんな時に…すぐにトラックへ戻るぞ!!シャーリー達と合流せねば!!」タタタッ!!
俺「ああ、分かった!!」タタタッ!!
少女?「……フフフ、漸く俺君とお話しが出来た。ああ、ボクの本当の姿でちゃんとお話ししたいなぁ…まあもう少し我慢すれば嫌でも会えるかな」
少女?「さてと、とりあえずボクは俺君の戦いでも見させて貰おう。俺君か…フフフ、姿を想像するだけでゾクゾクしちゃうよ」
少女?「早くまた会いたいね、俺君?」
最終更新:2013年02月02日 12:54