548 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 15:57:45.63 ID:YZydu7jn0

あらすじ
突然、2010年の東京に飛ばされてしまった宮藤。
そこで俺と出会い、短い時間だが一緒に過ごすことになる。
2人は打ち解けその生活を楽しんだが、ついに帰る方法が見つかった。
ところが俺まで飛ばされてしまい逆に宮藤の世界へ。
運よく使い魔と契約し、ウィッチとして認められた俺はストライクウィッチーズに入隊。
初戦を終えた所で、やり残したことがあることに気付く。
果たしてそれは…


第5話「お暇をいただきます」



―――東京

俺「ふー、帰ってきたぜ日本!」

俺は今、自分の部屋にいる。
飛ばされた時と、特に変わりないが久しぶりのせいか少し嬉しい。

549 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 15:59:26.26 ID:YZydu7jn0

エーリカ「へー、これが俺の部屋」

宮藤「ただいまです!」

こうなってしまったのには、深いわけがある。
それは遡ること数日…

―――――――――――――――――――――――

坂本「休暇がほしいだと?」

俺「はい、数日でいいんです」

ミーナ「それは理由を聞いてもいいかしら」

俺「ちょっと元の世界でやり残したことがあって…」

しばらく時間を置いた後、真剣にこう尋ねられた。

坂本「かならず帰って来られるか?」

その質問は少し予想外だった。
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていると、

ミーナ「それだけあなたは必要なのよ。ストライクウィッチーズは12人なの」

ミーナ中佐はにこやかにそう言い切った。
涙脆い俺は、若干涙ぐみそうになってしまう。

551 :パラレルワールド[怒られそうなぐらい軽々行き来します][]:2010/12/06(月) 16:04:15.13 ID:YZydu7jn0

俺「…はい!必ず帰ってきます!」

坂本「よし!では、今日から3日間休暇ということにしよう。どうせネウロイも来ないだろう」

そして、礼をして俺が出て行こうとした途端、ドアが勢いよく開いた。

宮藤「俺さん、帰っちゃだめです!」

エイラ「そうダゾ、折角きたんだからゆっくりしていけヨ」

エーリカ「ストライクウィッチーズは12人なんだから!」

シャーリー「お姉さん泣いちゃうぞー」

そこには、話を聞きつけたであろう9人が勢ぞろいしていた。
しかし、どこか勘違いしているようだ。
ミーナ中佐と坂本少佐は笑いを堪え切れないでいる。

ミーナ「落ち着きなさい、俺さんは帰ってくるわ」

坂本「やり残したことがあるそうだ…そうだな、帰省みたいなものだ」

宮藤「そうだったんだ~」

俺「早とちりしすぎだっての」

553 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16:09:05.02 ID:YZydu7jn0

サーニャ「俺さんはそれだけ馴染んでるんですよ」

さっきも似たようなセリフを聞いたな。
まったく嬉しい限りだ。
と、ここでエーリカが目を光らせた。

エーリカ「じゃあついて行きたい!」

俺「へ?」

宮藤「それならわたしも行きます!」

―――――――――――――――――――――――

こうして現在に至るわけである。
ちなみに、移動は海岸に新たな魔法陣を書いて宮藤のリングを使った。
どうもそのリングと魔法陣の術式に反応して、行き先が決まるようだ。
1回目って実は危なかったんだな…

俺「よし、とりあえずまずは掃除だ。」

エーリカ「えーめんどくさーい」

俺「ほら、分担作業なんだから」

宮藤「私はハルトマンさんの服を買いに行きますね」

554 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16:14:06.83 ID:YZydu7jn0

俺「さすがというか慣れすぎだろ…はい、これぐらいあれば足りるだろ」

宮藤「では行ってきます!」バタン

俺「さぁ、掃除するぞー」

エーリカ「おー」

エーリカも、宮藤と同じで現代には興味があるようだ。
掃除しながらもあれやこれやと質問攻めにあった。
1時間程経っただろうか、掃除も一段落した頃宮藤が帰ってきた。

俺「おかえり、いい服はあったか?」

宮藤「はい、バッチリです」

そう言って、宮藤は服を取り出しエーリカに重ねた。
これもまたお世辞ではなく似合っている。
白基調の…まさに、天使の名に相応しい服。

エーリカ「おー、何かイイカンジだねー」クルクル

よほど嬉しいのか、その場で回りだすエーリカ。
微笑ましいのだがスカートでそれは少し目に毒だと思う。
ちなみに、宮藤の服は既にクローゼットに置いてある。
家宅捜索されたらマズイだろうな…
思考を中断し、2人に呼びかける。

555 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16:19:16.56 ID:YZydu7jn0

俺「さてと、とりあえず出かけるか」

エーリカ「どこに行くの?」

宮藤「私の時みたいに、街を案内するんですよ」

―――――――――――――――――――――――

ザワザワ… オイスゲーナアレ ミセツケテンノカヨシネ ナンダアノヤロウ 

そりゃそうだよな。
こんな美少女2人を侍らしてる上に、
迷子にならないように手を繋いでいたら注目もされるわな。

宮藤「なんだか騒がしいですね」

エーリカ「もしかしてバレたのかな…」

俺「大丈夫だって、堂々としとけばいいよ」

しかもこの2人に、「自分は可愛い」という自覚がないから困る。

俺「さてと…もう昼だしまずは腹ごしらえかな」

この2人が喜びそうなところか…

558 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16:24:15.56 ID:YZydu7jn0

俺は色々考えた挙句、初体験であろうファーストフードに行くことにした。
結果を言うと、御満悦だったようだ。
新しい味に終始はしゃぎっぱなしだった。

お次は定番のゲーセン。
予想はしていたが、やはり銃を使うようなゲームに興味を示した。

エーリカ「これ弾は出ないの?」

俺「そりゃそうだ、出たら人が死ぬ。ゲームだからな」

宮藤「あれを撃てばいいんですか?」

俺「そう、リロードは画面外に向けるだけだ」

いざ始めると、2人は夢中で声をかけても気付かないほどだった。
その間に俺は飲み物でも買いに行くことにする。
中を1周して戻ってみると、2人がちょうどゲームを終えたところだった。

宮藤「いやー、楽しかったです!」

エーリカ「血が騒いだよー」

その後も、クレーンゲームやコインゲームなど散々遊んだ。
楽しんでくれて何よりだがそろそろ時間も遅くなってきた。
あまり遅くまで連れ回すのは、教育上よくないだろう。

俺「2人とも、そろそろ帰るぞー」

559 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16:29:21.54 ID:YZydu7jn0

そう言って、2人を連れて帰ろうとした矢先

ドンッ

チンピラ1「おいにーちゃんどこみて歩いてんだよ」

こんなベタなイベントかよ…
しかしマズいな、この世界では俺はもちろん2人も魔法は使えない
つまり、ただの女子中学生レベルってことだ。

チンピラ2「おーおー2人もカワイイの連れちゃってー」

とりあえず宮藤とエーリカだけは逃がさないとな。
2人の目を見ると何か考えているようだったが、危ないので後ろに庇う。

チンピラ3「ははっ、王子様気取りってか!死ね!」ブンッ

いきなり1人が殴りかかってきた。
しかし、そのパンチは止まって見えるほど緩いものだった。
あっちの世界で修行するうちに、驚くほどに鍛えられていたのだ。
自分でも全く気付かなかったが。

ガシッ

チンピラ3「な、なにすんだよ!ぎゃあああああああああ」

俺はその手を受け止めると、捻り上げる。そして突き飛ばした。
いくら強くなったといえど、さすがにこの人数では相手をしきれない…
どうするかと悩んでいると後ろに居たエーリカがとんでもないことを言い出した。
560 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16:34:26.17 ID:YZydu7jn0
エーリカ「ねぇお兄ちゃん、この人達なーに?」

俺「はぁ?」

チンピラ「「「お兄ちゃん!?」」」

宮藤「そーだよ、早く行こうよ!」

俺は、それが2人の作戦と気付くのに数秒かかった。
というか作戦って言ってもそれでいけるのか…?

チンピラボス「兄妹かよ…ちっ、つまんねえ。お前ら、さっさと行くぞ!」

チンピラ「わかりやしたアニキ!」

俺「いいのかよそれで!?」

なんだか肩透かしを食らったような感じだ…
こうして俺達は、無事に危機(?)を脱した。

エーリカ「良かったね、お兄ちゃん♪」ガシッ

宮藤「さ、行こう♪」ガシッ

エーリカが右手に、宮藤が左手にそれぞれ掴まってきた。
やれやれ…まだ続けるのかそれ?
まあ俺としては内心喜びつつ、両手に花状態で帰宅した。

562 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16:39:04.79 ID:YZydu7jn0

その夜、俺は1通の書置きを認めた。

「自分探しの旅に出ます。探さないでください

俺  」


よし、これで完璧だろう。

宮藤「なんですかそれ?」

俺「手紙…というか書置きだよ。捜索願いとか出されたら困るからね」

宮藤「律儀な世の中ですねー」

正直言うと、もう少しこちらに居たかったが
2人がいる、そしてあちらの世界を放っている以上
あまり長引かせるわけにもいかなかった。
本当なら、両親にも会って帰りたかったところだけど
何て説明していいかもわからないし保留にした。

エーリカ「ご飯まだー?」

宮藤「もうすぐ出来ますよ」

563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/06(月) 16:40:52.51 ID:qfwKVRHYO
それ逆に捜索願い出されるような……
564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/06(月) 16:40:56.86 ID:zJL7YsTvO
ソレ余計に捜索願出されねえか?w

566 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 16:46:34.44 ID:YZydu7jn0

エーリカ「それなに?手紙?」

俺「書置きだよ、あっちの世界にしばらく行っても問題ないようにね」

エーリカ「読んでいい?」

俺「ああ、いいぞ」

エーリカ「…これ、逆に心配されない?」

俺「そうか?俺的には完璧なんだが」

エーリカ「自分探しは無いよー」

俺「そうかな…じゃあどうしよう」

エーリカ「旅行とかいいんじゃない?」

俺「それが無難かな、よし、それにしよう」

こうして俺はエーリカの助言を受けて変更した。
後々調べてみると、自分探しの旅と言って消息を絶つケースは少なからずあるらしい。
エーリカ様々だなほんと…

567 :パラレルワールド[手紙の内容を臨時修正致しました][]:2010/12/06(月) 16:49:03.20 ID:YZydu7jn0

宮藤「ご飯できましたよー!」

3人で食卓を囲み、夕飯を食べる。
何と幸せな生活だろうか
こんな生活が続けば…いや、何でもない。
これが終われば、俺達はまた戻るのだ。
元の生活――命を懸ける戦場に。

俺「うん、今日もうまいな」

エーリカ「さすが宮藤だね!そういえば、みんなどうしてるかな?」

―――――――――――――――――――――――

――基地

ゲルト「ハルトマン!朝だ、起き…そうか、今は俺の世界に行ってて居ないのか。
    …朝食を食べるか」

ミーナ「おはようトゥルーデ」

ゲルト「おはようミーナ」

ゲルト「おはよう、リーネと宮ふ…あぁ宮藤も行ってたか」

リーネ「おはようございますバルクホルンさん。どうかしましたか?」

ゲルト「いや、なんでもないさ」

ゲルト「はぁ…」

569 :パラレルワールド[さるでした][]:2010/12/06(月) 17:00:18.29 ID:YZydu7jn0

シャーリー「どうした溜め息なんかついて」

シャーリー「さてはハルトマンと宮藤が居ないから寂しいんだな?」ニヤニヤ

ゲルト「なっ!そ、そんなことはない!」

シャーリー「しょうがないな…ほら、これ食べたら一緒に飛行訓練でもしよう」

ゲルト「そこまで言うなら…やってやらなくもないぞ///」

シャーリー「(早く帰ってこいよー)」

―――――――――――――――――――――――

俺「うん、きっと大丈夫だ」

宮藤「そうですね、シャーリーさんもいますし」

エーリカ「何でシャーリー?」

宮藤「だっておっp…包容力があるじゃないですか!」

今絶対おっぱいて言おうとしただろ!
でも確かにあれは素晴らしい、うん。
想像しつつ、少し妄想の世界に旅立っていると不意に声がかかる。

570 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17:03:34.33 ID:YZydu7jn0

宮藤「……俺さん何考えてるんですか?鼻の下伸びてますよ」

俺「えっ?いや別に」

宮藤「ふんっ」

エーリカ「これで私も加われば修羅場だね!」

俺「ややこしくしないでくれよ!」

賑やかな夕飯、風呂を終えていよいよ就寝の時間である。
しかし、今回は大丈夫。
そういえば、押入れの奥に敷布団があったのを思い出したのだ。
俺はそれで寝て、2人がベッドで寝れば…そう考えていたのだが

エーリカ「zzz」スースー

宮藤「zzz」スースー

俺「もう寝たのかよ!」

前回の俺の作戦同様、先に敷いておいた布団で寝られていた。
そんなに気を使わなくてもいいのに…
とりあえず起こすわけにもいかず、俺はベッドで寝た。

―――――――――――――――――――――――

572 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17:05:52.33 ID:YZydu7jn0

―――翌朝

俺「んー」

目が覚める。
やっぱり布団というのは暖かいなぁ
それにすごく柔らかいし…

俺「え?柔らかい?」

気付くと、2人が両側でくっついて寝ていた。

俺「うわああああああああああ」

エーリカ「うーん…なにー…?」

宮藤「ふあぁ…おはようございます」

俺「な、なんでここで寝てるの?昨日確か…」

エーリカ「こっちの方が暖かそうだったからー」

宮藤「ですー」

俺「ならそろそろ起きないか?」

エーリカ「寒いからもうちょっとー」ダキッ

宮藤「わたしもー」ダキッ

573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/06(月) 17:08:53.39 ID:Su8A35Ht0
我が手に宿りし力よ!壁を殴りとばせ!
支援
574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/06(月) 17:09:35.62 ID:qfwKVRHYO
壁(バキッ

575 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17:10:20.04 ID:YZydu7jn0

待て、ちょっと待て!抱きつくな!
男には面倒臭い生理現象があってだな…

俺「あんまり寝てると、お菓子買ってやらないぞ!」

エーリカ「それは困る…」ゴソゴソ

よし、エーリカクリア!
やはり現代のお菓子にも興味津々のようで、帰る前に買う約束をしていたのだ。
あとは宮藤か…いや、待てよ?
反対が空いてるんだから、背中を向ければいいじゃないか。

俺「ふー、どうにか抜け出した…」

しばらくすると宮藤も起きて、朝食。
そして例のお菓子等を買いに行くことになった。
朝からラッキ…いや、災難だったぜ。

―――――――――――――――――――――――
576 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17:12:02.34 ID:YZydu7jn0
俺「好きなだけとは言ったが、流石にそれは買いすぎじゃ…」

エーリカ曰く、どれも美味しそうなんだもん、とのことだ。
宮藤までもが両手に荷物を抱えている。
そして俺達は、奇異の視線に耐えながら大量のお菓子を持って帰った。


現在時刻は午後2時57分、俺の部屋。
いよいよあちらの世界に帰る時が来た。

俺「準備はいいか?」

エーリカ「おーけー」

宮藤「大丈夫です」

セットした時刻まであと2分となった。
離れないように、3人で輪になって手を繋ぐ。
中心には山のようにつまれたお菓子。

俺「3,2,1…」シュン

世界が反転する。
何度味わっても慣れないな、これは。

578 :パラレルワールド[]:2010/12/06(月) 17:14:02.17 ID:YZydu7jn0

次回予告

無事休暇と言う名の帰省を終え、帰って来た3人。

そこには変わらない仲間達が居た。

そんな中、ストライクウィッチーズに忍び寄る黒い影。

果たしてウィッチ達の運命や如何に…

最終更新:2013年02月02日 13:16