583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:19:11.02 ID:7UnULG/r0
「計画凍結……ですか」

一室に声が響く。男の声だ。男――スーツを着込んだ彼の前にもう一人、彼の上司であろう初老の男性がデスクに腰掛けている。

「そうだ。実戦投入に耐えうる物ではない、と判断された」

「何故です?実験中、少数とはいえネウロイを撃破した筈ですが」

「確かに。だが、兵器としては安定性に欠ける。それに、格闘戦主体アレは最近のストライカーユニットの戦闘方法を見るに
 ――時代にそぐわない物になっているようだな」

時代にそぐわない――技量が求められる格闘戦よりも、一撃離脱の方が技量を問わず、また生存率に関しても優秀であることを、男は承知している。

それでも、と男は反論する。

「アレはウィッチの存在が前提であった戦場を変えられる画期的兵器です。……確かに兵器としては未だ発展途上、しかし――」

男は重ねる。

「ウィッチの数は慢性的に不足しています。ネウロイの戦力も全貌を把握できてない以上、ウィッチ前提の戦場はいずれ破綻する可能性があります。まして魔法力を持たない者達は通常兵器で戦わざるを得ない。……通常兵器でネウロイの迎撃に向かった者の帰還率は知っているでしょう?」

「戦況が手遅れになる前に、国力に余裕のある内に、ウィッチに代わる戦力の開発を進めるべきです。
 ウィッチだなんだと囃し立てられるが彼女らはまだ少女、年端も行かぬ者達が戦場で散るなどと――」

584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:20:04.36 ID:qsGA3KbR0
ほう・・・
こいつは期待

585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:22:53.76 ID:7UnULG/r0
だが、と男の声を遮って上司は言う。

「ネウロイに対抗出来る戦力を持つのもまた、彼女達だけであるのも事実だ。鼻息を荒くしてないで、少しは落ち着きたまえ。
 ――飲み物でもどうかね?」

と、上司は湯呑みを渡す。唐突に渡された温かみを感じるそれを、男は無言で受け取り、一息に飲み干し――

「出雲グループの新製品だ。『俺の汗(レモン味)』……斬新なネーミングだね?」

咽た。

「喜んでもらえたようで結構。」

男は恨みの篭った目を向けるが、上司はこれを華麗にスルー。

「――ともあれ続けようか。君の想いはよく分かる。だがこれは決定事項でね、覆すことは難しい」

「更に言うと計画中止ではなく凍結……いずれ再開される可能性も無きにしも非ず、だ」

586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:25:21.80 ID:7UnULG/r0

ようやく息を整えた男が応える。

「……廃棄じゃないだけマシって事ですか。――アレは封印処理を施して地下行きですか?」

「性能試験の後、然るべき処理を施して地下格納庫へ保存される。しかし――」

「まだ何か問題でも?」

「只の性能試験では面白くないね」

不審の表情を浮かべる男に対し、上司はただ笑みを浮かべるだけであった。

587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:25:23.69 ID:t152jpUf0
誰の影響だ……?


588 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:26:27.50 ID:BnBJocIc0
川上稔だな。一部で有名な鈍器作家

589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:29:44.22 ID:7UnULG/r0
はい、以上序章でした

他に投下したい人がいなければこのまま1章の途中まででも投下しますがどうでしょうか?


590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:34:50.83 ID:qsGA3KbR0
行っていいんじゃないかな
続きがwktk
最終更新:2013年02月02日 14:45