――731部隊研究所跡地にて――


?「……これから言うことに『お前』は疑問を持ってくれ。だがよく聞いてくれ。」


?「それは…筆者はイチャイチャしたいだけだからだ。」


?「自らを投影した『俺』という人物を使って、『萌えアニメ』内での恋愛を描く。」


?「そして『俺』が望んだエンディングを迎えるために『ネウロイ』や『脇役』、『原作キャラクター』の思考さえも『筆者』によってコントロールされている。」


?「いや、原作『ストライクウィッチーズ』さえも何万人もの人間が本当に殺し合った『戦争』を…いわば利用している。」


?「戦闘機や戦艦を出したとしても、結局は空想に思いを馳せる男性を主な対象とした『萌えアニメ』として変わりはない。アニメのヒロインとくっつく男は出てこないし、一応商売でもあるからな。消費者に良い想いをさせたい。」


?「妄想である『萌えアニメ』SS内なら、『お前』は当然物事が上手くいくだろう。だが…」


?「『現実』は違う。『自分』しかいない。つまり『俺』と『筆者』は全く別の存在だ。」


?「鏡を見ればよく分かるだろう、自分の身体は『絵』や『空想』ではない『本物』だと……。」



俺「………何が……言いたいんですか…………?」



?「現実では叶わないから余計に…『筆者』の『俺』を活躍させたりウィッチと恋をさせたいという欲望がモロに出る……」


?「そんな欲望で操作された世界に、『現実』の『お前』は来てしまった。だから既に『彼』という名の『俺』がいた。」


?「だが…行動力がある『お前』はまだ良い方だ。『お前』以外にも『現実』からこの世界に来た『筆者』が数人いたが、『パソコンがある環境』から『戦地』に追い詰められたんだ、当然体力も無く、全員思い通りに行かずに絶望していった。」


?「最初は誰もが張り切っていた。ストライクウィッチーズ世界に来たのだから。しかしすぐに今自分が居る場所が『現実』と気が付くと、『ウィッチとして活躍したい』『イチャイチャしたい』…それどころではなくなっていた。」


?「『筆者』はウィッチ達と隔離され、そう甘くない『現実』同様魔法力は検出されなかった。魔法力の影響で容姿が優れているという原作の設定は中々痛いな。戦火の中で、いつ死ぬか分からない過酷な日々が続く。」


?「『現実での俺は駄目だけど、この世界でなら行動できる』という考えは直ぐに消えた。『現実』で行動できないのなら、この世界で活躍したり行動することも当然困難だろう。」



俺「そんなこと……分からないじゃないですか……。」



?「……この世界に来た『お前』なら、よく分かるはずだ…。」


?「知識を語ることやパソコンの前で文字を打つこととは違った。ましてや『戦地』、自らの足で行動しなければならない。この世界さえも架空ではない本物の『現実』になった。」


?「『妄想』が『現実』になる……『現実』の女の子と同様にウィッチ達はそう簡単に『お前』に惹かれはしないさ。この世界も『萌えアニメ』のように甘くはない…みたいだからな。」


?「まぁ『現実』で女の子に惹かれている人物だったのなら話は別だが。」



俺「……………。」



?「そしてあの時『現実』から逃げていた『お前』は、この世界での犠牲『すてごま』としての役を与えられたんだ。」




※番外編を8月より全3話投稿開始予定。伏線回収、IF、一応イチャイチャあり、鬱描写注意。たまに辛い食べ物を味わいたい人向け。
最終更新:2013年02月03日 15:59