――扶桑、宮藤診療所にて――
俺「あっ、スイカを頂いてきたので。よかったら…どうぞ…。」
清佳「あら、ありがとうございます……。芳佳なら庭の縁側にいます。どうぞ上がってください。」
俺は清佳にスイカを手渡し、靴を脱いで玄関に上がった。彼女はスイカを台所に持っていき、どうやら切ってくれるようだ。
ギシギシと鳴る廊下を歩き、庭が在る方向へと歩いていく――
あの日、501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」とロマーニャ基地は崩壊した。
彼を取り込んだ巨大なコアによる侵略により多数の犠牲者を出し、501メンバー12人の内、彼も含めて9人が戦死した。
「オペレーション・マルス」失敗後すぐに、仲間と魔力を失った坂本と宮藤は扶桑へ帰国させられ、ミーナはカールスラントの原隊に復帰せよとの命令を受けた。
宮藤には実家の診療所を継ぐ目標があり、坂本とミーナにはウィッチ退役後の軍での仕事が残されている。 しかし3人は絶望していた。
仲間、そして恋人の死が、彼女達に深く圧し掛かった――
俺「………………。」ギシッ ギシッ
……今日も…………か……――
彼を含んだ巨大なコアを破壊する作戦が実行される数日前、扶桑へ帰国する船には眼の輝きを失った坂本と宮藤が乗船していた。船はかつて旅立ちの場となった横須賀基地へと舵を取る。
そしてその船には、ロマーニャ基地にて男性兵士の雑用係を担っていた「俺」も乗船していた。
731部隊に関係していた人物、「彼」「おじさん」は死亡した。軍上層部の隠蔽は成功に終わったと言えるだろう。
しかし偽りのおじさんの親戚名義で入隊したため、関係者の一部として取り扱われていた俺は、疎開地でもある扶桑の横須賀へと送られることとなった。
今では軍の調査によって、俺と731部隊との関係はほぼ皆無であることも確認されていた――
俺「…………宮藤…さん。」ギッ…
俺は立ち止まって、縁側に座って晴れた夏の空を眺めている宮藤の後姿を見つけた。
ガラス戸の上部に括り付けてある風鈴が、チリーンと風に靡いて音を立てる――
横須賀基地での一般兵士の仕事はそう多いものではなかった。書類を綴り、午前中に大概の仕事をこなせば、大体は空いた時間が生まれる。
ネウロイの侵攻状況からして、この地はまだ安息である。特に急な召集もかかることなく、日々が過ぎていった。
その日々の中、俺は空いている時間を使い、宮藤診療所へ通い始めた。俺と宮藤とはロマーニャの501基地で会っていることもあり、お互い顔も知っている仲であることを清佳は知ることとなる。
親である清佳は苦痛を体験して絶望している芳佳をかなり心配し、悲しみ、当然どうにかしたいと思った。
そして同じく芳佳のためを想い、此処に訪れた俺がいた。そして俺が診療所へ通うことは毎日の習慣となり、いわば「親公認」でもあった――
畳の部屋を通過し、障子を抜けて縁側に歩いていき、俺は宮藤の隣に座って話しかけた。
俺「こんにちは…宮藤さん。」
宮藤「あ……俺さん……こんにちは…。」
ボーッとしていた宮藤は隣にいる俺に気がついて挨拶を返した。
俺「…………今日も暑いですね。」
……今日で…此処に訪れたのは何回目だろうか………宮藤も当然落ち込んだままだ……
オペレーション・マルスが失敗して……此処扶桑についた日から……ありえないほど平凡な日々が続いている。
でも…なんだろうな。この感じ……
いつも此処に通えて、宮藤と一緒にいられるのは嬉しい………だけど……
宮藤「そうですね…。」
俺「夏もそろそろ半ばになりますし……あっ、そうだ、今日美千子さんのおじいさんからスイカを頂いたんです。」
宮藤「みっちゃんのおじいちゃん…?」
俺「はい、畑を通りかかった時に会って話していたらスイカを1つ分けてくれまして。後で清佳さんが切って持ってきてくれますよ。」
宮藤「…そうですか……いただきます。」
俺「い、いえ、感謝なら美千子さんのおじいさんと清佳さんに……。でも、夏はやっぱりスイカですねー……」
宮藤「……………はい……。」
俺「…ぁー……ですよね………」
宮藤「…………………」
俺「…………………」
チリーン… チリーン…
風鈴の音が響く。
俺「………………」
宮藤「………………」
チリーン…――
俺「…………………俺は…これぐらいしか出来ません。」
宮藤「…えっ?」
俺「宮藤さんに、どうにか…元気になってもらおうと思っていましたけど、俺じゃ…こうやって話すことでしか…方法がありません。」
宮藤「……。」
俺「あの日あった辛いことを…どうにかして忘れさせたり……宮藤さんを笑わせるぐらい面白いことをしようと思ったんですが、やっぱり…難しいですよね…。」
宮藤「………。」
俺「毎日話すことしか…俺にはできないなんて……情けないです…。それにその事さえも、十分にできない……」
宮藤「…そんな…。」
俺「でも……俺はもう一度、あなたに元気になって欲しいと思っています。理由は……なんていうか…その……」
宮藤「…。」
俺「…放って置けないんです…あなたが…。」
放って置けない…笑顔になって欲しい…。
これは事実だけど……
…そんなの同情だって…宮藤は思うだろうか。もちろん同情もある……でも…
俺は……宮藤のことが………――
宮藤「……俺さん。」
俺「………過去は変えられないけど………この先の…未来なら………。」
同情以上に…俺は宮藤が……
俺「――…さぁ!清佳さんがスイカ切ってくれましたよ!よっしゃ、やったね!冷たい内に早く食べましょうよ!」
清佳がスイカを持ってきてくれたことに気付き、俺は狙ったかのように無理矢理テンションを上げた。
いきなり立ち上がり、ぎこちない動作といきなり明るく抑揚がついた声を上げた俺に対して、
先程までとのギャップを見つけた宮藤が、少しだけ笑顔になった様な気がした――
俺が501にいた時の、彼を妬んでいた時のような性格は変わってしまったように沸いてこなかった。
それは501のメンバーが死亡したことや、宮藤との接触が増えたことも理由であるだろう。
しかしそれ以上に、現実的な理由が存在する。
「妄想」の中では決して分かることのできない、「現実」の理由が。
――横須賀基地、資料室にて――
数日後、俺は上官に必要な資料を持って来いとの命令を受け、命令というよりパシリだが、資料室に訪れていた。
本棚に資料が不規則にごちゃごちゃと並んでおり、本当に言われたとおりの資料を持って来ることが出来るかが不安だった。
俺「新しく入ってきたあの上官、ホント怒るとうるさいからなぁ……はぁ…」ガサゴソ
…ったく…少しでも間違ってたら「貴様ぁッ!」だからな…
……ん…でも…どっかで見たことあるんだよな、あの人……誰だったかなぁ……
俺「…っと、これか?」
どうにかお目当ての資料を見つけることができた。メモにも書いてある資料の番号もそれと一致した。
そしてその資料を棚から引き出す。
すると、それにつられて隣の資料が引き抜かれ、床に落ちてしまった。
俺「…………これは……。」
拾い上げ、中身を確認する。
俺「…!!…731部隊……!?」
…なんで?ここにこんなのが!?
俺はペラペラとページをめくり、全体を確認した。そして後半あたりのページで、俺は手を止めた。
俺「……これはもしかしてあの廃墟………家の近くの…写真?」
見覚えのある写真の風景。それは明らかに元の世界の俺の実家付近の廃墟があったところだった。
……元の世界との……共通?
住所も書いてある…見たことも聞いたことも無い場所だけど……スト魔女世界での…俺の家の近くの住所ってことか…
俺「俺の…家…。」
これは……何か関係があるんじゃないのか…?
俺は突然、知りたくなった。好奇心が働き、探ってみようと思い始める。
「何故俺はこの世界に来たのか」「何故ストライクウィッチーズの世界なのか」「何故『彼』が存在したのか」、
そして、
「何故501メンバーが死亡するという、展開へと発展したのか――」
俺(もし…それを知ることが出来れば…)
俺の中には探究心だけではなく、わずかな希望が生まれた気がした――
小さな資料を服の中に隠し、目当ての資料を上官に届けるため、俺は資料室を後にした。
――午後、宮藤診療所にて――
俺「こんにちはー。……ってあれ?」ガラッ
俺は診療所の玄関を戸を開けて挨拶をしたが、返答が無い。
いつもならこの時間に清佳や芳子がいるはずなのだが、何処かへ出掛けているのだろうか。
勝手に入るのも気が引けるし、今日は…おいとましようか…。
俺は振り返って玄関を出ようとした。だが、後ろから小さく声な聞こえてくる。
――……ぅぅ………えぅ………ひっく…………ぅぅぅっ……――
俺「これは…泣き声だ…。」
…宮藤?
その声に気兼ねした俺は、引き返して靴を脱ぎ、部屋の中へと入っていった。
いつも通りの廊下、いつも通りの軋む音。しかし今日は何故だか違う気がする。
そして、いつも通りの庭の縁側。
宮藤は、いつも通り其処にいた。
だけど、彼女は顔を伏せ、肩を震わせながら泣いていた。
いつも通り、空を眺めているのではなく、地面の方向を向いて。
俺「………宮藤…さん。」
俺がいることに気づいてはいなかった。俺は宮藤の後姿を見て、何と話しかけようか、どうすればよいのか考えた。
宮藤「うぅぅ…えぅ…ううううっ……ひっく…うう……」
…………501基地で聞いたような……宮藤の…泣いている声……
俺は、何かを感じ取ったような気がした。清佳から、宮藤はここ扶桑に戻ってきてから感情が無くなったかのように涙さえも見せていなかったと聞いていた。
しかし、それは彼女なりの家族を想う気持ちだからなのかもしれない。家族に涙を見せたくない。心配をかけたくない、でも、当然明るく振舞うことなどできない。
だから感情を殺し、自分を抑えていたのではないか。家に家族がいない今だからこそ、彼女の感情があふれだしたのではないか。
俺は宮藤の涙を止める方法なんて出来ないと思った。でも、彼女の心を考えることなら出来た。
こういう時はどうすればいいのか。俺はその答えを見出せないまま、
俺「……大丈夫ですか?」
宮藤「……!?…ヒック………ぇう…俺…さん?」
宮藤の両肩に手を掛けていた。
俺「あの、辛い時は…泣いてください。」
宮藤「ぅうっ…えぅ……。」
俺「あなたは…辛い思いをしました。でも今は…俺も、清佳さんも、芳子さんも、美千子さんもいます。」
俺は「もし自分が宮藤と同じ状況だったら…」と考えた。恩付けがましい、一方的な事かもしれないが、
今の自分の精一杯で、宮藤を励まそうとした。
俺「俺を、みんなを頼ってください。俺は…そんなに力になることはできませんが…頼ってください。」
宮藤「……俺さん…私…っ…。」
俺「みんなの前で泣くことは、意外とスッキリするんですよ…。俺の体験から…勝手に言えることだけど…。」
宮藤「でもっ……。」
俺「俺は…今までそんないい想いをしたことが無いから…よく泣いていました。だから……――」
宮藤のために、俺には何が出来るだろうか……
相手を慰めるために、尤も「それ」らしいことを、尤も「それ」らしく話すことだろうか…。
宮藤「ぅうっ…ぇぅ……。」
………今の俺が出来ること……それは、
「宮藤に元気になってもらいたい」…それを正直に…伝えること。
脚本があるみたいに…俺が望んだ答えは返ってこないだろう。でも、そんな現実でも…
俺は…
俺「俺を………そばに居させてください。あなたのために…喋らせてください。」
カッコいい言葉なんて…俺にとっては空っぽだ。……だから正直に伝えるしかない。
俺「今は…ひたすら泣いてください。」
正直に…
俺「それで…元気になってください。」
伝えることしか…
俺「俺はあなたのことが好きです。だから、元気になってください。」
俺には出来ない。
宮藤「…ぅぅっ…うぁあああああああっ…!!…ううううっ……うぅうっ……」
俺の言葉の全ては宮藤に届いていなかっただろう。しかし彼女は泣き続けた。俺に寄り添って、大粒の涙を流し続けた。
何日も此処に通っていた俺にとって、間近で、初めて宮藤の涙を見た。
少しの緊張と、元気になるためだと言って宮藤をもう一度泣かせてしまったことに若干の後悔を感じながら、
俺は宮藤を知らぬ間に抱き寄せていた――
宮藤「なんか…少しスッキリしたような気がします…。」
俺「ふふっ…ほら、言ったとおりでしょ?」
俺は宮藤にハンカチを渡して、涙を拭くように促した。
宮藤「………あの…坂本さんから聞きました。扶桑に戻ってくる戦艦の中で……あの時は、殆ど聞き流してましたけど…。」
俺「えっ…?」
宮藤「彼さんを…走って助けてくれたことや…魔法力を失いかけていた坂本さんを心配して、出撃を止めようとしたこと……。」
もっさんは…知っていたのか…。
そういえば彼が…もっさんを止めて、大和のコントロールシステムを再起動させようとした時、そんなこと言ってたっけ…
もっさんには伝わってたんだ…彼の…あの言葉が…
俺「それは……」
前者は正直な気持ちだが、後者は他に理由がある。
俺は……才能に嫉妬していたんだ……。だから……善意なんて…無いに等しい。
しかし彼を助けたことは事実であり、出撃しようとしていた坂本を心配する気持ちが少しでもあったことも事実である。
未来が変わり、今現在のように本当の展開に発展しなかったことも多々あった。だから俺は自分が気づかずとも、坂本を心配していたと言える。
俺「…………。」
それは黙っていても……良いことだ…………隠していても…良いこ――
いや…
言おう。
人の決心とは、ある状況下において簡単になされることもある。
それは特に「安全」と感じた時、相手との「空気」を感じ取った時にこそ。
俺「俺は……ウィッチや…才能に嫉妬していました。」
俺は宮藤に、あの時の俺の心情を語った。そして、あの時の自分は間違っていたということも。
しかし、今になってその隠したい心情を語ることが出来るのは、
………彼の死が……あるからだ………――
俺が彼について抱いていた憎しみについては、全てを語ることが出来なかった。「才能」だけに、嫉妬していたと話した。
宮藤と一緒に居られる今は、望んだ展開であると言えるから――
宮藤「そう…だったんですか……。」
俺「今思うと…あの時の自分が分かりません…。そして…後悔しています…。自分は…最低です。」
宮藤「…俺さんって正直者なんですね。」
俺「そんな!………そんなに…勇敢じゃありませんよ……。」
宮藤「でも、さっきだって正直に話してたじゃありませんか。」
そう言って、宮藤は微笑んだ。
俺「………ふふっ…。」
俺も笑顔を返した。こんな時でも、笑顔は作れるものだった。
俺「あっ…もうこんな時間か…。それじゃあ、また来ます!」
宮藤「は、はい!…………また…待ってますよ。あ、ハンカチ返します。」
宮藤はハンカチを渡し、俺が受け取ろうとした時、二人の手が触れ合った。
俺「あ………。」
宮藤「あっ………。」
俺「……そっ、それじゃあまた!!」
俺は少し照れながら宮藤に手を振って、診療所を後にした。
歩きながら俺は、久しぶりに少し元気な宮藤の返事を聞いたなと思った。
――数日後、廃墟に向かう道にて――
俺「ここ……か…。」ザッ
俺は基地での勤務が終了した後で、あの731部隊の資料を基にこの地へ訪れた。
ホントに元の世界と同じ風景だな……。
小さい頃に、元の世界で731部隊が居たと噂された廃墟に忍び込んだ時のことを思い出した。
此処にこの廃墟があるなら、向こうは俺の実家がある場所だろうと推測する。
俺「……よし…入ろう。」
俺は入り口を探すが、有刺鉄線で何重ものガードがなせれており、とても入れる雰囲気ではない。
しかしフェンスに空いた穴を見つけ、くぐって廃墟の中へと入ることが出来た。
――731部隊研究所跡地にて――
廃墟の中を、俺は進んでいく。
ここでは何を研究していたんだろうか……まさか…元の世界と同じ、人体実験じゃないだろうな…
あの時「おじさん」は自殺したため、説明を受けなかったこの時の俺は「ネウロイとの共鳴」や「731部隊」の事実を知らず、731部隊の存在さえもあやふやだった。
周囲を警戒し、キョロキョロとしながら足を運ぶ。
すると大きな部屋に出た。
俺「ずいぶんでっかい部屋だな……。」
その時、
?「やっぱり此処に着たか。」
俺「うぇわあっ!!」ビクッ
背後から声が聞こえた。突然の出来事により俺は変な声を上げた。
俺「だだだだ誰!?えっえぇ?」
声が聞こえた方向には人影が見える。しかし誰だかよく分からない。
?「此処はおれの管轄地だからな…警戒が薄いのも頷けるだろ?本当に来てくれて少し安心した。」
…聞き覚えのある声……たしかこれは横須賀基地とロマーニャの訓練施設で聞いたような………
ん?…ロマーニャ…!?
とっさに出た自分の記憶に、俺はハッとした。
?「この世界に来る現代人のくせに体力は中々あるときた…。たしかあの時の臨時の体力測定、1500m走で…記録は4分11秒だったな。持久走だけは群を抜いて一番だった。」
俺は恐る恐る影に近づき、顔を確認した。
俺「…上官…?」
そこには以前、資料を持って来いと命令してきた上官の姿が見えた。
上官……?いや…最近じゃない……もっと前に…どこかで……
?「ロマーニャの訓練施設に来た時と変わらないな。一週間で徹底的に鍛えた筈だったが。」
………!!この人………
…訓練施設の教官!?
髪型が変わっていて気づかなかったが、前に一週間だけ訓練を受けた時に出会った教官である事に気がついた。
教官「久しぶりだな、俺二等。まさかお前のような『奴』が未来を変えるとはな。」
俺「は…?」
なんだこの人…さっきから一方的に……
教官「この妄想野郎共の欲望の世界の中で、脇役であるはずのお前が、どうやったら望みを叶えられたんだ?実に気になるな。」
俺「…??…あんた……一体…誰なんだ?」
現代人?…なんで…この人は俺のことを…元の世界を知っているのだろうか…?
教官「気になって当然か………おれは1945年7月24日、ムトさんが率いる20機の僚機の内1機に搭乗していた……」
俺(ムトさん…?)
教官「大村から出撃し、激戦の中、俺はムトさんの機が墜落したのを目撃した。そしておれも同じように攻撃を受け、墜落していった。」
俺(………元の世界から来た人なのか?)
教官「しかし、その時おれの目の前に『ネウロイのコア』が現れ、気が付くとこの世界、この研究所の中に居た……分かるよう簡単に説明したが、理解できたか?」
…?どういうことなんだ……?1945年?
俺「……………あの、ムトさん…って…」
教官「あぁ、すまん。ついあだ名でな――」
教官「ムトさんとは『武藤金義』…ゴミ共ハイエナ共の発想により『宮藤芳佳』という小娘の基になった人物……」
教官「おれはその人の戦友であり、僚機を担っていた人間だ。」
~つづく~
語られる「戦争」と「現代」。
そして元の世界とストライクウィッチーズの世界の「共通」…俺がこの世界に来てしまった理由。
「本物の戦士」は戦争を、現実から逃げた現代人達を、そして妄想の世界に怒りを覚える。
訪れる、最後の絶望。大切な人間の「死」の事実。
全ては「現実」となって、「妄想」ではない「本当の戦い」を強いられる。
その中で、俺は僅かでも希望を掴むことができるのだろうか。
最終更新:2013年02月03日 16:00