エピローグ 悪魔の罠
389 :
俺とララサーバル >>387 大したことないから期待しないで><[]:2011/02/22(火) 03:40:19.72 ID:DsFWmZMB0
―1930年 5月 ヒスパニア とある田舎町
「なあ~、だからごめんって…泣きやんでくれよ~…。」
「ウエエエエ…ヒック…ウエエエエン!」
少女が泣いていた。その小さな腕には、赤ん坊を模した人形の胴体と頭が抱えられている。
少女の傍らには一人の少年がいた。彼は泣いている少女をどうしたらいいのか分からず、オロオロと少女の周りを周っていた。
二人とも歳は同じ位で、恐らくまだ5歳にも満たないだろう。
「マリーがァァ、マリーがァァァ!」
「あの…その…本当にゴメン…。」
発端は少年が家の前で遊んでいた少女にぶつかったことだった。
門限が近づいており走って家路を急いでいた少年は、自分の家の前でお人形遊びをしていた少女にぶつかってしまったのだ。
そして、少女の持っていた人形の首が取れ、今に至る。
390 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 03:45:17.57 ID:DsFWmZMB0
「マリーは…ヒック…私のたった一人の友達だったのに…グスッ…。」
「…。」
まだ幼い少年では、人形を修理するだとか弁償するだとかという一般的な解決法は思い付けなかった。
少年が思い付けたのは…
「…あのさぁ、俺が友達になってやるからさ、それで許してくれないか…?」
ということだけだった。
少女は俯いていた顔を上げて言った。
「本…当…?…グスッ」
「ほ、本当本当っ! だから泣き止んでくれよなっ!!」
「うんっ! やったぁっ!!
初めてのお友達だっ!
私の名前はアンジェラ、アンジーって呼んでっ!
あなたの名前は?」
「俺の名前は…。」
391 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 03:47:23.72 ID:DsFWmZMB0
―1945年 7月 ロマーニャ 504JFW基地 ハンガー オペレーション『マルス』の4日後
ん? 夢…か? ずいぶんと懐かしい夢だな。
というか、よく覚えてたな、俺。 …まあ、アンジーと初めて会った日だ。忘れる訳ねーか。
それにしても、さっきから後頭部に柔らかくて暖かいものが当たってるんだが…。俺寝る時に何か頭に敷いたっけ?
そろそろ起きようと、目を開けるとまず目に入ってきたのはアンジーの顔だった。
いやぁ、凛々しくなったなぁ。最後に泣き顔見たのはいつだっけ?
アンジーの顔が俺の顔の真上にあるってことは…ああ、膝枕をしてもらってるのか。
俺「膝枕っ!?」ガバッ
ララサーバル「キャッ!? お、俺、起きたのか…。 ビックリさせるな…。」
俺「ゴ、ゴメン…。でも、あの、膝枕…。」
ララサーバル「いや、こ、これはだな…。///
そんな固いベンチの上で寝ていたら寝心地が悪いかな…と思ってな。///
イヤ…だったか…?」
上目づかいでそんなこと言われたらイヤなんて言える訳ないだろう?
393 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 03:49:54.89 ID:DsFWmZMB0
俺「イヤイヤイヤイヤ、まったくそんなことないって。うれしかったよ。
ありがとう、アンジー。///」
ララサーバル「う、うむ、どういたしましてだ。///」
ああああああっ! かわいいな、ちくしょうっ! やっぱりいい子だよ、コイツっ!
そこだけは全然変わってなくてお兄ちゃん涙が出そうだよ…。
俺「でもなぁアンジー、お前は1週間自室で療養することになってたろ?
どうして部屋から出てハンガーになんて来てるんだよ。」ジロッ
ララサーバル「ウッ…。」
人類によるネウロイへの反攻作戦、オペレーション『マルス』は我らが504JFWの活躍でなんとか成功に終わった。
最終的にネウロイの巨大コアを破壊したのはアンジーらしい。
なんでも戦艦大和の主砲を切り取って、それを上空から投げてコアを破壊したそうな。
確か大和の主砲って2000トン以上の重さがあるんだよな…。
俺、浮気とかしたら木端微塵にされそうだな…。
責任持って骨くらいは拾ってくださいね…ハルトマン中尉…。骨すら残るか分からないけど。
394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/22(火) 03:50:09.73 ID:3FyR2mrr0
もう、アンジー可愛過ぎ
395 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 03:52:18.56 ID:DsFWmZMB0
まあ、いくらアンジーと言えど、それは無茶が過ぎたようで、その後すぐ魔法力切れで意識がなくなったらしい。
基地にウィッチ達が帰って来て、マルヴェッツィ中尉に抱えられてグッタリしているアンジーを見た時は、心臓が飛び出るかと思った。
まあ、医者の診察で命に別条はなく、魔法力も回復すると言われてなんとか安心できたが。
そして、そのまま2日間ずっと寝たままで、意識が戻ったのは一昨日。
しかし、復帰したばっかりのクセにあんな無茶をしたため、体がけっこうガタガタになっており、魔法力の回復も遅れているそうなので、目覚めてから1週間は自室で大人しく療養しておくように命令されたらしい。
てなわけで、オペレーション『マルス』の後では、アンジーに会うのは今が初めてなのだ。
そういえば、一段落したらすぐアンジーに告白するとかハルトマン中尉と約束したな…。
一段落したらすぐってことは…今なんじゃね?
イヤイヤ、無理無理無理!
あの時のテンションならまだしも、素の状態で、しかもさっきまで膝枕をしてもらっていたという状況で面と向かって好きだとか言うのは難易度が高すぎる。
ああ、俺ってヘタレだなぁ…。
396 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 03:54:49.07 ID:DsFWmZMB0
ララサーバル「い、いけないことだっていうのは分かってるんだ…。
でも、俺にどうしても会いたくてな。///」ニコッ
ああああああああっ! そんな顔でそんなこと言われたら怒るに怒れないじゃないかっ!!
ララサーバル「あの、俺にどうしても伝えたいことがあって…。」
俺「お、おう…! な、何だ!?」
ララサーバル「あの、だな…。私はお前のことが…その…アレだ…s」
?「何ラブコメってんだ、お前ら?」
ララサーバル「へえゃっ!?」ビクッ
ドミニカ「どうしてそんなに驚くんだ? おはよう、お二人さん。」
ジェーン「おはようございます、俺さん、ララサーバル中尉!
二人ともどうかし…ってララサーバル中尉!? なんでそんなに睨んでくるですかっ!?」ビクッ
俺「お、おはようございます、ジェンタイル大尉、ゴッドフリー大尉。
こんな所でどうされたんですか?」
397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/22(火) 03:57:16.50 ID:3FyR2mrr0
大将マジKY
398 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 04:00:03.29 ID:DsFWmZMB0
ドミニカ「いや、ちょっとお前に用があってな。」
俺「俺に…ですか?」
ララサーバル「!?」
ドミニカ「ああ、お前にだ。ちょっと小耳にはさんだんだが…。」
? 俺何かしたっけ?
ドミニカ「お前、501のハルトマン中尉とキスしたんだって?」
俺「ブッ!!!!!?????」
え、ちょっ、なん…誰から聞いたんですか!?
ドミニカ「ハルトマン中尉自身からだ。」
はああああああああああああっ!? 何言い触らしちゃってんの、あの人!?
悪魔どころの話じゃねーよ! サタンだよ、魔王だよあんなんっ!
399 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 04:05:08.59 ID:DsFWmZMB0
ドミニカ「それを聞いたパティがな、『浮気するようなヤツは大将に殴られて死ね』とか言って私に後でお前を殴っとくように言ってきたんだ。
だから、今からお前を殴るが…いいか?」シュッシュッ
俺「ちょ、ちょっと待ってくださいっ。」チラッ
ララサーバル「…俺…それ………本当………?」グスッ
俺「あの…その…本当です……。」タラタラ
ララサーバル「…………………ふぇぇ」ポロポロ
ええっ!? ちょ、なんで泣くのっ!?
待って! あの、コレはあの悪魔、いや魔王が悪いのであって…
ララサーバル「ヒック…俺のバカ…。」ポロポロ
ドミニカ「…。」ジトー
ジェーン「…。」ジトー
400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/22(火) 04:07:58.11 ID:3FyR2mrr0
これは右ストレート決定だな
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/22(火) 04:08:25.86 ID:UrXZbu9eO
不憫だと思うが同情はしねえ支援
402 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 04:10:16.94 ID:DsFWmZMB0
……………………。
ああもうっ!! 分かったよっ!!!
俺も男だっ! 覚悟決めてやるっ!! あの地獄のモグラ駆除作戦に比べたら告白なんて楽勝じゃねーかっ!!
黒い悪魔っ! てめぇの思い通りには絶対にさせねぇからなっ!!!
俺「…アンジー、俺が恋人になってやるからさ、それで許してくれないか…?」
ララサーバル「……ふぇ?」グスッ
俺「アンジー、大好きだぁぁぁぁっ!!!!」グイッ
ララサーバル「へっ!?」
チュッ
俺はアンジーを抱き寄せて……………キスをした。
403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/22(火) 04:11:52.83 ID:3FyR2mrr0
今だ、大将!
必殺の右ストレートを叩き込め!!
404 :俺とララサーバル[]:2011/02/22(火) 04:16:28.90 ID:DsFWmZMB0
俺の胸の中にいるこの女の子は、そんなに大きくない俺の腕でも包み切れるほど小さくて、触れたら折れてしまいそうなほど華奢だ。
でも、世界を守るために戦っている戦士だ。ロマーニャを救った英雄だ。
俺はそんな彼女をずっと支えていこう。
彼女の帰る場所であり続けよう。
でもまあ今は…世界で一番好きな人とキスが出来た幸せをしっかりと噛み締めとこうかな。
ララサーバル「私も大好きだぞ、俺っ!!!」
おわり
最終更新:2013年02月03日 16:16