Gift







14 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 00:24:11.76 ID:jm5HBbVT0 [5/39]

Gift

ララサーバル「そこで俺がな…『お前の頭の堅さよりはマシだよ。』って言ったんだ。まったく失礼な奴だ。」

パトリシア「フフフ…それはアンジーさんが悪いですよ。」

ララサーバル「むぅ……そうか…?
         そういえばパティ、お前はいつ俺と知り合ったんだ?」

パトリシア「えっ?」

ララサーバル「いや…私が紹介する前から俺のことを知っていたみたいだからさ。」

パトリシア「そうですねぇ…私が俺さんに初めて会ったのは………」

――――



―1944年 10月1日 ローマ

俺「さて……わざわざ、アンジーの誕生日プレゼントを買いにローマに来たはいいけど、何を買ったらいいかな…」

?「す、すいません!」

俺「ん? あの娘はウィッチか? 何か困っているみたいだな…。」







15 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 00:30:08.61 ID:jm5HBbVT0 [6/39]

?「ってあっ…。うぅん…困ったなぁ…。」オロオロ

俺「あの…どうされました?」

パトリシア「へっ!? あ、あなたは?」

俺「俺はヒスパニア空軍所属俺軍曹です。ちょっと所用でローマまで来てまして。」

パトリシア「えっと…私はブリタニア空軍所属パトリシア・シェイド中尉です。
       恥ずかしながら、ロマーニャ人の連れの方とはぐれてしまって…私、ロマーニャ語話せないから軍施設の場所も聞けなくて…」

俺「それで途方にくれていたのですか…。それなら俺に任せてください。」

パトリシア「えっ?」



「この辺で一番近くの軍施設は…あそこですね。」

パトリシア「ありがとうございます。それでは、そこに行ってみますね。」

俺「これで、大丈夫ですか?」

パトリシア「はい♪」

俺「良かった…。」






16 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 00:36:05.12 ID:jm5HBbVT0 [7/39]

パトリシア「驚きましたよ。ヒスパニア空軍の方なのに、ロマーニャ語が話せるんですね。」

俺「まぁ…ここに来るまでにけっこう勉強しましたから。
  それじゃあ、俺は用事があるのでそろそろ行きますね。」

パトリシア「あの……その用事っていうのは…?」

俺「ああ、今日は幼馴染誕生日で、そのプレゼントを探さないといけないんですよ。」

パトリシア「プレゼントか…もしかしてその人、女の人だったらします?」

俺「ええ、まぁ…。」

パトリシア「それだったら、私もいっしょにプレゼントを選びますよっ!」

俺「そ、そんなっ! 悪いですよっ!」

パトリシア「助けていただいたお礼です♪ ほらほら、さっさと行きますよ!」グイッ

俺「ちょっ……まっ…引っ張らないでくださいって!」ズルズル

パトリシア「ごーごー♪」

――――






17 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 00:42:05.56 ID:jm5HBbVT0 [8/39]

ララサーバル「むぅ……俺とローマでお買い物デートか…。」ムスッ

パトリシア「妬かない妬かない♪」

ララサーバル「や、妬いてなんかないっ!」

パトリシア「買い物をしている間、俺さんずっとアンジーさんの話ばっかりしていましたよ?」

ララサーバル「そ、そうなのか…?」カァァ

パトリシア「はい♪ すっごく楽しそうに。」

ララサーバル「ど、どうせ生真面目だなんだとまた悪口を…」モジモジ

パトリシア「凛としていてとってもかわいいってしきりに言ってましたよ。」

ララサーバル「うぅ……。」プシューッ

パトリシア「フフッ…」

ララサーバル「あれ…? そういえば、去年の10月1日って…」

パトリシア「そうです、あの日です。私が初めてアンジーさんと一緒に戦った…」

――――







18 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 00:48:36.58 ID:jm5HBbVT0 [9/39]

パトリシア「あれなんてどうですか?」

俺「十字型のネックレスですか…。」

パトリシア「フフフ…キレイですよね?」

俺「はい。それほど派手でもないですし、アイツにも似合うと思います。
  これにしようかな。」



俺「いやぁ、今日はありがとうございました。おかげでいいプレゼントが買えましたよ。」

パトリシア「いえいえ、幼馴染の方に喜んでいただけるといいですね。」ニコッ

俺「はい!」

ウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ

俺「!」

パトリシア「警報!?」

俺「さっき教えてもらって軍施設に行ってみましょうっ!」

パトリシア「はいっ!」






20 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 00:54:35.37 ID:jm5HBbVT0 [10/39]

俺「なるほど…大型ネウロイが1体ローマに迫っているんですか…。」

パトリシア「あの……私のスピットファイアは…?」

「すでに飛び立てる準備をされてこちらの飛行場に送られてきていますよ。」

パトリシア「良かった…。それでは俺さん、行ってきますね。」

俺「あの……一人で大丈夫ですか…?」

パトリシア「大丈夫です♪ これでも、統合戦闘航空団に招聘されるほどのエースなんですよ?」

俺「でも……大型相手に一人は………」

?「だから…故障だろうとなんだろうと私は飛ぶと言っているだろうっ!」

パトリシア「!?」

俺「あれ? この声は……」

ララサーバル「相手は大型だぞっ!? 私が…炸裂弾を撃てる私が行かないでどうするんだ…!」

パトリシア「あれは……ヒスパニア空軍のララサーバル中尉?」

俺「フフッ……立派になったじゃねぇか、アンジー。」

「ああ…ローマにネウロイが迫っていると聞いてすぐに駆けつけてくださったのですが…あいにく、彼女の愛機のチェンタウロは故障していまして…」






22 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 01:00:06.78 ID:jm5HBbVT0 [11/39]

ララサーバル「私が……私が行かないと…!」

俺「ったく……相変わらずあの生真面目さは直ってねぇのかよ…。しゃあねぇな…。

  すいません、その故障したチェンタウロはどこに?」

「えっ……えっと、あっちに…」

俺「ありがとうございます。」スタスタ

パトリシア「えっ…俺さん!?」

俺「すいません、ちょっと見せてもらっていいですか?」

「えっ…誰だい、兄ちゃん?」

俺「ヒスパニア空軍の者です。ふむふむ…」カチャカチャ

「どうだ? 部品も足りないから、すぐに飛び立つなんて…」

俺「ララサーバル中尉に伝えてください。5分だけ待ってくださいって。」

「なっ!? 5分で直すっていうのかっ!? そこん所の部品はどうすんだよっ!?」

俺「コイツでなんとか補います。」チャラ

「十字型のネックレス…。た、たしかに形は似ているかもしれねぇけど…それを利用するのはちょっと無理があるんじゃねぇか…?」

俺「大丈夫ですよ。それが出来るから、俺はここにいるんですから。」







23 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 01:02:07.56 ID:jm5HBbVT0 [12/39]

ブオオオオオオオオオオ

俺「ふぅ…。エンジンの作動に問題はなしっと。」

「すげぇ…本当に5分で直しちまいやがった…。」

俺「それじゃあ、発進の準備等はお任せしましたよ?」

「お、おうっ!」

俺「アンジー、今年の誕生日プレゼントはコイツだ。存分に暴れてこい。」ニヤッ

パトリシア「フフッ……生き生きした顔してますね。」

俺「まぁ……これが俺の生きがいみたいなもんですからね。」

パトリシア「それじゃあ、私も行きますね。」

俺「はい。気を付けてくださいね。」

パトリシア「大丈夫ですよ。俺さんが大好きなララサーバルさんが付いてますから♪」

俺「なっ!?」カァァ

パトリシア「フフフ♪ 行ってきます♪」ダッ

――――






24 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 01:04:08.12 ID:jm5HBbVT0 [13/39]

ララサーバル「へぇ…そんなことがあったのか…。」

パトリシア「うぅん…俺さんはアンジーさんにこのことを話していると思ってたんですけど…。」

ララサーバル「初耳だよ。まったく…あの時は、毎年送られていた誕生日プレゼントが無くて、俺に忘れられたんじゃないかと思って寂しい思いをしたというのに…」

パトリシア「へぇ…。」ニヤニヤ

ララサーバル「うっ…!」カァァ

パトリシア「フフフッ…やっぱりアンジーさんはかわいいなぁ。」

ララサーバル「う、うるさいっ! 
         とにかく! そういうことがあったら、後でもいいから私に言ってくれればいいのに……俺の奴は変な所で水臭くて困る。」

パトリシア「まぁ、男の子ですからね。カッコつけたいんでしょう。」

ララサーバル「そんなことされても私は全然嬉しくないぞ?」

パトリシア「これは男の子の性分だから仕方ないと思いますよ?」

ララサーバル「うむ……だけど、なんか悔しいぞ…。」

パトリシア「だから、こうして陰口を言って鬱憤を晴らしているんじゃないですか。」

ララサーバル「ハァ…まぁ、そうだな。まったく、男というのは面倒でかなわん。」







25 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 01:07:34.85 ID:jm5HBbVT0 [14/39]

パトリシア「フフフッ…そうですね♪」

トントン

ララサーバル「?」

パトリシア「どうぞ~。」

ガチャッ

俺「あのぉ…お話し中の所すいません。ストライカーについて話があるんで、ちょっとアンジー借りていいスか?」

パトリシア「どうぞ~今夜一晩お貸ししますよ~♪」 

ララサーバル「へ、変なこと言うなっ!」カァァ

俺「さ、さぁアンジー行こうっ!」ポリポリ



ララサーバル「………」ムスッ

俺「ん? どうした、アンジー? なんか不機嫌そうだな。シェイド中尉と何かあったのか?」

ララサーバル「ふんっ。自分の胸に手を当てて聞いてみたらいいじゃないか。」

俺「?」







26 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 01:09:35.54 ID:jm5HBbVT0 [15/39]

ララサーバル「………」ムゥゥ

俺「よく分からんけどとっと行くz」

ララサーバル「………」タッ

ムギュゥゥ

俺「あ、アンジーっ!?」

ララサーバル「ふむ…やっぱり俺の背中は大きいな…。」ギュゥゥ

俺「アンジー、あの…」

ララサーバル「何だ?」ギュウウウウゥゥ

俺「く、苦しい…!」

ララサーバル「当たり前だ。これは仕返しなんだから。」ギュウウウゥ

俺「な、何の…?」

ララサーバル「お前は知らなくてもいい。」ギュッ

俺「理不尽だ…ぐえっ…。」







27 自分:俺とララサーバル[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 01:15:44.50 ID:jm5HBbVT0 [16/39]

ララサーバル「あの…俺……。別に包み隠さず何もかも話せとは言わん。でも、これだけは言わせてくれ。」

俺「………」

ララサーバル「ありがとう。」ギュッ

俺「…………………………………う~ん、よく分からんがどういたしまして。」

ララサーバル「あの……それで、仕返しついでにお願いなんだが…」

俺「ん?」

ララサーバル「あとちょっとだけ……こうしていていいか?」ギュッ

俺「うん、いいよ。シェイド中尉を待たせたら悪いから、あとちょっとだけ…」

ララサーバル「うん…。」ギュゥゥ



おわり
最終更新:2013年02月03日 16:17