What I Can
10 :
俺とララサーバル:2011/03/19(土) 16:19:40 ID:rPZl8wwY
What I Can
ララサーバル「なあ、俺よ…。」
俺「ん? どうした、アンジー?」
ハンガーで黙々と作業をする俺に、アンジーが話しかけてきた。
ん? 妙に深刻な顔をしているな…。
俺は一旦作業を中断して、アンジーの隣に座った。
ララサーバル「あのな……おばあちゃんのことなんだが………。」
ああ、なるほど……ヒスパニアのアンジーのおばあちゃんか…。
アンジーのおばあちゃんは、今から3年前に亡くなった。
看取ったのは俺。
その時アンジーは欧州へ行っていたので、おばあちゃんの死に目には会えなかった。
この様子を見るに、今でもそれを悔いてるみたいだなぁ。
ララサーバル「おばあちゃんの最期は…どうだったんだ……?」
俺「バアちゃんは、笑って逝ったよ。」
お前がいないことに憤ったり、悲しんだりはしていなかったよ。
だから、そんなに申し訳なさそうな顔をするんじゃない。
ララサーバル「そう…か…。」
そうそう、笑顔笑顔。
バアちゃんはアンジーがずっと笑顔でいることを心から願っているんだからな。
ララサーバル「そうだな…。」
アンジーも俺もおばあちゃんが大好きだった。
俺をまるで本当の孫のように可愛がってくれたバアちゃん。
結局、何もしてあげられなかったな…。
ララサーバル「俺……おばあちゃんは私に何か言っていなかったか…?」
俺「ん? 何も言ってなかったよ?」
ララサーバル「え………………?」
お、おいおい…! そんな顔するんじゃない…!
話は最後まで聞けって!
11 :俺とララサーバル:2011/03/19(土) 16:21:25 ID:rPZl8wwY
俺「バアちゃんな…お前に関しては何にも心配してないってさ。
俺がいるから……。」
ララサーバル「…………………………。」
俺「むしろ、アンジーのために俺が無茶しないかの方が心配だって言ってた。」
あの頃はまだ修行中の身だったから、俺はまだアンジーのために何もしてやれてなかったのにな…。
俺「俺にはそんな力は無いって言ったら、少なくともアンジーはそう信じてるよ、って言って、安らかな…本当に安らかな顔で逝っちまったよ。」
ララサーバル「……………おばあちゃん…。」
アンジー、俺は本当にお前が信じていたような奴だったか…?
お前を、バアちゃんが喜ぶような幸せな奴に出来ているのか…?
ララサーバル「うん、出来ているぞ。」
お前…この前死にそうになるほどの大けがをしたじゃねぇか…。
ララサーバル「お前がいてくれたから死ななかったんだぞ?」
そう…なのかな? お前にはもっとふさわしい奴がいるんじゃないか?
ララサーバル「お前以上に私にふさわしい男なんていない。」
俺はヘタレだし、体力もそんなにない。きっと、世の中にはお前があんな大けがをしないで済ませられるような奴がいるぞ。
ララサーバル「それでも、私はお前が一番だと、心の底から信じている。
だから、私にとってお前は最高のパートナーなんだよ。」
どうしてそこまで信じ込めるんだよ…。
ララサーバル「さあな……私にも分からん。
とにかく…お前じゃなきゃダメなんだ…!///」
ああ…クソ…。そういうこと言うのは反則だ…! 今すぐ力いっぱい抱きしめてやりたい…!
なるほど、俺にしかできないことが今ようやく分かった。
俺は、世界で一番アンジーを愛することが出来る。
自惚れなんかじゃない。これはまぎれもない事実のはずだ。
たとえ、俺よりも立派な男が現れたとしても、アンジーの隣を譲ってやろうという気は微塵もない。
12 :俺とララサーバル:2011/03/19(土) 16:25:08 ID:rPZl8wwY
ララサーバル「あのな……俺…お前は、どうしてこんなに私のために頑張ってくれるんだ…?///」
俺は何があってもアンジーを愛し続ける。それをアンジーは感じ取ってくれている。
だから、俺達はお互いを最高のパートナーだと信じられるんだ。
俺「それはな、アンジー……」
安心しろ、バアちゃん。
今も俺は俺に出来ることを……俺にしか出来ないことを精一杯やっているから。
バアちゃんが信じてくれたように、幸せに生きているから。
俺「お前のことが大好きだからだよっ!!」
おわり
最終更新:2013年02月03日 16:18