Little Satan
300 :
俺とララサーバル:2011/07/09(土) 17:17:26.55 ID:SORWpoQi0
Little Satan
――
名も無き整備兵クンへ
今度遊びに行くよ~
お菓子たくさん用意しといてね~
エーリカ・ハルトマンより
――
ハルトマン中尉から手紙が届いた。
わざわざカールスラントからロマーニャまで自分に会いに来てくれるのか…。
恐縮であると同時に、すごくうれしくもある。
中尉が来てくださるのを心待ちにしておこう…
エーリカ「久しぶり~。元気してた~?」
とか思う必要はなかった。
俺「この手紙を…今手渡しでもらっても意味ないッスよ……。」
エーリカ「細かいことはいいんだよ♪」
301 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 17:22:09.40 ID:SORWpoQi0
細かい……か…?
でもまあ、元気そうでなによりだ。
しかし、急なご訪問だからもてなしの用意が出来てないな…。特にお菓子が…。
エーリカ「え……お菓子無いの…?」ウル…
うっ……そんな目で見ないでください……。
ララサーバル「図々しいぞ、黒い悪魔! 何の連絡も寄越さなかったお前が悪い! というか、こんな所に何の用だ!?」
エーリカ「もちろん、この整備兵クンに会いにきたんだよ~…ねー?」ダキッ
俺「や、やめてください、ハルトマン中尉!///」
ララサーバル「おおおおおおお前! 俺から離れろぉぉぉ!」
エーリカ「こんな口やかましい子はやめて、私と付き合わない~?」ギュッ
俺「む、無理ですって!!///」
ララサーバル「俺もデレデレするんじゃない! 黒い悪魔、いい加減にしないと、せっかく用意した菓子を捨ててしまうぞ!」
エーリカ「ちぇー…アンジーのケチんぼ……。」
まったく…こっちの身にもなってほしい。心臓に悪いんだよなぁ…。
302 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 17:27:50.80 ID:SORWpoQi0
そういえばアンジー、お菓子用意していたんだな。
ララサーバル「い、一応世話になったからな…! 礼くらいは用意しておかないとな…っと思って……!」
エーリカ「私がここに来るかどうかも分からなかったのに? 相変わらず律儀だね~。 いい子いい子。」ナデナデ
ララサーバル「ううううううるさい!! お、お前に褒められた所でうれしくないわ!///」
俺「アンジー、惚れ直したよ。」
ララサーバル「うう……俺まで…。///」
せめて、律儀な所を褒められるのには慣れてほしいもんだな。
そんな所もたまらなくかわいいんだけど。
ララサーバル「と、とにかく! 今取って来るから、そこで大人しくしていろ! 俺もデレデレするんじゃないぞ!///」スタスタスタ
エーリカ「いや~、アンジーからかうのっておもしろいね~。」
俺「まったく…。」
エーリカ「ねぇ君…。」
俺「ハイ?」
エーリカ「あんないい子は、絶対に幸せにしてあげないとダメだよ。」
303 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 17:33:54.12 ID:SORWpoQi0
毎回毎回不意打ちだよなぁ…。
この真っすぐに俺に向けられた瞳を見ても、彼女の真意は分からない。
何を考えているのやら。
でも、彼女の言葉は、俺の心の奥底に深々と突き刺さった。
不思議なもんだな。
ハルトマン中尉の言うことだったら、何でもかんでもあっさりと納得してしまう。
俺「……………。」
エーリカ「まあ、君だったら心配いらないか。それよりも、お菓子っお菓子っ♪」
やっぱりこの人には頭が上がらないな。
元より幸せにする気だったが、それよりももっと幸せにしてやろうという気になってきた。
だから、とびっきりの大声で宣言しよう。
俺「ハイ! 世界一幸せにしてやります!!!」
エーリカ「ニャハハ、いい返事だ♪」
304 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 17:38:34.06 ID:SORWpoQi0
エーリカ「それで? その後の調子はどうなの? 彼とはヨロシクやってるぅ~?」ニヤニヤ
ララサーバル「お、お前には関係ないだろう!///」
俺がヤボ用があるとかで席を外すと、さっそく黒い悪魔がからんできた。
聞いて驚くなよ? もうキ、キスまで済ませたんだぞ!
エーリカ「ふ~ん…それなら私もしたよ?」
ララサーバル「グッ……………そうだったな…!」
俺………………………………………………………………………………。
後で魔法炸裂パンチだな。
ウウウウゥゥゥゥゥ
ララサーバル「!?」
エーリカ「警報!?」
306 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 17:43:26.21 ID:SORWpoQi0
俺「アンジー、ネウロイだ!!」
ああ、そのようだな。
ララサーバル「俺、準備は出来ているな?」
俺「当然。」
よし、出撃だ。
すまないな、黒い悪魔。話の続きはネウロイを倒した後で……
エーリカ「私も行くよ。自分のストライカーも持って来たし。まだまだ聞きたい話がいっぱいあるからね。ちゃっちゃと終わらせよう。ニヒヒ…♪」
ララサーバル「うむ……そう言ってくれるととてもありがたい。」
―ハンガー
俺「出撃準備よ~し!」
ララサーバル「アンジェラ・サラス・ララサーバル、出る!!」
俺「あ、ちょっと待った。」
ララサーバル「なっ!?」
307 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 17:48:35.40 ID:SORWpoQi0
お、おい! 出撃に水を差すようなことをするな!
何だよ、一体…?
俺「ちょっと出撃前に言っときたいことがあってな。」
ララサーバル「?」
エーリカ「何何? 帰ってきたらキッスをしてあげるとか?」
俺「アンジー……ネウロイとの戦いが終わって世界が平和になったら、
俺と結婚してくれ。」
308 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 17:54:14.44 ID:SORWpoQi0
ララサーバル「は?」
エーリカ「え?」
今コイツは何と言った?
俺と私が結婚?
ララサーバル「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
???」
俺「まぁ、俗に言うプロポーズってヤツ?」
ララサーバル「おまっ……こんな時にっ…っていうか、急すぎて……何が何だか…!」
俺「ダメ……か?」
ララサーバル「い、いやっ…! むしろうれしいっていうか…………うぅ…!///」
結婚…かぁ……。
309 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 18:00:10.94 ID:SORWpoQi0
エーリカ「にゃ、ニャハハッ♪ さすがの私もこれは予想外だよ♪」
泣きそうな顔を隠しきれないなんて、お前らしくないぞ。
俺「ハルトマン中尉。」
俺……プロポーズをしてくれたのはうれしい。うれしすぎて泣きだしそうだ。
でも、今じゃなくてもいいだろう?
黒い悪魔が……お前のことが好きな女の子が見ている時でなくても……
彼女に悲しい現実を突きつけなくてもいいだろう?
俺「あなたが俺に好意を持ってくれていることは分かっています。
俺だってもうイイ大人なんです。あなたの俺に対する行動に、好意が含まれていることくらい気付いています。」
エーリカ「………。」
俺「それに気づいていて尚、目の前でアンジーにプロポーズをするという残酷なことをしたことは本当に申し訳なく思います。
でも、」
あ、俺のこの目は…
310 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 18:01:12.87 ID:SORWpoQi0
俺「俺はあなたに関わっていてほしいんです。
俺とアンジーの人生に関わり続けてほしいんです。
俺がアンジーに結婚を申し込む……人生において重要なターニングポイントには、あなたが近くにいてほしいんです。」
エーリカ「………ッ」
俺のこの目は…本気の目。
501JFWを救出しに行った時のように、何かを本気で伝えようとしている目だ。
俺「あなたと無関係になることだけは、絶対に嫌なんです。」
エーリカ「………………………………………………そっか。」
黒い悪魔はそう言って俺に背を向けた。
エーリカ「アンジー、そろそろ行こっか。」
どうした? 涙声になっているぞ?
エーリカ「ちょっと目にゴミが入っちゃったんだ。」
311 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 18:02:30.82 ID:SORWpoQi0
―上空
ララサーバル「ありがとう、黒い悪魔。お前がいっしょに戦ってくれたおかげで、楽に敵が倒せたよ。」
エーリカ「アンジー、さっきのことだけど……。」
ララサーバル「要するに、俺と私はお前のことが大好きだっていうことだ。」
私も俺も、お前と出来るだけいっしょにいたいんだ。
エーリカ「そういうこと言うの……ズルイよ…。」
スマン。
でも、
ララサーバル「自分勝手なお願いであることは承知しているが、これからも私達の友達でいてほしい。」
エーリカ「…………………………………………ありがと、アンジー。
でも、いいのかな~そんなこと言って?」ニヤリ
おっ、やっといつもの…私と俺が大好きなお前らしくなってきたな。
312 :俺とララサーバル:2011/07/09(土) 18:05:09.95 ID:SORWpoQi0
今日もまた一歩を踏み出した。
とてつもなく大きく……そして、どうしようもなく幸せな一歩を…
俺と私………それと、黒い悪魔とで。
エーリカ「このままいっしょにいて、万が一私が整備兵クンと駆け落ちでもしちゃったらどうする?」ニタニタ
そんなの決まっている。
ララサーバル「お前を倒して無理矢理にでも奪い返すだけだ。」
お
わ
り
ED
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最終更新:2013年02月03日 16:19