~ロマーニャ半島上空3000m~

501JFWのメンバー全員はロマーニャへ急いでいた。

ミーナ「サーニャさん、今の敵の位置は?」

サーニャ「ロマーニャの北北東、20kmの地点を上空12000mで飛行しています」

ミーナ(爆撃されるまでに追いつければ・・・)

ミーナ「敵編隊と接触したら爆撃型を優先的に攻撃してください。
    敵は大編隊を組んでいます。一機でも逃せば街が空爆されるでしょう」

ルッキ「私のロマーニャが・・・」

シャーリー「私だけでも先行して叩けばッ

ゲルト「無理すぎる。一機の爆撃型に5機の戦闘型が付いているんだ。
    いくら空戦機動が良いストライカーでも高高度では勝ち目は無い・・・」

シャーリー「クソッ!...」

エイラ「サーニャ?」

サーニャ「あれは・・・飛行機?」

指さす先には高高度から急降下を続ける飛行体が微かに見える。敵編隊に向かっているようだ。

坂本「ネウロイでは無いな・・何をするつもりだ?」

飛行体は爆撃型に向かってオレンジ色のビームを放つ。

ビームが直撃したネウロイは装甲が一瞬で爆発し、破片となって散っていった。

坂本「強固な装甲を一撃で落としただと!?」

その後飛行体は高速で編隊の周りを飛び回り次々とビームを発射していく。

サーニャ「すごい・・・たった1機で彼らと戦っています」

ミーナ(敵では無いようね・・・これなら爆撃まで足止め出来る!)

ミーナ「作戦を変更、あの飛行体の支援を行います!」

一同「「了解!」」

~ロマーニャ上空40km~

キャノピーからは俺達の世界ではローマである都市が見えていた。

既に成層圏に入り、目標の航空編隊も見え始めた。

俺「敵編隊の真上に降下しながら周りを周回するコースを取ってくれ。爆撃機が全て落ちたら護衛機の相手をしよう」

友「了解、手動操縦に切り替えます」

俺「君の腕前に期待しておくよ」

俺はコンソール*1にアクセスし、一番前の爆撃機をロックオンする。

シャトルの全面に死角なく配置されたフェイザーアレイ*2にエネルギーがチャージされた。

シャトルは針路を僅かに変え、編隊の真上に着く。そのまま機首を真下にしてさらに降下を行う。

俺(フェイザー*3を撃つのは戦争以来か・・・)

俺「フェイザー・・・発射!」

一番近い目標に近いアレイからオレンジ色のビームが爆撃機に放出される。

爆撃機の装甲は原子レベルで崩壊し、一瞬で爆撃機は粉々になった。

シャトルはそのまま高速で編隊の周りを周回し始めた。シャトルの後ろをこちらに気づいた護衛機が追い回してくる。

護衛機はこちらに向けてビームを撃ってきているようだが殆どが命中していない。

俺「良い的だな・・・フェイザー発射!」

旋回軌道で最も爆撃機に近づく所でフェイザーを発射しながら横切り

時間差で後方のフェイザーアレイからもう1機の爆撃機にフェイザーを発射する。

既に爆撃機は1機が残るのみだが、シャトルは後ろから多くの護衛機の追撃に追われていた。

シャトルが大きく揺れる。警報が鳴り響きコンソールに被害情報が出てきた。

俺「ビームの直撃を食らった。シールド、55パーセントに低下!
このまま最後の爆撃機を狙おう!回避行動はお前に任せる。ただ地面にキスだけは勘弁だからな!」

キャノピーの外はシールドを掠めるビームで一杯だ。少しでも止まれば蜂の巣にされるだろう。

友「了解!歯ァ食いしばっておいてください!慣性制動機最大!インパルススラスター起動準備!」

シャトルはバレルロールをしながら急降下を開始する。無茶すぎるだろ...

友「7000m...5000...まだまだ...」

俺「また直撃だ!シールド30パーセント!」

後ろでコンジットが爆発し辺りに花火が散る。敵の攻撃はシールドへの浸透率が高いのか・・?

既に地表の細かい所まで見え始めている。それでも護衛機は付いてきているようだ....

俺「誰もチキンレースをしろとは言ってないぞ!!」

友「1500...インパルススラスター*4起動!」

シャトルの側面に取り付けられた埋め込み式スラスターがせり上がり爆発的な加速力を得る。

友「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!」

機首が上がり地表からギリギリの所で持ち直す。超音速に達していた。

地表はソニックウェーブと防御シールドの干渉でボロボロとなっている。

後部モニターには地面に激突する護衛機の姿が見えた。付いてこれなかったのか。

運良く機体を持ち直そうとする護衛機を後方のフェイザーで叩き落とす。護衛機は全て排除出来た。

そのまま機首が上がりキャノピーに太陽と共に爆撃機の腹が見える。

俺「フェイザー発射!」

爆撃機の胴体を真っ二つにした。彼らの破片がシールドに当たり所処青白く光る。

俺「・・・次に曲芸飛行する時は言ってもらいたいね」

友「シャトルの性能を試したまでですよ・・・後お客さんが来てますね」

シャトル前方から11名の女の子が向かってきている。俺達が発見した装置で飛んでいるようだ。

俺「あれがこの世界の空軍なのか・・・」

友「呼びかけているようですが今なら逃げれますよ?」

俺「乗り掛かった船だ、思いっきり漕いでやるさ。回線を開いてくれ」


ミーナ「こちらは第501統合戦闘航空団、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。」

ルッキーニ「アレがロマーニャを救ったの?」

501の面々が着く時には既に戦闘は終了したらしく、飛行体はずっと当空域で旋回飛行を続けている。

宮藤「プロペラが付いていないのにどうやって飛んでいるんでしょうか・・?」

シャーリー「あれはフー・ファイターって奴じゃないか?」

リーネ「何なんですそれ?」

ゲルト「リベリアン、そんな迷信が存在する訳が無いだろう。実際アレは実体を持って・・」

?「こちらの声が聞こえるか?」

エイラ「しゃ、喋っタ!サーニャ、アレはきっと宇宙から来た宇宙人だヨ多分!」

サーニャ「エイラ・・・声は地球の人と同じでしょ?」

エイラ「イヤ!きっと人間の皮を被った宇宙人なんダ!
    中にタコみたいなのが入っているんだヨ!そういう小説をニパから借りて読んだ事があるんダ!」

シャーリー「タコとか・・・ウエッ・・・」

ミーナ「・・・こちらミーナ中佐、聞こえています。今回のネウロイ撃破、感謝します。そちらの所属は?」

?「アレはネウロイと言うのか・・・」

そのまま飛行体は速度を落としこっちに向かって来る。

トゥルーデが警戒して私の前に出ようとするのを手で制した。

ゲルト「ミーナ、彼らはまだ味方だとは

ミーナ「彼らの攻撃力からしてもヘタに刺激しない方が安全です」

エーリカ「良いんじゃないトゥルーデ?敵意は見られないし」

ゲルト「・・・」

飛行体は私達の目の前で静止した。風防と思われる部分から人の姿が見えている。2人確認出来た。

?「私は宇宙艦隊所属、デルタフライヤー級シャトルクラフトの...船長、俺少佐です」

ミーナ「宇宙艦隊?」

俺「詳しく説明すると非常に時間が掛かります。もし良かったら貴方の基地で話をしたいんですが・・・」

ミーナ「それは・・・」

坂本「私は坂本美緒少佐だ。話は分かった。我々が誘導するので付いてきてくれ」

ゲルト「少佐、貴方も・・・

坂本「彼らには魔法力がある。それも宮藤くらいの量だ」

ペリーヌ「でも見る限り彼らは男の方ですわ?」

坂本「そうだ、だから一度会って確認してみたい」

ミーナ「・・・分かりました。美緒がそこまで言うなら会ってみましょう」


俺「スキャン記録はどうなんだ?」

友「彼らの飛行原理を調べるには不十分すぎますね・・・分解して調べないと」

彼女達に誘導されながら基地を目指す間、彼らの飛行装置を重点的にスキャンしたが何も成果は無かった。

友「彼らが我々に協力的なら良いのですが・・・」

俺「もし敵対するなら隙を突いて飛行装置を奪取しよう」

友「そうしますか・・・」
最終更新:2013年02月03日 16:23

*1 タッチパネルディスプレイ

*2 ビームの発生器を船体にレール状に並べた物

*3 彼らの使用する素粒子ビーム兵器

*4 加速用重水素核融合エンジン