ロマーニャ半島上空で俺と友はバルクホルン大尉とハルトマン中尉の元、訓練飛行を行っている。
バルクホルン「よし、普通に飛べるようになったな」
俺「まぁ一応ですが・・・」
この世界に来て数日目、何回かの訓練で俺はまともに飛べるようになった。
バルクホルン「お前達の上達の早さは中々だと思うぞ?もっと訓練を続ければ上手くなる」
俺「いえいえ、まだまだですよ」
俺はまだまだだが友はかなりの早さで上達していた。今も俺の横で縦横無尽に飛んでいる。
友「もう、何も怖くない・・・」ブォォォォォ....
バルクホルン「友は本当に上達が早いな・・・ハルトマン、何か技術を教えたのか?」
エーリカ「いいや、ただ飛ぶ方法と旋回方法教えただけだよ?」
俺「好きこそ物の上手なれ、って事でしょうね」
バルクホルン「お前達は飛行技術は良いが肝心の戦闘能力がなぁ」
俺「ハハハ・・・」
~一日前~
坂本「飛べるようにはなったし、そろそろ銃の取り扱いの訓練をしよう。戦闘訓練はあるか?」
俺「無論有りますよ?一応訓練ではかなり良い成績でした」
友「私は下士官なので深く訓練していませんが一応受けてます」
バルクホルン「なら期待出来るな。一応腕前を拝見させてもらう」
ズダダダダダダ...
リーネ「...プッww」
宮藤「全然当たってませんねー・・・www」
ペリーヌ「ま、まぁ
初めてその銃を撃ったのだから仕方ないですわ」
ルッキーニ「俺と友ってヘタなんだね~」
エイラ「もう諦めたらどうなんダ?」
サーニャ「・・・」
射撃場でこの世界の銃(MG42というらしい)を撃つ事になったのだが・・・
エーリカ「俺と友は魔法での筋力強化が出来ないみたいだね。反動制御が出来てないし」
俺「こんな重たくて反動のある銃を持つのがおかしいでしょう!それも立って撃つとか無理過ぎます!」
友「...銃身の工作精度には問題なし、弾薬に異常なし...ブツブツ」
友はどこからともなくトリコーダーを出して調べ始めている。
俺「後一応言っておきますが俺達は軍隊では無いです!探検隊だと思ってもらいたいですね!」
ミーナ「これでは戦いにならないわね・・・」
坂本「小銃や短機関銃の訓練に切り替えるか・・・」
俺「大体こんなアンティークで戦うなんて無理です」
バルクホルン「アンティーク・・・?」
俺「俺に言わせてもらえばコレは石器時代の遺物ですよまったく・・・」
バルクホルン「...(#^ω^)ビキビキ」
友「よし、この弾の炸薬量を減らす事で命中率を上昇させる事が...」
エーリカ「友ー?聞いてるー?」
バルクホルン「まぁ俺と友には軽い装備で戦ってもらうしか無いな」
俺「そうしてもらえると助かります」
友「少佐?」
俺「ん?なんだ?」
友「アレ使わないんですか?ヒソヒソ」
俺「この時代で戦う以上出したくないんだよね・・・」
友「最近皆の見る目が酷いんですよ...ヘタクソに見られている感じがして」
俺「それぐらい我慢しろ...俺だって同じ扱いなんだから」
エーリカ「どーしたの?」
友「な、何にも無いですよーニコニコ」
エーリカ「ふーん・・・」
バルクホルン「よし、今日の訓練はここまでにしよう。基地に帰るぞ」
俺&友「了解です」
~基地、格納庫~
坂本「おお、戻ってきたようだな」
バルクホルン「少佐にミーナ、シャーリー、ルッキーニ小尉。一体何があったんです?」
ミーナ「今日ノイエカールスラントから新しいストライカーユニットが届いたのよ」
バルクホルン「これは・・・Me262V1」
俺「何なんですその機体?」
エーリカ「確かジェットストライカーっていう新しい機体なんだってー」
友「なるほど、こちらの世界のジェットエンジンに当たる物ですね
歴史上開発されるのは予測出来ましたが」
エーリカ「良く分からないけど理解出来たみたいだね・・・」
俺「という事は今の世代のストライカーを超える性能があるみたいですね」
ミーナ「そういう事よ。レシプロの数倍の出力があり、最大速度は950km/h以上
ここには試験飛行をするために運び込まれたんだけど...」
バルクホルン「ミーナ、私が...」シャーリー「あたしに任せて...」
シャーリー「ここは超音速飛行の経験があるあたしが乗るべきだ!」
バルクホルン「このユニットはカールスラントで開発された物だ。私が適任だろ!」
シャーリー&バルクホルン「ガヤガヤ・・・」
俺「ふむ、この調子だと今日の短機関銃訓練は無しかな」
友「なら私はシャトルの転送機を修理でもしますね」
俺「俺はセンサーの強化をしておこう。装置の方はどうなんだ?」
友「設計図は出来たのでストライカーの部品待ちです。後二週間あれば完成します。先に直せる所を直しましょう!」
エーリカ「ありゃりゃ・・・暇になっちゃったな・・・私」
友「エーリカ中尉?」
エーリカ「ちょっと出かけてくるね~」
友「・・・もし良かったら!」
エーリカ「?」
友「・・・一緒にお菓子でもどうでしょうか?」
エーリカ「こんな美味しい物は初めてだよ!もう一つ食べて良い?!」
友「良いですよ。コンピューター、チーズケーキを一つ」
エーリカ「ありがと~」
俺達はシャトル内部で修理をし、ハルトマン中尉は席に座ってケーキを食べていた。
俺「レプリケーターの無駄遣いだなまったく・・・友、こっちに来てくれないか?」
友「ちょっと待ってくださいね」
彼はハルトマン中尉にレプリケーターで複製した物を渡すとこっちに来た。
俺「この数値を見る限り、高濃度の魔法力はセンサーを妨害する能力があると思うんだがどうだ?」
友「多分そうなのかも知れません」
俺「コレを利用し、ネウロイコアを特定して威力の低いフェイザーで撃ち抜くプログラムを作ってみたんだ」
友「ふむふむ・・・プログラム自体は出来てると思います。後で模擬戦闘を誰かに頼んでもらいましょう」
俺「もし模擬戦闘をするのなら...」
俺「よし、大体の設定は出来た。そろそろ夕食の時間だし食べに行こう・・・ってあれ?」
キャノピーの外では食事をしている皆の姿がある。ココは格納庫だったはずだが・・・
友「移動する手間が省けますね。ハルトマン中尉、夕食の時間ですよー?」
ハルトマン「もうおなかいっぱい・・・すぅ・・・」
俺「ハルトマン中尉は任せたよ~ササッ」
友「ちょっと何押しつけて・・・まぁ良いか・・・」
ハルトマン「すぅ・・・チラッ」
友「寝ている以上起こしたくないし・・・コンピューター、ハルトマン中尉を自室に転送しろ」
ハルトマン「えっ・・・」
転送ビームが彼女を捉え、青白い光と共に彼女の体を非物質化状態にする。
友「パターンバッファ正常に機能、彼女のパターン消失率も許容範囲
自室に物質化を確認。転送機は完全に直ったな・・・夕食を食べに行くか」
友「モグモグ・・・という事はやはりジェットストライカーは凄い性能なんですね?」
シャーリー「・・・カールスラントの技術力を思い知らされたよ」
俺「それにしてもどうしてテストパイロットの座をバルクホルン大尉に譲ったんですか?
貴方なら簡単に譲るとは思えないのですが・・・」
シャーリー「それは・・・」
彼女は横にいるルッキーニ小尉(美味しそうに肉じゃがを食べている)を見て明るく話してくれた。
シャーリー「まだレシプロでやり残した事があると思ってね、ハハハ」
友「確かに新しい技術ばかりを取り入れるだけでは無く、時には古い技術も見直すべきだと言われますね
まぁ我々の世界では主要な飛行機はジェットに移行してもレシプロ機が運用されていましたが」
シャーリー「どういった用途なんだ?」
友「確か・・・輸送機や練習機です。まぁ数百年後には全てシャトルクラフトに移行しますけどね」
俺「あれ?バルクホルン大尉はどこでしょうか?」
シャーリー「ああ、あいつならジェットストライカーの横にいるよ?」
俺「ふむ、少し見に行きますね」
俺は食事を済ますとバルクホルン大尉の様子を見に行く事にした。
俺「バルクホルン大尉、食事食べないんですか?」
バルクホルン「いや、良いんだ・・・少し休みたい」
俺「待って下さい・・・その顔はどうしたんですか?!」
大尉の顔にはかなりの疲労の色が見て取れた。一体何が・・・
俺「今すぐ宮藤軍曹を呼んで
バルクホルン「呼ばなくて良い!」
俺「大尉・・・もしかしてあのストライカーに異常があるのでは?」
バルクホルン「私は大丈夫だ。無論あのストライカーにも異常は無い。ほら?大丈夫だろ?」
大尉は勢いよく立つとこちらに笑いかける、がその足元はふらついていた。
俺「分かりました。でも無茶だけはしないでくださいね?」
バルクホルン「何を言ってるんだ、私はこれでもお前よりずっと前から飛んでいるんだぞ?フラッ」
彼女はそのまま食事をする皆の元にゆっくり歩いて行った。
俺(大尉・・・)
~翌日~
今日もジェットストライカーの試験飛行が行われるようだ。
俺達はシャーリー、バルクホルン両大尉の飛行を見る事にした。
ルッキーニ「よ~い、ゴー!」
掛け声を合図にシャーリー大尉は急発進し加速していく。だがバルクホルン大尉は滞空したままだ。
ルッキーニ「バルクホルン?ゴー!ゴーってばぁ!」
次第にジェットストライカーのエンジン音は大きくなり、次の瞬間勢いよく発進した。
ルッキーニ「ピギャー!」
バルクホルン大尉の機体は先に飛び立ったシャーリー大尉を追い抜き、すさまじい速度で上昇している。
俺「よし、このまま順調に行けば...
友「あれ?バルクホルン大尉の軌道がおかしく・・・マズイ!バルクホルン大尉の機体が落ちていきます!」
~501基地、医療室~
バルクホルン「ん・・・どうした皆?私の顔に何か付いているのか?」
宮藤「バルクホルンさんよかったー」
俺「大尉は海に落ちたんですよ」
バルクホルン「私が・・・落ちただと?!」
ミーナ「魔法力を使い果たして墜落したのよ?覚えてないの?」
バルクホルン「馬鹿な!私がそんな初歩的なミスをするはずが...
坂本「大尉のせいじゃ無い。おそらく問題はあのジェットストライカーにある」
ミーナ「はっきりとは分からないけど魔法力を著しく消耗させているんじゃ無いかしら?」
バルクホルン「試作機に問題は付き物だ。あのストライカーは素晴らしい
実戦配備のためにテストを続けないと...
ミーナ「駄目よ。貴方の身の安全に関わるわ。バルクホルン大尉には当分の間飛行停止の上、自室待機を命じます」
バルクホルン「ミーナ!」
ミーナ「これは命令です」
バルクホルン「了解・・・」
~格納庫、シャトル船室~
友「大尉はそう中佐に言われたんですか・・・」
俺「まぁ仕方ない。あの人は堅い面があるからな。Me262V1についてはどうなんだ?」
友「墜落後すぐに回収したので修理は簡単に済むようです」
俺「いや、お前からあの機体はどう見えるかなって思ってね」
友「そうですね・・・魔法力の異常な消費が酷いです。他の性能は良いですが」
俺「因みにそれは何なんだ?」
友「これですか?ちょっとジェットストライカーのデータの編集をしてたんですよ
個人的に改良が出来る所を書いてみたんです」
友は持っていた文書の束を振る。
俺「どうするんだ?どっかの研究者に渡すのか?」
友「それは・・・
いきなり外から警報音が鳴り響いた。基地の警報のようだ。
俺「敵襲らしいな・・・皆出撃するようだ」
俺達はシャトルから出て皆の元に向かった。
友「これからネウロイを攻撃するんですか?」
ミーナ「ええ、貴方達はここで待機して下さい」
俺「そんな・・・俺達も一緒に...
シャーリー「お前達には別にやって欲しい事がある。バルクホルンを絶対にジェットストライカーに乗せるな
何があっても止めるんだ」
俺「・・・分かりました」
そう言うと皆は空に上がっていった。俺達を残して。
友「どうするんです?」
俺「シャトルのセンサーで彼らの戦いを見よう。状況だけでも確認したい」
シャトルに戻り彼女達とネウロイをコンソールに表示させた。
友「シャーリー大尉が一番速いネウロイと交戦、他の皆は別編隊を攻撃しています」
俺「よし、この数なら十分勝機が・・・待て、この反応はなんだ?」
友「敵の増援のようです・・・かなりの数です!敵の針路もここでは無く彼女達を目指しています!」
俺「元から彼女達が目当てだったようだな・・・俺達も出撃して
友「少佐!バルクホルン大尉が!」
キャノピー越しにバルクホルン大尉がMe262V1へ乗り込もうとする姿が見えた。
俺「あのバカ大尉が!」
俺はタイプ2フェイザーを掴んでシャトルから飛び出すと彼女の前に立ちふさがった。
俺「バルクホルン大尉!!今すぐストライカーから降りて下さい!」
バルクホルン「俺じゃないか・・・それは出来ないんだ。あいつを助けるにはコレしか無い フィィィィン」
俺「なら貴方を力ずくで止めます!」カチッ
バルクホルン「フッ そんなおもちゃで私を止めるのか?」
俺は大尉の横にあったテーブルにフェイザーの照準を合わせる。
甲高い音と共にエネルギー弾が発射されテーブルは一撃で蒸発した。
俺「そのストライカーを消し飛ばす事くらい簡単です。どうか降りてもらえませんか?」
バルクホルン「私は既に履いている状態だ。今撃てば私も傷つくぞ?」
俺「残念ですが威力を変える事で貴方を気絶させる事も出来ます。後で少し痺れますが」
バルクホルン「・・・お願いだ、皆を助けるためにはコレで出撃しなきゃいけないんだ。見逃してはくれないか?」
俺「・・・あぁもう勝手にして下さい!せっかく貴方の事を心配して言っているのに・・・
コレを持っておいてください。貴方にあげます」
バルクホルン「これはバッチか?」
俺「お守りですよ。後我々も出撃します。機関銃を持てなくてもフェイザーなら撃てますから」
友「少佐良いんですか?彼女を止めなくても」
俺「後で怒られる事は覚悟してるさ。フェイザーライフルを装備しろ。今回の作戦は敵編隊の排除、気を引き締めて掛かるぞ!」
友「了解!」
エイラ「敵を撃墜!それにしてもまだ減らないのか?!ズドドッ」
サーニャ「新たな敵編隊を探知、こっちに向かってきます!」
ミーナ「不味いわね・・・私達が不利すぎるわ!」
坂本「リーネ!後ろだ!」
リーネ「きゃぁ!」
リーネはシールドでネウロイのビームを防ぐが体勢を崩してしまう。
宮藤「リーネちゃん!今助けに
エーリカ「ミヤフジ!危ない!」
宮藤軍曹がリーネ曹長を庇おうとした所をネウロイが狙う。宮藤軍曹はネウロイに気付いていない。
エーリカ(このままじゃミヤフジが・・・!)
ネウロイはビームを放とうとする、がその瞬間ネウロイは大爆発と共に消滅した。
ペリーヌ「このビームは一体何ですの?!」
基地の方から多くのエネルギー弾が発射され周りのネウロイを軽々と破壊していく。
ミーナ「あれは・・・俺さんと友さん!それにバルクホルン大尉まで!」
俺「すみませんミーナ中佐。彼女を止める事が出来ませんでした」
坂本「その銃は・・・」
友「説明は後でします。敵が迫ってきているので」
エーリカ「トゥルーデはどこに?」
俺「シャーリー大尉の援護に向かってます」
サーニャ「敵大型ネウロイが出現!」
ミーナ「このまま皆で...
俺「フェイザー最大出力にセット。目標は敵大型ネウロイ」
ミーナ「・・・俺少佐?」
友「了解。目標を捕らえました」
俺「撃て」
ディィン!
友が撃ったエネルギー弾が命中し大型ネウロイの大部分が吹き飛ばされた。
辛うじて残ったコアと体の一部分を俺のフェイザーライフルで撃つ。
ネウロイは破片も残さず完全に消滅した。
エイラ「今の攻撃、サーニャのフリーガーハマー以上の威力だぞ?!」
友「ネウロイが脆いんですよ。3撃は必要だと思ってました」
サーニャ「敵ネウロイは撤退していきます・・・」
俺「よし、作戦終了だな。バルクホルン大尉、そちらの状況は?」
コムバッチで大尉のインカムに呼び掛けるが反応が無い。
俺「大尉、応答して
シャーリー「マズイ・・・バルクホルンの機体のスピードが落ちない!」
坂本「いかん!ジェットストライカーが暴走しているんだ!このままだと魔法力を吸いつくされるぞ!」
ミーナ「シャーリーさん!」
シャーリー「了解! うおおおぉぉぉ!!」
シャーリー大尉は彼女を助ける為に追いかけているようだが・・・
サーニャ「バルクホルンさんの機体の速度、時速1100キロに上昇。増加しています!」
ミーナ「このままじゃシャーリーさんでも追いつけなくなって・・・」
俺は急いでコムバッチからシャトルのコンピューターを呼び出す。
俺「コンピューター!コムバッチからバルクホルン大尉の座標をロックし彼女のみ転送しろ!」
シャーリー「・・・って事は転送機ってのは人をエネルギー状態で運ぶ事が出来るのか?」
友「そんな感じですね。座標さえ分かれば何でも運べますよ。無論大きさなどで運べる上限はありますが」
あの後大尉はシャトル内部に転送され、制御を失ったジェットストライカーは海に落ちていった。
ストライカーは回収されたもののほぼ原型を留めていない。もう一度作りなおす必要があるだろう。
坂本「それにしても今回お前達が懲罰を受ける必要はないんだぞ?俺と友の活躍で皆が助かったんだからな」
俺「でも今回バルクホルン大尉がああなるなら俺は大尉を止めておくべきだったと思うんです。これは俺の判断ミスです」
友「私は別に何もしていないんですけどね・・・ではこれで
俺「上官命令だ。ジャガイモの皮を剥け」シャリシャリ
友「はーい・・・」シャリシャリ
ミーナ「フフッ それにしても転送ってそんなに簡単に行われるものかしら?何か目印が必要なんじゃないの?」
俺「普通ならセンサーでちゃんと転送する物を調べてから転送ビームで捉えます
今回はあらかじめ目印があったのですぐに転送出来たんです」
バルクホルン「目印・・・?」シャリシャリ
大尉はかなりしょげている。ジェットストライカーによる疲労と初めての軍規違反のせいだろうか。
俺「大尉に渡したバッチですよ。アレはコムバッチといって我々の通信システムなんです
今回はそれの反応から貴方の位置をすぐに特定出来ました」
バルクホルン「そうなのか・・・」シャリシャリ
相当落ち込んでいるのかすぐに皮むきの作業に戻ってしまった。今話しかけるのは止めておこう・・・
ハルトマン「皆さんお騒がせしました」
坂本「何故お前が謝る?」
シャーリー「ハルトマンのせいじゃないだろ?」
ハルトマン「いえ、私は・・・」
リーネ「皆さんお腹空いてませんかー?」
宮藤「お芋が一杯届いていましたから色々作ってみましたよー?ハルトマンさんもどうぞ」
ハルトマン「いただきます」
ハルトマン「はい、ずっと・・・」
エーリカ「おいしそぅ~」
宮藤「あっ、こっちのハルトマンさんもどうぞ~・・・えっ?!」
皆「?!」
ウルスラ「お久しぶりです。姉さま」
エーリカ「あれ?ウルスラ?モグモグ」
皆「お姉さま?!」
ミーナ「こちらはウルスラ・ハルトマン中尉。エーリカ・ハルトマン中尉の双子の妹さんよ」
皆「妹?!」
ミーナ「彼女はジェットストライカーの開発スタッフの一人なの」
皆「へぇ~・・・」
友「エーリカ中尉を見る限り、妹なんている性格には見えなかったんですけどねボソッ」シャリシャリ
俺「しっー!」シャリシャリ
ウルスラ「バルクホルン大尉、この度はご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした
どうやらジェットストライカーには致命的な欠陥があったようです」
バルクホルン「まぁ試作機にトラブルは付き物だ。気にするな
それより壊してしまってすまなかったな」
ウルスラ「いえ、大尉がご無事でなによりでした。この子は本国に持って帰ります」
シャーリー「そのためにココに来たのか?」
ウルスラ「ええ、代わりと言っては何ですが、お詫びにジャガイモを置いていきます」
ペリーヌ「ま、またこんなに・・・」
外には大型コンテナ一杯のジャガイモが置いてあった。何百人分あるんだろうか・・・
友「ちょっと良いですか?ウルスラ中尉」
ウルスラ「はい、何でしょうか?」
友「私はちょっとした技術者ですが自分なりにジェットストライカーを分析してみたんです
コレを見てもらえないでしょうか?」
友は前に言っていた文書を彼女に渡した。
ウルスラ「コレは・・・私の知らない技術ばかりです!使ってもよろしいのでしょうか?」
友「構いません。これからも開発頑張ってください」
ウルスラ「ありがとうございます!」
俺「シャリシャリ・・・ってエーリカ中尉?何かあったんですか?」
エーリカ「ぐぬぬ・・・い、いや何でも無いよ?ニコニコ」
俺(何かコワイ物を見た気がするな・・・)
ウルスラ「後質問良いでしょうか?」
友「はい、何でしょうか?」
ウルスラ「あの機体は一体何でしょう?」
彼女の指さす先にはシャトルが停まっていた。
俺&友「あー・・・・」
友「私も迂闊でした。訪問者に備えて隠しておくべきでしたよ」
結局ウルスラ中尉に本当の事を話す事になってしまった。本人はかなりシャトルに興味を持ったらしい。
俺「彼女は黙っていてくれるのか?」
友「エーリカ中尉からちゃんと話してくれるようです。何故か本人は機嫌が悪そうでしたが ハハハ」
俺(まさか・・・エーリカ中尉はコイツの事・・・)
俺「そうか、それは良かったな。俺は部屋に戻る。シャトルを任したよ」
最近になって俺と友には部屋が当てられたが、友は研究をするためにシャトルで生活していた。
友「例の装置もそろそろ完成すると思います」
俺「まぁ無茶はしないようにな。お休み」
友「お休みです」
俺は部屋に戻ると装備を全て外してベットに倒れ込む。
俺(初実戦か・・・中々辛いな)
ゆっくり寝ようと思ったのだがコムバッチから通信が入ってきた。
俺「なんだ?・・・こちら俺少佐、友か?」
?「うわっ、しゃべった!・・・俺少佐なのか?」
俺「バルクホルン大尉ですか?」
バルクホルン「ああ、そうだ。俺から貰ったバッチを触っていたら勝手に・・・」
俺「後で使い方教えますよ。もし切るならもう一回バッチを叩いて下さい」
バルクホルン「そうか、ありがとう・・・今言うべきだよな?ボソボソ」
俺「何でしょうか?」
バルクホルン「いや、あれだ・・・」
少しの間黙っていたバルクホルン大尉であったが
バルクホルン「俺、いや俺少佐。助けてくれて感謝します」
俺「貴方が助かってなによりですよ。バルクホルン大尉」
バルクホルン「二人で話す時は・・・トゥルーデで良い・・・通信を切るぞ!///」
俺「お休みなさい。トゥルーデ」
バルクホルン「/// ピピッ」
俺(トゥルーデ、か・・・)
最終更新:2013年02月03日 16:24