~ナポリ近郊、上空3000m~
バルクホルン「攻撃開始!」ズドドドド...
俺「了解!」
俺はネウロイに照準を合わせ、引き金を引いた
バババババババ...
キツイ反動と共に7.62mmフルメタルジャケット弾が撃ちだされていく...
俺「フェイザーまでとはいかないが・・・中々良いな」
敵のビームをシールドで抑えながらマガジンを交換する。3弾倉ほど撃ち切ったが何も問題は無さそうだ
稀に自分の撃った銃の薬莢が当たるのが辛い・・・薬莢受けでもつけてみようかな
ミーナ「このまま一気に畳み掛けるのよ!」
エーリカ「行くよ!友!」ブオォォォォ...
友「了解。援護します」ブオォォォォ...
彼らは勢いよく加速してネウロイを急襲する
ズドドドドド....
バァンバァンバァン...
7.92mmと12ゲージ散弾の弾幕でネウロイの装甲はどんどん剥がれていく・・・
シャーリー「なんだ、別に普通の銃でも戦えるじゃないか!」ダダダダダ...
俺「貴方達みたいに機関銃持って戦える訳ではありませんよ」バババババ...
銃痕の中に僅かに赤く光る物が見える。あれがコアか・・・!
坂本「烈風斬!」
坂本少佐の斬撃でネウロイは真っ二つになり粉々に砕け散った!
俺「お見事です、少佐!」
坂本「 ウグッ...」
俺「少佐?何かあったんですか?」
坂本「いや、何でも無い・・・」
ミーナ「・・・」
~501基地、格納庫~
坂本「これがAK103なのか」
俺達は基地に帰った後皆からの質問を受ける事になった
俺「はい、俺達の世界のオラーシャで製作された突撃銃の一つです」
俺「使用弾薬は7.62×39mm弾、銃の耐久性が高く扱いやすい銃です」
シャーリー「7.62mm?」
友「SKSカービンに使われている弾と同じですよ」
坂本「SKS・・・確か今年から配備が始まった自動小銃と聞いている。性能は良いらしいな」
バルクホルン「この銃のハンドガードとマウントの横溝は何の為にあるんだ?」
俺「これは・・・ピカニティーレールだっけ?」
友「ピカティニーレールですよ。色んなアタッチメントを付ける事が出来るんです」
ミーナ「友さんの銃にも付いているようだけど?」
友「ええ・・・因みにこの銃はサイガ12K、同じくオラーシャで製作された散弾銃です」
エーリカ「そっちの世界のオラーシャってすごい進んでるみたいだね~」
友「いえいえ、他の国と大差はありません。只オラーシャで使われた銃は長く使われた物が多いからですよ」
シャーリー「長く使われた?」
友「例えばAK103の原形となったAK47は1947年に採用された後、約1億丁も生産され多くの人に使われました」
バルクホルン「一億?!」
友「ええ、殆どは内紛で使われ多くの人が殺し、殺されたと言われています」
友「ある一説には"20世紀中最も多くの人を殺した兵器"と言われており...」
俺「友~?」
友「すみません、こういう話は好きなもので・・・」
ミーナ「それにしてもどうしてその武器を使おうと思ったのかしら?」
俺「それは・・・
~シャトル、船室、数日前~
エーリカ「クカー...もうおなかいっぱい...」
ベットにはエーリカ中尉が寝転がっているのが見える。彼女から幸福そうなオーラが漂っていた
バルクホルン「ハルトマン・・・友は困っていないのか?」
友「大丈夫ですよ。食事の栄養管理もしてますし勉強も教えています。朝は彼女とジョギングしてるんですよ?」
俺「勉強?」
友「20世紀、21世紀での医学知識についてですよ。アカデミーで医学の単位を取っていたので教える事くらいなら出来ます」
バルクホルン「待ってくれ、友は機関部員とやらを目指していたんだろ?」
友「あー・・・卒業の為に単位を埋め合わす必要があったんです。今は学んだ事に後悔してません。彼女に教えられますからね」
バルクホルン「そっちの世界も大変なんだな・・・ちなみに俺は何を学んだんだ?」
俺「天体物理学、プログラミング、法心理学、種族間倫理、生存戦略、戦術分析・・・色々あるよ」
友「・・・で、ここに来た用は何でしょうか?」
俺「フェイザーを見て欲しいんだ。前の戦闘の頃から出力が安定しない」
友「少し見させてもらいますね」
彼にフェイザーライフルを渡す。トリコーダーを使って調べているようだ
友「ん~エネルギーは問題ないようですが内部回路に異常があるようですねー」
バルクホルン「修理は出来るのか?」
友「可能ですし予備のライフルもまだあります」
俺「それは良かったな・・・」
バルクホルン「ん?何かあるのか?」
俺「いや、このままフェイザーばかり使うのもどうかと・・・」
俺「フェイザー以外の武器も使えるようになっておきたいなって思ったんだよ」
友「どういった武器ですか?」
俺「そりゃ・・・火薬式の銃に決まってるじゃないか。使用弾薬をこの世界でも使われている物で選びたい」
バルクホルン「俺や友は重火器を扱えないんだったよな」
俺「機関銃は重たすぎますから・・・俺達の世界の銃で使える物はあるか?」
友「一杯あるとは思いますが大半の火器は使用弾薬が異なるはずです。ですが・・・」
友はそのまま滑走路の方を見ている
そこにはサーニャ中尉がストライカーで発進する姿があった。夜間哨戒に行くらしい
友「バルクホルン大尉、オラーシャの武器開発には詳しいですか?」
俺「・・・と言う事がありまして」
ミーナ「不思議な風の吹き回しね」
俺「まぁ公の場で戦う時にはフェイザーを出したく無いので...」
宮藤「俺さん!」バタバタ...
宮藤軍曹とリーネ曹長がこっちに走って来る。何かあったのだろうか
リーネ「上層部からの連絡が来てます!ガランド少将からです!」
ミーナ「一体何が・・・内容は?!」
宮藤「えーっと・・・」
ポケットからメモ用紙を取りだしてる...
宮藤「『早く例の資料持ってこい。家で待っている』との事です!」
俺「・・・ああ、あれですか」
バルクホルン「資料って何なんだ?」
友「ジェットエンジンの資料ですよ。そういえば渡すの忘れてましたね」
俺「今から行きますか・・・シャトルは用意出来ているか?」
友「いつでも発進可能です」
宮藤「今から行くんですか? 夕食は出来てますよ?」
俺「すまないけど彼女は俺達の上官だから行かないと、ね・・・」
友「エーリカはこのまま皆と夕食に...」
エーリカ「ええー・・・」
友「たまには皆と食事を食べましょうね?」
エーリカ「・・・はーい」
バルクホルン「俺、今日の勉強なんだがどうするんだ?」
俺「多分帰って来るのは11時より後だろうし今日は無しで良いよ」
バルクホルン「そうか・・・行ってらっしゃい」
俺「行ってきます、トゥルーデ」
彼らはシャトルに乗り込み早々と旅立っていった...
シャーリー「・・・勉強ねぇ~何教えてるのかなぁ~?」
バルクホルン「べっ別に変な事では無いぞ!カースルラント語を教えてるだけだ!」
シャーリー「へぇ~・・・それ以外に進展してないのか?」
バルクホルン「むむむ・・・」
ミーナ「フラウはどうなの?最近友さんの所に居座ってるけど」
エーリカ「毎日勉強と食事と運動してるだけだよ~」
坂本「健康に良い生活を送っているようだな。良い事じゃないか!」
リーネ「あのーこれ以上時間が経つと料理が冷めるんですけどー・・・」
~ガランド少将宅~
俺達はシャトルから少将の家に転送で足を運んでいた...
ガランド「これが資料か」
友「今の貴方達が達成可能な技術を書いておきました。技術者に見せればすぐに理解するでしょう」
ガランド「ありがとう。すぐにノイエ・カールスラントに持っていくよ」
俺「さて、今回はこれで終わり・・・な訳が無いんでしょう?」
友「? どういう事です?」
俺「ここまで呼び出すんだから何かしら話したい事でもあるんじゃないですか?少将」
ガランド「ご名答。君達にちょっとした・・・いいや、深刻な事態が差し迫っている」
彼女は部屋の周りを見渡すと小声で話し始めた
ガランド「近々連合軍はベェネツィアのネウロイの巣に総攻撃をかけると情報が入った」
ガランド「しかもそれは・・・ウィッチに頼らずに攻撃を行うらしいんだ」
俺「今の戦闘ではウィッチは必要不可欠なのでは無いのでしょうか?」
ガランド「どうやら上層部は極秘裏にネウロイのコアを制御する方法を続けていたらしい」
ガランド「今回はそれを使って攻撃を行うとの事だ」
友「前の・・・確かウォーロックは失敗と聞きましたが?」
ガランド「連中もウィッチばかりに戦闘を任せるのは嫌なのだろう。だが私としては・・・」
俺「不安なんですね」
ガランド「もしこの作戦が失敗すれば501は解散、ロマーニャはネウロイに明け渡す事になる。まぁ成功しても501は解散だが・・・」
ガランド「黙って見てる訳にもいかない・・・だが公に反対する事も出来ない」
俺「要するに・・・作戦が成功すれば良し、成功しなかった時に何かしらの安全策が欲しいと言いたいのですね」
ガランド「君達にそれを任したいんだ。出来ないか?」
俺「・・・」
俺「方法はあります」
友「まさか・・・」
俺「俺達の対宇宙艦兵器、光子魚雷を使えば可能でしょう」
ガランド「それはどういった兵器なんだ?」
俺「この世を構成する物質、それには対となる反物質があります」
俺「これは物質と反応して強力なエネルギーと変わるんです。この時のエネルギーで目標を破壊します」
俺「俺達としてはまだ貴方達の前に出るのは避けたい。ですが光子魚雷の射程は数千キロ以上あります。攻撃部隊に気付かれずに破壊が可能でしょう」
ガランド「そんな兵器があるならどうして今まで攻撃しなかったんだ?」
俺「貴方達に解決してほしかったからですよ。破壊したら必ず他の巣も破壊しなきゃいけないようになる」
ガランド「だがあの兵器は...」
俺「分かってます。上手くいく確率が低いのはあまり嬉しくありません。その時が来れば破壊しましょう」
ガランド「ありがとう。感謝するよ」
俺「但し破壊時に大規模な閃光と爆風、熱放射が予想されます。他に被害が行かないようにするので情報操作は任しますよ?」
ガランド「ああ、それくらいなら誤魔化すさ。『ネウロイ、連合軍の攻撃で自爆』って感じにね」
ガランド「あともう一つ・・・最近私の周辺を探ってる連中がいるんだ」
友「スパイですか?」
ガランド「そんなんじゃない・・・多分お前達を探っている」
俺「あまり嬉しい情報では無いですね」
ガランド「動いてる人数からしてもかなり大規模の組織だろう。お前達は何か感じたか?」
友「シャトルのセンサーはいつでも起動してますが異常を発見した事はありません。501の
整備士の方々もミーナ中佐からキツク口外するなと言われているようですし」
ガランド「これからは気を付けるように・・・お前達は技術力があっても中身は人間だからな?」
俺「ええ、覚えておきますよ」
~シャトル、コックピット~
友「さて・・・光子魚雷を改造しないといけませんね」
俺「うむ。魚雷を今の出力でベェネツィアに撃ったらどうなる?」
友「出力はこの時代のTNT火薬数十メガトン"程度"ですが時間当たりの反応速度はこちらが上です。ベェネツィアは綺麗に吹っ飛ぶでしょうね。さら地になるんじゃ無いでしょうか?」
俺「あのコアを破壊出来る出力で良い。調整は可能か?」
友「元々魚雷には威力調整の機能がありますがそんなに下げる事は出来ません。たった十数キロトンで宇宙艦のシールドを破れる訳が無い」
友「内部の反物質を抜き出して威力調整するのがベストでしょう・・・ですが」
友「言っておきますが私は魚雷に関してそこまで詳しくありません。ステーションの整備中に触る事はほぼありませんでしたし」
俺「俺の方が詳しそうだな・・・前まで兵器管制をしていたしある程度の調整は出来る」
友「では反物質の抜き出しは私が転送でしておきます。俺には内部の調整を任しますね?私は個人的に色々したい事があるので・・・」
俺「分かった。後で俺の部屋に魚雷を転送しておいてくれ。信管は作動させるなよ?」
友「それぐらい分かってますよ・・・」
俺「後調べて欲しい事が...」
~501基地、自室~
俺「・・・とっ」
部屋に転送で戻ってきた。後からラックに置かれた光子魚雷も転送されてくる
俺「寝る前までに内部を見て・・・ん?」
ベットの方に何かいるようだが・・・
バルクホルン「Zzz...」
俺「トゥルーデ?」
彼女はベットにもたれかかるように寝ている。既に時刻は12時。ずっと待っていたんだな・・・
俺「ちゃんと寝ないと・・・ヨイショット...」
彼女の体を抱え上げる。起きちゃうかな?
バルクホルン「・・・Zzz」
俺「・・・よし」トサッ
自分のベットの上に彼女を寝かせ、シーツをかけておく
俺「そこで寝ておいてくださいね・・・作業しますか」
彼女に当たらないようにライトを付け、魚雷のカバーを開ける
俺「プログラムを設定し直さないと・・・」
起爆回路を操作しているアイソリニアチップを引き抜き、トリコーダーで読み込ませる
俺「爆発は着弾時に設定。ワープフィールド維持装置は・・・要らないな。取り出しておくか」
俺「反物質電池も通常のバッテリーに代えよう・・・シールドエミッタも要らない・・・」ガチャガチャ
友から借りた工具で部品や機器を外していく。宇宙で使わない以上反物質を保存出来る機器があれば良い。外した機器は他で使えるだろう
俺「こいつは...
~シャトル、船室~
基地に戻ってきて数時間、ずっとガランド少将から貰った今作戦での連合艦隊と例の兵器の情報を見ていた
友「出力が15キロトンなら周りの被害は最小限。周辺に人はいないようだし熱傷の心配も無い」
ディスプレイに大きな戦艦が映し出される
友「戦艦大和。我々の世界では特攻作戦で沈んだ戦艦がこちらではネウロイへの決戦兵器。歴史は面白い物ですね・・・」
友「・・・魚雷だけでは物足りない。やはり・・・」
友「シャトルで討って出る事も考えておきますか」
最終更新:2013年02月03日 16:27