上空
俺兄「よし、俺達で左側をつぶすぜ!まずは中央の中型をいつも通りに・・・」
俺弟「……!」
俺兄「おい、俺弟!何勝手に先行してんだよ!」
俺弟「あの位なら僕一人でやれる!何度同型をやりあったと思ってるの?」
俺兄「ちっ、この間から何かおかしいぜあいつ……」
俺弟はネウロイからの攻撃をくぐりぬけ、中型に接近
同型との交戦経験からさらにコア付近へと接近する
俺弟「確かここだ」
ダンッ
至近距離より放たれた13.9mm弾がコアを巻き込みネウロイを貫通
コアを破壊されたネウロイは形状を維持できず砕け散った
俺弟「次は小型!」
俺兄「あいつ……やればできるじゃねーか。けど危なっかしいったらありゃしねぇ」
俺弟「魔眼、開眼!」
俺弟の瞳が青く染まり、今まで視えていなかったものが視界に現れる
俺弟「……軸線にのった!」
小型ネウロイに魔眼により視える弾道の軌道予想線を合わせ引き金を引き手早く次弾を装填する
ダンッ。ガチャッ。ダンッ。ガチャ。ダンッ。ガチャ。ダンッ。ガチャ
そして放たれた4発の弾丸は小型ネウロイを破砕
俺弟「後は大型!」
カチッ
俺弟「こんな時に弾切れっ」
俺兄「おい、先走りすぎだ!大型は連携して倒すぞ」
俺弟「兄さんは、あっちの援護を。こっちは僕一人でやる」
俺兄「だーかーらー。お前一人じゃあぶねーっつってんだよ!」
俺弟「大丈夫だよ兄さん。さっきも言っただろう?何度同型と戦ってきたとおもってるんだい」
俺兄「……勝手にしろ!ピンチになっても助けにきてやんねーからな?」
俺弟「そんな状況には陥らないさ」
俺弟「アルテミス!」
弾切れとなったライフルを背後に担ぎ、左腕に魔弓を形成する
俺弟「コアは中心部……一撃で決める!」
アルテミスの形状が変化、弦がクロス状に張られた弓へと変化を遂げる
俺弟「矢の方も弄らないといけないな」
右腕より放出した魔力の塊を矢状に形成する
しかしいつもと同じ形状でなく、先端を細く、鋭く……
俺弟「……ぐっきつっ……」
いつもより重い弦をいつも以上に強く引き絞る
キリキリキリ、左腕のアルテミスも軋みをあげる
俺弟「射抜け!」
ヒュンッ
放たれた魔法の矢が大型ネウロイの中央に着弾
がしかし、放たれた矢はコアには到達していないようでネウロイは健在であった
俺弟「もう一発……!」
先ほどと同じ要領で大型へと矢を放つ
先ほどと同じ場所へ矢は到達し、先ほど放った矢が開けた空間を通過
パリンッ
2発目で矢はコアへ到達、それを破壊する
俺弟「なんだできるじゃないか。僕一人でも」
基地
俺兄「おい、さっきの戦闘についてちゃんと説明しろ!」
俺弟「言っただろう?僕一人でもう大丈夫だって」
俺兄「馬鹿野郎!単独行動は許可されてねーよ!それに俺達はチームだろ!」
俺弟「兄さん、言いたいことはそれだけ?」
俺兄「なんだと!」
バキッ
俺弟「……兄さん気は済んだ?」
俺兄「………」
俺弟「僕はもういくよ」
俺兄「おい、待てっまだ話は!」
俺弟「後で聞くよ」
俺兄「……何だってんだよもう!」
坂本「俺兄、どうした?」
俺兄「ああ、美緒ちゃん。俺弟の事で……」
坂本「やはりか。さっきの戦闘でも一人先行しすぎだとは思っていたが何かあったみたいだな」
俺兄「それが、わからないんだよね。昨日の夜あいつが急に思い立ったように、もう一人で大丈夫なんていい始めてさー」
坂本「ふむ。どうしたというのだろう。お前が突っ走るならまだしもあの俺弟がな・・・・・・」
俺兄「そうなんだよね。あの常に冷静なあいつがさー……」
坂本「しばらく様子を見るしかあるまい」
俺兄「りょーかい」
坂本「しかし、俺弟が危ない時はお前が助けてやれよ?」
俺兄「言われなくとも、もちろん助けにいきますよ。なんたってアイツは俺の大切な家族で半身みたいなもんですから」
その後も俺弟の無茶な戦闘は続いていった
幸いにもまだ危機的状況に陥る事もなく、逆に戦果をあげていたが……
リーネ「あの、俺弟さん……最近どうしてしまったんですか?その、何か焦っているような気がして」
俺弟「焦ってなんていないよ?」
リーネ「でも、ネウロイとの戦闘でも無茶な行動をしてるように思えるんです」
俺弟「無茶をしてるつもりはないよ、それじゃあね」
リーネ「待ってください!」
俺弟「また、今度……」
リーネ「……」
俺兄「リーネちゃんでも駄目かぁ……」
リーネ「はい。本当にどうしてしまったんでしょうか……」
俺兄「しばらくしたらいつものアイツに戻るのかなー……」
俺弟「……2人共やっぱり仲がよさそうだ。おめでとう兄さん」
俺兄「ミーナ中佐お話があります」
ミーナ「変なお願いはお断りよ?」
俺兄「いえ、まじめなお願いです」
ミーナ「……本当にそのようね」
俺兄「俺弟に飛行中止命令を出してください。出ないとそろそろアイツは……」
ミーナ「美緒から聞いているわ。最近どうも無茶をしているらしいわね」
俺兄「はい、危なっかしくて見てられません。あの状態だといつネウロイの餌食になってもおかしくありません」
ミーナ「そうね、あの冷静な俺弟さんだものね。一度戦闘から離して頭を冷やしてもらったほうがいいのかもしれないわね」
俺兄「はい。今日すぐでなくていいので、近日中に一度1週間位お願いします」
ミーナ「ええ、分かったわ。後で俺弟さんと話しをしてみるわ」
俺兄「はい、よろしくお願いします」
俺弟「……もう僕一人で大丈夫そうだ。もう兄さんに迷惑かけなくてもすみそうだ。これで兄さんは自分のやりたい事をやれるようになるといいな」
ミーナ「あら、俺弟さんまたここに居たのね」
俺弟「ミーナ中佐、こんにちは。僕はここから眺める海が好きなんですよ」
ミーナ「そうね。いい眺めですものね。俺弟さん、少し話をしませんか?」
俺弟「はい」
ミーナ「単刀直入に言うと最近どうしてしまったの?俺兄さんやリーネさんたちも心配していたわよ?」
俺弟「どうもしていませんよ」
ミーナ「いいえ。どうかしているわ?」
俺弟「……もう兄さんに頼らずにやるって決めたんです」
ミーナ「?」
俺弟「僕はずっと兄さんから守られてばかりで、兄さんだって僕にかかりっきりで…」
ミーナ「……」
俺弟「兄さんだってやりたい事だってあるはずなのに、自分の事はほっぽりだして僕のことばかり……」
俺弟「だから決めたんですよ。兄さんだって恋愛だってしたいだろうから、僕が兄さんにもう一人で大丈夫だという所を見せようと思ったんです。それが少し無茶してるように見えてしまっただけだとおもいます」
ミーナ「そう……でも俺弟さん?無理にしなくてもいいのよ?俺兄さんも言っていたわ」
俺弟「兄さんはいつだってそう言いますよ」
ミーナ「そうですか……俺弟さん、これ以上の無茶をするならあなたに飛行停止の命令を下さなくてはなりません」
俺弟「どうしてですか?」
ミーナ「足並みを乱されると隊全体に危険が及ぶ事だってあります」
俺弟「……」
ミーナ「あなたならこの事位は理解できているはずです?」
俺弟「…了解しました」
そして……
上空
坂本「数が多いな……」
バルクホルン「ああ、しかしまさか上陸されていたとは」
坂本「よし、各機ロッテを組んで迎撃にあたれ!」
「了解!」
俺弟「……」
俺兄「先行しすぎるな!ロッテを組んで迎撃にあたれ。これが下された命令だ!」
俺弟「……」
坂本「俺弟、出すぎだぞ。今回はお前一人で突っ込んでいってどうにかできる数ではない」
俺弟「いえ、できます」
俺弟は制止を聞かずに単独でネウロイの群れへと突撃
突撃途中で形成された魔弓を構え、複数の矢を束ねて接近しながら次々とネウロイの群れへと矢を放っていた
俺弟「僕はやれる。一人でもやれる!」
次々とネウロイを射落としていくが、やはり数の暴力の前ではジリ貧であった
俺兄「あの馬鹿、周りが完全に見えてねぇ!」
坂本「不味いな。囲まれつつあるな」
バルクホルン「仕方ない、我々でネウロイを分散させる!」
坂本「リーネは狙撃ポイントからできるだけ小型の数を減らしてくれ」
リーネ「了解ですっ」
坂本「行くぞ宮藤!」
宮藤「はい、坂本さん!」
バルクホルン「我々も遅れを取るな!」
エーリカ「はーい」
俺兄「全く、やっぱりまだ世話が焼ける弟だな」
俺弟「囲まれた、数が多すぎたみたいだね……兄さんも助けに来てくれるわけじゃないしどうにかしてこの状況を打破しないと」
しかし、時既に時間切れ。一人で状況を打破できるような状況ではなかった。
俺弟「……!」
パリン、パリン
俺弟の周りを囲むネウロイが次々に砕け散ってゆく
俺弟「リーネさんが狙撃してるのか」
リーネ「少しでも数を減らさなきゃ……」
しかしリーネも俺弟の周りのネウロイの数を減らす事、こればかりに意識が向かってしまい、リーネを狙うネウロイに気が付いていなかった
宮藤「リーネちゃん、危ない!」
リーネ「えっ!?」
リーネの視界には迫り来る、ビームの赤。そしてその間に割り込む黒い影
リーネ「俺兄さん、ありがとうございます」
俺兄「リーネちゃん、俺弟が心配なのはわかるけどまずは自分の心配をしないとね。うりゃぁ!」
ネウロイとリーネの間に割り込んだ俺兄のシールドがビームを阻止。そしてネウロイを一閃
俺弟「やっぱり、リーネさんには兄さんが必要みたいだね……俺はここで死んでしまったほうがいいかもしれないな」
坂本「俺、何をボーっとしている!早くネウロイの数を減らすぞ」
俺弟「…・・・了解」
矢を放つが当たらない。そして矢が形成できない。矢を乱射しすぎたせいで魔力の残りも少なくなっていたようであった
バルクホルン「俺弟、一度狙撃ポイントまで下がってライフルを使え!ソンナ状態じゃこっちは無理だ」
俺弟「……了解」
言われるままにふらふらと飛び、狙撃ポイントへと到着。担いでいた狙撃ライフルを手に取る
俺兄「これは俺の分!で、これはリーネちゃんの分だ!」
ボコボコ
俺弟「……」
俺兄「心配させやがって……どれだけ心配し続けたと思ってんだ!」
俺弟「……」
リーネ「俺兄さん、殴らなくても。俺弟さん、大丈夫でしたか……?」
俺弟「……」
俺兄「どうしちまったんだよ本当に」
俺弟「……それは」
俺兄「それは?」
俺弟「もう、兄さんに迷惑をかけたくなかったから……」
俺兄「迷惑?そんなもん今までかけられた覚えなんてねーぞ」
俺弟「そんなはずない!昔から、兄さんはいつも……」
俺兄「俺が好きでやってる事って言っただろ?お前を守る。それが俺のやりたい事だったしな」
俺弟「でも、それだけじゃない!僕にばかり構ってたらリーネさんと一緒に居れる時間だって……」
俺兄「あのなー。勘違いだわそれ。あの手紙は俺宛じゃなくてお前宛だったんだぞ?それをお前が話しをきかねーから」
俺弟「……」
リーネ「本当です!直接渡すのが恥ずかしかったから俺兄さんに渡して欲しいって頼んだんです……」
俺兄「そういうこった。お前が何を見たり感じたりしたかしらねーが、俺とリーネちゃんは何もないぜ?手すら繋いだことないし」
俺弟「全部僕の早とちり……」
俺兄「そういうこった。さ、さっさと終わらせて基地に帰ろうぜ。リーネちゃんがお前に話しもあるみたいだしな」
リーネ「はい、俺弟さん。この後私に付き合ってもらってもいいですか?」
俺弟「はい。わかりました、早く戦闘を終わらせましょう」
俺兄「ああ、とっととあの残ったデカブツを落として終わらせちまおうぜ」
俺弟「ああ、兄さんやろう!」
リーネ「私も、狙撃でお手伝いします」
俺弟「お願いするよリーネさん」
俺兄「それじゃ、コンビ復活といきますか」
俺兄「おらおら!図体ばかりでかくたっていいわけじゃねーぞ!」
壱閃、弐閃、参閃、死閃……俺兄の振るうロングソードが大型ネウロイの装甲を剥がしてゆく
俺弟「アレのコアはどこだ」
ダンッ、ガチャ。ダンッ、ガチャ。俺弟も俺兄が削った部分に次々と弾丸を撃ち込んでゆく
俺兄「攻撃が来るぞ!」
俺弟「ああ、兄さん!」
二人はシールドを張って攻撃を凌ぐが、既に魔法力が尽きかけている俺弟のシールドが早々に砕け散る
俺弟「魔法力が!?」
俺兄「俺弟!!」
俺弟「ごめん、兄さん。コンビ復活は駄目だったよ……」
目前にはネウロイから放たれたビーム。俺弟にそれを回避する方法も防御する方法も残されてはいなかった……
俺兄「させるかよおおおおお!!!」
俺弟「兄さん!?」
ドンッ
突っ込んできた俺兄が俺弟へと体当たりをかまし俺弟の位置をビームの射軸から外れさせる
そして俺兄もシールドを……
俺兄「……シールド、間に合え!」
俺兄「……ふぅ」
フラッ……俺兄は糸が切れた操り人形のように力なく地上へと落下していく
俺弟「兄さああああああああん!!!」
そしてその兄を追う俺弟……
坂本「俺兄!?」
バルクホルン「宮藤!俺兄のところへ。地上で治療を」
宮藤「は、はい!」
地上
俺兄「……」
俺弟「兄さん、嘘だろ?宮藤軍曹兄さんは助かるよな!?」
宮藤「……ごめんなさい。私でもこうなってしまってはもう無理です……」
腹部から下半身にかけて半身が無くなっていてはもう手の施しようがなかった
俺兄「……ったく。しけたツラしやがって」
俺弟「兄さん喋らないで!」
俺兄「こうなっちゃもう助からねーよ……それに言っただろう?お前は俺が守ってやるってよ」
俺弟「だけど、兄さんが死んだら意味がないじゃないか!」
俺兄「けど、もう俺が居なくてもやってけるだろ?」
俺弟「無理だよ……僕一人でできるわけが……」
俺兄「一人じゃないだろ?リーネちゃんだっているし、501の皆だっている」
俺弟「けど、それだけじゃ駄目なんだよ。兄さんが居ないと!」
俺兄「ったく、仕方ねぇな……これが俺のしてやれる最後のことだからな?これからはお前一人でやるんだぜ?」
俺兄「……融合-フュージョン-。俺の力、お前にやるぜ。でもって、時々俺のことを思い出してくれよ」
俺兄の体が光り輝き、粒子となって消えてゆく……
俺弟「兄さん!」
俺兄「俺弟、先に行くぜ!けど付いてくるなよ!!」
俺弟「にいさああああああああん」
宮藤「俺弟さん……」
リーネ「よしかちゃん!俺兄さんは?」
宮藤「駄目だった……」
坂本「……そうか。宮藤、リーネ俺弟の居る場所は守れているな?」
リーネ「はい、でも少しずつ押されています!」
宮藤「俺弟さん、まずは安全な場所に行きましょう」
俺弟「……」
宮藤「俺弟さん!」
俺兄(そうだぜ、俺弟。よしかちゃんの言うとおりだ。こんな場所でつったってたらあぶねーし、いつまでこの場所をリーネちゃんに守ってもらうつもりだよ)
俺弟「兄さん!?」
俺兄(やってみるもんだなー。融合ついでに俺の意識が残せないか試してみたのさ、そのうち消えちまうけどな)
俺弟「……」
俺兄(っつーわけだ。俺の魔法力も補充されたはずだし、俺の眼も魔法も受け継いでいるはずだぜ?)
俺弟「……ありがとう兄さん」
俺兄(さー行こうぜ。ネウロイをぶっ飛ばしにな。今のお前なら一人でやれる!)
俺弟「……一人じゃないよ。兄さんも一緒じゃないか」
俺兄(そうだな)
俺弟「その前に……」
俺弟は片足のストライカーを破棄。そして先ほどまで俺兄が居た場所に転がっていた黒いスピットファイアを装着。地面に突き刺さっていたロングソードも引き抜き、腰へと携える
俺弟「行こう兄さん……魔眼開放!」
俺弟の瞳が片側は青く、そしてもう片側は赤い光が怪しく輝いていた
俺弟「何だこれ……左右で視えるものが違う?」
俺兄(片側は俺の魔眼だ。見てみろ、ネウロイがぶれて見えるだろ?片方はネウロイの未来が視えてんだ)
俺弟「分かった!」
俺弟は再び空へと飛び立った……
俺弟「まずは、食らえ!」
スカッ
振りかぶったロングソードがネウロイの前方で大きく空振りする
俺弟「これなら!」
ダンッ。放った弾丸もネウロイに当たらず空を切るだけだった
俺弟「なんで当たらないネウロイを捕らえているはずなのに!」
俺兄(言っただろ。未来の位置だって!そこを今狙っても当たるわけねーだろ)
俺弟「しかも左右で視え方が違うから、どっちに何があるのかわからなくなりそうだ」
俺兄(なら、俺の魔法を使え!一か八かだ。眼と眼を融合させろ!)
俺弟「そんな事できるの?」
俺兄(やってみなきゃわからねーよ!もしかしたら一つ目になるかもな。そこはお前のイメージ次第ってとこだ)
俺弟「少しでも可能性があるなら……融合-フュージョン-!」
眼と眼の能力を融合させるイメージ……
俺弟の瞳の色が赤と青が混ざりあい、紫色の光を放つ瞳へと変貌を遂げる
俺弟「できた……左右で視えるものが同じになったっ」
俺兄(まー、魔眼-ツインアイズ-ってとこだな)
俺弟「これなら!」
スカッ
再び振るったロングソードだがネウロイの前方で大きく空振りをする
俺兄(まだタイミングが早い!)
俺弟「視やすくはなったけど当たらないんじゃ無意味だよ!」
俺兄(
初めて使ってどうにかできるようなモンじゃねーよ!)
俺弟「なら、片目で戦ったほうがマシだったよ。どうすれば元に戻るんだよ兄さん」
俺兄(今回は特殊だからわからねーな。それに元に戻したら俺まで居なくなっちまうかもしれねーぞ)
俺弟「なんだって?」
俺兄(仕方ねぇ。攻撃のタイミングは俺が教えてやる!)
]
俺弟「兄さん、そんな事ができるの?」
俺兄(ああ、多分お前を通じてこっちも視えてる。だからタイミングは任せろ!)
俺弟「うん、お願い兄さん」
俺兄(まだだぜ、まだまだ……)
俺弟「兄さん攻撃が来るっ!」
俺兄(攻撃が来るのもまだまだ先だ、あわてるな!)
俺弟「わかった」
俺兄(よし、いまだ!斬り倒せ!)
ブンッ
振るったロングソードは今度は空を切らず、小型のネウロイを一閃
真っ二つにされた小型のネウロイは砕け散り海上へと降り注ぐ
俺兄(よし、いいぞ!一旦坂本少佐たちと合流だ)
俺弟「うん、兄さん」
坂本「俺弟、下がらなくて大丈夫なのか?もう魔法力だって残ってないだろう」
俺弟「いえ、大丈夫です。兄さんが僕にくれたから……」
バルクホルン「俺兄は大丈夫だったのか?」
俺弟「いえ……兄さんは死にました。けど僕の中で生きてます」
バルクホルン「どういうことだ?」
坂本「詳しくは後で聞こう。今はあの大型をどうにかするのが先だ」
俺弟「僕に、いえ僕達に任せてください」
坂本「僕達?お前一人しかいないではないか」
俺弟「いえ、僕一人ではなくて僕達です」
坂本「よし、お前達に任せよう」
バルクホルン「坂本少佐!また俺弟を一人で突っ込ませるつもりか?」
坂本「さっきまでとは雰囲気が違う。今度は大丈夫だろう」
俺弟「はい、今度は大丈夫です」
バルクホルン「そうか、なら見せてみろ」
俺弟「見ていてください。僕達の力を」
俺弟「兄さん、攻撃がくる!」
俺兄(だから、すぐにはこねーよ!ああもうこの際大型相手だから回避は早め早めでいいや。けどそのうち慣れてもらうぞ?)
俺弟「わかった」
俺兄(しっかし、お前の眼も便利なもんだなー。さっきライフル構えた時に見えたけど弾道の軌道があらかじめ見えるのかよ)
俺弟「うん、後は余分なものも色々見えるけどね。それと時々見たくもないものもね」
俺兄(うわー……それは嫌だな)
俺弟「兄さん、こんな会話してる場合じゃないよ。大型は目の前だ」
俺兄(よっしゃやるぜ俺弟。ようは今まで2人でやってきた事を一人でやるだけだ!)
俺弟「無茶言わないで兄さん!二人でやってきた事を一人でできるわけないだろう?」
俺兄(いや、できる。お前なら、俺達ならできる)
俺弟「どうなっても知らないからね!」
俺兄(まずは、奴の中央部へ!シールドは張らずにロールで避けろ!)
俺弟「わかった!」
俺兄(次も次も次もだ……攻撃を抜けたらまずはロングソードで装甲を削れっ)
予め分かっていたネウロイが放つビームを最小限の動きでかわし、接敵する。
一閃、弐閃、参閃……俺兄の指示通りにネウロイ中央部の装甲を斬りつけ、破壊する
俺弟「次はっ!」
俺兄(ぶち空けた穴に対装甲ライフル突っ込んでかまわず連射しろ!)
俺弟「よしっ……いけっ!」
ドンッ、カチャ。ドンッ、カチャ……
狙いなどつけず内部に向けて連射する
俺兄(これで、コア手前まで削れたはずだ!後はお前の魔弓をぶち込め!)
俺弟「魔弓-アルテミス-形成!これが、僕の……僕達の力だ!」
ネウロイ内部に向けて、魔法力の矢を数発打ち込む。
そして、間をおかずネウロイが崩壊を始めた。どうやら矢はコアまで届き、コアを破壊したようだった
俺弟「ハァ……ハァ…・・・」
俺兄(ま、最初にしちゃこんなもんだろ)
俺弟「うん……けど慣れるまでに随分と時間がかかりそうだよ」
俺兄(すぐに慣れるさ。さ、戻ろう)
俺弟「兄さん……」
俺兄(何だよ?)
俺弟「ごめん兄さんまた僕のせいで……」
俺兄(気に寸なって。体はなくなっちまったけどまだお前の中で俺は生きてるしなー)
俺弟「でも、そのうち消えてしまうんだろう?」
俺兄(ま、いつ消えるかはわかんねーけどな。今日にもかもしれないし数年先かもしれねぇ。俺にだってわからねーさ)
俺弟「そう…でもできればずっと消えないで欲しいよ」
俺兄(いやー、ずっとっておめぇ。それは流石に俺がお断りだぜ?色々視たくないモノも見ちまいそうだし)
俺弟「そうれも、そうだね」
俺兄(ま、お前がリーネちゃんといちゃいちゃしだしたら俺は寝るから、俺のことは気にしなくていいからな)
俺弟「はいはい。どうせこっそり覗くつもりだろう?」
俺兄(流石にそんな趣味はねーよ)
俺弟「わかったよ、そういうことにしておくよ」
俺兄(OKOK。それじゃー戻るとすっかー。基地に戻ったら色々聞かれるだろうなー)
最終更新:2013年02月04日 14:47