ジョゼ「あれ……何……」
どうも、みなさんこんにちは。私、502所属のジョーゼット・ルマールです。
今日もちょっとお腹が減ったので、下原さんに内緒でコッソリと厨房に……
え?何で内緒にするかって?決まってるじゃないですか!私があの凶悪な兵器(料理)
に膝を折る所を見て、「食べてるジョゼさん、カワイイ…」なんて言い出して、
遂には………いえ、今の話は無かったことにしておきましょう。そ、そんなことより!
問題は目の前のアレです!冷蔵庫の前で揺れる、茶色と白の耳。少なくとも私は今までに見たことがありません。
ドアが開いていて耳しか見えていないのもコワイです。もしかして、野良の動物…
あ、動きが止まった。もしかして、私に気付いたんじゃ…
ジョゼ「!! きゃあぁぁぁぁぁぁ!」
ロスマン「今の悲鳴…」
サーシャ「厨房の方からです!急ぎましょう!」
二人は駆け足で厨房を目指す
ジョゼ「……ラル隊長?」
ラル「いきなりなんだルマール。肩に手を置いただけで叫ぶなんて」
ジョゼ「そ、それは…」
慌てるジョゼを尻目に、ラルは冷蔵庫の方へ歩いていく
ジョゼ「た、隊長!そっちは危険です!」
しかしまるで何の事だか解らないといった風のラル
ラル「? 何が危険なんだ?まぁいい……俺、来い。此処の奴らに挨拶しないとな」
その声を聞き、冷蔵庫のドアが閉まる
俺「たいちょー!ここお菓子無いの?」
ジョゼ「……男の……子?」
予想外の答えに気が抜ける
ラル「後で作ってもらえ。さぁ、行くぞ」
そう言って俺の腕を引っ張る
俺はお菓子お菓子と喚くが全く意に介さない
と、そこにクルピンスキーが現れた
クルピン「やぁ隊長。ところで誰?その子」
ラル「今日からこの隊に加わる俺上等兵だ。宜しくやってくれ」
クルピン「へぇ、上等兵なんかがウチに……。
ねぇキミ、これからボクの事は『伯爵』って呼んでくれよ」
何か企んだ様な笑みを浮かべている
俺「…はくしゃく!」
俺は無邪気に言われた通りに返す
クルピン「そう、いい子だね。じゃあ、後でボクんとこにおいで」
大物を釣り上げたような喜びを隠すように振る舞う。もっとも、既にバレているが
ロスマン「伯爵…何故ここに?今は三人で哨戒中のハズでは?」
クルピン「…エディータ、ボクをその目で射殺すつもりなの?怖いなぁ」
ロスマン「またそうやって…!今日という今日は許さないわよ!!」
クルピンスキーに寄っていくロスマン
クルピン「いつもそう言うクセに。…ちゃんと来るんだよ」
俺に向けてそう言うと、クルピンスキーは厨房を後にした
ロスマン「全く…」
サーシャ「隊長…その子が、書類に書いてあった……」
俺を指す指が、カタカタと震える
ラル「そうか。お前には少しキツイかもしれんな。俺、自己紹k」
下原「ダメ……この子カワイイ…もう、ガマンできない……」
俺に抱き着く少女、下原定子は何処からか現れていた
ジョゼ「し、下原さん!?」
ロスマン「何時の間に…」
俺「止めて!離してー!」
叫ぶ俺の言葉など全く耳に入っていない
下原「耳…目…ガサゴソする仕草…カワイイ……」
何時まで経っても俺を離そうとしない下原に、ラルが一言
ラル「下原、落ち着け」
正気に返る下原
下原「…! す、すみません!」
パッと離れた時、ジョゼは何故か他人事とは思えないほどの安堵の溜息が出ていた
下原「そういえば、貴方は…」
ラルの方を向く俺。うむ、と頷かれると隊員の方へ向き直し
俺「俺上等兵です!今日からよろしくおねがいします!!」
頭から出た耳をピコピコ動かしながら挨拶する
やっぱりまた下原に抱き着かれた
最終更新:2013年02月04日 14:55