俺「まっだかなー♪」

クルピンスキーにもらったクッキーは既に食べ終え、空を見上げ呑気に待つ俺

ロスマン「…何かしなかったでしょうね」

鋭い視線を向ける

クルピン「いいや、何も」

あくまでシラを切るクルピンスキ―

下原「空を見る俺君…カワイイ…」

ジョゼ「下原さん!下原さーん!!」

虜になってしまった下原を何とか引き戻すべく奮闘するジョゼだが上手くいかない

俺「! 来た!!」

開かれるドア。管野と二パが部屋に入ってきた

管野「戻ったぞ。…おい、任務ほっぽり出して酒か。さすが”伯爵”だな」

二パ「急にいなくなるから、二人であちこち探したのに!!」

二人の勢いに押されるが、ペースは崩さない

クルピン「まぁ、落ち着こうよ二人とも。それより、何か収穫は有ったかい?」

管野「…無ぇよ」

二パ「次はちゃんと……?」

二パは目の前で目を輝かせている少年が目に入る

頭からは動物の耳が出ていた

管野「何だ?コイツ」

二パ「お前、何か用か?」

少年は息を吸うと、ハッキリこう言った




俺「おっぱい吸わせて!!」

ロスマン「」
サーシャ「」
ジョゼ「」
下原「」
管野「」
二パ「」

嬉しそうな顔の俺。さすがの下原も引き気味だ

クルピンスキーだけは腹を抱えている

俺「ねぇ、良いでしょ?甘いのが出るってはくしゃくが言ってたよ!」

二パ「く、来るな!!」

管野「コイツ!!」

言うが早いか俺を蹴り飛ばす菅野。俺は立ち上がると泣きながら逃げていく

俺「うわぁぁぁぁ!!怖い人がいるよぉぉぉ!!」

管野「待ちやがれ!」

部屋を出ていく二人。二パが溜息を漏らす

二パ「助かった…」

ロスマン「アンタの仕業ね」

もはや疑問符すら付けず、指揮棒をクルピンスキーに突きつける

クルピン「いや、あの子は純真でさ。『おっぱいの大きい人は甘いものが出るから吸ってごらん』

     って言ったら、すぐに信じちゃって」

二パ「おい!ふざけるなよ!!」

空気が悪くなりかけた所に、ラルが入ってきた

ラル「どうした騒がしい。…まぁ大方プンスキーの所為だろうが」

あはは…と笑うクルピンスキー

ラル「まぁ、本題はこれだ。俺の事について詳しく説明を…エディータ、頼む」

ロスマン「な、何でそこで私なんですか!」

ラル「丁度手に書類を持っているし、私はもう忘れた。

   それに…俺も丁度帰ってきたようだ」

そう言って目の前を走り去ろうとしていた俺を片手で止める

俺「たいちょー!怖い人が!早く離して!!」

俺が喚いていると管野がへとへとになって戻ってきた

管野「何だソイツ…スピードが、全然落ちねぇ……」

ラル「菅野か。これで全員揃ったな。エディータ、頼む」

ロスマンはハァと息をつくと手に持った書類を読み上げる

ロスマン「…俺上等兵、本日を以て原隊をここ502統合戦闘航空団とする。

     パーソナリティとしては、11歳で出身はリべリオン、

     使い魔はモルモットで、固有魔法が『エネルギー変換』…体内の糖を魔力によって直ぐに分解、吸収可能。

     反動として恐るべき食事量、通称『ワームホール』…」

サーシャ「何だかよく分からない固有魔法ですね…」

ラル「そういえばコイツは食料を与えれば体力が無限になるとか言ってたな。笑い飛ばしてやったが」

ジョゼ「それが何の役に立つんでしょうか?」

ロスマン「…彼はユニットの破損程度では撤退しない。必ず舞い戻り敵を討つ。

     彼が止まる時は致命傷を負うか、部隊の食料かストライカーユニットが無くなった時だけだ。」

サーシャ「そ、それで破壊率200%…」

ロスマン「なお、今回大量にストライカーユニットを用意させてもらったが、彼はインファイターの為、この数はいささか心もとない。

     貴部隊にも同様のウィッチがいると耳にしている。十分注意してほしい」

クルピン「おや、見た目に似合わず結構攻めるじゃないか」

管野「オレの邪魔はさせねぇぞ」

俺「うぅ…」

下原「怖がる俺君と怒る菅野さん…カワイイ…」

ロスマン「しかし貴殿らなら必ず彼を一人前に育て上げてくれると信じている

     健闘と幸運を祈る……教育しろ、ですって!?」

ラル「良かったなエディータ。出番じゃないか」   

ロスマン「ええ…ってそういう事じゃなくて!本当に新人だったの!?」

ラル「良いじゃないか。そこらの奴よりよっぽど能力はある。ありがたく頂戴しておこう」

二パ「私は反対だ!!」

管野「オレもだ!手柄が減る!!」

ヌッと現れる人影

サーシャ「上官に意見するなんて……二人とも、随分成長しましたね」

二パ「ヒィッ!!?」

管野「た、大尉…」

サーシャ「さ、行きましょう?」

氷の様に冷たく微笑むと、ポクルイーシキン他2名は部屋を出て行った

ラル「…ということだ。お前達、コイツの面倒はしっかり見てやれ」

ロスマン「まぁ、教え甲斐が有るのは良いけれど…」

クルピン「素直じゃないねエディータ。嬉しいって言えば良いじゃない」

ケラケラとからかった所を煩い!と叩かれるクルピンスキ―

ジョゼ「下原さん、私達も……下原さん?」

下原「! そ、そうね。頑張りましょう。……ハァ、カワイイなぁ…」

唯一頼れる味方まで失ってしまったジョゼは、せめて私だけは…と心に固く誓うのだった
最終更新:2013年02月04日 14:56