ジョゼ「お腹空いた……」

どうも、みなさんこんばんは。私、502所属のジョーゼット・ルマールです。

今私は冷蔵庫の前に居ます。何故かと言うと、今日の戦闘で傷ついた管野さんの治療をしていたのですが

やっぱりお腹が空いて、カラダも…熱くなっちゃって。それでコッソリとここに…

え?コッソリ来た理由…ですか? 何回も言わせないで下さい!私があの凶悪な(以下省略)

…と、とにかくですね、問題はこれです。目の前にある、とっても美味しそうなケーキ。

私の記憶では、これは下原さんが何とか材料を調達して作った、至高の一品だったハズ

慣れない洋菓子作りに腐心する下原さんの顔が蘇ります。

「たまには扶桑の食事だけじゃなくて、こういうのも皆に食べてほしい」と言う下原さんですが

私は多分あの子の為だと思うんです。そう、俺君は下原さんの作るご飯を

いっつも美味しい美味しいって顔を綻ばせて喜ぶんです。その時の下原さんは俯いて、顔を赤く染めて…

…って危ない、話が逸れちゃいました。要は私のカラダがこのケーキを求めていますが

先に食べてしまえば、下原さんの気持ちを踏みにじってしまうのです……ああ…でも…


俺「ねぇ、どうしたの?」

ジョゼ「ひゃっ!?な、何でもないですっ!!」

噂をすれば、俺君です。そういえば今日はストライカーを壊し過ぎてお説教されていたんでしたね。

目に涙が残っています。よっぽど怖かったんでしょう

俺「わぁ! そのケーキ…」

う…さすがに見つけますよね。でもいくら俺君でも、ここは譲れません!

ジョゼ「そ、そういえば俺君は、よくあんなに戦えますね」

よし!何とか話題を逸らしました。後はこのまま…

俺「うん!こっちに来る前、おじさん達が言ったんだ!『お前にはその能力がある』って。

  だから訓練は辛かったし、ご飯も美味しくなかったけど頑張ったよ!

  たまに壊し過ぎて殴られたりする時もあったけど、頑張ったよ!!」

な、何て言いました?『殴られた』!? そういえば俺君の階級は上等兵、私達と比べてかなり下です。

それなのにこの子は…今まで耐えて?……………うぅ…私この手の話には弱いんです…




ジョゼ「……ケーキ、食べてもいいよ」

元々このケーキは俺君のモノ。だったら、私が止めるなんて事は…

俺「うん!……はい!」

ジョゼ「…何ですか?」

顔を上げれば、目の前には8個あったケーキのうちの1つが

俺「一緒に食べよ?」

ああ、そんな笑顔で言われたら……断れないじゃないですか…

ジョゼ「ありがとう…」

ああ、私はどうすれば…

…! そうでした!このケーキは下原さんにしてみれば俺君に食べて貰えればOK。

ならば目的はもう達成されているのです。だったら、私が食べてはいけないなんて事も有る筈がありません!!

そうに違いない!我ながら今日は冴えていますね。ということで…

俺・ジョゼ「頂きます」

では一口………うん、やっぱり美味しい。口では謙遜しても腕は間違いありません。

でも、それ以上に気持ちが伝わってくるような気がします…

俺「? こんなに美味しいのに、何で泣いてるの?」

ジョゼ「あ、これは……」

俺「お姉ちゃんはもっと笑わなきゃ!!」

ジョゼ「……うん」

いつの間にか泣いていたみたいです…。でも、俺君といると何だか…温かくなって……ヘンな感じがする…

ジョゼ「ねぇ…俺君は」

いつの間にか私は2つ目に手を伸ばしていました



俺「あっ!お姉ちゃん!お姉ちゃんもケーキ食べる?」

俺君の顔はこっちを向いて無い。…もしかして他に人が?



下原「ううん、要らないわ。ね?ジョゼさん」

え!!!???

ジョゼ「し、ししし、下原さん!!!こ、これはですね……」



お、怒ってます!どんな事があっても決して怒らなかったあの下原さんが!!

ど、どうしよう……

下原「取り敢えず……行こうか?…あ、俺君はケーキ食べてていいからね」

俺「分かった!ありがとうお姉ちゃん!!」

下原「ふふ…」

下原さん、嬉しそう…。抱き着き癖とかじゃなくて、どこか違うような雰囲気が……あ!

止めて下さい!!連れて行かないで!!!

下原「怯えるジョゼさん…カワイイ……」





………翌日、やっと私は解放されました。

な、何があったか…ですか?そ、そんなこと…言えません……//
最終更新:2013年02月04日 14:56