俺「君が宮藤君だね?
私の名は“俺”、君がこれから所属することになる501JFWの総s
宮藤「所属?そんなの認めてません!」
俺「えっ」
坂本「おい宮ふz
宮藤「私はお父さんの手紙を確かめに来ただけです!
戦争だけは絶対にしませんから!!」
坂本「」
俺「な、何だと…
話が違うではないか坂本く…ん…」 バタッ
俺大佐、失神 宮藤芳佳の初戦果であった
30分後
俺「いやはや驚いたなあ、聞いていた話と180度違っていたのにはね。」
坂本「申し訳ありません…」
宮藤「すみません……。」
俺「別に構いやしないさ。戦いたくない、という宮藤君の気持ちは大いに尊重させてもらうよ。」
坂本「ですが大佐、宮藤は必ずや素晴らしいウィッチに…」
俺「坂本君、君の考えもよく分かる。
だが彼女が承認していない以上、無理に押し付けるわけにはいかんよ。違うかい?」
坂本「…分かりました、大佐。」
宮藤「……。」
俺「さて、私はそろそろ戻ろうk
ウウウゥゥゥーッ!
「「「敵襲!?」」」
坂本君の後を追うように水面付近を飛ぶ。
ネウロイから無数のビームが浴びせられるが、坂本君はかわし俺は吸収する。
半分ネウロイ化している、というのはこんな時非常に役立つものだ。
十分な速度に達したことを確認し、ネウロイ直上まで一気に上昇。
坂本君はコアを確かめようとしていたようだが、攻撃を受け守勢に回っている。
仕方がないので、俺はネウロイの翼の中央部に狙いを定めて急降下した。
20mm機関砲4丁+13mm機関銃2丁の威力は伊達ではなく、ネウロイの表面は大きく削られる。
慌てたようにビームを浴びせてくるが、俺のFw190にはビームを吸収するという素晴らしい機能が備わっている。
ただし、ものには限度があるわけで……
ジリリリリリリリリリリリリリリッ!
俺「おっといけね」カイヒカイヒ
坂本『大佐!大丈夫ですか!?』
俺「大丈夫、ちょっとビームを吸収しすぎて警報音が鳴っただけだ。
それより坂本君、なかなかコイツは強敵だ。どうしようか?」
坂本『私は上からコアを探しますので、大佐には発見までの間撹乱攻撃をお願いします。』
俺「了解。」
急降下で得た速度を殺さないよう注意しながら反転し、真正面からネウロイに突っ込んだ。
正面反航戦。高い相対速度を得た機関砲弾は大ダメージを与え、頭部が大きく欠ける。
ぶつかる寸前で大きくロールして回避。
俺のFw190がちょっとやそっとでは墜ちない、ということにようやく気づいたらしい、反転して追っかけてきた。
慌てずに急降下して速度を稼ぐ。海面ギリギリのところで引き起こし急上昇、マニューバキルを期待したが流石に無理だった。
低高度でもたもたしている敵機の側面から尾っぽの膨らんだところを撃つと、推進器官だったらしく速度が大きく低下。
機を逸せず、坂本君が扶桑刀で突撃する。
見事なものだ。閃光と共に右主翼の大半を切断した。
敵は再生に手間取り、ビームを撃てないでいる。
坂本『コアを発見!尾の付け根です!』
俺「よくやった!」
直後、猛烈なビームが俺たちを襲う。気づかれたか?
シールドを張る坂本君とFw190で吸収する俺。
警報音が鳴る。回避しようとするが如何せんビームが多すぎた。
ドガァァァァァァァン!
坂本『大佐!?』
宮藤『俺さん!?』
俺「大丈夫、尾部の安全弁から溜まったネウロイのエネルギーが一気に排出されただけだ。
ほら、敵も驚いているぞ。まさか相手もビームを撃つなんて思ってないんだろう。」
宮藤『確かに、ネウロイが速度を緩めましたね。』
坂本『宮藤の言う通り…ん!?』
宮藤『坂本さん?』
「『なぜ 君/お前 が甲板に出ているッ!!』」
宮藤『せ、船内で聞いてたら居ても立ってもいられなくなってきて…』
坂本『戻れと言ったのが聞こえなかったのか!』
俺「ここは危険だ、今すぐ戻りなさい!」
宮藤『で、でも
坂本『ここはお前の居場所じゃない!』
俺「残念ながら今の君は足手まといだ。速やかに部屋に戻りなさい!」
無線機に叫んでから、宮藤君のチャンネルを切る。
再度急降下しコアを狙うが素早く回避され、照準がずれてしまう。
甲板を確認すると、彼女は負傷兵の治療を行っていた。
まずい。非常にまずい。物凄くまずい。敵の守りが堅すぎる。
先ほどのような急降下攻撃は最早通用しない。コアも移動しているようで一向に撃ちぬけない。
眼下の扶桑艦は次々に倒れていく。そして遂に、赤城も命中弾を食らった。
坂本『宮藤!宮藤!!宮藤ー!!!』
俺「坂本君!
今は戦闘中だ。彼女のことは赤城の乗組員に任せたまえ!」
坂本『でも宮藤が
俺「今は敵を倒すことが先だ!!
……赤城は沈んだわけではない。気持ちは分かるが、後にしてくれないか。」
坂本『…了解。』
次に仕掛けた攻撃で、遂に機銃弾が尽きた。
しかし敵は相変わらず飛び続けている。
俺に攻撃手段は残されていないのか?いや、まだ一つだけ……
俺「坂本君、短い間だったが今までありがとう。本当に感謝している。」
坂本『大佐?急に何です?……まさか大佐!?』
俺「最期まで迷惑をかけてすまない、宮藤君には君から謝っておいてくれ。
それでは。」
喋り終えるとすぐに無線機を切った。制止は聞きたくなかったから。
深呼吸して機体を赤城の方向へ向ける。体当たりして死ぬ前に一目見ておきたかったから。
甲板にはストライカーユニットを履いた宮藤君の姿が見えた。
俺(流石は宮藤博士の子だ、訓練無しにユニットを……
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
『 宮藤芳佳、発進します! 』
無線機を入れなおした途端に飛び込んできた彼女の言葉は、俺、少佐、そして全艦隊の希望を蘇らせた。
間もなく彼女は甲板上を動き始める。気づいたネウロイがビームを放ち、艦橋の屋根が失われたがそれどころではない。
皆固唾をのんで彼女を応援していた。
俺「宮藤君!姿勢を持ち上げて高度を上げなさい!」
艦長『引き起こせ!後がないぞ!』
宮藤『飛んでええええええええっ!』
坂本『飛べえええ宮藤!』
水面至近まで落ち込んだ宮藤君だが、どうにか引き起こしに成功。
それだけではない。素晴らしい速度で急上昇し私たちのところへ近づいてきたのである。
緊張と恐怖で目を瞑っていた彼女。目を開けばそこには青い空。
宮藤『………!?
飛べた、飛べた!飛べたーーっ!!』
俺「よっしゃあああああああああああああああああああああっ!!」
坂本『何て奴だ、
初めてストライカーを履いたというのに。』
宮藤『坂本さん、俺さーん!』クルクルクル
坂本『おい、何処へ行く!』
俺「スピンを抑えろ宮藤君!」
宮藤『私、手伝いまーす!』クルクルクル
ネウロイが彼女を見逃すはずがなかった。
一思いに焼き殺そうというのだろうか、ビームを収束させ発射する。
しかしそれは叶わない。宮藤君が巨大なシールドを張り、防いだからだ。
俺「しゅ、しゅっごーい…」
坂本『何て大きなシールドだ…あれがあいつの潜在能力なのか…!』
「『…面白い!』」
俺と坂本君が敵の攻撃を引きつけている間に、宮藤君がコアを撃破することになった。
坂本君が扶桑刀で背中に一撃を加え、間をおかずに俺が正面反航。迷ったようにビームが右往左往する。
そのスキに上空から宮藤君がコアを狙撃…とはいかなかった。流石に初実戦だ、辛いのだろうか。
坂本『大丈夫か?』
宮藤『はい、すいません。
でも大丈夫です。まだ飛べます。』
俺(初実戦だ、まだ魔力の効率的な使い方を覚えていない以上持ってあと3分程度だな。
それまでにケリをつけなくては…)
宮藤『もう一度、お願いします!』
坂本『…大佐、いかがでしょうか?』
俺「いいだろう、だが君にはもう後がない。
これで最後のチャンスだ、気を引き締めていけ。
……死に急ぐようなことはするなよ?」
宮藤『はい!』
彼女の返事を合図にして突撃。敵機スレスレを飛ぶ坂本君を見て俺はふと思いついた。
Fw190の翼端を敵に擦り付けて飛べば表面を削れる……ッ!
この突拍子もない行動が、宮藤君に大きなヒントを与えることとなる。
宮藤(さっきと同じことをしても、またやられちゃう。どうすれば……)
Fw190<ガガガガリガリガリギギギグギギギギギバリバリゴリゴリグギギギギギ…
宮藤(……そうか!)
彼女もまた敵機スレスレを飛んだ。そして機銃弾を表面へ撃ちこんだ。
装甲に幾つもの穴が開き、ついにコアが露出した。
宮藤(ハッ!?あれが…コア!?)
しかし彼女は既に通り過ぎてしまっている。
宮藤(止まれない…ダメっ…もう…!)
俺「もらったあああああああああああああああああああああああああ!!」
Fw190<ガガガリガリガリガリ……パキン…!
俺のFw190が、コアを破壊した。が…
俺「よっしゃあああ
バリッ!
俺 ……グハッ!」
ルッキーニ「コア破壊、かっくにーん!
十発十中だよーすっごいでしょー!」
バルクホルン「こちらも確認s……!?」
ルッキーニ「どったのバルクホルン?」
バルクホルン「……ルッキーニ少尉、撃墜したのはネウロイではなくて俺大佐のFw190だ。」
ルッキーニ「ウジュア!?」
ミーナ(防弾ガラスを破られちゃったのね…翼の再生で手一杯だったのかしら…)
俺大佐、出血多量で気絶。本日二度目の失神であった。
医者の不養生。いや、違うか……。
つづく
最終更新:2013年02月07日 13:23