2011年夏、とある河川の脇道を走る一輪の自転車。
俺「♪~」
授業を終え、いつも通りP○Pで音楽を聴きながら俺は帰り道を走っていた。
模試や試験に追われている生活だが一番楽しいのはやはりこの帰り道だろう。
何も考えずランダムに流れる音楽を聴き、その音楽に合わせる様に速度を変えたりギアを変える。
俺(次の試験に備えて物理でも勉強しておくか・・・)
長く続く舗装された道。土手は数日前に刈り取られた雑草で覆われ下の河原まで続いている。
俺(草...昔は色々調べたんだがなぁ・・・)
昔...小さい頃は今と違って色んな物に興味を持っていた。
そこらの草以外にも動物、鳥、飛行機...しまいには宇宙や原子の事まで調べていた。
だが中学になる頃にはその興味も収まり始めアニメ...所謂オタク文化やミリタリー関連に興味を持つようになる。
無論昔興味を持った事は今でも興味を持ち続けてはいるが徐々に忘れているのが現状だ。
そんな事を考えながらスピードを上げる。
その時上空を何かが通過した。
上を見上げてみると翼の長さが1.5mほどの鳥が空を周回していた。
俺(トンビか・・・今日は暑いから上昇気流出まくりだろう)
ピーヒョロロ...
俺(トンビって油揚げ取るんだよなぁ・・・待てよ)
走りながら前の籠に入れてあるカバンを開け、中からパンの耳を取り出す。
これはスーパーでパンを買う時に無料で貰っておいた物。家でおやつ代わりに食べようと思ったのだが...まぁ良い。
俺(人には懐かないって聞くけど・・・)
とりあえずブンブン振ってみる。
トンビ「」ピクッ
すぐにこちらにやってくるトンビ。どうやらお腹がすいていたのか?
そのまま彼?はこちらに降下してくる。俺も速度を緩め食べやすいようにしておいた。
俺(後3m...2m...1m!)
トンビがパンの耳を掴もうとしたその時
ガタンッ!!
俺は空を飛んでいた。
俺(あ、ここ曲がり角だったっけ)
10m下には水が見えている。ここは一級河川。汚くは無いだろう。
俺(受験前に休んだら評価下がるよなぁ...)
そのまま落ちていく自転車。ふとトンビの方を見てみると...
トンビ「♪」パシッ
俺(なんだろう...ムシャクシャする...)
言っちゃ悪いがこうなったのはコイツのせいだ。やはりここは...
俺(一緒に溺れようかっ!!)
そのまま彼の足を掴む。意外に爪大きいねぇ...
俺「うわぁあああああああ!!!...」
トンビ「!!!!」
俺はそのまま意識を失ったのだった...
1945年、9月
ベルギカ、サン・トロン郊外、上空8000m
既に時刻は12時を過ぎ、満天の夜空が見えていた。
その空を静かに飛ぶ一人の魔女...
ハイデマリー「...お茶会ですか・・・」
サーニャ≪はい!リーネさんとペリーヌさんと一緒に501の皆とお茶会をしました!≫
サーニャ≪色んな話を聞けて楽しかったです!≫
ハイデマリー「そうなのね・・・楽しそうでなによりだわ」
サーニャ≪シュナウファーさんはそういった事していますか?基地の仲間や友達と≫
ハイデマリー「・・・いいえ、私は...!」
急に魔導針で感じ取った"何か"。方位052,高度10000m。20km離れた所にその"何か"は突如として現れた。
ハイデマリー「どうやらネウロイが来たみたいだわ・・・また今度にしましょう」
サーニャ≪分かりました。また同じ時間に...≫
ハイデマリー(さっきまで感じ取れなかったのに・・・新手のネウロイ?)
通信から周囲の状況に注意を向け、その何かを詳しく視てみる。
ハイデマリー(大きさは2mも無い。形も不規則...飛行せずに落下している...)
詳しく確認しようとしても雲の中なのでよく分からない。
ハイデマリー(下には小さい町...もし爆弾だったら...)
MG151のセーフティを外し、迎撃の為に私はその"何か"に最高速で向かった。
最高速で飛行して100秒。既に"何か"が落下する地点の上空まで来ていた。
だが落下地点の上空...私の上には大きな積乱雲が立ち込め、"何か"を目視で確認する事は出来ない。
ハイデマリー(2000mで雲が無くなる。雲から出てきた所をMG151で...)
私はMG151を構え、"何か"が雲から出てくるのを...
ハイデマリー(来た!...)
雲を掻き乱しながら落ちてくるのは...
ハイデマリー(人!?)
あの姿は紛れも無い人だった。それもウィッチでは無く男の人だ。
ハイデマリー(おかしい・・・でも助けないと!)
銃を下ろし彼の元へと向かう。彼の落下速度は200km/hも無い。すぐに追いつく事が出来た。
彼と落下速度を合わせてそのまま抱きかかえる。
?「...」
ハイデマリー(脈もある・・・生きているのね。良かった・・・)
空中で静止しながら彼の容姿を詳しく見てみる。
ハイデマリー(年は私と同じくらい。でも着ている服は・・・)
シャツにズボン...空を飛ぶには薄着過ぎる。それに服の繊維は私の知らない物だ。
- とりあえず私は彼を基地へと運ぶ事にした。まずは事情を聞かないといけないだろう。
最終更新:2013年02月07日 13:46