基地、個室、午前7時
俺「zzz...」
「おーい!」
俺「....zz」
「おきろー!!」
ボカッ!
俺「!!」
急いで飛び起きると目の前には一人の男。昨日食事を持ってきてくれた人だ。
B曹長「おはよう。熟睡出来たか?」
俺「は、はい...」
B曹長「まずは...とりあえずその服を脱いでコイツに着替えてくれ」
渡されたのは肌着とシュナウファー大尉が着ていたのと同じ服だ。空軍の服なのかな...
B曹長「外で待ってる。後その服はこちらで洗っておこう」
俺「ありがとうございます」
急いで服を着替え廊下のB曹長さんと合流する。
B曹長「よし、食堂に行こう。今は皆食べているはずだ」
彼に案内され、廊下を歩いていく。
食堂に辿り着いたのは良かったが...
俺「あの・・・人数少なくないですか?」
B曹長「今この基地にいるのはこれで全員だ。後ハイデマリー大尉は今は眠っている」
食堂には30人も居ない。全員6人ごとにテーブルにつき食事を食べている。
俺はその中の一つのテーブルに案内された。
B曹長「A准尉!彼を連れてきました!」
A准尉「...来たか」
中でも一番屈強そうな人が立ち上がる。多分ここの部隊のA准尉なのだろう。
A准尉「君が俺君か」
俺「はい。シュナウファー大尉に助けてもらってここに...」
A准尉「皆、彼が新しくここでウィッチとして戦う事となった俺君だ」
俺「...よろしくお願いします」
パチパチパチパチ...
テーブルの皆からまばらな拍手が挙がる。
A准尉「私はここの保安部隊の隊長、A准尉だ。彼は...既に知ってるな?」
B曹長「B曹長だ。よろしく」
C曹長「同じくC曹長だ。よろしくな~」
A准尉「ここの保安部隊は向こうで食べている部下を合わせて16名いる」
俺「たった16人...なのですか?」
基地ならもっと...数十人はいていいはずだ。
A准尉「今の我々の任務はネウロイの攻撃ではない。基地の保守管理だ。これだけの人数でも十分足りている」
C曹長「サン・トロンの防衛自体は町の反対側にある地上部隊が行ってるのさー」
A准尉「後向こうにいるのは...」
チーフ「ここでストライカーや基地の機械整備をしている者だ。よろしくな」
チーフ「
整備士達はまだいるんだが...今は君の持ってきた機械を調べてる様なんだ」
俺「あぁ・・・P○Pの事ですか。別に見てもらっても構いませんよ」
チーフ「どうもうちの整備士達は気になったらしい。すまないね」
A准尉「今ここの基地で勤務しているのは我々だけ...」
コック「私を忘れるのは良いが早く食べてくれ!冷めるぞ!」
A准尉「...と言う事だ。食べ終わったらさっきの廊下から外に出て滑走路の所まで来てくれ」
A准尉「我々は先に待っている...」スタスタ
既に食べ終えていたのか食堂の皆は持ち場に戻っていく。
俺「食べるか・・・」
席に着き一つだけ残されていた食事を食べる事にする。
俺「モグモグ...」
コック「ジーッ」
俺「...モグモグ」
コック「ジーッ」
俺「・・・何かあるんでしょうか?作法面で間違っていたりします?」
コック「いや、その・・・あれだ」
コック「美味しいか?」
俺「...非常に美味しいと思います」
コック「...扶桑の人向けの味付けが上手く行ったのか...」ボソボソ
俺「?」
コック「な、なんでもない!早く食べろ!こっちは大尉の食事も用意しなきゃいけないのに...」
基地、格納庫
俺「ここかな...」
C曹長「おーい!こっちだー!」
俺「今行きます!」トタトタ
A准尉「来たか」
俺「ここで何をするんですか?」
B曹長「君をウィッチにする為の訓練だ。俺達は君の基礎体力や射撃技術面でのサポートを行う事になっている」
C曹長「お前さんが戦えるようになったらハイデマリー大尉と一緒に飛ぶ事になる。楽しみにしておけよ~」
A准尉「まずは...」
彼は滑走路を指差している。
A准尉「往復20周」
俺「は、はい!」
俺「」グター
B曹長「体力は一般的...と」
C曹長「これ飲むか~?ただの水だが」
俺「パシッ ゴクゴクゴク...ふぅ」
A准尉「次は実弾射撃だ。チーフ」
チーフ「はいはい。用意出来てますよ」
彼が持ち出してきたのはMG3...では無く時代的にMG42だろう。
A准尉「銃は扱えないんだな」
俺「よいしょっと...撃つくらいなら多分出来ます」
ゲームで撃ってましたなんてのは流石に言えない。
A准尉「では使い魔を具現させた状態で持ってみろ」
俺「アレですか...」ピョコッ
C曹長「見たことの無い魔導針だなぁ~...どういった能力なんだ?」
俺「分かりません。自分でも何が起きているかが理解できてませんので」
B曹長「君の固有魔法などの件はハイデマリー大尉に任すしか無いな。我々には専門外だ」
俺「では...」
机に置かれたMG42を持ってみる。思ったよりも軽い...いや、重さをあまり感じないな...
俺「これってこんなに軽かったでしょうか?」
B曹長「ウィッチには筋力強化の能力があるんだ。数十kgくらいの武器でも簡単に持てる」
俺「なるほど...」
A准尉「では始めに銃の取り扱いについて教える。まずは・・・」
数時間後、格納庫
ハイデマリー「トテトテ...」
チーフ「おはようございます」
ハイデマリー「! おはよう...」
チーフ「まだ哨戒には早くないでしょうか?」
ハイデマリー「え?」
壁に掛けられた時計は午後4時を示している。まだ夜間哨戒には早い。
ハイデマリー「本当だわ・・・今のうちに書類でも片付け...」
ズダダッ!
格納庫の裏にある射撃場から聞こえる発砲音。これはMG42の音だけど...
チーフ「今俺君の射撃訓練をしてるみたいですよ」
ハイデマリー「なるほど...」
気になったので私は彼の様子を見に行くことにした。
A准尉「・・・もっとよく狙え。連射の反動を上手く抑えろ」
射撃場では俺さんが離れた的に射撃を行っている。それを部隊の人達が見ていた。
俺「はい!」
ズダダダダッ!
的に命中しているのは8割。銃を撃った事が無いと言ってたけど中々上手いのね...
C曹長「まぁ初心者には上出来だな」
俺「でも・・・本物はやっぱり・・・何て言えばいいんでしょう・・・」
俺「ゴツイですね。後肩が痛いです」
B曹長「慣れればそうでも無くなる。後本物ってどういう意味だ?」
俺「いえ...特に意味はありません」
A准尉「ハイデマリー大尉、おはようございます」
私がいるのに気付き准尉が挨拶をした。私も挨拶を返す。
ハイデマリー「おはよう...」
B曹長「おはようございます」
C曹長「おはよー」
俺「おはようございます。シュナウファー大尉」
ハイデマリー「お、おはようございます・・・」
ハイデマリー「准尉、ちょっとお話があるので...」
A准尉「...俺君はそのまま続けてくれ。二人ともちゃんと教えておくように」
「了解!」
私はA准尉と共に射撃場の端に場所を移した。
ハイデマリー「あの・・・俺君の能力はどうでしょうか?」
A准尉「体力はあまり無いですが射撃技術は十分です」
ハイデマリー「分かりました。後彼の固有魔法は...」
A准尉「検討がつきません。恐らく何らかの探索能力だと思われます」
ハイデマリー「貴方の意見もそうなのね・・・ありがとう」
A准尉「ではこれで...」
ハイデマリー「後一つ、彼女から貴方宛に手紙が来ています」
A准尉「!・・・分かりました」
A准尉「今日の練習はこれで終了だ。私は先に帰っておく」
A准尉「曹長、後は任せた」スタスタスタ...
ハイデマリー「私もそろそろ夜間哨戒に行きます。では...」
俺「あ・・・気をつけてくださいね。シュナウファー大尉」
ハイデマリー「・・・行ってきます//」スタスタ...
B曹長「さぁ・・・今日教えたMG42のフィールドストリッピング(解体清掃)は覚えているか?」
俺「うっ...」
C曹長「なぁに、パズルみたいに考えれば簡単だ。もう一度復習しよう」
俺「は、はい・・・」カチャカチャ
B曹長「・・・君に個人的に頼みたい事があるんだが」
俺「? 何でしょうか?」
B曹長「ハイデマリー大尉の・・・友達になってくれないか?」
俺「・・・どういう事なんです?」
作業の手を休め、曹長達と向き合う。
C曹長「ちょっと長話になるんだが...お前さんも気付いているだろ?この基地に人が少ないのを」
俺「確かに少ないとは思ってますけど...」
B曹長「少ないのには理由がある」
B曹長「君が来る少し前にここの隣国、カールスラントをネウロイから奪回する作戦が始まったんだ」
B曹長「それでハイデマリー大尉の部下である
ナイトウィッチ達は全員最前線に異動」
B曹長「ハイデマリー大尉はこの一帯全体を一人で任されるようになった」
俺「一人...ですか」
C曹長「君も分かるだろ?彼女の・・・性格とかさ」
俺「なんとなくですが・・・」
B曹長「ここには彼女と同年代の奴はいない。君を除いてね」
B曹長「君なら大尉の友達になれるはずだ」
俺「・・・分かりました。頑張ってみます!」
C曹長「ま、当の本人は大尉とかなり仲良くなりたいようだけどなー」
俺「な、なにか悪いですかっ!?」
B曹長「いや、仲良くなってもらいたいのはこっちのほうだ。だが...」
B曹長「彼女を悲しませたら...死んだと思え。いいな?」
俺「は、はい...」カチャカチャ...
最終更新:2013年02月07日 13:47